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シカゴのアルバム―― part1 [紙ジャケ]

初めて聴いたシカゴの曲はなんだったのだろう。

03.jpg

CDのブックレットなどで調べてみると最初のシングルは「クエスチョンズ67/68」で、以下

 ビギニングス
 ぼくらに微笑みを
 長い夜
 いったい現実を把握している者はいるだろうか?
 自由になりたい
 ロウダウン

…とつづくのだが、実際にヒットした順に曲を並べ替えると
70年03月 ぼくらに微笑みを(全米9位)
70年06月 長い夜(全米4位)
70年11月 いったい現実を把握している者はいるだろうか?(全米7位)
71年02月 自由になりたい(全米20位)
71年04月 ロウダウン(全米35位)
71年06月 ビギニングス(全米7位)
71年09月 クエスチョンズ67/68(全米24位)
71年09月 アイム・ア・マン(全米49位) c/w クエスチョンズ67/68
となっている。
つまり最初に2nd アルバム『シカゴ』からのシングル・カット(ぼくらに~、長い夜)がヒットし、そのあと1stからの「いったい現実を~」を挟んで、3rd アルバム『Ⅲ』からのシングル(自由に~、ロウダウン)がヒットして、それを受けるかたちで1stアルバムからのシングルがヒットしているのである。
したがって案外「長い夜」あたりが最初に聴いた曲なのかもしれないが、ぼくの記憶のなかではそのまえからシカゴの曲は何曲か知っていたような気がする。

じっさい、ファースト・アルバム自体は全米17位(全英9位)を記録しているし、スマッシュ・ヒットとはいえ「クエスチョンズ67/68」が最初にシングル・カットされたとき(69年07月)全米71位にチャート・インしているから、そのときに深夜放送では何曲か紹介されていたかもしれない。
グループ名が最初「シカゴ・トランジット・オーソリティー」という長い名前だったことをはっきり記憶しているので(当時はバンド名にしても曲名にしても長い名前が流行で、その後本物のシカゴ交通局 -Chicago Transit Authority から訴えられてグループ名をシカゴに変更した)、かなり早い時期に耳にしていたことは間違いないと思う。

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(デビュー当時のシカゴ。左上から時計回りにダニエル・セラフィン(ds)、ジェイムズ・パンコウ(tb)、ピーター・セテラ(b,vo)、ロバート・ラム(key,vo)、テリー・キャス(g,vo)、リー・ロックネイン(tp,vo)、ウォルター・パラゼイダー(sax,fl,vo))

トランペットやサックスなどの管楽器を取り入れたロック・バンドは、まずアル・クーパーのブラッド・スウェット・アンド・ティアーズが脚光を浴び、ヴォーカルにデイヴィッド・クレイトン・トーマスがついてからは「アンド・ホエン・アイ・ダイ」「スピニング・ホイール」「ユーヴ・メイド・ミー・ソー・ヴェリー・ハッピー 」とつぎつぎにヒットを飛ばしてブラス・ロックというあたらしいジャンルを確立した感があった。

けれどジャズの影響が大きく楽曲にやや難解な感じのあったブラッド・スウェット・アンド・ティアーズに比べると、シカゴのシングルはキャッチーでなおかつカッコよく、テリー・キャス、ロバート・ラム、ジェイムズ・パンコウという3人のソング・ライターと、キャス、ラム、それにピーター・セテラという3人のヴォーカリストを備えていたこともあって、あっという間に人気の点ではBS&Tを置き去りにしてしまった。
シカゴの曲はジェイムズ・パンコウのアレンジ能力が高いのだろうと思うが、いま聴いてもほんとうにカッコいい。
そして1stアルバムに収録された「Someday (August 29, 1968)」などに象徴的に表れているように、歌詞も非常にリベラルだった。
『レココレ』やほかの雑誌を見てもシカゴのアルバムは1枚も「ベスト100」にランク・インしていないけれど、ぼくにとってはシカゴは(とくに最初の4枚のアルバムは)永遠です^^。

それではイントロが長くなったので(笑)きょうは最初のアルバムだけ紹介しておきましょう。
ファースト・アルバム『Chicago Transit Authority シカゴの軌跡』(通称 シカゴⅠ)は1969年4月のリリース。
デビュー・アルバムからして2枚組なんて、やっぱりすごい。
あらためて聴いてみるとテリー・キャスの存在がことのほか大きく、とくにC-1「Free Form Guitar」なんてほんとタイトルどおりジミヘンもまっ青のギタリスト・キャスのやりたい放題だ。
楽曲はほとんどがロバート・ラムの手になるものだがそれぞれのクオリティは非常に高く、オルガンとブラスのコール・アンド・レスポンスからそのままブラスとヴォーカルの掛け合いに受け継がれるA-1「Introduction」(テリー・キャス作)など、パンコウやロックネインのソロも含めてダイナミックで起伏に富んだアレンジは6分を超えるがまったく飽きさせない。
そしてこのアルバムからは上述のように4曲のシングル・ヒットを生み出している。

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(アルバムのバック・カヴァー。ウッド・キャンバスの質感がよく出ている)

音源は2002年のライノによるデジタル・リマスターで、国内盤はSHM-CD仕様になっている。

紙ジャケはA式のゲイトフォールド・ジャケット。

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監修の伊藤秀世によると、おなじアーリー・プレスでも内側の紙質がコート系のものとざらっとした手触りの非コート系とあったらしいが、ここでは非コート系の紙が使われている(上のメンバーが写った画像がそれです)。

また収録曲とヒット・シングルを記載した2種類のステッカーがミニチュアで復刻されたほか、当時のCBSソニーの帯(というかキャップ)も復刻されている。

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ただし、現在はRHINOに権利が移っているために、CBSのロゴやインナー・スリーヴ、レーベルなども十分な復刻にはなっていないのが残念だ。

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(インナーとディスク。右は米RHINOからリリースされたときのレーベル)

それでもレーベルは当時のUSコロムビア・レーベルをイメージしたものになっている。

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(右はサイモン&ガーファンクルのCDだが、笑っちゃうぐらいに努力してある)

ライノから出たときは貴重な写真が載せられたブックレットがついていたのだが、それが省略されているのは痛い。
たしかにSHM-CDで2,500円というのはそれなりにがんばってはいるのだろうけど。

06.jpg
(これがそのブックレット)

それにしても『シカゴ交通局』というタイトルが邦題『シカゴの軌跡』になったのはどうしてだろう。
ぼくの推測では、新進気鋭のしかも将来性豊かなバンドのデビュー・アルバムがさすがに交通局ではインパクトに欠けるので、通過とか推移とかいう意味のあるtransitから「軌跡」という訳語をひねり出したと思うんだけど、真相やいかに…。
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tetsupc2

こんばんは!
いよいよシカゴですね。待っていました!
さすがに遼さんの記事最後までじっくり楽しませて頂きました。さすがですね・・・(私とは天と地の差です)
私はやはりシカゴはⅠ~Ⅲまでが私のお気に入りです。ブラスが入ったロックはシカゴが初めてでした。
しかし私が買ったシカゴのレコードは国内盤『シカゴ・アット・カーネギー・ホール』でしたがなぜか?国内盤はダイジェスト盤みたいに1枚にまとめられていたので米国盤の4枚組なんて当時は全く知りませんでした・・・このアルバムで私は完全にノックアウトしました。当時はビートルズ、ゼップ、ストーンズばかり聴いていましたのでシカゴは今まで聴いたことのない音楽のように聴こえて新鮮でしたね。
でもなんで今回は『シカゴ・アット・カーネギー・ホール』だけなかったんでしょうね・・・今後の発売に期待です。

by tetsupc2 (2009-11-03 23:24) 

Zamora

>したがって案外「長い夜」あたりが最初に聴いた曲なのかもしれないが、ぼくの記憶のなかではそのまえからシカゴの曲は何曲か知っていたような気がする。じっさい、ファースト・アルバム自体は全米17位(全英9位)を記録しているし、スマッシュ・ヒットとはいえ「クエスチョンズ67/68」が最初にシングル・カットされたとき(69年07月)全米71位にチャート・インしているから、そのときに深夜放送では何曲か紹介されていたかもしれない。
グループ名が最初「シカゴ・トランジット・オーソリティー」という長い名前だったことをはっきり記憶しているので(当時はバンド名にしても曲名にしても長い名前が流行で、その後本物のシカゴ交通局 -Chicago Transit Authority から訴えられてグループ名をシカゴに変更した)、かなり早い時期に耳にしていたことは間違いないと思う。

こんばんは。
私も、当時の印象は遼さんと殆んど同じです。
シカゴではなかった。シカゴトランジットオーソリティーです。訴えられた件も記憶に有りますね。

私的には前述の如く、放送媒体で情報を仕入れてはいたものの、最初の視覚的な要素はシングル「長い夜」の写真です。驚きでした。こんなんでいいのって?いわゆるスターぢゃなかったんですよ。着てる物が違ってた。(笑)な-にぃこいつらって。それが衝撃で。

その次が「いったい現実を把握している者はいるだろうか?」でしょ。これで当時商売になってたんでしょうかね?面白い時代でした。

バートバカラック…カーペンターズ、S&G、ビートルズ、ストーンズ、トムジョーンズ、シルビーバルタン、CSN&Y、ドノバン、トノバン(合掌)、オーティスレディング、ジャクソン5、バーズ、シカゴ、3DogNight、etc 数え上げたらきりが無くなります。現在の一般的な評価はそれぞれですが、当時の音楽的な幅広さはもう万華鏡のようでした。

この後、パンクで一度リセットして、何でも有りになりますが、’60~'70年前後がそれと同じか、或いはそれ以上に多彩だったことは間違いありません。

しかしながら、ジミヘンに乗り遅れたわたくしは、パンクーニューウェイヴにより愛着を感じる不届き者なのですが。
by Zamora (2009-11-04 00:02) 

MASA

シカゴの記憶は私も同年代なので遼さんとほぼ同じです^^。
深夜放送を中心に'70年前後はラジオでよくかかってましたよねー。
当時ソニーはシカゴとS&Gとサンタナとミッシェル・ポルナレフには力入れてたなあ、という印象があります。
アルバムよりもシングル・ヒットが多かったので、'70年代半ばくらいまではアルバム・アーティストというイメージがあまりなかったもんです(笑)。

でもシカゴは「V」までですね、オイシイところは(笑)。
これ以降ブラスが引っ込んでどんどんAORみたいになって行きますが、それと同時に興味もなくなって行きましたねえ。
ピーター・セテラがフロントに立つようになった80年代なんかは問題外ですわ(笑)。

tetsuさんのいう1枚ものの「カーネギー・ホール」、確かにありましたが、4枚組も国内盤で出てましたよ〜。
by MASA (2009-11-04 00:40) 

not a second time

皆さんと同じで 私も[Saturday in the park]までです。
BS&Tもデヴィッド クレイトン トーマスのボーカルも割りと好きでした。
今更どっちのブラス アレンジが優れているとか、何とか言う事もないのですが、「CHICAGO」のアレンジはブラスセクション ギターソロ、ベース、ドラムス 全てが「かっこいい」と思います。
ちなみにお金が昔は今よりなかったのでCBSソニー特有のBEST BOX2枚組を買っていました。それには日本語の「ロウダウン」も含まれています。
ソニーは昔そんなベストを独自で作ってましたね。サイモンとガーフンクルも長い間そればっかり聴いていました。ディランも20曲ベストでした・・・
各アルバムを買えるようになるまで5年くらいかかっています。中学、高校とLPなんてそんなに買えるはずがなく、大学に入ってからの必死のバイトでしか買えませんでしたね。
だからみんな後付けなんですよ。
まずビートルズを集めて、各ソロアルバムを買って・・・All things must passが買えたのは高3の時です。しかもアメリカ盤。
by not a second time (2009-11-04 18:46) 

tetsupc2

こんばんは~
MASAさん情報有難うございます(^∀^)
>tetsuさんのいう1枚ものの「カーネギー・ホール」、確かにありましたが、4枚組も国内盤で出てましたよ〜。
えぇぇ~そうなんですか・・・知らなかったです。ということは私の買った1枚ものは再発盤だったのかなぁ・・・(-_-;
でも今だ4枚組を聴いていないので機会があったら聴いてみたいです。
(聴く機会はあったのですが3枚目途中で止めたので・・・)
by tetsupc2 (2009-11-04 22:51) 

parlophone

tetsupc2さん、こんばんはー。
nice!&comment ありがとうございます。

>私とは天と地の差です

いえいえ、とんでもないです。
やたらと長いだけなんで、tetsupc2さんみたいに要所をぎゅっと押さえてある記事はなかなか書けません^^;

>私はやはりシカゴはⅠ~Ⅲまでが私のお気に入りです

ですねー。
それとあとⅣの『カーネギー・ホール』^^

>なぜか?国内盤はダイジェスト盤みたいに1枚にまとめられていた

へえー、そんなのが出てたんですか。
まったく知りませんでした。
なにかの都合で見送られたんだと思いますが、ばっちり紙ジャケで出してほしいですね。
あと『ライヴ・イン・ジャパン』も♪
by parlophone (2009-11-04 22:53) 

parlophone

Zamoraさん、こんばんはー。

>私も、当時の印象は遼さんと殆んど同じです
>シカゴではなかった。シカゴトランジットオーソリティーです

あー、やっぱりそうですよね。
ということはシカゴ・トランジット・オーソリティー時代にけっこう深夜放送あたりでは流れてたんですね。
ぼくの記憶ちがいかなあと思ってたんですが、「いったい現実を~」あたりを聴いてシカゴが気に入ってたところに「長い夜」のヒットがド~ンときて、ますますシカゴが好きになったような記憶があるんですよね。
「クエスチョンズ」だったかも知れないんですが…。

>シングル「長い夜」の写真です。驚きでした。こんなんでいいのって?

あはは、それはあるかもしれませんねー。
やっぱりなんとなく大学生か、あるいは中退しちゃったぞー、みたいなそんな感じはありましたね。
ちょっとヒッピー風の、でもどこかインテリ風。
アメリカン・ニュー・シネマに出てくるLSDかなんかやってる大学生みたいな、そんな感じですかね。

>バートバカラック…カーペンターズ、S&G、ビートルズ、ストーンズ、トムジョーンズ、
>シルビーバルタン、CSN&Y、ドノバン、トノバン(合掌)、オーティスレディング、
>ジャクソン5、バーズ、シカゴ、3DogNight、etc 

そうですよねー。
あと個人的にはセルジオ・メンデスとブラジル'66(すぐに'77)、それからぼくは「オールナイト・ニッポン」派だったので、ハーブ・アルパートとティファナ・ブラス、それとフィフス・ディメンションもすごかったなあ、「アップ・アップ・アンド・アウェイ」とか「輝く星座」とか…。
いやあ、懐かしいですねー。
トム・ジョーンズは歌がうまいのはわかるけれどあんまり好きじゃなかったですね。
でもTVで「トム・ジョーンズ・ショー」を見てるとときどきとんでもないゲストが出てきて、CSNYが出てきたときはほんとに興奮して眠れませんでした。
完全に話題がシカゴじゃなくなってますが(笑。
by parlophone (2009-11-04 23:11) 

parlophone

MASAさん、こんばんはー。

>深夜放送を中心に'70年前後はラジオでよくかかってましたよねー

あー、やっぱそうですよね。
じゃあ、アメリカでヒットを飛ばすころには日本でもけっこうメジャーだったのかもしれませんね。

>当時ソニーはシカゴとS&Gとサンタナとミッシェル・ポルナレフには力入れてたなあ

ああ、そうそう、ミッシェル・ポルナレフ、いましたねー。
シェリーに口づけ♪

>'70年代半ばくらいまではアルバム・アーティストというイメージがあまり
>なかったもんです(笑)

あ、そうなんですかー。
以前tsukikumoさんもおなじような趣旨のことを書いていらっしゃいましたね。
ぼくはなぜかダブル・アルバムをガンガン出す、ビッグ・グループというイメージだったんですよ。
で、そのなかからカットしたシングルが次々にヒットするというイメージ。
ひょっとしたらアタマのなかで作り変えてるのかもしれませんけどねー。

>ブラスが引っ込んでどんどんAORみたいになって行きますが、それと同時に
>興味もなくなって行きましたねえ

もうまったく同感です。
これほど前期と後期でイメージがガラッと変わるバンドも少ないですよね。
おそらくAORになってからのほうがファンが多いと思うんですが、ぼくにとってもピーター・セテラのフロント以降はシカゴじゃありません(笑。
by parlophone (2009-11-04 23:20) 

parlophone

not a second timeさん、こんばんはー。

>皆さんと同じで 私も[Saturday in the park]までです

あー、やっぱりそうですか。
このブログにお越しの方はみなさん初期のシカゴのほうがお好きみたいで、とてもうれしいです^^

>BS&Tもデヴィッド クレイトン トーマスのボーカルも割りと好きでした

かれのパワフルでソウルフルなヴォーカルは、ちょっと突出してましたよね。
ほんとに歌がうまい!って感じでした。
それだけに2ndアルバム以降の失速はちょっと残念でしたねー。

>CBSソニー特有のBEST BOX2枚組

そうそう、ギフト・パックといってクリスマス商戦をねらってリリースされたんですよね。
ぼくも最初の年のサイモンとガーファンクルは宝物みたいに大事に聴きました。
牧範之さんの解説も大好きで、細かい字でびっしり印刷されてましたが、何度も何度も繰り返し読んだものです。
あと、次の年にはマウンテンも買いましたねー。
(また話がちがう方向に行ってますが…笑)
でもシカゴは覚えてないなあ…(と強引に戻す^^)。
不思議ですねー。

>中学、高校とLPなんてそんなに買えるはずがなく、大学に入ってからの
>必死のバイト

そうでした、そうでした。
ぼくは大学に入ってからはジャズを聴き出したので、アルバイト代はすべてジャズのLPになって消えていきましたね^^

>All things must passが買えたのは高3の時です。しかもアメリカ盤

いやー、でも高3で3枚組のアルバムってすごい勇気ですよ。
ほぼ3か月分のお小遣いですからねー。
ぼくは買えなかったなあ^^;
by parlophone (2009-11-04 23:34) 

ryo

圧倒的に後追いな俺は5のポップ加減に参ってしまいました。
未だに1stと5thしか持ってない(プラケ・・・)んですけど、遼さんの記事見て、もっと聴きたくなりました!
やっぱり次は2ndですな。
ピーターのベースが心地よくてタマラナイです。
by ryo (2009-11-04 23:57) 

parlophone

ryoさん、こんばんはー。

>圧倒的に後追いな俺は5のポップ加減に参ってしまいました

うんうん、ぼくも5はいいと思いますよ。
シングル・アルバムになってトータル的にも凝縮されたアルバムだと思うし、なんといっても「サタデイ・イン・ザ・パーク」は、イントロのピアノからして、音楽のマジックがつまった曲だと思いますね。

>ピーターのベースが心地よくてタマラナイです

ビートルズのリマスターに比べると低域がちょっともの足りないのが残念ですよね^^;
by parlophone (2009-11-06 00:54) 

Cold Sun

遼さん、こんにちは
今回の紙ジャケ、360SOUNDのロゴが使えなくて、STEREOの左右を埋める矢印の本数を4か5にするか?試行錯誤したようなレーベル・デザインが泣かせますね。さすが~えライノ~(親父ギャグですいません。)
先の『ラバー・ソウル』と一緒に『シカゴ』1stの米盤も入手したのですが、残念ながら70年代のプレスでした。
シカゴのLPってハード・オフとか中古レコード店でよく見かけます。それだけ売れたんですよね。
ビーチボーイズのペットサウンズやセックス・ピストルズの日本盤LPは一度も見た事がないのに・・・
私もシカゴが1枚も「ベスト100」企画にランク・インしてないのは解せません。『レココレ』の陰謀か(笑)?
ところで、チョコ好きメロトロン好きには、『シカゴX(カリブの旋風)』も外せないアルバムです。
by Cold Sun (2009-11-06 16:41) 

ニブ

遼さん、こんばんは

僕はどの時期もず~っと好きです。AORも好きだし、ほとんどの人がスルーするⅦのプログレ&ジャズなインスト面も大好きです。(この辺りはライヴだと、ウォルターのソプラノはコルトレーンみたいだし、バッキングもソフトマシーンみたいです!

でも敢えて言うと、ドラムスがダニーの期間まで・ですかね(笑)
結局その後はあまり聞いていないんですよね。
"シカゴは~まで"という方々も、きっとその後はあまり聞き込んでいないんじゃないでしょうか(失礼) 聞いてないと良さもわからないですからね。

なんだかんだいっても、ピーターのがんばりや、ビル・チャンプリンの加入がなかったら、シカゴはとっくに現役じゃいられなかったような気がします。
by ニブ (2009-11-06 22:30) 

parlophone

Cold Sunさん、こんばんは!

>360SOUNDのロゴが使えなくて、STEREOの左右を埋める矢印の本数を
>4か5にするか

ほんと、スパッとライノのカスタム・レーベルにするんじゃなくて、コロムビアのロゴにどこまで近づけるか、涙ぐましい努力のあとが伺えますね。
紙ジャケでなきゃありえない労力の使い方で、他人事とはいえアタマが下がります(笑。
それにしても「えライノ~」だけじゃなく「4か5にするか」までギャグが入ってるなんて、あやうく見落とすとこでした^^

>『シカゴ』1stの米盤も入手

おー、そうだったんですか。
やっぱりあっと驚く安さだったのでしょうか?
そんな中古屋がうちの近くにもないかなあ~。

>ペットサウンズやセックス・ピストルズの日本盤LPは一度も見た事がない

たしかにいわれてみればおっしゃるとおりですね。
ペットサウンズの国内盤か~、見たことありませんね。

>チョコ好きメロトロン好きには、『シカゴX(カリブの旋風)』も外せない

あー、聴いたことありませんね~。
ぜひ機会があったら聴いてみまーす^^
by parlophone (2009-11-08 02:06) 

parlophone

ニブさん、こんばんはー。

>ピーターのがんばりや、ビル・チャンプリンの加入がなかったら、
>シカゴはとっくに現役じゃいられなかったような気がします

それはたしかにおっしゃるとおりですよね。
今でもツアーで日本まで来てくれるのは、彼らがヴォーカリストとしてシカゴのサウンドを保ち続けてくれたことが大きいと思います。

>この辺りはライヴだと、ウォルターのソプラノはコルトレーンみたいだし、
>バッキングもソフトマシーンみたいです!

そうなんですか。
すごいなあ~。
じつはおっしゃるとおり『Ⅶ』は聴いたことがなくて、『レココレ』の特集でファンのあいだでは最高傑作は『Ⅶ』という声もある、というような記述があったので買ってみようかなあ、と思ってたところでした。
コルトレーンやソフツみたいなシカゴもぜひ聴いてみまたいですねー♪
by parlophone (2009-11-08 02:13) 

DEBDYLAN

またまたこんばんは。

僕が初めてリアルタイムで聴いたシカゴは、
↑で問題になってる? AOR期のヤツです^^;

高校のときに「素直になれなくて」が大ヒットしたんで。

初期のシカゴはきちんと聞いたコトないから、
聴いてみたいんですよ。
僕が好きそうなメッセージ色強い曲もあるみたいだし(笑)
あの時代の混乱を閉じ込めた音って、
憧れもあって、興味あるんです。

by DEBDYLAN (2009-11-10 23:16) 

parlophone

DEBDYLANさん、こちらへもnice!&commentありがとうございます。

「素直になれなくて」ももちろん悪い曲じゃなくて、「愛ある別れ If You Leave Me Now」とか、「忘れ得ぬ君に Hard Habit to Break」なんかも好きなんですが、やっぱり初期のシカゴはまったくちがう、硬派のバンドなんですね。

>僕が好きそうなメッセージ色強い曲もあるみたいだし(笑)
>あの時代の混乱を閉じ込めた音って、憧れもあって、興味あるんです。

まさにおっしゃるとおりです。
ぜひ一度聴いてみてください。
やっぱりおススメはファーストかなあ。
by parlophone (2009-11-12 23:56) 

Mow Henry

遼さん、どうもです。
>ライノから出たときは貴重な写真が載せられたブックレットがついていたのだが、それが省略されているのは痛い。
ま、たぶんオリジナルを復刻ということでそうなんだと思いますが・・。
ブックレット目当てにジュエルケース盤も買わないとだめか・・・(;。;)
>シカゴは「V」までですね、オイシイところは(笑)。これ以降ブラスが引っ込んでどんどんAORみたいになって行きますが、ピーター・セテラがフロントに立つようになった80年代なんかは問題外ですわ(笑)。
>おそらくAORになってからのほうがファンが多いと思うんですが、ぼくにとってもピーター・セテラのフロント以降はシカゴじゃありません(笑。
うーーーんやっぱりそうなのかな~~~(Q_Q)↓
>なんだかんだいっても、ピーターのがんばりや、ビル・チャンプリンの加入が
なかったら、シカゴはとっくに現役じゃいられなかったような気がします。>僕が初めてリアルタイムで聴いたシカゴは、↑で問題になってる? AOR期のヤツです^^;高校のときに「素直になれなくて」が大ヒットしたんで。
若干の指示派がいて一安心!ちょうど高校の時に買ったのは17でした。
なんかStay the NightのPVががんがん流れてて、何このおっさん達たかがPVで目一杯アクションしてるの(もちろんスタントマンがやってるのですが)と気になったのが最初の出会いで、お小遣いが少なかったので輸入盤を初めて買いました。なんか、ファースト・シングルと違って優しい曲が多いと思いました。
遼さんのホソノさんとの思い出とは比べモノにならんのですが、その時恋をしておりましてバラード等が思いっきり恋心を増長させてました。(^_^)
その彼女はデヴィッド・ボウイとかパンクが好きなお寺のお嬢さんでしたが・・。まあ、結局フられてしまいましたが、20代前半まで文通などしてましたね。初期の曲はCBSソニーからでた編集盤のStar Boxで聴き、生ではジェイソンが加入してからのコンサート初めて聴いたのですが、素直な感想は「いいじゃん!」です。18の頃のコンサートでは25 or 6 to 4を最初18ヴァージョンで演奏して終盤オリジナルで演奏してましたが、素直にオリジナルがいい
紙ジャケ化によってオリジナルを初めて聴くので、逆に新鮮です。暫くオリジナル出てなかったので一気に9枚新譜を出してもらった感じですね。
by Mow Henry (2009-11-22 18:20) 

Moe Henry

名前、間違ってましたね。ホソイさんでした。\(__ ) ハンセィ
すいません青春の思い出を汚してしまって(Q_Q)↓
by Moe Henry (2009-11-22 18:24) 

parlophone

Moe Henryさん、こんばんはー。

>ちょうど高校の時に買ったのは17でした
>その時恋をしておりましてバラード等が思いっきり恋心を増長させてました(^_^)
>その彼女はデヴィッド・ボウイとかパンクが好きなお寺のお嬢さんでしたが

いやー、いいお話ありがとうございます。
やっぱ音楽はその人その人の人生の一コマと結びついていて、いつまでもこころを暖かい思いで満たしてくれるんですよねー。
だからMoe Henryさんにとっては「Stay the Night」のシカゴがシカゴなんですよ。
いいじゃないですか、50過ぎたおっさんたちがどう言おうと(爆。
ぼくらだってあれはシカゴじゃないって言ってますけど、初期のブラスがキャスのギターと対等に爆発してたバンドをシカゴと思ってるからで、それはやっぱり青春の想い出と重なり合ってるからなんですよねー。
ブラスが引っ込んじゃったAOR期のバンドも、初期のシカゴと比べなければいいバンドだと思いますよ(比べるというのは優劣を争うという意味じゃなくて、バンドの形態を比較するということです)。

>紙ジャケ化によってオリジナルを初めて聴くので、逆に新鮮です

初期のシカゴもやっぱりいいでしょ^^
ぜひ長~く愛聴してくださいね。

あ、べつに青春の想い出が汚れたりはしてませんので、お気になさらぬように。
名前を間違えるなんて、よくあることです^^
でもよく覚えていてくださいましたね。
ありがとうございます。
by parlophone (2009-11-23 00:52) 

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