『ひこうき雲』のアナログ盤 その3― Days of analogue music 3 [ユーミン]
まさか前回の記事「『ひこうき雲』のアナログ盤 その2」を書いたときに「その3」があるとは自分でも思わなかった(笑。
宮崎駿監督の『風立ちぬ』の公開にあわせてユーミンとスタジオジブリとのコラボで『ひこうき雲』の40周年記念盤(LP+CD+DVD)[完全限定生産盤]がリリースされるというメールがHMVから届いたのは、昨年の6月だっただろうか。
LPサイズの絵本に、リマスターCDと「ひこうき雲」のMVが収録されたDVD、それに最新のリマスタリングを施したLP(しかも180g重量盤!)がつくという。
へえ、と思いながらリンクをクリックするとHMVではCD+DVDは予約を受け付けているが、LPのほうはすでに「限定盤完売 限定盤の為完売しております。申し訳ございませんがご注文いただけません」の表示が…。
わお!と思ってAmazon、タワレコを覗いてもいずれも予約終了…。
手に入らないとなると俄然ほしくなるのが悲しきコレクターズ根性、「実店舗ならどうだ!」と、天神のタワレコに電話をすると、しばらく待たされたが
「今ならなんとか予約が取れそうです」
10,500円という高額ながら予約してしまった…。
手に入れたのは発売日翌日の8月15日で、お店を覗いても「LP+CD+DVD」は「完売しました」の表示。
「危なかったのね」と思いながら受け取ると、ずっ・・・・・しりと重い。
絵本仕様のブックレットは豪華なハード・カヴァーで、LPとあわせるとけっこうな重さになるようだ。
ブックレットがそのまま収納ケースにもなっている
こちらが裏表紙。
自宅に帰ってさっそく開いてみると
「あらあ~」
オリジナルの『ひこうき雲』のジャケットはブックレットの表紙裏に貼りつけてある。
(つまり「お・も・て・な・し」じゃなくて「う・ら・が・な・い」である…)
表紙の裏 ジャケットの表だけが貼りつけてある
しかもネットでもブーイングの嵐だったが帯に書いてある「~宮崎駿がユーミンに贈った18枚の絵~」というのは、なんのこたあない、映画のエンディング・クレジットのバックに使われた背景画集である。
「ひこうき雲」の世界を宮崎監督なりに表現したオリジナル画集だと思っていた人たちは当然怒りますぁね。
CDとDVD。
聴いてないし見てません(爆。
さて、LPのほうはどうだろうか。
180gのレコードはビートルズのリマスター盤もそうだったが、さすがにもったときに思わずにやりとしてしまう。
レーベルもカスタム・レーベル。
そしてラン・オフにはなんと手書きで「BG」の文字が!
ぼくらの世代でBGといえば当然ベニー・グッドマンだが(古い?)、高音質アナログ盤の世界では泣く子も黙るバーニー・グランドマンである。
もともとユーミンとバーニーはつながりが深く、1984年のアルバム『NO SIDE』からマスタリング・エンジニアを担当していたのが彼だから、ここでもカッティング・エンジニアまで務めたのだろう。
ただしブックレットには「マスタリング: Bernie Grundman」の表記はあるが、カッティング・エンジニアの表記はない。
さっそくターン・テーブルに載せてみた。
『ひこうき雲』って、曲によって差はあるけれど基本的にはそんなに音のいいアルバムではないと思う。
たとえばA-1のタイトル曲で「♪空に~あこがれて~ 空を~駆けてゆく~」と歌うバックのピアノはつぶれ気味で、ユーミンのヴォーカルもややヒステリックに響く。
そのあたりがどうだろうと期待したのだが、やはり傾向は変わらなかった。
リイシューとしてはよくできていると思う。
ただレコーディングされて40年経つわけだから高域は減衰しているかも知れず、オリジナル盤(銀帯、マトリクス 2S 4-ZW)と比べると、イコライジングで上下を少し伸ばしているのかもしれない(例によって個人の感想ですw)
まあ、高価だけれど勉強にはなりました(笑。
ちなみにこれで『ひこうき雲』のアナログ盤は4枚になったわけで、ついだから「『ひこうき雲』のアナログ盤 その4」もやります(笑。
期待しないでお待ちください…。
宮崎駿監督の『風立ちぬ』の公開にあわせてユーミンとスタジオジブリとのコラボで『ひこうき雲』の40周年記念盤(LP+CD+DVD)[完全限定生産盤]がリリースされるというメールがHMVから届いたのは、昨年の6月だっただろうか。
LPサイズの絵本に、リマスターCDと「ひこうき雲」のMVが収録されたDVD、それに最新のリマスタリングを施したLP(しかも180g重量盤!)がつくという。
へえ、と思いながらリンクをクリックするとHMVではCD+DVDは予約を受け付けているが、LPのほうはすでに「限定盤完売 限定盤の為完売しております。申し訳ございませんがご注文いただけません」の表示が…。
わお!と思ってAmazon、タワレコを覗いてもいずれも予約終了…。
手に入らないとなると俄然ほしくなるのが悲しきコレクターズ根性、「実店舗ならどうだ!」と、天神のタワレコに電話をすると、しばらく待たされたが
「今ならなんとか予約が取れそうです」
10,500円という高額ながら予約してしまった…。
手に入れたのは発売日翌日の8月15日で、お店を覗いても「LP+CD+DVD」は「完売しました」の表示。
「危なかったのね」と思いながら受け取ると、ずっ・・・・・しりと重い。
絵本仕様のブックレットは豪華なハード・カヴァーで、LPとあわせるとけっこうな重さになるようだ。
ブックレットがそのまま収納ケースにもなっている
こちらが裏表紙。
自宅に帰ってさっそく開いてみると
「あらあ~」
オリジナルの『ひこうき雲』のジャケットはブックレットの表紙裏に貼りつけてある。
(つまり「お・も・て・な・し」じゃなくて「う・ら・が・な・い」である…)
表紙の裏 ジャケットの表だけが貼りつけてある
しかもネットでもブーイングの嵐だったが帯に書いてある「~宮崎駿がユーミンに贈った18枚の絵~」というのは、なんのこたあない、映画のエンディング・クレジットのバックに使われた背景画集である。
「ひこうき雲」の世界を宮崎監督なりに表現したオリジナル画集だと思っていた人たちは当然怒りますぁね。
CDとDVD。
聴いてないし見てません(爆。
さて、LPのほうはどうだろうか。
180gのレコードはビートルズのリマスター盤もそうだったが、さすがにもったときに思わずにやりとしてしまう。
レーベルもカスタム・レーベル。
そしてラン・オフにはなんと手書きで「BG」の文字が!
ぼくらの世代でBGといえば当然ベニー・グッドマンだが(古い?)、高音質アナログ盤の世界では泣く子も黙るバーニー・グランドマンである。
もともとユーミンとバーニーはつながりが深く、1984年のアルバム『NO SIDE』からマスタリング・エンジニアを担当していたのが彼だから、ここでもカッティング・エンジニアまで務めたのだろう。
ただしブックレットには「マスタリング: Bernie Grundman」の表記はあるが、カッティング・エンジニアの表記はない。
さっそくターン・テーブルに載せてみた。
『ひこうき雲』って、曲によって差はあるけれど基本的にはそんなに音のいいアルバムではないと思う。
たとえばA-1のタイトル曲で「♪空に~あこがれて~ 空を~駆けてゆく~」と歌うバックのピアノはつぶれ気味で、ユーミンのヴォーカルもややヒステリックに響く。
そのあたりがどうだろうと期待したのだが、やはり傾向は変わらなかった。
リイシューとしてはよくできていると思う。
ただレコーディングされて40年経つわけだから高域は減衰しているかも知れず、オリジナル盤(銀帯、マトリクス 2S 4-ZW)と比べると、イコライジングで上下を少し伸ばしているのかもしれない(例によって個人の感想ですw)
まあ、高価だけれど勉強にはなりました(笑。
ちなみにこれで『ひこうき雲』のアナログ盤は4枚になったわけで、ついだから「『ひこうき雲』のアナログ盤 その4」もやります(笑。
期待しないでお待ちください…。
これ迷いましたが、値段の高さとオリジナル・アナログ盤を持ってるし、ということで結局見送りました。
中身を初めて拝見しましたが、ちょっと残念な感じですか(笑)。
確かにオリジナル盤の音質ってあまりいいとは言えない音質ですよね。
まああの当時ではあれが限界だったんでしょうかねー。
by MASA (2014-01-23 20:59)
MASAさん、どうもです。
>ちょっと残念な感じですか(笑)
ずばり、残念な感じです(笑。
>確かにオリジナル盤の音質ってあまりいいとは言えない音質ですよね
お、MASAさんもやっぱりそうお感じになりますか。
曲によって差はあると思うんですけどね…。
でも「MASTER TAPE ― "ひこうき雲"の秘密」で流れたタイトル曲は
もっといい音だったような気がするんですよね。
最近あのBlu-ray見てないんで、今度またちょっと見てみようと思います。
by parlophone (2014-01-23 23:30)
僕は、去年の末に、「初ユーミン」でした。
勿論最初に買ったのは、1st。
キャラメルママの秀逸な演奏と、キャロル・キングのようなメロディーに感激しました。アナログで聴くと、より温かみが出そうですね。
by ryo (2014-01-30 23:10)
ryoさん、こんにちはー。
ユーミンはやはり天才ですね。
それしかいいようがありません(笑。
ぼくは今店頭に並んでいる、バーニー・グランドマンがリマスターしたCDを聴いたことがないのでよくわかりませんが、アナログも傾向としてはそんなに変わらないと思います。
アナログがいいなあと思うのは、ぼく的には『14番目の月』あたりからですね。
by parlophone (2014-02-01 11:37)