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『レッド・ツェッペリンⅡ』をハイレゾで聴く [ハイレゾ・ミュージック]

前回の記事への路傍さんのコメントによると、10年前のClassic Recordsからのリイシューでさえすでにマスターテープの減磁による音質劣化が明らかであったという。
ところが、今回リマスタリングされた『Ⅰ』のアナログ盤を聴くかぎり、マスターテープの劣化のようなものは感じられない。
あるのかも知れないけれど、絶妙なさじ加減によって、それを感じさせないレベルのリマスターになっている。

あのバーニー・グランドマンでさえなし得なかった奇跡をジミー・ペイジはどうやってなし遂げることができたのか。
ちょっとオーヴァーなのはじぶんでもわかっているのだが、あえてそう呼びたい気持ちもまた正直にあるのだ。

完成度という点からいえば『Ⅰ』とは比較にならない『Ⅱ』がいったいどんな仕上がりなのか。
気になって気になって仕方がないのだが、本国でもアナログ盤は生産が間に合わないのか、『Ⅱ』と『Ⅲ』の国内リリースは大幅に遅れている。
もういっそのことハイレゾで落としてしまおうか。
そうコメントしたら、ハイレゾの大先輩である路傍さんのお答は

拙の予想では「胸いっぱいの愛を」のギターやテルミンが左右を移動する音像の定位に違いが感じられるんじゃないかと。ハイレゾはクロストークによって生じるような曖昧さが一切なく、定位が驚くくらいシャープでした

く~っ。
悪魔の囁きとはまさにこのことだ(笑。
HDtracksの10%offクーポンの有効期限がきのういっぱいだったこともあって、ゆうべのうちに『Ⅱ』の96kHz/24bit WAVファイルをダウンロードしてしまった。

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Zepの2014リマスターLP part1 - Days of Analogue Music 9 [ZEPPELIN]

ゼッペリンの2014年リマスター盤が出ると知ったとき、なによりうれしかったのはアナログ盤があることだった。
ところが値段を見てびっくり!
アナログのほかにCDやハイレゾ音源のDLカード、豪華ブックレットまでついたスーパー・デラックス・エディション(以下SDE)で、なんと21,600円!
×3=64,800円なのだ。

以前Classic Recordsから45回転44枚組という怒涛のゼップ・ボックスが出て、そのときはたしか14万円ぐらいだったが、今回のスタジオ・アルバムを全部SDEで揃えれば9タイトル10枚組で216,000円?
アホくさ。

いろいろ検索したあげく、困ったときのUS Amazonっつーことで、$121.66(3月時点での価格)×3
送料込み$370.55で予約したのだった。

ところがしばらくして、海外ではアナログ盤だけのリリースもあるという情報が流れてきた。
むむっ!
ちょっとだけ迷いましたね。
たしかにハイレゾのDLと豪華ブックレットは…ほしい。
しかし、やっぱりCDは要らない…。

けっきょく、この分厚いBox Setを9タイトルも並べるスペースがあるのか、ということ(やはりアナログ最大の課題は収納だと思いますね。うちももう溢れ出している…)と、US Amazonからぼくの自宅までは早くて10日、遅ければ3週間ぐらいかかることもあり、けっきょくSDEはキャンセルして日本のAmazonでアナログ盤のDEを注文したのだった。

『Ⅱ』と『Ⅲ』は発売予定が6月24日までずれ込んで、とりあえず届いたのは『Ⅰ』だけで、残念なことに?ロックの日から1日遅れの6月10日だった。

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Music Matters のBLUE NOTE 33シリーズ - Days of Analogue Music 8 [手に入れたレコード]

ほんとうはジミー・ペイジが魂を傾けてリマスタリングしたという、ゼップのアナログ盤をご紹介する予定だったが、なぜか入荷が遅れている。
したがって前回につづいて、BLUE NOTEの高音質リイシュー・アナログ盤をお届けしよう。

きょうはMusic Matters社の33回転シリーズ。
Music Matters(以下MM)というと、BLUE NOTEレーベルだけに絞ってアナログ盤をリイシューするという、まあとんでもないディストリビューターなわけだが、と同時に、それでもちゃんと商売になってしまうところに、BLUE NOTEというレーベルの空恐ろしさもあるわけだ。
本来の45回転シリーズは、次回以降にふれるとして、きょうご紹介するのは今年の2月からリリースが始まった33回転シリーズ(正確にいうと33 1/3回転なわけだが、MM社のHPを見ても、「SHOP 45 RPM」「SHOP 33 RPM」となっているので、このブログでも33でいかせてもらいたいと思う)

クリックすると飛びます。
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国内オンラインショップの紹介文には

このほど発表となった本スペシャル企画は、1939年ブルーノート創設から数えて75周年となる2014年にあわせ、ブルーノートカタログから選び抜かれた最上級の12タイトルが通年でリリースされるというもの。

リマスタリングには現在のトップエンジニアのひとり、"ケヴィン・グレイ"を起用。規格は”33回転 180g LP (Disc1枚)” を採用しています。

またジャケットは、奇跡的に独占使用許可を取得することができたフランシス・ウルフ撮影のオリジナルネガによる秘蔵セッション写真の数々を、見開きに高解像度でたっぷりとあしらった豪華なダブル・ジャケットを採用。カバーイメージも含め圧巻の美麗さを誇るジャケットを楽しめるのは”MUSIC MATTERS”シリーズだけです。前企画同様音だけでなく、パッケージ全体を芸術作品のように細部まで妥協なく作りこむクラフトマンシップは今シリーズでも健在です。


とある。

さて、みなさん「ブルーノートカタログから選び抜かれた最上級の12タイトル」って、みなさんだったら何を選びますか?

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『ボブ・ディラン30周年記念コンサート』 [Blu-ray & DVDコレクション]

きょうは3月にリリースされた、ディラン『30周年記念コンサート』のBlu-rayをご紹介しよう。

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ボブ・ディランのレコーディング30周年を記念したコンサート(通称ボブ・フェスト byニール・ヤング)は、1992年10月16日にNYCのマディソン・スクウェア・ガーデンで行われた。
集まった観客は18,000人、観衆だけじゃなく出演者をも熱狂の渦に巻き込んだこのコンサートは、なんと4時間にも及んだ。
このようすは全米にTV中継されたようだが、ぼくは93年にSony Recordsからリリースされたレーザーディスク(LD)を、何度もなんども繰り返し(それこそテープだったら擦り切れるほど…でもLDだから変化なし…笑)見たものだった。

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LDは2枚組194分という大作だった

やがてLDプレイヤーが壊れてからは、DVDがリリースされないまま見たい気持ちが募るばかりだったが、なんと22年の月日を経て待望の再発となった。



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OPPOのユニヴァーサル・プレイヤーがDTCP-IPに対応 [AUDIO & VIDEO]

3月22日のOPPOのユニヴァーサル・プレイヤーBDP-105DJPの紹介記事のなかで
「以前からうわさのあったDTCP-IPには依然として非対応なので、たとえばリヴィングに置いたBlu-rayレコーダに収納された地デジやBSデジタルの録画番組を見ることはできない。これだけは残念なので、ぜひファームアップしてほしいところだ」
と書いたが、5月26日にリリースされたファームウェア「BDP10XJP-75-0515」で、ついにDTCP-IPに対応した。
うわさだけが先行して、もう数年待たされた感じになっていたので、今回のファームアップはほんとうに「待望の」というのに相応しい。

HOME画面からネットワークのアイコンを選択し、リヴィングのBlu-rayレコーダを選んで、録画された番組をクリックすると

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はい、このとおり。

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気をつけて! BLUE NOTEの75周年アナログ盤 - Days of analogue music 7 [手に入れたレコード]

BLUE NOTEのアナログ盤はそれこそ数えきれないくらいのディストリビューターからリリースされているが、DISC UNIONの「プレミアム復刻シリーズ」以外でぼくが注目しているのが、BLUE NOTE創立75周年ということで今年から始まった2つのシリーズだ。

ひとつは45回転2枚組のリイシューで有名なMUSIC MATTERS社から、33回転の1枚もので、今年の2月から11月にかけて2タイトルずつ、計12タイトルがリリースされる。

このシリーズについては次回に取り上げるとして、きょうご紹介するのは本家本元のBLUE NOTE RECORDS(UNIVERSAL)からリリースされ始めた100タイトル!のアナログ盤のシリーズだ。

こちらは今年の3月から始まって、第1弾はコルトレーンの『BLUE TRAIN』やドルフィーの『OUT TO LUNCH!』、ウェイン・ショーターの『Speak No Evil』といった鉄板のラインナップだが、100枚のなかにはメデスキ・マーティン&ウッドの『COMBUSTICATION』といった新しめのところも入っている。
詳しいことはこちらで。

このシリーズ、限定盤なのだがほかの高音質リイシュー盤とちがってデジタル・リマスターで、価格もUS Amazonで見ると$20~$22程度に低く抑えられている。
ただ、ブログのタイトルを「気をつけて!」としたのは、このシリーズに2種類あることがわかったのだ。
しかもこの違いは大きい。
音もかなり違う(と思う)。

まずジャケットを見ていただきたい。

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サンデイズド・ミュージック - Days of analogue music 6 [手に入れたレコード]

リイシューを中心とした高音質アナログ盤のレーベルをご紹介するシリーズの第2回(ちなみに第1回はディスク・ユニオンのBLUE NOTEプレミアム復刻シリーズ)、今回はニューヨークのコックサッキーに本社のあるSundazed Music inc.(サンデイズド・ミュージック)をご紹介しよう。

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ライノでテープ・リサーチの仕事をしていたボブ・アーウィン(Bob Irwin)がサンデイズド・ミュージックを設立したのは1989年。
(もともとはミュージシャンだったという彼がギターをもったりCDの山に囲まれている写真をサンデイズドのHPで見ることができるが、ちょっとジョン・フォガティに似たいい男だ。)
やがてSony/BMGレコードのLegacy部門のリイシューを任せられるようになり、現在は本社内にレストレーションとマスタリングのスタジオを備えて、AristaやVerveレーベルとも提携し、ヴェルヴェッツやジミの7インチ・シングルなどの復刻も行っている。

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IKEAのPOÄNGを組み立ててみた。 [にぎやかな夜、その他の夜]

IKEAの家具の中でも高い人気を誇るPOÄNG(ポエング)。
バーチ材のもつ自然の弾力性を活かしたフレームと、10種類以上もあるクッションを組み合わせることで、快適でライフスタイルに合ったアームチェアを手に入れることができる。
価格もポリエステルとコットン系のクッションを組み合わせた6,000円ちょっとのものから、革製のクッションを組み合わせた3万円弱のものまで、ずいぶんと幅が広い。

いかにも北欧風の洗練されたスタイリングだが、オプションのオットマンもつけるとすごい高級なアームチェアみたいだ。

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(メイカーのサイトより)

今回ぼくが選んだのは、自分の部屋のイメージに合った、ブラックブラウンのフレームと"アルメブラック"というクッションの組み合わせで9,246円。
IKEAの家具というのは組み立てがちょっと面倒だといううわさも聞いたが、実際にどうなのかチャレンジしてみた。

実際に組み立てたのはぼくひとりだが、撮影のために娘の奈乃子にちょっとだけ手伝ってもらった(笑。

左がクッションで右がフレーム。大きさがわかるようにビートルズのLPを上に載せてみた。

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DIANA PANTON 『to Brazil with Love』― Days of analogue music 5 [フィメイル・ヴォーカル、ガール・ポップ]

きょうはカナダの歌姫、ダイアナ・パントンの『フェリシダージ ~わたしが愛したブラジル』をご紹介しましょう。

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ぼくは彼女のことをまったく知らなかったのだけれど、45回転2枚組の高音質レコードなどをときどき購入させてもらっている「Old And New Shop.」というサイトで紹介されていて、いっぺんに気に入ってしまった。
こちらで試聴できます)

ネットで調べてみると、ダイアナのCDデビューは2005年の『Yesterday, Perhaps』というから、ほぼ10年も前のことになる。
お父さんの聴いていたエラ・フィッツジェラルドでジャズ・ヴォーカルに目覚め、19歳のときにコンポーザー、アレンンジャー、ピアニスト、ヴァイヴ奏者、ベーシスト、と多彩な顔をもつドン・トンプソンのワークショップに入ってヴォーカルの腕を磨いたという。

このアルバムは、2011年にCDリリースされた彼女の第4作で、そのタイトルどおりブラジリアン・ミュージックを集めた、彼女にとっては初のボサノヴァ・アルバムになる。
プロデュースはダイアナ自身とドン・トンプソンで、映画『男と女』で有名な「samba saravah」、アントニオ・カルロス・ジョビンの「this happy madness」、ジャズではジェリー・マリガンの演奏がとくに有名な「黒いオルフェ」、スタンダード「夜は千の眼を持つ」、そしてビートルズのカヴァー「And I Love Him」などが収められている。

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OPPOで『BLOW BY BLOW』のマルチを聴く [ハイレゾ・ミュージック]

仕事がハードで、なかなかBDP-105DJPの映像のインプレッションができません。
そこできょうは、消費税up前の駆け込み購入(笑)で仕入れたいくつかのソフトの中から、ジェフ・ベックの『BLOW BY BLOW』のマルチ・チャンネル・ヴァージョンをBDP-105DJPで聴いてみましょう。

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今回リリースされた〝SACDマルチ・ハイブリッド・エディション"は、オリジナル・アルバムのリリース当時に作られたUS盤4チャンネル・ミックス(QUADRAPHONIC)を5.1chにリミックスしたもので、SACD5.1ch/SACD2ch/CDの3層構造をもったハイブリッド盤。
2003年にUK盤として出てすぐ廃盤となったSACD5.1chとは別ミックス同じミックスのようだ。
4年ぶりとなる来日記念盤として3月26日にリリースされた国内盤は、日本独自の7インチ(シングル盤サイズ)の紙ジャケとなっている。

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