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フリー『ファイヤー・アンド・ウォーター』 デラックス・エディション [紙ジャケ]

これまでご紹介してきたピーター・フランプトンの『カムズ・アライヴ』や『ジョン・メイオール&ザ・ブルーズ・ブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン』、あるいはザ・フーの『フーズ・ネクスト』、『ライヴ・アット・リーズ』などのDX エディションは、いずれもデジパック仕様の輸入盤に日本語解説をつけたものが出ていて、それを新たに紙ジャケ化したものだった。

きょうと次回ご紹介する『ファイヤー・アンド・ウォーター』と『バック・ストリート・クロウラー』のDX エディションは国内盤としては初リリースであり、今後DX エディションはこういう紙ジャケ化した形でのリリースになっていくのかもしれない。

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フリーは1970年にシングル「オール・ライト・ナウ」を聴いて以来のファンで、アナログもCD も何種類買ってきたか分からない。
ただ2000年に欧米でリリースされたボックス・セット『Songs of Yesterday』をもっていないので、こうして新しいエディションが出るたびに聴いたことのない音源を聴けるのはじつに楽しい。

今回のDX エディションはオリジナル・アルバムの7曲に23曲のボーナス・トラックを追加している。

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  (中身を広げたところ。これ以外にブックレットの邦訳がついている)

Disc 1の7曲はいずれもBBC ライヴからで、ほとんどは06年にリリースされた『ライヴ・アット・ザ・BBC』で聴くことができるが、1曲だけM-9「MR. BIG」だけは未発表だったものだ。

Disc 2はアルバム収録曲のアーリー・ヴァージョンやオルタネイト・ミックス、ニュー・ミックス、それにライヴ、そしてヴィデオ・ヴァージョン等からなっている。
ほとんどはボックス・セット『Songs of Yesterday』に収録されているものだが、M-1「FIRE AND WATER」はUS アルバム・ヴァージョン、M-7「FIRE AND WATER」はバッキング・トラック(完全未発表)、M14~16の「オール・ライト・ナウ」はDVD 『フリー・フォーエヴァー』に収められたヴィデオ・ヴァージョンだ。
「FIRE AND WATER」のUS アルバム・ヴァージョンは、以前ブログでも取り上げた"less Kossoff mix"と同じ音源のようだが、聴感上はずいぶんちがう。
ぼくがもっているUK 盤に収められたものはもっとずっとギターが小さくてピアノが目立っている。

紙ジャケはコーティングのないE 式のシングル・スリーヴで、2001年に出た紙ジャケとほぼ同じ。

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ちがうのは裏の曲目などのクレジット部分だ。
前回の紙ジャケは文字も写真版だったが、今回は文字を新しく入れ直している。

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  (画像ではほとんどわからないけれど、左が旧紙ジャケ)

CD のレーベルも新しくなった。
前回のレーベルは外周にレコードを意識した?黒い縁取りがあったが、今回それがなくなったかわりに白抜きでクレジットが入って、相変わらずレコードとはずいぶん印象がちがう。
フーのときのようなピクチャー・カードも今回はついていない。

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英文ブックレットは20ページ。
前回の紙ジャケにもけっこう貴重な写真の載った8ページの英文ブックレットがついていたが、今回も新たな写真がいろいろ見られて楽しい。

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Disc 2が収められたスリーヴもコーティングのないE 式のシングル・スリーヴで、ジャケットにはトライデント・スタジオの8トラックのマスター・テープのカヴァーらしきものが写っている。
テープ・ケースを覆っていた段ボールに書いたのだろうか、じつに味のあるジャケットだ。

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裏面。

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帯には「2008年マスター採用」と書いてあるが、オリジナルの7曲はアビイ・ロード・スタジオのピーター・ミューが2001年にリマスターしたもので、前回の紙ジャケと同じだ。
ボーナス・トラックの部分はリマスターのせいかSHM-CD のせいか、あるいはそれらの相乗効果なのか、かなり鮮度のいい音が楽しめる。

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tetsupc2

こんばんは!
フリーのSmoke On The Waterではなく←ゴメンなさいボケ過ぎました。
Fire & Waterいつ聴いてもいいアルバムですね!私は勿論【Fire & Water】も好きですがその他【Mr Big】、【All Right Now】も大好きです。でもアルバムトータルとなると【Tons of Sobs】かな・・・
私は一応【Songs of Yesterday】と【Live At The BBC】も持っているので今回のデラエディで目新しい楽曲は無いのですがM-9「MR. BIG」は未発表だったのは気付かなかったです。。。
WHOのデラエディが豪華過ぎた為かFREEのデラエディが少し物足りない気がするのは私だけかなぁ・・・

by tetsupc2 (2008-12-01 20:05) 

parlophone

tetsupc2さん、いつもnice!&comment ありがとうございます。

>【Mr Big】、【All Right Now】も大好きです

ぼくがこのアルバムを買ったのは15歳のときだったので、たとえば「OH I WEPT」とか、渋いというより暗い感じがして、明るい感じの「REMEMBER」や「オール・ライト・ナウ」を聴くとほっとしたものです。
でもトータルとしては大好きでした。

『Tons of Sobs』も偉大なる処女作ですね。
みんな10代の少年とはとても思えません^^;

>FREEのデラエディが少し物足りない気がする

確かにそんな気もしますが、ぼくはデフジャケはそんなに要らないなあ(笑。
by parlophone (2008-12-01 23:52) 

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