『ピュア・マッカートニー』初回生産限定版 [Blu-ray & DVDコレクション]
昨年リリースされたヴィデオ・ソフトのなかで何がうれしかったって、『ROCKSHOW』のBlu-rayほどうれしいものはなかった。
なにしろLD=レーザー・ディスクの画質はひどかったし、DVDではポールのヴィデオ・アンソロジー『THE McCartney Years』にわずか7曲が収められただけで、それもけっして褒められた画質ではなかった。
ところがBlu-rayは、それこそ「今までのはなんだったんだ!!」というくらい画質が改善されて(一部?なとこもありますが…^^;)、音質もサイコーだった。
さて、きょうご紹介するのは、去年その『ROCKSHOW』がリリースされるまで、ほぼ1か月のあいだ淋しいぼくのこころを癒してくれたCD+DVDソフトだ。
さて『ピュア・マッカートニー』とは何か?
簡単にいうと、ポールを愛してやまない7人のミュージシャンが、2012年6月18日、ポールの70回目のバースデイを記念して勝手にやったトリビュート・コンサートの記録で、その中身はアルバム『RAM』の完璧な(ただし「Ram on」のリプライズを除く)再現だ。
プロのミュージシャンが他人のアルバムを丸ごと1枚完コピしてライヴで再現するなんて、ビートルズ以外にはありえないだろうし、しかもそれが『RAM』だってんだから、いやでも期待が高まりますよね。
中心になったのはもとディジー・ミス・リジーのティム・クリステンセンで、ギグはかれがふだん活動しているTHE DAMN CRYSTALSのメンバーに、ティムの友人でCANDY BUTCHERSのマイク・ヴァイオラ、それに紅一点トレイシー・ボーナム(資料を読むと90年代にオルタナの女王として名を馳せた女性らしい)を加えて、コペンハーゲンで行われた。
ティム。アコギはギブソン、エレキはテレキャス・タイプのたぶんカスタム、ウクレレは…わかりません(爆
ドラムのジェスパー・リンド。この人、ホントにうまいです
これはもう、ぜったいにDVDがおススメ。
なにしろポールへの愛があふれているから、プロなのに完コピの歓びで演奏していても思わず笑みがもれてしまう、そんなシーンの連続なのだ。
それにたとえば「アンクル・アルバート」における導管を伝わってくるような声(「イエロー・サブマリン」のなかでビートルズが創出した)を再現するのにメガホンを使ったりというような、ま、いってみればレトロでチープな部分も画像で見てこそ、その楽しさが伝わるんじゃなかいと思う。
7人のミュージシャンはみんな凄腕で(プロだから当たり前?)、ヴォーカルも甘い声のティムだけではなく、「Dear Boy」「Monkberry Moon Delight」それに「Maybe I'm Amazed」といったピアノが中心でしかもシャウトが含まれるような曲はマイクが歌って拍手と喝采をさらい、トレイシーはリンダのパートだけではなく「Heart of The Country」、「Junk」でリード・ヴォーカルをとる。
ぼくは彼女のドスの効いた、ちょっと流すような歌いかたがあまり好みではないけれど…それはまあ好き好きということで、でも要所要所に入る彼女のヴァイオリンはストリングスの部分を補ってじつに効果的だ。
いいとこを全部?もってくマイク。ギター、ピアノ、トランペット、パーカッション
トレイシー。ヴァイオリン、ヴォーカル、パーカッション
さらに「Smile Away」ではリード・ギターのラーズ・なんとか(読めません…)が、「Rock Show」のハーフ・シンギングみたいなところと「Coming Up」の一部ではベースの(読めません…汗)も歌を披露する。
ギターのラーズ・なんとか。ギターはほぼ全編ギブソンES-335
ベースのなんとか・コーチ? かれはヘフナーとリッケンを持ち替え、1曲だけジャズベを弾いている
キーボードのクリストファー・なんとか。いかにも北欧らしいイケメンです
さらにさまざまなパーカッションはもちろん、曲によってはトランペット、ヴァルヴ・トロンボーンまでもちだしたり、オーラスの「Band on the Run」の前には即興?のバースデイ・ソングをみんなで歌ったり、というふうに、とにかく全員が楽しみながら手作りで作り上げていくこころ温まるステージだ。
それにしても…と、このライヴを見ながら思ったんだけど、ポールはこういう歌と演奏をほとんど独りでやってのけたわけだ、29歳のときに。
やっぱり天才ですね(←なんてベタな感想…)。
セットリスト(というか収録曲)。
いまアマゾンを覗いてみると初回生産限定版(DVD付)はまだ在庫があるようだ。
手に入れるなら今のうちですぞ。
パッケージも手作り感が楽しい
ところで、前々から気になってたんだけど、「The Back Seat of My Car」で、みんなで鼻歌みたいに歌うところ、ちゃんとライヴで再現してたけれど、あれってどこかに歌詞が載ってるんだろうか。
なにしろLD=レーザー・ディスクの画質はひどかったし、DVDではポールのヴィデオ・アンソロジー『THE McCartney Years』にわずか7曲が収められただけで、それもけっして褒められた画質ではなかった。
ところがBlu-rayは、それこそ「今までのはなんだったんだ!!」というくらい画質が改善されて(一部?なとこもありますが…^^;)、音質もサイコーだった。
さて、きょうご紹介するのは、去年その『ROCKSHOW』がリリースされるまで、ほぼ1か月のあいだ淋しいぼくのこころを癒してくれたCD+DVDソフトだ。
さて『ピュア・マッカートニー』とは何か?
簡単にいうと、ポールを愛してやまない7人のミュージシャンが、2012年6月18日、ポールの70回目のバースデイを記念して勝手にやったトリビュート・コンサートの記録で、その中身はアルバム『RAM』の完璧な(ただし「Ram on」のリプライズを除く)再現だ。
プロのミュージシャンが他人のアルバムを丸ごと1枚完コピしてライヴで再現するなんて、ビートルズ以外にはありえないだろうし、しかもそれが『RAM』だってんだから、いやでも期待が高まりますよね。
中心になったのはもとディジー・ミス・リジーのティム・クリステンセンで、ギグはかれがふだん活動しているTHE DAMN CRYSTALSのメンバーに、ティムの友人でCANDY BUTCHERSのマイク・ヴァイオラ、それに紅一点トレイシー・ボーナム(資料を読むと90年代にオルタナの女王として名を馳せた女性らしい)を加えて、コペンハーゲンで行われた。
ティム。アコギはギブソン、エレキはテレキャス・タイプのたぶんカスタム、ウクレレは…わかりません(爆
ドラムのジェスパー・リンド。この人、ホントにうまいです
これはもう、ぜったいにDVDがおススメ。
なにしろポールへの愛があふれているから、プロなのに完コピの歓びで演奏していても思わず笑みがもれてしまう、そんなシーンの連続なのだ。
それにたとえば「アンクル・アルバート」における導管を伝わってくるような声(「イエロー・サブマリン」のなかでビートルズが創出した)を再現するのにメガホンを使ったりというような、ま、いってみればレトロでチープな部分も画像で見てこそ、その楽しさが伝わるんじゃなかいと思う。
7人のミュージシャンはみんな凄腕で(プロだから当たり前?)、ヴォーカルも甘い声のティムだけではなく、「Dear Boy」「Monkberry Moon Delight」それに「Maybe I'm Amazed」といったピアノが中心でしかもシャウトが含まれるような曲はマイクが歌って拍手と喝采をさらい、トレイシーはリンダのパートだけではなく「Heart of The Country」、「Junk」でリード・ヴォーカルをとる。
ぼくは彼女のドスの効いた、ちょっと流すような歌いかたがあまり好みではないけれど…それはまあ好き好きということで、でも要所要所に入る彼女のヴァイオリンはストリングスの部分を補ってじつに効果的だ。
いいとこを全部?もってくマイク。ギター、ピアノ、トランペット、パーカッション
トレイシー。ヴァイオリン、ヴォーカル、パーカッション
さらに「Smile Away」ではリード・ギターのラーズ・なんとか(読めません…)が、「Rock Show」のハーフ・シンギングみたいなところと「Coming Up」の一部ではベースの(読めません…汗)も歌を披露する。
ギターのラーズ・なんとか。ギターはほぼ全編ギブソンES-335
ベースのなんとか・コーチ? かれはヘフナーとリッケンを持ち替え、1曲だけジャズベを弾いている
キーボードのクリストファー・なんとか。いかにも北欧らしいイケメンです
さらにさまざまなパーカッションはもちろん、曲によってはトランペット、ヴァルヴ・トロンボーンまでもちだしたり、オーラスの「Band on the Run」の前には即興?のバースデイ・ソングをみんなで歌ったり、というふうに、とにかく全員が楽しみながら手作りで作り上げていくこころ温まるステージだ。
それにしても…と、このライヴを見ながら思ったんだけど、ポールはこういう歌と演奏をほとんど独りでやってのけたわけだ、29歳のときに。
やっぱり天才ですね(←なんてベタな感想…)。
セットリスト(というか収録曲)。
いまアマゾンを覗いてみると初回生産限定版(DVD付)はまだ在庫があるようだ。
手に入れるなら今のうちですぞ。
パッケージも手作り感が楽しい
ところで、前々から気になってたんだけど、「The Back Seat of My Car」で、みんなで鼻歌みたいに歌うところ、ちゃんとライヴで再現してたけれど、あれってどこかに歌詞が載ってるんだろうか。
2014-01-25 21:06
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こんばんわ。youtubeを見てたら桑田さんが面白いことを言ってました。ポールの歌は自分には歌えない。あんな強くて太い声は日本人には歌えないそうです。喉にEキーを埋め込んでますから。危ない男です。と言ってました。(笑)
by syozo (2014-01-26 19:12)
syozoさん、こんばんは。
たしかに「Maybe I'm Amazed」や「Monkberry Moon Delight」のような曲を聴くとふつうの人に出せる声ではないと感じますね。
旋律をなぞることはできても、あのグルーヴは出せないだろうなと。
あれだけ歌のうまい桑田が言うんですから、ポールのヴォーカリストとしても才能はやはりすごいんでしょう。
ぼくはディジー・ミス・リジーをあんまり聴いたことがないのでわかりませんが、『ピュア・マッカートニー』ではそのあたりはマイクにおまかせ、という感じでしたね。
by parlophone (2014-01-26 22:09)