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アキュフェーズ DP-78 悪戦苦闘編 [AUDIO & VIDEO]

前回のつづき。

さて、日曜の朝はとりあえずエージングをこころがけた。
ウォーム・アップ&エージングである。
まずブラームスを2枚かける。
最初はシャルル・ミュンシュがパリ管を振った1番。
68年の録音で最新の録音に比べればちょっと古めかしい音だが、音楽はすばらしい。
そしてぼくの大好きなジュリーニがロサンゼルス・フィルを指揮した2番。
こちらは80年代のデジタル・レコーディングである。
あえて音は聴かないようにして(笑)、リヴィングで朝食を摂る。

戻ってきて音を聴いてみる。
う~ん、やっぱり大したことない音だ。
とても定価でウン十万するプレイヤーの音ではない。
インプット・セレクターのポジションを換えてみようか。
C-280というのはアナログ時代のプリである。
左側のセレクターのツマミは、時計でいうと12時の位置にDISC-1がある。
1時の位置にDISC-2。
あとは左側で11時の位置にTUNER、10時の位置にLINE-1、9時の位置にLINE-2となっている。

06.jpg

FM放送が今とはちがってオーディオ・ファンの重要な音楽ソースになっていた時代だからPHONOの隣にTUNERがある。
けれどもぼくはTUNERにCDプレイヤー、LINE-1にDVD(ユニヴァーサル)プレイヤーをつないでいた。
ただし最近はマランツのCD-16SEが不調だったせいで、TUNERの端子はあまり使っていなかった。
とりあえずこの二つを入れ替え、TUNERにDVD、LINE-1にCDをつないで音を出してみる。
かけたCDはグルダが74年にDG(ドイツ・グラモフォン)に吹き込んだ、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番。
オケはウィーン・フィルでクラウディオ・アバドの指揮である。
アナログのころから大好きな演奏だ。
結果は…。

変化なし。

ふと、スピーカーのせいか?という疑念がよぎる。
JBLのS-3500というスピーカーはもともとAV用であって、ピュア・オーディオ用ではない。
それにJBLといえばやはりジャズ、というイメージがある。
いやいや、もちろんジャズほどではないが、クラシックでもじゅうぶんいけるはずだよなー。
そう思ってアナログ盤をかけてみる。
同じジュリーニだがぼくがジュリーニが好きになるきっかけになった79年のドヴォルザークの8番だ。
う~ん、やっぱりいいなあ。
アナログだったら、このスピーカーでもじゅうぶんだ。
ということはやっぱりCDプレイヤーかあ。

バロックにしてみるか。
そう思って今度はトレバー・ピノックがイングリッシュ・コンサートを振った『管弦楽組曲』をターンテーブルに載せてみる。

おお!
けっこういいよ、これは。

なんだかジュリーニのアナログ盤をかけたのでJBLがクラシックの再生の仕方を思い出したみたいな(←そんなことあるはずないんだけど…笑)、なんか「目覚めました!」みたいな音だ。

ここでなぜかスピーカーをもう少し内ぶりにしてみよう、という気になった。
いや、まえまえからそう思っていたのだが、億劫でなかなか着手してなかったのだ(笑。
もちろんこれでガサついた音が瑞々しくなるなんてこたぁないのだが、たしかに定位は少しパシッとしたぞ。

よし、もう一度ベト7だ。
今度はクライバーがウィーン・フィルを振って交響曲デビューを飾った76年のDG盤だ。
お~おおおお!
かなりいけますよ。
目覚めちゃいました?

あー、でもトゥッティではちょっとガサつくなあ。

つぎに考えたのがRCAピン・ケーブルの交換である。
じつはCDプレイヤーを購入するときバランス(XLR)・ケーブルも考えた。
C-280にはバランス入力、DP-78にはバランス出力がある。
しかし一般的にオーディオ用のバランス・ケーブルは高価で、しかも使ったことがないのでどれくらいの音質の差があるのかもわからず、とりあえずは見送ることにして、ここまで付属のアキュフェーズのケーブルを使ってきた。
エンジニアは当然このケーブルで音決めをしてるはずだし、このケーブルを使うことを推奨しているわけである。
しかし部屋や使っている機材によって、当然向き不向きが出てくる。
ということで用意したのがつぎの4種。
いずれも2本1組で1万円ぐらいのものである。

08.jpg

いちばん左は古河電工のPCOCC・バランス・ケーブル(RCAのアンバランス型なんだけど、なぜかPCOCC BALANCE AUDIO CABLEと被覆に書いてある)。
片側にアース線がついてFC-21という型番がついている。
つぎもおなじ古河電工でこちらも線材はPCOCCである。
真ん中はオルトフォンの6Nと7Nの6.7N-AC50というやつ。
おそらくOFCとPCOCCのハイブリッドだろう。
そしていちばん右が純正のアキュフェーズの、素材はわからないがLC-OFCではないだろうか。

まずオルトフォンを試してみる。
これは響きが豊かだ。
しかし同時に低域もちょっとブーミーになる。
つぎに古河電工。
高域にちょっと癖があって、ややハイ上がりに聞こえる。
これはちょっとパス。
おなじ古河のアース線付はどうだろう。
うん、これは高域の癖もないし、低域がダブつくこともない。
なかなかバランスがとれていい感じだ(それでバランス・ケーブル? 笑)。
最後にアキュフェーズ。
一聴してしてすごく艶やかな音。
高域は素直に伸びた感じだが、低域がちょっと出すぎるような感じで気になる。
ということでとりあえずアース線付の古河PCOCCで行くことに決定。

こうして約4時間ぐらいでようやく音に艶やかな響きが出てきて瑞々しい感じになってきた。

07.jpg
(午前中に聴いたディスクたち)

そして、ついに『ブルースの真実』をターンテーブルに載せるときがやってきた。

さあ、どうだ?

つづく(笑
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田川清満

最近RCAケーブル等偽物がヤーフで多量に出品されている20万30万とか購入先など問いには返信しない落札者知っているのか嘆かわしい。
by 田川清満 (2016-02-19 04:31) 

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