ピーター・ゴールウェイのアルバム [紙ジャケ]
昨年買ってまだ取り上げてなかった紙ジャケのなかから、きょうはピーター・ゴールウェイのアルバムを2枚ご紹介しよう。
ピーター・ゴールウェイのことをぼくに教えてくれたのは、職場の若い同僚のタケシくんだ。
タケシくんはまだ30代だけれども、学生時代に通っていたバーのマスターの影響で70年代の音楽にどっぷり浸って暮らしていたというじつに楽しい青年だ。
以前『ストレンジ・デイズ』を貸してくれているという記事で紹介したことがある。
その彼が「サンデイ・バスケットボール」で始まる78年のアルバム『オン・ザ・バンドスタンド』を貸してくれたのだ。
さてみなさんご存知だと思うが、ピーター・ゴールウェイは1969年にたった1枚のアルバムを残して解散したフィフス・アヴェニュー・バンドの中心メンバー。
その後ソロとして『オハイオ・ノックス』、『ピーター・ゴールウェイ』、『オン・ザ・バンドスタンド』などの名盤を残している。
ぼくがかれのアルバムを聴いて最初に思ったのは、音楽的な背景がラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャンに通じるところがあるなということだ。
あとでライナーを読んでみると、『フィフス・アヴェニュー・バンド』のプロデュースを担当したのがラヴィン・スプーンフルのザル・ヤノスキーと、そのザルに変わってスプーンフルに加入したジェリー・イエスターということで、ぼくの印象もまんざら的外れではなかったわけだ。
基本的にはフォーク・ロックだけれど、ジャズやボサノヴァ、さらにはブラック・ミュージックのテイストも漂うじつに洗練されたサウンドで、ギターやピアノのソロ、美しいコーラスもたっぷりと聴くことができる。
『オハイオ・ノックス』は1971年の作品で、はじめはてっきりオハイオ・ノックスというバンドなんだろうと思ったのだが、収録曲すべてがピーターのペンになるもので、実質的なファースト・ソロ・アルバムということになっている。
紙ジャケはコーティングのない厚紙A 式のゲイトフォールド・スリーヴ。
紙ジャケとしてリリースされたのは去年の2月で、あやうく買い逃すところだった。
裏ジャケにはカラーで、内側の見開きにはモノクロでレコーディング・メンバーが写っている。
マナサスで活躍したポール・ハリスのピアノ、レイ・ナポリタンのベース、CSNYでもおなじみのダラス・テイラーのドラムス、というバンド・スタイルで、ジョン・セバスチャンがギターとコーラス、ハーモニカで数曲に参加している。
レーベルはおなじみオレンジ色のリプリーズ・レーベル。
はじめて自分の名前を冠した『ピーター・ゴールウェイ』は翌72年のリリース。
こちらはコーティングのないA 式のシングル・スリーヴになっている。
レコーディング・メンバーはリード・ギターにジョン・シュール、ピアノはポール・ハリス、ベースにフィフス・アヴェニュー・バンドの盟友ケン・アルトマン、ドラムスがジョン・サイターで、ダニー・クーチがコンガで参加している。
裏ジャケは歌詞が印刷されているだけのシンプルなもの。
レーベルはリプリーズのマークのある草の葉の模様が織り込まれたグリーンのレーベルだが、72年ごろにはこんなレーベルが使用されていたのだろうか。
紙ジャケは2007年4月のリリース。
販売元はいずれもヴィヴィッド・サウンドで、ワーナーが紙ジャケにしない(しても採算が取れない?)ものをこうしてリリースしてくれるのはありがたいことだ。
ピーター・ゴールウェイのことをぼくに教えてくれたのは、職場の若い同僚のタケシくんだ。
タケシくんはまだ30代だけれども、学生時代に通っていたバーのマスターの影響で70年代の音楽にどっぷり浸って暮らしていたというじつに楽しい青年だ。
以前『ストレンジ・デイズ』を貸してくれているという記事で紹介したことがある。
その彼が「サンデイ・バスケットボール」で始まる78年のアルバム『オン・ザ・バンドスタンド』を貸してくれたのだ。
さてみなさんご存知だと思うが、ピーター・ゴールウェイは1969年にたった1枚のアルバムを残して解散したフィフス・アヴェニュー・バンドの中心メンバー。
その後ソロとして『オハイオ・ノックス』、『ピーター・ゴールウェイ』、『オン・ザ・バンドスタンド』などの名盤を残している。
ぼくがかれのアルバムを聴いて最初に思ったのは、音楽的な背景がラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャンに通じるところがあるなということだ。
あとでライナーを読んでみると、『フィフス・アヴェニュー・バンド』のプロデュースを担当したのがラヴィン・スプーンフルのザル・ヤノスキーと、そのザルに変わってスプーンフルに加入したジェリー・イエスターということで、ぼくの印象もまんざら的外れではなかったわけだ。
基本的にはフォーク・ロックだけれど、ジャズやボサノヴァ、さらにはブラック・ミュージックのテイストも漂うじつに洗練されたサウンドで、ギターやピアノのソロ、美しいコーラスもたっぷりと聴くことができる。
『オハイオ・ノックス』は1971年の作品で、はじめはてっきりオハイオ・ノックスというバンドなんだろうと思ったのだが、収録曲すべてがピーターのペンになるもので、実質的なファースト・ソロ・アルバムということになっている。
紙ジャケはコーティングのない厚紙A 式のゲイトフォールド・スリーヴ。
紙ジャケとしてリリースされたのは去年の2月で、あやうく買い逃すところだった。
裏ジャケにはカラーで、内側の見開きにはモノクロでレコーディング・メンバーが写っている。
マナサスで活躍したポール・ハリスのピアノ、レイ・ナポリタンのベース、CSNYでもおなじみのダラス・テイラーのドラムス、というバンド・スタイルで、ジョン・セバスチャンがギターとコーラス、ハーモニカで数曲に参加している。
レーベルはおなじみオレンジ色のリプリーズ・レーベル。
はじめて自分の名前を冠した『ピーター・ゴールウェイ』は翌72年のリリース。
こちらはコーティングのないA 式のシングル・スリーヴになっている。
レコーディング・メンバーはリード・ギターにジョン・シュール、ピアノはポール・ハリス、ベースにフィフス・アヴェニュー・バンドの盟友ケン・アルトマン、ドラムスがジョン・サイターで、ダニー・クーチがコンガで参加している。
裏ジャケは歌詞が印刷されているだけのシンプルなもの。
レーベルはリプリーズのマークのある草の葉の模様が織り込まれたグリーンのレーベルだが、72年ごろにはこんなレーベルが使用されていたのだろうか。
紙ジャケは2007年4月のリリース。
販売元はいずれもヴィヴィッド・サウンドで、ワーナーが紙ジャケにしない(しても採算が取れない?)ものをこうしてリリースしてくれるのはありがたいことだ。
遼さん、こんにちは。
最近は寝ても覚めても福原美穂のPETTYでございます(笑)
『オハイオ・ノックス』や『ピーター・ゴールウェイ』って出てくると・・・どうしても70年代の名盤復活騒動を思い出さずにはいられません。今もそうかも知れませんが、75〜6年の頃って、名前は聞いた事あるけど、実体が全く解らない(聴いたことがない)アーティストが沢山ありましたからね。特にレアなアイテムでもないのに、絶対に見つからないレコードが山のようにあり、活字でしか追うことが出来ない「アメリカの良心」みたいな・・・・
結局は当時は、なかむらとうようさんや小倉エージさんがNMMで紹介する「名盤といわれるモノ」に踊らされた感もあります。
でも、15や16歳の地方の小僧(私)が必死で内容も知らないで「フィフスアヴェニュー」や「エリック・カズ」などの酷い中古盤を通販リストだけを頼りに買っていた時代に、一応解説が付いた国内盤の発売はありがたかったです。
アメリカですらリイシューにならないレコードが、日本人のリクエストでワーナーはじめ数社を動かし、日本国内での発売の権利を獲るって・・・・当時は凄いことなんだろうなと思いました。
最近もよくある「世界初CD化」なんてことの発端はやはりこの「名盤騒動」だと思っています。
残念なことに・・・そんな名盤騒動で初めて国内で紹介され、必死で買った「ハングリー・チャック」や「ジェシ・ウインチェスター」などは、当時の私には「何処がいいんだろう」って印象しかなく、がっかりでしたが、その後数年してから当時の時代背景やファミリー・ツリーが解って関連作品を聴いた上で、改めて好きになりました。
まぁ、子供には理解不能だったって話でした。
長々とすみませんでした。
by PETTY (2009-02-07 12:27)
小粋なメロディ、韻を踏んだ歌詞、誠実そうな優しい歌声、気のあった仲間同士で作るリラックスした雰囲気が実に心地よいピーター・ゴールウェイの2枚ですね。両方ともVIVIDさんから紙ジャケット化された後を追うように、本家ワーナー・ジャパンさんからもリマスターされたCDが出ました。
フィフス・アヴェニュー・バンドは1990年頃に無理やり再結成したような2ndがリリースされていますが、余り評判が良くなく、私も購入するには至りませんでした。
by Backstreets (2009-02-07 18:11)
PETTYさん、こんばんはー。
ぼくは福原美穂聴いたことがありませんが、PETTYさんのお気に入りですから、きっと近いうちにブレイクして人気者になっていくのは間違いないでしょうね。
そのときにはたっぷり楽しませていただきます^^
>『オハイオ・ノックス』や『ピーター・ゴールウェイ』って出てくると・・・
>どうしても70年代の名盤復活騒動を思い出さずにはいられません
PETTYさんはよくおっしゃってますが、きっと大変な騒動だったんでしょうね。
ジャズの世界でも70年前後に「幻の名盤」ブームというのがあって、レアな名盤が復刻されてファンが恩恵にあずかるということもありましたが、なかには「??」というようなものまで高価で取引される、なんてこともありました。
>15や16歳の地方の小僧(私)が必死で内容も知らないで「フィフスアヴェニュー」や
>「エリック・カズ」などの酷い中古盤を通販リストだけを頼りに買っていた時代
すごいですねー。
きっとそのころの瑞々しい感性で聴いたアルバムは、いまでもけっして古びた音楽にはなっていないでしょうね~。
うらやましいです。
>アメリカですらリイシューにならないレコード
『オン・ザ・バンドスタンド』はアメリカではリリースさえされなかったようですね。
で、けっきょくピーター・ゴールウェイはお好きなんでしょうか?(笑
by parlophone (2009-02-07 23:15)
Backstreetsさん、こんばんは!
>小粋なメロディ、韻を踏んだ歌詞、誠実そうな優しい歌声、
>気のあった仲間同士で作るリラックスした雰囲気
いやー参りました。
おっしゃるとおりで、それ以上付け加えることはなにもありませんね(笑。
>後を追うように、本家ワーナー・ジャパンさんからもリマスター
あら、そうだったんですか。
VIVID SOUND のほうはリマスターに関する記載はまったくありませんから、音じたいはワーナーのプラケのほうがいいかもしれませんね。
>フィフス・アヴェニュー・バンドは1990年頃に無理やり再結成したような2nd
へえ、そうなんですね。
「無理やり再結成」というのがおかしいですね。
いずれにしても貴重な情報ありがとうございました。
by parlophone (2009-02-07 23:26)
おはようございます。
>『オン・ザ・バンドスタンド』はアメリカではリリースさえされなかったようですね。
みたいですね。
そういう状況も結構疑問でしたね。
エリック・アンダースンやネッド・ドヒニーなど、アメリカ国内でアルバムが出せないという「事情」よく理解出来ませんでした。
アメリカと日本じゃ音楽産業自体のシステムも違ったんでしょうけど、アメリカンミュージックの歴史に名を刻んだような人でも
レコードが出せない・・・良質であっても売れないレコードは拒否された時代に、日本という国は寛大というか・・・優しく手を差し伸べていたように思います。
それがビジネスになった国なんですね、日本って。
Backstreetsの言われたフィフス・アヴェニューの再結成も
日本サイドからの提案だったような・・・違ったかな?
90年代終わり頃に、自分のHPでネッド・ドヒニーの特集やったら
アメリカからメールが来て、「あなたのHPに何が書かれているか解らないが、ネッドのアルバムをカセットに録音して送ってくれ」っていう内容でした。今ほどNETが整備されていない時代に、必死で検索して私のHPに辿り着いたアメリカ人・・・アメリカ国内で発売されなかったアルバム「プローン」と「ライフ・アフター・ロマンス」がどうしても聴きたかったようで・・・
そうした自国のミュージシャンのレコードが、自国では流通しないことに腹立たしい思いをしたアメリカ人も多かったのでしょうね。
>で、けっきょくピーター・ゴールウェイはお好きなんでしょうか?(笑
フィフス・アヴェニューやオハイオ・ノックスは・・・やはり自分の好きな路線じゃなかったとうことは言えます(笑)
by PETTY (2009-02-08 10:38)
PETTYさん、こんばんは。
>エリック・アンダースンやネッド・ドヒニーなど
>アメリカンミュージックの歴史に名を刻んだような人でもレコードが出せない
そういう状況があったなんて知りませんでしたが、それはやっぱりヒドイですね。
文化の一端を担うものとしてすべてを採算だけで考えてはほしくないですよね。
日本の岩波ホールを見習ってほしい(笑。
>フィフス・アヴェニューの再結成も日本サイドからの提案だったような
あ、なるほど。
そうだったのかあ(笑。
>自分のHPでネッド・ドヒニーの特集やったらアメリカからメールが来て
思わず考え込んでしまうようなエピソードですね。
当時PETTYさんのHPが果たした役割の大きさもしのばれますね。
>フィフス・アヴェニューやオハイオ・ノックスは・・・やはり自分の好きな路線>じゃなかった
あらあ、そういうオチですか。
残念だなあ(笑。
by parlophone (2009-02-08 22:59)