『赤盤』 アナログ・マスターLPを聴く [BEATLES]
「ビートルズの赤盤・青盤」という記事のなかに書いたように、ぼくは(というか、ぼくらの世代は)いわゆる『赤盤』『青盤』にはほとんど興味がない。
なので今回もまったく買う予定はなかった。
ところが今回のリイシューはオリジナル・マスターテープからのアナログ・マスターだったのだ。
メイカー・インフォメーションでは
■2010年リマスター音源使用
だったはずの『赤盤』『青盤』はアナログ・マスターだった!
って、どゆこと?
訳がわかりません。
でとりあえず買ってみた。
お馴染みのフロント・カヴァー。
左肩に貼られたステッカーには
ALL ANALOGUE MASTER FROM ORIGINAL MASTER TAPES
と書いてある。
届いたのが大滝詠一の『BEST ALWAYS』と同じ日だったので、やっと今日聴くことができたのだが、いや~、参りました。
A-1の「Love Me Do」はモノ、A-2「Please Please Me」は例によって右chのハーモニカに変なノイズが乗るのでとくになにも感じなかったのだが、A-3「From Me to You」が始まると
おおーーーーっ!!!
たしかに鮮度が違うよ、これは!
という感じになってきた。
インナー・スリーヴはコーティングされていてぴかぴかしている。
で、とりあえずこれはいいと思った以下の6曲を2009年のデジ・リマLP(曲によってはデジ・リマCD)と聴き比べてみた。
( )内は録音年月。
「抱きしめたい」 (1963.10)
「アンド・アイ・ラヴ・ハー」 (1964.2)
「アイ・フィール・ファイン」 (1964.10)
「恋を抱きしめよう」 (1965.10)
「ドライヴ・マイ・カー」 (1965.10)
「ペーパーバック・ライター」 (1966.4)
とにかくどの曲もヴォーカルの鮮度がいい。
デジ・リマのLPと比べるとベールを2枚ぐらい剥ぎ取ったような感じ(ちなみにここにあげた曲以外では、ほとんど差がわからないものもあった)。
さらにCDではコンプをかけすぎてヴォーカルがつぶれたように聴こえるものも、今回のLPではとてもナチュラルに聴こえる。
「アンド・アイ・ラヴ・ハー」ではイントロのガット・ギターからはじめて本物のナイロン弦の音を聴いたような気がした。
クラヴェスも音が透きとおっていて、明らかにデジ・リマとは余韻が違う。
「アイ・フィール・ファイン」でびっくりしたのは、CDには入っていなかった弦をこするようなノイズと人の声がイントロまえに入っていたこと。
(オリジナルのUK盤をもっていないので、CDでのみ確認)
低域もデジ・リマの『PAST MASTERS』では薄かったのが、今回はしっかり入っている。
「ドライヴ・マイ・カー」では右chのピアノのソノリティーで差をつける。
CDのブックレットでおなじみの画像が載ったカードボード。
こちらもコーティングされている。
ちなみにマトリクスは11141 1A/1B/1C/1D
こんな音が聴けるのだったら、オリジナル・アルバムのステレオLP、やっぱり出し直してほしいなあ(笑。
なので今回もまったく買う予定はなかった。
ところが今回のリイシューはオリジナル・マスターテープからのアナログ・マスターだったのだ。
メイカー・インフォメーションでは
■2010年リマスター音源使用
だったはずの『赤盤』『青盤』はアナログ・マスターだった!
って、どゆこと?
訳がわかりません。
でとりあえず買ってみた。
お馴染みのフロント・カヴァー。
左肩に貼られたステッカーには
ALL ANALOGUE MASTER FROM ORIGINAL MASTER TAPES
と書いてある。
届いたのが大滝詠一の『BEST ALWAYS』と同じ日だったので、やっと今日聴くことができたのだが、いや~、参りました。
A-1の「Love Me Do」はモノ、A-2「Please Please Me」は例によって右chのハーモニカに変なノイズが乗るのでとくになにも感じなかったのだが、A-3「From Me to You」が始まると
おおーーーーっ!!!
たしかに鮮度が違うよ、これは!
という感じになってきた。
インナー・スリーヴはコーティングされていてぴかぴかしている。
で、とりあえずこれはいいと思った以下の6曲を2009年のデジ・リマLP(曲によってはデジ・リマCD)と聴き比べてみた。
( )内は録音年月。
「抱きしめたい」 (1963.10)
「アンド・アイ・ラヴ・ハー」 (1964.2)
「アイ・フィール・ファイン」 (1964.10)
「恋を抱きしめよう」 (1965.10)
「ドライヴ・マイ・カー」 (1965.10)
「ペーパーバック・ライター」 (1966.4)
とにかくどの曲もヴォーカルの鮮度がいい。
デジ・リマのLPと比べるとベールを2枚ぐらい剥ぎ取ったような感じ(ちなみにここにあげた曲以外では、ほとんど差がわからないものもあった)。
さらにCDではコンプをかけすぎてヴォーカルがつぶれたように聴こえるものも、今回のLPではとてもナチュラルに聴こえる。
「アンド・アイ・ラヴ・ハー」ではイントロのガット・ギターからはじめて本物のナイロン弦の音を聴いたような気がした。
クラヴェスも音が透きとおっていて、明らかにデジ・リマとは余韻が違う。
「アイ・フィール・ファイン」でびっくりしたのは、CDには入っていなかった弦をこするようなノイズと人の声がイントロまえに入っていたこと。
(オリジナルのUK盤をもっていないので、CDでのみ確認)
低域もデジ・リマの『PAST MASTERS』では薄かったのが、今回はしっかり入っている。
「ドライヴ・マイ・カー」では右chのピアノのソノリティーで差をつける。
CDのブックレットでおなじみの画像が載ったカードボード。
こちらもコーティングされている。
ちなみにマトリクスは11141 1A/1B/1C/1D
こんな音が聴けるのだったら、オリジナル・アルバムのステレオLP、やっぱり出し直してほしいなあ(笑。
実は赤青盤のLPは日本盤とUS盤があります
それぞれ音源が違いますし
CDになってからPlease Please Meのモノに何となく違和感がありました
I feel Fineのイントロの頭に「ウイッチ、よういの」みたいな声が聞こえます
USはHelp!の頭にJames Bondイントロがありますし、I Feel FineがBeatles 65収録のエコーにはどっと驚きました
Penny LaneがMMT収録のイントロなしで始まり、青盤はCDでDay in the Lifeの違い以外はLPではそれほど差がないですね
むしろUS版CDみたいなのを出したらおもしろいでしょうね
それも凄いエコーで!
ちなみに「1」のLPも所有してますが、CDも含め最近はまったく聞いてません
むしろ「20 greatest hits」を2種類CDで出したらなあと
by やまちゃん (2014-12-08 09:34)
やまちゃんさん、こんばんはー。
>I feel Fineのイントロの頭に「ウイッチ、よういの」みたいな声が聞こえます
これは日本盤LP?それともUSLPでしょうか?
ぼくは赤盤青盤のLPは国内盤のカラー・レコードしかもってなくて、しかもほどんど聴いてないのでわかりませんが、今回のアナログ・マスターではかなり鮮明に弦をこするような音と人の声が聴こえます。
オリジナル・アナログ・マスターからのリマスターですので、UK盤にはこれが入っているんでしょうね。
>USはHelp!の頭にJames Bondイントロがありますし、
>I Feel FineがBeatles 65収録のエコーにはどっと驚きました
おもしろいですね。
情報としては知っていますが聴いたことがないので、そのうちUS盤も手に入れたいと思います。
>むしろ「20 greatest hits」を2種類CDで出したらなあと
解散後ずいぶん経ってからのリリースなのでこちらも聴いたことはありませんが、UK盤とUS盤がちがう曲目で出たというのは、これも情報としては知っています。
いま聴くと逆に新鮮かもしれませんねー。
by parlophone (2014-12-10 02:38)
返信ありがとうございます
>これは日本盤LP?それともUSLPでしょうか?
日本の赤盤の初期盤や東芝EMIの国旗帯LPで聞こえます
これは20 GREATEST HITSの英国盤でも入ってます
カラーレコードは買ったことないんですが、聞こえませんか?
そういえばsgt.pepperの日本盤もinner grooveが何種類か異なってるので、あえて入れなかったのかもしれない
まあ古いレコードなので、最近のアナログマスターはこういう珍しいのは聞けないかもしれない
>いま聴くと逆に新鮮かもしれませんねー。
「1」自体が27曲とあまりにも多すぎで、まとまりすぎる印象が強く
20曲くらいのがちょうどいいと思います。米国盤(日本盤)のhey judeのショートヴァージョンは貴重ですね
by やまちゃん (2014-12-10 04:41)
ユニバーサルの販売方法にはついていけなくなってきてます。
僕はMONO LP BOXで一段落した感じだったのですが、この記事を読んでぶっ飛びました。
この赤盤は2010年(!?)リマスター音源使用?音がいいんですか(音源が違うってことですか)??
なんでしょう、この2010年って??
アナログから作成したってことはCDと同一音源ってことではないですよね?ステレオデジタルリマスターのひとつ前の音源ってことですかね??
ちゃんとそういう情報をアナウンスしてほしいです!
by 氷春友 (2014-12-11 13:49)
やまちゃんさん、こんにちはー。
レスが遅くなって申し訳ありません。
カラーレコードは買っただけでほとんど聴いたことがないんで、どうだったか記憶がありません。
今度確認してみます。
>米国盤(日本盤)のhey judeのショートヴァージョンは貴重です
そんなものがあることさえ知りませんでした。
それはシングルヴァージョンということですか?
機会があったら聴いてみたいですね。
by parlophone (2014-12-15 13:16)
氷さん、どうもです。
>ユニバーサルの販売方法にはついていけなくなってきてます
なんだか巨大複合企業体?みたいになってきましたね。
紙ジャケでもオリジナルはColumbiaレーベルなのにParlophoneレーベルで出たりして、なんだそりゃみたいな感じです。
>なんでしょう、この2010年って??
そうなんですよ。
2009年ならデジリマですが、メイカーインフォは2010年で、ステッカーはアナログ・リマスターですから混乱しますよね。
>ステレオデジタルリマスターのひとつ前の音源ってことですかね??
インフォを信じるなら後の音源ですよね?
音はいいです。
青盤も先週の火曜日に届きましたが、「Lucy~」とかでも「おおっ!」っていうくらいいい音でしたね!
by parlophone (2014-12-15 13:27)
>>米国盤(日本盤)のhey judeのショートヴァージョンは貴重です
>そんなものがあることさえ知りませんでした。
>それはシングルヴァージョンということですか?
Hey Judeってアルバムヴァージョンってないと思いますが
LP「HEY JUDE」はそもそもベスト盤なので
20 Greatest Hitsの米国盤(日本盤)は約60分くらいで一枚のLPにはギリギリ収録でしたから、溝がそれは薄いこと。音のなんか軽い感じがしました
それゆえHey Judeは5分くらいに短縮したのだと思います
by やまちゃん (2014-12-15 21:46)
こんにちはー。
>Hey Judeってアルバムヴァージョンってないと思いますが
うぉおおおー!
そうでした!
なんてバカなんだ!
「ヘイ・ジュード」がリリースされたとき、ぼくは中学3年生。
当時は7分を超えるシングルということで話題になり、そういう珍しさもあって逆に途中でカットせずに最後までかけるラジオ局が多かったような記憶があります。
妹が始めて買ったビートルズのシングルもこれでした。
そんなこともすっかり忘れるんですから、いやー、歳は取りたくないですねーー。
by parlophone (2014-12-16 15:30)
こんばんわ。リマスター赤盤青盤。US盤買おうと思いましたが残念ながらEU盤しかないみたいです。アイフィールファインの風呂場バージョン聞きたかったので残念です。まあCAPITOL盤はあまり劣化しれいのでそちらで暫く我慢しておきます。それにしてもMONO LPボックスが値段下がらないですねー。タケワリで検索したらkanada amazonで安かったので一度購入したが一番安い輸送代で8000円と出て来てキャンセルしてしまいました。いつまで我慢するか?
by zatopec (2014-12-18 23:57)
zatopecさん、こんばんはー。
>アイフィールファインの風呂場バージョン
これはもうアナログの新譜では聴けないのではないでしょうか。
>MONO LPボックスが値段下がらないですね
そうなんですか~。
でもSTEREOのLP BOXが、年末にびっくりするぐらいのディスカウントで売られていたことがあったので、もう少しお待ちになったらチャンスがあるかもしれませんねえ。
by parlophone (2014-12-19 19:32)
こんにちは~
Hey Judeってアルバムヴァージョンってないけど、
キャピトル編集のノンタイトル盤がそれに当たるのかも。
先日、70年代初期に入手したそのUS盤を久々に聞きましたが、
あ~これがビートルズだ~と思うような
勢いのあるフレッシュなボーカルが聞けました。
音の良さではデジタルリマスターも負けていないけど
なぜか旨み成分である空気感がそぎ落とされていると感じました。
hey jude, can't buy me love は最外周にあるので
青盤より音がいいですが、青盤もそれなりに良いです。
by 60代のおっさん (2014-12-25 19:28)
60代のおっさんさん、こんにちはー。
>キャピトル編集のノンタイトル盤がそれに当たるのかも
ああ、なるほど!
それはいえるかもしれませんね。
>あ~これがビートルズだ~と思うような
>勢いのあるフレッシュなボーカルが聞けました
『ヘイ・ジュード』についてはこちら
http://parlophone.fc2web.com/HJ/HJ.html
で記事にしていますが、そのなかでは
「US盤のほうはややハイ上がりで抜けはいいのですがちょっときつい音、 UK盤のほうがバランスがとれていて繊細で美しい音という印象」
と書いています。
この「抜けのいい」音というのが「フレッシュなボーカル」というところと重なるような気がします。
こんどまたゆっくり聴いてみますね^^
by parlophone (2014-12-26 16:05)
こんばんは。
今年も宜しくお願い致します。
mono box を購入していない私としては、今回の赤盤青盤が是非に欲しいです。
しかし出遅れました。。。
ビートルズは詳しくはないです(涙)。
出来れば音が良く、遼さんと同じLP盤が希望です。
アドバイスを下さい。
宜しくお願い致します。
by まるせいご (2015-01-05 20:45)
まるせいごさん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
>今回の赤盤青盤が是非に欲しいです
>しかし出遅れました。。。
出遅れても大丈夫だと思いますよ(笑。
Amazonだとまだ輸入盤も手に入ります。
赤盤は「通常3~6週間以内に発送」、青盤は「4~6週以内」となっています。
それと以前『RUBBER SOUL』と『REVOLVER』をよく聴くとおっしゃっていたと思いますが、『RUBBER SOUL』のMONO LPはおススメです。
ぜひ検討してみてください。
by parlophone (2015-01-07 13:57)
アドバイス、ありがとうございます。
先程、Amazonにて注文いたしました。
納期は長めですが楽しみにしております。
>『RUBBER SOUL』のMONO LPはおススメです。
覚えていて下さり、ありがとうございます。
おススメとの事。
近い内にポチろうと思います。
by まるせいご (2015-01-07 20:11)
まるせいごさん、どうもです。
きょうアップした記事に書いたように、うちの再生環境では青盤の2枚目のほうはあまり芳しくありませんでした。
でもおそらくカートリッジやスピーカーが変わればかなり印象は違ってくると思いますので、まるせいごさんの感想もぜひ聞かせてください。
よろしくお願いします。
by parlophone (2015-01-07 21:58)
こんばんは。
赤青届きました。。。
アマゾンよりも安い所にしたのですが、一部若干の風邪ひき盤でして苦虫を潰しております、泣。
取り合えず赤盤のみ日記の記事にはしたのですが、比較した音源がイマイチでしてお恥ずかしい限りです。
音的には、アナログ盤らしく心地よい音に思われます。
赤盤に関しては手持ちのLPが車のエンジンでSOHC式としたら、この度の赤盤はDOHC式のような吹け上がりの音に感じました。。。
青盤については未聴ですが近日中に、またコメントを差し上げたいと思います。
by まるせいご (2015-01-23 19:17)
まるせいごさん、こんにちは!
>音的には、アナログ盤らしく心地よい音に思われます
>赤盤に関しては手持ちのLPが車のエンジンでSOHC式としたら、
>この度の赤盤はDOHC式のような吹け上がりの音に感じました。。。
素晴らしい比喩ですね。
おっしゃりたいことはよ~くわかります^^
でも気に入っていただけてよかったです。
あとでブログのほうにもお邪魔しますね。
青盤のコメントもお待ちしてます!
by parlophone (2015-01-25 13:03)
おそりいります。
管理人さんのおっしゃっている音の良いLPは
ズバリ、アマゾンのどのページの商品でしょうか?
間違って購入するとこわいのでお教え下さいませ・・・
by みーしゃ (2015-09-30 11:23)