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デトロイト・パンク40周年 [紙ジャケ]

今から39年前の1968年にどんなにすごいロックのアルバムがリリースされていたかは以前記事で書いたことがあるけれど、40年前の1969年というのはさらにさらに、もっとすごい年だった。
英国では3月にゼップが、7月にはパープルがレコード・デビューし、同じく7月にはイエス、10月にはキング・クリムゾンも1stアルバムをリリースしている。
ビートルズは『アビイ・ロード』を、ストーンズは『レット・イット・ブリード』を、ザ・フーはロック・オペラ『トミー』をリリースした。
クラプトンはクリームを解散してブラインド・フェイスを結成し、ジェフ・ベックはロッド・ステュワート、ロン・ウッドと『ベック・オラ』をリリースしている。
アイルランドでロリー・ギャラガーの『テイスト』がレコード・デビューを果たしたのも69年だ。
アメリカでは8月にウッドストック・フェスティヴァルが開催されて30万人ともいわれる聴衆が集まり、テン・イヤーズ・アフターやザ・フー、サンタナ、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、そしてジミ・ヘンドリクスなどが人々の熱い支持を受けた。
フェスティヴァルの象徴的なバンドになったクロスビー・スティルズ・アンド・ナッシュ、サンタナ、そしてレスリー・ウェストのマウンテンも1stアルバムをリリース、さらにシカゴやオールマン・ブラザーズ・バンドの1st、さらにフライング・ブリトー・ブラザーズの1st『黄金の城』も69年である。
ザ・バンドは同名タイトルの2ndアルバム、ジャニスは『コズミック・ブルースを歌う』、グレイトフル・デッドは『ライヴ/デッド』をリリースしている。

ぼくは中学3年生、当時はまだゼップもCSNも聴いてなかったけれど、『アビイ・ロード』や『レット・イット・ブリード』、そして『グッバイ・クリーム』なんかはアルバムを手に入れて毎日聴きまくっていた。

そんななか、デトロイトではストゥージスとMC5(モーター・シティ・ファイヴ)がデビューしていたんですねえ。

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ワーナー・ミュージック・ジャパンから「デトロイト・パンク40周年記念 紙ジャケットCDコレクション」がリリースされたのは12月9日。
ストゥージスとMC5併せて5タイトルが出されたけれど、ぼくはそれぞれ1stアルバムだけを購入した。

いやあ、やっぱりこいつらすげーわ。
タケシくんが「ピストルズもクラッシュもいまの耳で聴いたら単なるロケンロールですもんね」といっていたが、こいつらはいま聴いてもじゅうぶんパンクだ。
ただファーストだけ比べるとぼくはMC5のほうが好きかなあ。

ストゥージスの『イギー・ポップ・アンド・ストゥージス』はE式のシングル・スリーヴで、ニス塗りのような光沢のあるジャケット。

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CDのレーベルは赤い"Elektra"レーベルをイメージしたもので、黒のカンパニー・スリーヴがミニチュアで復刻されている。

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MC5の『キック・アウト・オヴ・ザ・ジャムズ』のほうは厚紙A式のゲイトフォールド・スリーヴだが、当時の国内盤についていたらしい全面を覆う形の帯?が再現されている。

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これもすごいなあ。
"World New Rock"という文字が切り抜かれていて、内側には歌詞が印刷され、裏には日本語の解説がついている。

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帯を外すとおなじみのジャケット。

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レーベルはゴールドのElektraで、カンパニー・スリーヴもそれに合わせたものが復刻されている。

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音源は2009年最新リマスターで、MC5のライヴも少しも古い感じはしない。
問題になってレーベルの移籍にまで発展した"Motherfucker"という叫びもリアルに収録されている。

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MORE

68年・69年というのはロックが飛躍的に成長した時代ですね。
ただ、これも商業的に儲かりそうだというレコード会社の思惑も動き出したという意味も含まれていますが・・・
でも、あの時代も40年前になってしまったんですよねー。
Woodstockを体感できなかった僕達は映画の公開を心待ちしていましたっけ。(日本盤を予約オーダーすれば試写会のチケットがもらえるというので、速攻予約したもんです。)
あのサイケ(?)な穴あきカヴァー、思い出します。
確かジェスロ・タルについてたっけなあ。(ウロ)
ザッパのUncle Meatもそうだったっけかな?
捨てちゃいましたが・・・(凄い邪魔でした、面倒だったし)
あの頃、StoogesとかMC5聴いてた人っていたのかしらん?
なあんてStoogesはJohn Caleがプロデューサーだったんで気になって買いましたけどね。

by MORE (2009-12-26 21:47) 

MASA

MOREさん、相変わらずすごいなあ、当時全く無視されてたレコを当時から聴いてたなんて^^。
2枚とも80年代になって再評価されるまで、知ってる人はよほどのマニアだけでしたよ。

って、私は2枚とも聴いたことありませんけど(笑)。
でもあの穴空きカヴァーならジョニ・ミッチェルの「CLOUDS」持ってます^^。
by MASA (2009-12-27 01:18) 

tetsupc2

遼さんこんばんは!
ストゥージスも買われたんですね・・・私はお小遣いの関係でストゥージスはパスしました・・・
MC5では以外に音も良くてビックリしました。
それにしてもホールドカヴァー帯はいいですね・・・ジスボーイ菅田さんの本「日本盤 60年代ロックLP図鑑 洋楽編」に全シリーズが写真で載っているのですがこれすべてホールドカヴァー帯付で出して欲しいですね。
トラバさせて下さい。
by tetsupc2 (2009-12-27 19:35) 

parlophone

MOREさん、こちらにもどうもです。

>商業的に儲かりそうだというレコード会社の思惑も動き出したという意味も含ま
>ていますが・・・

たしかにおっしゃるとおりですね。
ビートルズみたいな社会現象を巻き起こすミュージシャンがほかにもいっぱいいるんだということをウッドストックは証明してみせたようなもんでしょうからね。

>あのサイケ(?)な穴あきカヴァー、思い出します

へえ~。
ぼくもまだこのころはロックを一生懸命に聴いたいたころなのに、穴あきカヴァーったまったく記憶から落ちてるんですよね~。
なんでだろ…。

>StoogesはJohn Caleがプロデューサーだったんで気になって買いましたけどね

やっぱさすがですよねーー^^

by parlophone (2009-12-28 10:29) 

parlophone

MASAさん、どうもです。

そうなんですよねー、さすがMOREさんです。

>でもあの穴空きカヴァーならジョニ・ミッチェルの「CLOUDS」持ってます^^

あのシリーズでジョニも出てたんですか!
まったく知らなかったなあ~。
今となってはお宝ですね^^

by parlophone (2009-12-28 10:41) 

parlophone

tetsupc2さん、こんばんは。

>MC5では意外に音も良くてビックリしました

ですよね!
とても69年のライヴ録音とは思えません。

>「日本盤 60年代ロックLP図鑑 洋楽編」に全シリーズが写真で載っているのですが

そうなんですか。
さすがですね~。
やっぱりロックの国内盤の資料としては第一級の本みたいですね。
予算的に厳しかったので買えませんでしたが…TT

by parlophone (2009-12-28 10:47) 

tetsupc2

あけまして、
おめでとうございます(*⌒ー⌒)ο∠☆:
09年は大変にお世話になりました。
また楽しくブログを拝見させて頂き有難うございました。
私のブログにもナイスなコメント沢山頂き感謝しております。
2010年もこの場だけは嫌なことも忘れて皆さんと楽しくお付き合いしたいと思います。
何卒今年も宜しくお願い申し上げます。

                       2010年元旦 TETSU+ PC2
by tetsupc2 (2010-01-01 11:06) 

parlophone

tetsupc2さん、明けましておめでとうございます。
早々にご挨拶をいただきありがとうございました。
こちらこそよろしくお願いいたします。
tetsuさんとは音楽の趣味がよく似ているので、カブることも多いかと思いますが、そういうときはトラバでお互いの記事が参照できるようにすればいいかなと思ってます。
ということで今年もよろしく^^
by parlophone (2010-01-03 00:35) 

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