AC嫌いが選ぶACの名盤w―その1 クリス・レインボウ [紙ジャケ]
ぼくがAC(アダルト・コンテンポラリー、日本でいうAOR)路線の曲があまり好きじゃないことは何度も書いた。
その理由の大部分は自分なりに分析すると、グル―ヴが感じられないこと、ファンキーじゃないこと、にあるんじゃないかと思うのだけれど、よくわからない(笑。
たとえばリタ・クーリッジなんかもファーストは文句なしに大好きなんだけれど、セカンドになるとなんとなくACっぽい匂い?がしてちょっとテンションが下がってしまう。
そのどこにACっぽい匂いがあるのか自分でもよくわからないのだからいやになる。
シカゴぐらいはっきりしてくれてるとわかりやすいのだけれど(笑。
そうかと思うとカーラ・ボノフや現代のAC路線を代表するコールド・プレイあたりは大好きなんだからいい加減なものである。
そんなぼくが大好きなAC(AOR)の名盤を取り上げてみたいと思う。
第1回めは(といっても2回しか予定はありませんが…笑)クリス・レインボウの『ホワイト・トレイルズ』である。
クリス・レインボウ、ぼくはこの人をまったく知らなかった。
80年代ロックには詳しい同僚のタケシくんも知らなかった。
あとで調べてみるとソロ・アルバムをリリースしたあとはアラン・パーソンズ・プロジェクトやイエスのジョン・アンダースンのソロ・プロジェクト、そしてキャメルなどに関わっていたらしいが、APPもキャメルも聴いたことがないのでどうしようもない(笑。
ではどうしてこのアルバムにめぐり逢ったかというと、去年の3月に紙ジャケがリリースされるときに芽瑠璃堂のHPで定盤ということで強力にプッシュされていたからだ。
ご存知のように芽瑠璃堂は「金澤寿和 Light Mellow's Choice」シリーズなど、AOR系の名盤の紹介に力を入れている。
砂丘のようなところに寝そべる少年と頭上に広がる青い空、そしてひとすじの白い航跡(ホワイト・トレイル)…。
そんな美しいジャケット写真に惹かれて試聴してみたら、これがすごくよかったのだ。
「クリス・レインボウ? 知らねえなあ」という人は、とにかくM-1「Love You Eternally」のポップでスウィートなメロディと、これぞドリーミーというべき完璧なコーラス・ワークを聴いていただきたい。
♪I just want to say that I love you and I will
I'll love you eternally
と歌ったあと「listen!」と囁いて、一人多重録音によるハミングからコーラスが始まり、やがて大聖堂に響き渡るようにうねるコーラスにはきっと胸が震えます。
2003年にリリースされたかれのベスト・アルバム(すでに廃盤)には、『ホワイト・トレイルズ』全8曲中6曲が収録されたというけれど、それから漏れたタイトル曲の「White Trails」も大名曲だと思う。
アカペラっぽいコーラスのイントロからスローバラードふうに曲が始まり、中盤からはテンポアップしてサンバのリズムになってゆく。
熱狂するリズム、躍動するギター、そして乱反射する眩しいコーラス!!
歌詞も美しい…。
♪ Following the white trail of planes
A dream is caught in everybody's eye
Following the white trail of planes
A lost illusion brushed across the sky…
う~ん、もっと早くこのアルバムにめぐり逢いたかった。
そしたら2007年に出た2nd の紙ジャケもきっと買ってたのになあ~
金澤の解説を読むと、クリス・レインボウは1946年スコットランド生まれのシンガー・ソングライター。
ビーチ・ボーイズやブライアン・ウィルソンに影響を受け、"英国のビーチ・ボーイ"と呼ばれたらしいのだが、ブライアンのようなちょっと鬼気迫る感じよりももう少ししっとりしたイメージで、「ビーチ・ボーイズで言うならブライアンではなく、むしろブルース・ジョンストン」という評言がまさにピタッリだと思う。
バックを固めるのがサイモン・フィリップス(ds)やマックス・ミドルトン(key)、パイロットのイアン・ベアンソン(g)、元アフィニティのモー・フェスター(b)というのだから、こっちもすげえや。
79年リリースのこの3rdアルバムが今のところラスト・アルバムらしい。
新作もぜひ聴いてみたいものだ。
いずれにしても昨年3月リリースのこんな大名盤がAmazon jpでいまだに「在庫あり」になってるのが信じられない。
買い逃していた方はいますぐチェックですぞ!!
その理由の大部分は自分なりに分析すると、グル―ヴが感じられないこと、ファンキーじゃないこと、にあるんじゃないかと思うのだけれど、よくわからない(笑。
たとえばリタ・クーリッジなんかもファーストは文句なしに大好きなんだけれど、セカンドになるとなんとなくACっぽい匂い?がしてちょっとテンションが下がってしまう。
そのどこにACっぽい匂いがあるのか自分でもよくわからないのだからいやになる。
シカゴぐらいはっきりしてくれてるとわかりやすいのだけれど(笑。
そうかと思うとカーラ・ボノフや現代のAC路線を代表するコールド・プレイあたりは大好きなんだからいい加減なものである。
そんなぼくが大好きなAC(AOR)の名盤を取り上げてみたいと思う。
第1回めは(といっても2回しか予定はありませんが…笑)クリス・レインボウの『ホワイト・トレイルズ』である。
クリス・レインボウ、ぼくはこの人をまったく知らなかった。
80年代ロックには詳しい同僚のタケシくんも知らなかった。
あとで調べてみるとソロ・アルバムをリリースしたあとはアラン・パーソンズ・プロジェクトやイエスのジョン・アンダースンのソロ・プロジェクト、そしてキャメルなどに関わっていたらしいが、APPもキャメルも聴いたことがないのでどうしようもない(笑。
ではどうしてこのアルバムにめぐり逢ったかというと、去年の3月に紙ジャケがリリースされるときに芽瑠璃堂のHPで定盤ということで強力にプッシュされていたからだ。
ご存知のように芽瑠璃堂は「金澤寿和 Light Mellow's Choice」シリーズなど、AOR系の名盤の紹介に力を入れている。
砂丘のようなところに寝そべる少年と頭上に広がる青い空、そしてひとすじの白い航跡(ホワイト・トレイル)…。
そんな美しいジャケット写真に惹かれて試聴してみたら、これがすごくよかったのだ。
(最新リマスター音源と紙ジャケで文句なし!)
「クリス・レインボウ? 知らねえなあ」という人は、とにかくM-1「Love You Eternally」のポップでスウィートなメロディと、これぞドリーミーというべき完璧なコーラス・ワークを聴いていただきたい。
♪I just want to say that I love you and I will
I'll love you eternally
と歌ったあと「listen!」と囁いて、一人多重録音によるハミングからコーラスが始まり、やがて大聖堂に響き渡るようにうねるコーラスにはきっと胸が震えます。
2003年にリリースされたかれのベスト・アルバム(すでに廃盤)には、『ホワイト・トレイルズ』全8曲中6曲が収録されたというけれど、それから漏れたタイトル曲の「White Trails」も大名曲だと思う。
アカペラっぽいコーラスのイントロからスローバラードふうに曲が始まり、中盤からはテンポアップしてサンバのリズムになってゆく。
熱狂するリズム、躍動するギター、そして乱反射する眩しいコーラス!!
歌詞も美しい…。
♪ Following the white trail of planes
A dream is caught in everybody's eye
Following the white trail of planes
A lost illusion brushed across the sky…
う~ん、もっと早くこのアルバムにめぐり逢いたかった。
そしたら2007年に出た2nd の紙ジャケもきっと買ってたのになあ~
金澤の解説を読むと、クリス・レインボウは1946年スコットランド生まれのシンガー・ソングライター。
ビーチ・ボーイズやブライアン・ウィルソンに影響を受け、"英国のビーチ・ボーイ"と呼ばれたらしいのだが、ブライアンのようなちょっと鬼気迫る感じよりももう少ししっとりしたイメージで、「ビーチ・ボーイズで言うならブライアンではなく、むしろブルース・ジョンストン」という評言がまさにピタッリだと思う。
バックを固めるのがサイモン・フィリップス(ds)やマックス・ミドルトン(key)、パイロットのイアン・ベアンソン(g)、元アフィニティのモー・フェスター(b)というのだから、こっちもすげえや。
79年リリースのこの3rdアルバムが今のところラスト・アルバムらしい。
新作もぜひ聴いてみたいものだ。
(Vivid Soundらしく、付属品は解説と歌詞カードだけ。レーベルはオリジナルを再現してるようだ)
いずれにしても昨年3月リリースのこんな大名盤がAmazon jpでいまだに「在庫あり」になってるのが信じられない。
買い逃していた方はいますぐチェックですぞ!!
あー、これワタシもブライアン・ウィルソンみたいだというウワサを聴いて欲しいなあと思いつつ、amazonの「欲しいものリスト」にずーっと入りっぱなしで買ってないアルバムです(笑)。
当時リリースされたのは覚えてるんですが、そっか、やっぱりよさそうですね。
今度思い切って買ってみます。
あ、RUMER買いましたよ。いやあ、すっかり気に入りました^^。
by MASA (2011-05-22 01:30)
遼さん、こんにちは~
このアルバムジャケットには見覚えがあって、Love You Eternallyという曲名も聞き覚えがあったので、YouTubeで検索して聴いてみたら、やっぱり、これだけ聴いたことがありました(笑)
ちょっとギルバート・オサリバンみたいな感じもあって、良いですよね^^
って、他の曲知らないんですが(^^;
by 想也 (2011-05-22 11:04)
私もAORは好きか?嫌いか?良く分からない方です。
私が名盤と思っているアルバムはハース・マルティネスの1975年発売のデビューアルバム『Hirth From Earth』です、これはウッドストック・ロック系の傑作盤といわれています。私は米国オリジと紙ジャケCDを持っていますが本当に素晴らしいです。
ボサノヴァ風の1曲目の『Altogether Alone』 は彼でしか歌えないそんな気がする曲です全13曲ですが捨て曲の無い名盤です。
あとはマーク・ベノの1971年発表の『雑魚』かな・・・やはりベタですが『フラニー』『グッド・タイムス』がいいですね。AORはなんか気持ちが安心して聴ける安らぎを感じるものが好きです。
by tetsupc2 (2011-05-22 15:49)
AOR括りに疑問も持ちながらも、どちらかと言えばその括りに分類されるサウンドば好きです。
通常アメリカ(特にウエストコースト系)のACが好きな人って、UK物は頭っから拒絶する傾向があります。
当時、そんなアンチUKポップスを声高く叫んでいた人種達にも受け入れられたのは、クリス・レインボーの2ndアルバム。
ジャケットが決め手でしたね。
夕日にアロハ(笑)
ビーチボーイズOKな僕は問題無かったのですが、
下地にイーグルスっぽいカントリーロック的なニュアンスを求める派閥からは『ポップすぎる』ってことで、ダメ出されてましたね。
2ndは好きアルバムだったのですが・・・実は・・・
これ聞いたこと無かったんです。
買った方がよさそうな気がします(笑)
遼さん、機会があったら2ndも聞いてみてくださいね。
by PETTY (2011-05-22 16:37)
遼さん、ご無沙汰しております。フクライフです。
Chris Rainbow は10年前ぐらいにEM RECORDS からでていたベスト盤しか聞いたことがないのですが、「Love You Eternally」は名曲ですね。
「Ring Ring」とか過剰なほどポップな曲も個人的には好きだったりします(笑)
「ホワイト・トレイルズ」を含めてオリジナルアルバムは聴いたことないので、今度聴いてみようと思います!
では、また。
by フクライフ (2011-05-22 17:40)
MASAさん、こんばんは~。
>ブライアン・ウィルソンみたいだというウワサを聴いて
本人は"英国のビーチボーイ"とか呼ばれるのはあまり本意じゃなかったみたいですね。
2nd にはずばり「Dear Brian」という曲も入ってるんですが(笑。
いずれにしてもBB5にすごく影響を受けてることはまちがいありません。
ぜひ買って聴いてみてください。
>あ、RUMER買いましたよ。いやあ、すっかり気に入りました^^
お~、それはよかったです^^
by parlophone (2011-05-22 21:55)
想也さんことRefugeeさん、こんばんはー。
>YouTubeで検索して聴いてみたら、やっぱり、これだけ聴いたことがありました(笑)
やっぱりYouTube便利ですね~。
>ちょっとギルバート・オサリバンみたいな感じもあって、良いですよね^^
まあギルバートほど胸キュンのメロディではありませんが、それを補って余りあるコーラスの職人芸。
もうほんとにクセになります。
Refugeeさんもぜひ他の曲も聴いてみてください!
by parlophone (2011-05-22 21:58)
tetsupc2さん、こんばんは~。
>私が名盤と思っているアルバムはハース・マルティネス
いや~、まったく知りませんねー(汗。
最近はtetsuさんのブログ見ても、まったく知らないアーティストやアルバムがけっこうあって、
すごいなあと思います。
>マーク・ベノの1971年発表の『雑魚』かな
これは最初に紙ジャケで出たときよく聴きましたね。
>AORはなんか気持ちが安心して聴ける安らぎを感じるものが好きです
そうなんですよね。
歳をとってきたせいか、いつもいつもトンガッたものばかりは聴けなくなってしまいました(笑。
by parlophone (2011-05-22 22:05)
PETTYさん、こんばんはー。
>機会があったら2ndも聞いてみてくださいね
そうなんですよ! 今いちばん聴いてみたいのが2ndなんですよ。
『ホワイト・トレイルズ』についてる金澤さんの解説読んでも、ほんとよさそうだし、
Amazonで30秒ずつは聴けるのでクリックしてみたけれど、やっぱり名曲ぞろいですね。
>通常アメリカ(特にウエストコースト系)のACが好きな人って、
>UK物は頭っから拒絶する傾向があります
そうなんですか。
やっぱり暗いから?
>当時、そんなアンチUKポップスを声高く叫んでいた人種達にも受け入れられたのは、
>クリス・レインボーの2ndアルバム
おお!
>ジャケットが決め手でしたね。夕日にアロハ(笑)
そんな理由かいっ!!(笑
>カントリーロック的なニュアンスを求める派閥からは『ポップすぎる』
なるほど、それはあるかもしれませんね。
今シーズンのアメアイのあのスコッティ人気も、われわれには理解できません(←関係ないですね^^;
いずれにしてもしばらくは2ndを探し求めることになりそうで~す。
by parlophone (2011-05-22 22:14)
おお、フクライフさん、お久しぶりです。
こちらこそご無沙汰しております。
>10年前ぐらいにEM RECORDS からでていたベスト盤
ああ、上の記事にも書いたベスト盤ですね。
2000年リリースっていう説もありますね。
あるサイトによると
クリスがレコード・デビューを飾ることとなった地元スコットランドのグループ、ホープストリート。
彼らのスーパー・レアなセカンド・シングル「Wait Until Tomorrow」はクリス・レインボウ・ファン
をはじめDJをも悶絶させたもの凄い1曲!
だそうですね。
聴いてみてえ~~~。
>「Ring Ring」とか過剰なほどポップな曲も個人的には好きだったりします
いやあ、「Ring Ring」いいですよね~。
ぼくも大好きです。
『ホワイト・トレイルズ』、ぜひ聴いてみてください^^
by parlophone (2011-05-22 22:21)
遼さん、お久しぶりです。
ちょくちょくチェックはしてたんですが、この1ヶ月こっちも仕事で忙しくて、ちっともチェックしてなかった間に、いくつも新しい記事がでててびっくり!しかも、ブログの雰囲気もちょっと変えて、新たなスタートって感じですね!これからもまたよろしくお願いします。
この、Chris Rainbow良いですね。今度、両親がドイツに遊びにくるから、その時に持ってきてもらおうかな。。。
うちは、最近はもっぱら、大貫妙子と吉田美奈子ばっかり聴いてます。。。
by きよ (2011-06-04 06:45)
きよさん、おはようございます。
(こちらはいま朝の9時半です)
お久しぶりです^^
>ブログの雰囲気もちょっと変えて、新たなスタートって感じですね!
そうなんですよ。
やっと記事を書けるような状態にもどってきたかなあ~という感じです。
あらためて、今後ともよろしくお願いします。
>この、Chris Rainbow良いですね
ぼくは最近知ったんですけど、本文にも書いたようにせめて2007年の2ndのときに
知っておきたかったですね…TT
ご両親がドイツにいらっしゃるの、楽しみですね~。
ぜひそのときに頼んじゃってください(笑。
>うちは、最近はもっぱら、大貫妙子と吉田美奈子ばっかり聴いてます。。。
大貫妙子は若いころよく聴いてましたが、吉田美奈子はいまだに聴いたことがありませんね~。
こちらも聴かないと損をする感じでしょうか?
by parlophone (2011-06-05 09:39)
そっち日本時間でおはようございます。これから、また遼さんの記事が読めるとなると、うれしいです!
クリス・レインボーの、両親に持ってきてもらいます。スティーブン・ビショップ も良いですね。これもついでに持ってきてもらおうかな。ところで、うちも、エルヴィン・ビショップと勘違いしました。(笑)
吉田美奈子は、FlapperとLight'n Upしか持ってないのですが、やっぱりFlapperの方が好きで、、夢で遭えたらは何度でも聞いても飽きない。(多羅尾伴内もかかわってるし。。)
by きよ (2011-06-06 06:52)
きよさん、こんばんは~。
>スティーブン・ビショップ も良いですね。これもついでに持ってきてもらおうかな
「オン・アンド・オン」は聴いたことがあったけど、それ以外はまったく知らなかったのに
完全にはまってしまいました^^
音も悪くないし、紙ジャケも綺麗だし、おススメです(笑。
>ところで、うちも、エルヴィン・ビショップと勘違いしました(笑)
あはは、そうですか~。
ご同類でうれしいです(笑。
>吉田美奈子は、FlapperとLight'n Upしか持ってないのですが、やっぱりFlapper
ですよねー。
ぼくもやっぱり聴いてみようっと!
by parlophone (2011-06-07 21:27)