『ザ・コンプリート・オーヴァーシーズ+3』 [紙ジャケ]
以前JAZZ の愛聴盤のコーナーで取り上げたトミー・フラナガン・トリオの『オーヴァーシーズ』がついに紙ジャケ化された。
もともとこのアルバムはスエーデンのメトロノーム・レーベルからリリースされた3枚のEP をひとつにまとめたものだ
(そのことは前回記事を書いたときにShaolin さんから教えていただいた)。
発売元がディスク・ユニオンのレーベルDIW なので、CD は1枚だがジャケットは3枚ついている。
そのかわり価格は3,990円とかなり高めだが、これはなかなかうれしい企画だ。
よく考えてみたら、オリジナル・ジャケ以外のデフ・ジャケをつけるとか、国内初盤の帯を復刻するとかいった、いま国内盤の紙ジャケでトレンドになってることはすべて、ディスク・ユニオンがもともと販促のためにおまけでやっていたことだった。
ユニオンの担当者には紙ジャケ・コレクターのほしがるものをちゃんと見抜いてそれを商品化する先見の明があったということだなあ。
(こんなふうに3枚のジャケットとそれを納めるクリア・ケースがついている)
2007年にこのCD がプラケで出されたときも『ザ・コンプリート・オーヴァーシーズ+3』というタイトルだった。
それは1985年に同じスエーデンのドラゴン・レーベルが権利を獲得してリイシューしたときに追加された未発表曲3曲に、さらに未発表別テイクを3曲加えた全15曲が収められているからなのだ。
オリジナル・アルバム以外の6曲は
Dalarna take 2
Verdandi take 2
Willow Weep for Me take 1
Chelsea Bridge take 1
Dalarna take 1
Chelsea Bridge take 2
で、いずれも完奏されたオルタネイト・テイクだ。
とくに最後の3曲はセッション開始時のサウンド・チェックを兼ねて収録されたものだそうで、音質的にはちょっとキビシイが演奏はなかなかすばらしい。
これで当日のセッションは(数秒で終わった不完全テイクを除いて)すべて揃ったことになる。
2007年にリイシューされたときのジャケットはこれだった。
ほかの2枚のジャケット。
紙ジャケはいずれも裏表ともヴィニール・コーティングされたシングル・スリーヴで、裏には上下に折り返しがついている。
今回は2007年のデジタル・リマスタリングに加えてSHM-CD でのリリースとなった。
もともと1957年にストックホルムで録音されたモノラル音源なので、あっと驚くほど音がよくなったという印象はないが、高域も低域も伸びてクリアになっている。
もともとこのアルバムはスエーデンのメトロノーム・レーベルからリリースされた3枚のEP をひとつにまとめたものだ
(そのことは前回記事を書いたときにShaolin さんから教えていただいた)。
発売元がディスク・ユニオンのレーベルDIW なので、CD は1枚だがジャケットは3枚ついている。
そのかわり価格は3,990円とかなり高めだが、これはなかなかうれしい企画だ。
よく考えてみたら、オリジナル・ジャケ以外のデフ・ジャケをつけるとか、国内初盤の帯を復刻するとかいった、いま国内盤の紙ジャケでトレンドになってることはすべて、ディスク・ユニオンがもともと販促のためにおまけでやっていたことだった。
ユニオンの担当者には紙ジャケ・コレクターのほしがるものをちゃんと見抜いてそれを商品化する先見の明があったということだなあ。
(こんなふうに3枚のジャケットとそれを納めるクリア・ケースがついている)
2007年にこのCD がプラケで出されたときも『ザ・コンプリート・オーヴァーシーズ+3』というタイトルだった。
それは1985年に同じスエーデンのドラゴン・レーベルが権利を獲得してリイシューしたときに追加された未発表曲3曲に、さらに未発表別テイクを3曲加えた全15曲が収められているからなのだ。
オリジナル・アルバム以外の6曲は
Dalarna take 2
Verdandi take 2
Willow Weep for Me take 1
Chelsea Bridge take 1
Dalarna take 1
Chelsea Bridge take 2
で、いずれも完奏されたオルタネイト・テイクだ。
とくに最後の3曲はセッション開始時のサウンド・チェックを兼ねて収録されたものだそうで、音質的にはちょっとキビシイが演奏はなかなかすばらしい。
これで当日のセッションは(数秒で終わった不完全テイクを除いて)すべて揃ったことになる。
2007年にリイシューされたときのジャケットはこれだった。
ほかの2枚のジャケット。
紙ジャケはいずれも裏表ともヴィニール・コーティングされたシングル・スリーヴで、裏には上下に折り返しがついている。
今回は2007年のデジタル・リマスタリングに加えてSHM-CD でのリリースとなった。
もともと1957年にストックホルムで録音されたモノラル音源なので、あっと驚くほど音がよくなったという印象はないが、高域も低域も伸びてクリアになっている。
おお! これは良さそうですね!
トミー・フラナガンはレッド・ガーランドと並んで好きなんですけど、どっちかというと彼が参加したアルバムを良く買ってしまうので、ソロというとプレスティッジからの『トミー・フラナガン・トリオ』しか持っていないんですよ。
音質云々よりも彼のピアノが流れている空間って特別なムードがありますよね。
by しゃだんき (2009-05-04 10:52)
こんばんは ご無沙汰しています。
その昔アナログのテイチク盤を手に入れ、それこそ身体に染みつくほど聴いた思い出のアルバムです。
紙ジャケでリリースなんですねぇ~♪
このあたりは紙ジャケ愛好家にはたまらないアイテムなんでしょうね。
しかし、“C”ジャケがオリジナルだと長らく思っていた自分はこの本当の(?)オリジナルジャケにはあまり惹かれず、アナログ盤でもこのジャケ盤を何回か見かけましたが入手には至りませんでした。
“C”ジャケに馴染みすぎてしまったんでしょうね(笑)。
別テイクには大いに惹かれます。そして
>高域も低域も伸びてクリアになっている
エルヴィンのブラシがこのアルバムの大きな聴きどころですからね♪
by bob (2009-05-04 18:20)
しゃだんきさん、こんばんはー。
>ソロというとプレスティッジからの『トミー・フラナガン・トリオ』しか持っていない
>んですよ
あ、そうだったんですか。
たしかにトミフラがリズム・セクションに座ってるアルバムって、名盤がけっこうありますからね。
でも『オーヴァーシーズ』は名盤中の名盤ですから、ぜひお試しあれ。
同じDIW レーベルからプラケも出てます^^
by parlophone (2009-05-05 23:47)
bobさん、こんばんはー^^
こちらこそご無沙汰してます。
ぼくもbobさんと同じくテイチクのメトロノーム盤で長く愛聴してました。
>“C”ジャケがオリジナルだと長らく思っていた
なるほど、そうですか。
たしかにトミフラの顔写真(というか写真とイラストの中間みたいな)を使ったテイチクのジャケットに馴染んでいたのでC の並んだジャケットを見たとき、おお、これがオリジナルか?と思いましたよね。
あのジャケットはデザインのセンスがいいですよね~。
それに比べるとメトロノームのEP 盤のジャケットはセンスがいまいち…(笑。
>エルヴィンのブラシがこのアルバムの大きな聴きどころですからね♪
おっしゃるとおりですね!
コルトレーンのグループでは叩きまくるイメージのエルヴィンが繊細なブラシ・ワークを聴かせるところがさすがですよね~^^
by parlophone (2009-05-05 23:57)
はじめまして。
私はこのアルバム、ジャズを聴き始めて間もないころ、名盤紹介の本かなにか
に載っていたのに触発されて入手しました。
当時のCDでもブラシの鮮明さに「いいなー」と思ってました。
by bigryu (2009-06-06 14:26)
bigryuさん、初めまして。
nice! & comment ありがとうございました!
以前の記事に書いたかもしれませんが、『オーヴァーシーズ』は『スイング・ジャーナル』誌が選ぶゴールド・ディスクの第1回選定作品でした。
なので、たぶんあちこちの雑誌に載っていたと思います。
>当時のCDでもブラシの鮮明さに「いいなー」と思ってました
おっしゃるとおり、エルヴィンの繊細でありながらパワフルなブラシュ・ワークはこのアルバムの一つの聴きどころでもありますよね^^
by parlophone (2009-06-06 21:03)