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ボブ・ディランのアルバム―― part 2 [紙ジャケ]

さて、いよいよ65年のディランだ。
なんてたって『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』である。
「ぜ~んぶ家に持って帰ってるぜ」である。
すごいぞ~(笑。

ディランのことを"フォークのプリンス"だとか"プロテスト・ソングのニュー・ヒーロー"みたいに考えていた当時の「由緒正しい」ディラン・ファン?がこのアルバムを聴いてどんなに驚いたか、想像することはそう難しいことではない。
おそらく椅子から転げ落ちてこぼれたコーヒーは床をびしょ濡れにしただろう。
その驚きととまどいはマイルズ・デイヴィスがジャズに電気楽器を取り入れたのと同じか、それ以上だったに違いない。

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(『ノーディレクション・ホーム』に載せられた『ブリンギング~』のジャケ写の別テイク)

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ボブ・ディランのアルバム―― part 1 [紙ジャケ]

ディランの紙ジャケ・シリーズ(第何弾になるんだろう、第4弾?)が5月27日にリリースされた。
かなりの数の紙ジャケが出てるわけだが、このブログではあまりきちんと取り上げてこなかったので、ここらでぼくがもっている12枚をざっとまとめて紹介しておきたい。

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カーティス・メイフィールド 『スーパーフライ』 [紙ジャケ]

ビクター・エンターテインメントからカーティス・メイフィールドのアルバムが紙ジャケ、SHM-CD 仕様でリリースされている。
カーティスといえばロッド・ステュワートがジェフ・ベックと組んでカヴァーした「ピープル・ゲット・レディ」でロック・ファンにもおなじみのインプレッションズの元ヴォーカリスト。
今回はどういうわけかソロ第4作の『スーパーフライ』と第9作『ゼアズ・ノー・プレイス・ライク・アメリカ・トゥデイ』から16作『ラヴ・イズ・ア・プレイス』までの9タイトルが店頭に並んだ。

70年代は、マーヴィン・ゲイを初めとして多くの黒人ミュージシャンが政治的・社会的メッセージを込めた作品を発表していった時代だった。
そうした意味でカーティスの代表作といえば、『ゼアズ・ノー・プレイス・ライク・アメリカ・トゥデイ』と『スーパーフライ』ということになるのだろうが、今回は財政的な理由で『スーパーフライ』だけで涙を呑んだ…TT

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『ザ・コンプリート・オーヴァーシーズ+3』 [紙ジャケ]

以前JAZZ の愛聴盤のコーナーで取り上げたトミー・フラナガン・トリオの『オーヴァーシーズ』がついに紙ジャケ化された。

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もともとこのアルバムはスエーデンのメトロノーム・レーベルからリリースされた3枚のEP をひとつにまとめたものだ
(そのことは前回記事を書いたときにShaolin さんから教えていただいた)。
発売元がディスク・ユニオンのレーベルDIW なので、CD は1枚だがジャケットは3枚ついている。
そのかわり価格は3,990円とかなり高めだが、これはなかなかうれしい企画だ。

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ハンブル・パイのアルバム [紙ジャケ]

イミディエイト・レーベルを離れ、A&M に移籍してからのハンブル・パイのアルバム7タイトルが4月22日、ユニバーサルからSHM-CD としてリリースされた。

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スモール・フェイセズのスティーヴ・マリオットとザ・ハードのピーター・フランプトンが結成した"スーパー・グループ"として大きな話題になった…のは確かで、雑誌にも取り上げられたのを読んだ記憶はあるが、残念ながらぼくの周りにスモール・フェイセズを聴いてる友だちはいなかったし、ザ・ハードにいたっては名前すら聞いたこともない、というのが当時の田舎の中学生の実態だった。
しかも全盛期のころには、ぼくはジャズにのめりこんでいたから、とうとうリアルタイムにはハンブル・パイを聴き逃してしまった。

さらにtetsupc2 さんも書いていらっしゃるとおり、前回の紙ジャケはほとんど即完売状態だったから、今回のリリースは文字どおり「待望の」再発だ。

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サヒブ・シハブ 『サヒブズ・ジャズ・パーティー』 [紙ジャケ]

サヒブ・シハブという、いっぷう変わった名のジャズマンの演奏を初めて耳にしたのはどのレコードだったか。
おそらくセロニアス・モンクの初期のセッションを集めた2枚のブルー・ノート盤だったのだろう。
それからしばらくして、今度はプレスティッジのコルトレーンのレコードで、バリトンを吹いているサヒブ・シハブを聴いた。
けれどもそこでのかれのプレイはそんなに印象に残るものではなかった。

今回ご紹介する『サヒブズ・ジャズ・パーティー』は1963年にコペンハーゲンのカフェ・モンマルトルで収録されたライヴで、アラン・ボチンスキー(flh)、オレ・モリン(g)、ニールス・ペデルセン(b)、アレックス・リール(ds)といったミュージシャンを従えて、アルト、ソプラノ、バリトン、それにフルートという管楽器を自由に操るかれの熱演を聴くことができる。

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残りものには何とやら… [紙ジャケ]

先日ちょっと暇ができたので久しぶりに天神の中古CDショップを廻ってみた。
たま~に行ったりするとビギナーズ・ラックみたいに思わぬ掘り出し物にぶつかることがある。
今回は新品未開封のCD を4枚(そのうち3枚は紙ジャケ)手に入れることができたので、駆け足でご紹介してみよう。

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ロッド・ステュワートのアルバム [紙ジャケ]

若い人たちにとってロッドってどんな人に映っているのだろう。
ひょっとしたら、スタンダード・ナンバーを歌っている単なる唄のうまいおっさんなのかな、と思ったりする。
ちょうど晩年のフランク・シナトラみたいに。

でもぼくが初めて彼の歌を聞いたのは1969年。
たぶんエルヴィスのカヴァー「監獄ロック」だったと思う。
ラジオから流れてきたその曲を聴いてすぐに次に買うアルバムはこれだと思った。
それがジェフ・ベック・グループの『コーザ・ノストラ・ベック・オラ』だった。
当時は月にアルバム1枚買うのがやっとだったから1か月が待ちどおしかった。

たった1音で音楽を彼の世界に染めてしまう孤高のギタリスト、ジェフ・ベックを中心に、ニッキー・ホプキンスのピアノ、ロン・ウッドのベース、ミック・ウォーラー(初代、セカンドはトニー・ニューマン)のドラムスという、今考えても最高の布陣に、ロッドのヴォーカル。
まだゼップがデビューする前だった。
もし彼らがクリームみたいに、せめてあと2~3枚アルバムを残していたら、いまのロックの世界はずっと違っているかもしれない、と夢想してみたりする。

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さて、今回は来日を記念してロッドの紙ジャケがたくさん出た。
そのなかからソロとして2~4枚めにあたる3枚のアルバムをご紹介しよう。

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アンダース&ポンシアのアルバム [紙ジャケ]

昨年買ってまだ紹介していない紙ジャケ・シリーズの最終回はアンダース&ポンシア。

マン&ワイルやリーバー&ストーラーなど、60年代に活躍したいわゆる"ブリル・ビルディング"系のソング・ライター/プロデューサー・チームのなかで、フィル・スペクターの門下生として有名なピーター・アンダースとヴィニ・ポンシアが60年代後半に残した2枚のアルバムが、昨年12月24日にBMG JAPANからリリースされた。

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ピーター・ゴールウェイのアルバム [紙ジャケ]

昨年買ってまだ取り上げてなかった紙ジャケのなかから、きょうはピーター・ゴールウェイのアルバムを2枚ご紹介しよう。

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ピーター・ゴールウェイのことをぼくに教えてくれたのは、職場の若い同僚のタケシくんだ。
タケシくんはまだ30代だけれども、学生時代に通っていたバーのマスターの影響で70年代の音楽にどっぷり浸って暮らしていたというじつに楽しい青年だ。
以前『ストレンジ・デイズ』を貸してくれているという記事で紹介したことがある。
その彼が「サンデイ・バスケットボール」で始まる78年のアルバム『オン・ザ・バンドスタンド』を貸してくれたのだ。

さてみなさんご存知だと思うが、ピーター・ゴールウェイは1969年にたった1枚のアルバムを残して解散したフィフス・アヴェニュー・バンドの中心メンバー。
その後ソロとして『オハイオ・ノックス』、『ピーター・ゴールウェイ』、『オン・ザ・バンドスタンド』などの名盤を残している。

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