『ライヴ・アット・リーズ』のDX エディション [紙ジャケ]
ザ・フーってかっこいいやんか!と思ったのはご多分にもれず『ウッドストック』の記録映画で「サマータイム・ブルーズ」の演奏を見たときだ。
フーの名前はその前から知っていたが、初期のディストリビューションがテイチクだったせいもあるのだろう、「キッヅ・ア・オーライト」も「恋のピンチヒッター」もそんなにヒットしたという記憶がない。
ポリドールに移ってからも知名度はいまいちで、ビートルズやストーンズには大きく水を空けられていた。
ところがそんなぼんやりとした印象は映画を見た瞬間に吹っ飛んでしまった。
それからしばらくして『ライヴ・アット・リーズ』の国内盤がリリースされるのだが、当時は高校1年生、LP 1枚買えば1か月分の小遣いが吹っ飛んでしまうから、あれこれ思い悩んで買ったのがこのシングル盤だ。
購入した日付を見ると70年9月16日。
おそらく発売直後に買ってるんだと思う。
ジャケットを見ても「実況録音」と書いてあるだけでいつどこのライヴかはわからない。
しかしレーベルにははっきりと「Live At Leeds」の文字が…。
CD は最初に買ったのが95年の25周年エディション。
収録曲がオリジナルの6曲から倍以上の14曲に増え大きな話題になった。
これはプラケで、99年に紙ジャケになったときに買いなおし、今回の紙ジャケ・デラエディ盤が3度目の購入になる。
(99年版の紙ジャケ)
99年版も紙ジャケとしてはけっこうなヴォリュームだったが、今回のデラエディはさらに厚みを増している。
中身を全部並べるとこんな感じ。
デフジャケもそんなにたくさんはいらないんだけどなあ(笑。
では今回は新旧の紙ジャケを比較検証してみよう。
いちばん大きな違いは旧版が赤スタンプ、新版が青スタンプであることだ。
(画像はすべて左が旧版、右がデラエディ版だ。)
99年当時はどちらが初回盤かまだわからないような状況だったが、それまで国内盤LP も25周年版CD も青スタンプだったから、赤スタンプはちょっと新鮮だった。
内側左のクレジットはいずれも黒スタンプだが、旧版はトラック・レコードだけでなくポリドールのマークもついている。
スリーヴの紙質も微妙にちがう。
写真ではよくわからないが、旧版のほうがざらっとしていてブートっぽい感じは出ていると思う。
比較をすれば新版のほうがすこしだけつるっとした感じなのだが、UK オリジナルを知らないのでどちらが再現度が高いのかわからないTT。
CD のレーベル。
(旧版はオリジナルをイメージしたもの。ポリドールやJASRAC のロゴが涙ぐましい)
(新版は例によって飾り気のないもので、オリジナル盤のピクチャー・カードがついている)
12種類のインサート。
これらも微妙に質感がちがうのだが、画像でちがいがわかるようなものではない。
ちがいが比較的はっきりしているのは、下のスケジュールと金額が書かれたシート。
新版のほうは文字が鮮やかなオレンジ色になっている。
ポスターも新版は初回版仕様になった。
一番下の文字が前回は「LIVE AT LEEDS」、今回は「TUESDAY AT THE MARQUEE」になっている。
デフジャケは今回は3種類が封入されている。
いずれもE 式のシングル・ジャケで、まずスペイン盤。
裏表ともコーティング・カヴァーだ。
これはこれでかっこいい。
スパインは上下が絞ってある。
つぎはブラジル盤。
こちらもヴィニール・コーティングが施されている。
やっぱりリーズ大学のステージ写真があるとぐっと臨場感が増す。
そして最後はコロンビア盤。
UK 盤のようなテクスチャー・カヴァーで、モノクロの写真がかっこいい。
裏もちょっとブートっぽく書かれている。
個人的にはオリジナル盤の次に好きだな。
旧版についていた英文ブックレットは12種類のインサートなどが載ったもので、オリジナル盤を知らなかったぼくにはすごく興味深いものだった。
今回のは28ページのものでモノクロの写真はかっこいいがごくふつうのブックレットになってしまったのが残念だ。
タグ:ザ・フー デラックス・エディション
遼さんこんばんは。
おおぉ~またまた今度は『ライヴ・アット・リーズ』ですか・・・羨ましいです。
私も欲しい欲しいがそろそろ限界に来ております。。。明日にでも行きつけのショップに行って買って来そうな感じです・・・ヤバイです。
ところでジャケの紙質ですが・・・
>旧版のほうがざらっとしていてブートっぽい感じは出ていると思う。
比較をすれば新版のほうがすこしだけつるっとした感じなのだが、UK オリジナルを知らないので、、、
私のオリジナル盤(レッドスタンプ)ではどちらかというとわら半紙の厚手の紙に近いので99年版の紙ジャケでも結構いい線いってると思います。ただブラック・スタンプとダークブルー・スタンプは触ったことないので不明です。
それにしてもこの『ライヴ・アット・リーズ』もコレクター泣かせな造りですね(もちろんいい意味で・・・)あぁ~ほしい。。。
by tetsupc2 (2008-11-28 00:44)
tetsupc2さん、こちらにもどうもです^^
『ライヴ・アット・リーズ』は99年紙ジャケがニュー・リミックスで14曲、赤スタンプ、リーズ・ポスター、デラエディ版がSHM-CD で33曲、青スタンプ、マーキー・ポスターですから、どちらも手放せませんね。
>私のオリジナル盤(レッドスタンプ)ではどちらかというとわら半紙の
>厚手の紙に近い
おお、そうですか。
99年というとまだまだ形だけの紙ジャケが多かったころなのに、この『ライヴ・アット・リーズ』はがんばってましたからね!
ぼくもオリジナルUK 盤ほしいですゥ~TT
by parlophone (2008-11-28 01:43)
多分あの頃ザ・フーのファンってほとんどいなかったんじゃあないかと思います。ポリドールってスポンサーをしていたラジオ番組が少なかったからでしょうか・・・
私もMagic Busくらいからですよ、「ザ・フーってカッコいいじゃん!」と思うようになったのは。
「アルメニアの空」なんて2回くらいしか聴いた記憶がありません。
ですから、やはりLive At Leedsの衝撃たるや・・・
ロック喫茶ではヘヴィー・ローテーションでしたねえ。
当時は親しい友人が買ったので、購入は控えました。あの頃は、友達と同じLPって買えなかったですね。
オレはこれとこれを買うから、オマエはあれとあれにしろよ・・・みたいな。
高額商品でしたねえ、アルバムは。(笑)
by MORE (2008-11-28 08:29)
遼さんこんばんは!
昨日に続きのカキコです。
いやぁ~やはり買って来てしまったです(それも糸が切れたかのように数枚買ってしまいました)
やっぱいいですね!紙ジャケになるとなぜか?同じ音源を持っていてもとりあえず満足してしまう・・・紙ジャケの魔力は凄い!!
ところで今回シュリンクされていますがこれ取り出し口側に帯を持ってきているので今回の分はシュリンクを上手く残してのディスク取り出しは難しい・・・というか無理のようですね。
遼さんを初め皆さんはシュリンクはもう剥いで開けてるのでしょうか・・・
ちょっと疑問に思ったので・・・
by tetsupc2 (2008-11-28 20:08)
いやいや、自分はこのかっこいいデフジャケがなんとこれだけ!?3枚も付いてるんで購入候補です。笑
壱萬円箱は無理ですが・・・とほほ
あ〜、早くライブ観戦記アップしなきゃ・・・
所有の赤トラUK盤が最新のレココレで、再発盤って言い切られてちょっぴり残念なのでした・・・とほほ
まぁでも、これは6曲入りでも13曲入りでも二枚組でもどれでも楽しめるんですけどね。うふ
by へどろん (2008-11-28 21:30)
MOREさん、こんばんはー。
>多分あの頃ザ・フーのファンってほとんどいなかったんじゃあないかと思います
やっぱりそうなんですかね。
どっかほかのところにも書きましたが、テイチクの番組でもよくかかってたのは「ストップ・ザ・ミュージック」(レーン&ザ・リー・キングス?)とか、ラムゼイ・ルイスの「ジ・インクラウド」あたりでフーはあんまり聴いたことがありませんでした。
>ポリドールってスポンサーをしていたラジオ番組が少なかったからでしょうか
そういえば東芝とかよくやってましたもんね。
>ロック喫茶ではヘヴィー・ローテーションでしたねえ
ああ、そうだったんですね。
雑誌なんか見ても『フーズ・ネクスト』が出るまでは『ライヴ・アット・リーズ』がフーの最高傑作と見なされていたと書いてありますもんね。
>あの頃は、友達と同じLPって買えなかったですね
ですよね。
だから自分の気に入ったアルバムは友だちが買う前になんとか押さえとこうとがんばったりしましたね(笑。
by parlophone (2008-11-29 00:25)
tetsupc2さん、どうもです。
>いやぁ~やはり買って来てしまったです(それも糸が切れたかのように数枚
あらら、そうなんですか。
ちょっと悪魔の囁きみたくなってしまいましたか(笑。
でもフーはやっぱり紙ジャケでもっていたいですよね~。
値段はちょっと高いけど、"デラエディ紙ジャケ"ってちょっと引力が強いですね!
>シュリンクはもう剥いで開けてるのでしょうか・・・
シュリンクはつけたままですよ^^
あとで画像UP しましょうか。
by parlophone (2008-11-29 00:31)
へどろんさん、こんばんはー。
>デフジャケがなんとこれだけ!?3枚も付いてるんで購入候補です
たしかにこれをオリジナル盤で揃えようと思えば、金額もそうですが、ものすごい労力がかかるでしょうからありがたいですよね。
>壱萬円箱は無理ですが・・・とほほ
ぼくも『マイジェネ』『クイック・ワン』両方ともパスですTT
>赤トラUK盤が最新のレココレで、再発盤って言い切られて
青スタンプのポスターが「MARQUEE」で、赤スタンプが「LEEDS」なんだったらやはり青のほうがアーリー・プレスでしょうね。
>これは6曲入りでも13曲入りでも二枚組でもどれでも楽しめる
たしかにそうですね。
6曲入りには6曲入りの戦略があったと書いてありましたが、たしかにすごく強力なラインナップですからね、よくわかります^^
by parlophone (2008-11-29 00:40)
遼さんこんばんは!
「ライヴ・アット・リーズ」のSHM-CD、3枚のジャケットがかっこいいですね。
とにかく、95年に25周年エディションが発売されたときの衝撃って凄かったですよ・・。オリジナルは6曲入り。しかも、録音時に入ったと思われる、ケーブルの接触不良の「ジリジリ」というノイズ。ま、これがまたブートを思わせる音感でよかったっていえば、良かったんですが(笑)
それが一気にオープニングから、ほぼ(TOMMYの部分を除いて)完全な流れでLEEDSが聞けたときには、ほんとに、言葉にならん位の衝撃でした。
それまで、LPと(勿論国内盤の再発もの)、初期の3300円CD(帯がシール型の)を愛聴してきたものとしては、25周年EDにはぶっ飛びました。
その後、ブートですが、LEEDSの完全版を入手。
これもオリジナル同様、「ジリジリ」ノイズは入ってましたが(「アイ・キャント・エクスプレイン」などは、途中で音が一瞬切れたりする、笑)、それでも、今度はTOMMYの部分が完全収録されて、またまた感動。
そして遂に、オフィシャルで完全版が出たときには、やはり音質のよさに感動。とにかく、何回感動すんねん!ってくらい、このアルバムには感動しております。
ただ、オフィシャル盤はブート盤と聞き比べて、かなり修正箇所も目立つのも確か。「HAPPY JACK」などは、ロジャーが歌を入れなおしてるし、「A QUICK ONE」も一部ボーカルを修正。
さらに「TOMMY」の「FIDDLE ABOUT」は、ピートのコーラスの間違いをオフィシャルで消してるし。。
あと、少し不思議なのが、ブートではほぼオープニングから、エンディングまで同じ音感なのに、オフィシャルの「TOMMY」部分は、少し音感が本編と違いますよね。リマスターの際、イコライジングして、中域の音をカットしたような・・。
なんでかな?ご存知の方、教えてください!
PS やはりこのSHM-CDもデラエディとの音の差(レベルアップ)はあまり感じられなかったなあ。。ま、紙ジャケ眺めてニヤニヤしてるだけで幸せですが(爆)
by circle (2008-11-29 00:47)
遼さん毎度です。
>シュリンクはつけたままですよ^^
あとで画像UP しましょうか。
さすがですね。。。でもシュリンクをどこから開けてのですか~(興味)
ぜひ!写真アップしてみて下さい・・・
by tetsupc2 (2008-11-29 06:17)
遼さん、こんにちは。
このアルバムの”デラエディ”すでに持ってる僕としては、
パスしようかと思ってたんですが。。。
紙ジャケの魅力には負けそうです^^;
限られた予算の中でダブリ買いするか、
未聴の1枚を買うか。
なかなか決められない僕です^^;
このアルバム。
オリジナルの6曲に凝縮された濃密なパワーも捨て難いですね^^。
by DEBDYLAN (2008-11-29 10:52)
遼さん、こんにちは。
ソネットで始めてからコメントが書きやすくなりました。
写真ブログでもこちらを「読んでるブログ」に登録させていただきました。
ご報告いたします。
フーは残念ながら、誰?って感じなのですが(ジョンレノンジョークのパクリ笑)
いつも楽しみにしています。
by ouichi (2008-11-29 13:55)
遼さん、こんにちは!
コチラからのTBは上手くいっているでしょうか。
『ライヴ・アット・リーズ』には最初に聴いた6曲ヴァージョンだけでもガツンときたのに、25周年記念盤で曲数が倍以上増えて、さらにデラックス・エディションでトミーのパートが加わって、数多いロックのライヴ盤の中でも最強のセットとなりましたね。
現在のロジャーとピートも凄まじいパワーがありましたけど、コノ時期の4人が一体となって繰り出すパワーは本当に凄いです。
とにかく今月はザ・フー漬けの一ヶ月でしたが、まあたまにはイイかなと(笑)。
by lonehawk (2008-11-29 14:01)
circleさん、こんにちは!
circleさんのコメントはいつもザ・フーへの愛があふれていて、とても楽しく拝見させていただいています。
これからもよろしくお願いします^^
>録音時に入ったと思われる、ケーブルの接触不良の「ジリジリ」というノイズ
はあ~、そうだったんですか。
ぼくは当時の国内盤さえ聴いたことがないのでまったく知りませんでした。
>オフィシャルで完全版が出たときには、…何回感動すんねん!ってくらい
うんうん、なんとなくそれは想像できます。
とにかく70年代って洋楽の知識はほんとに雑誌に頼るしかありませんでしたから、レコード聴いて、その背景を雑誌で探ろうとしても切れ切れの情報しか見つからない。
それが音源で全貌が明らかになったりするととにかくもう驚愕するしかないわけですよね(笑。
それこそ「なんじゃ、こりゃ~~!」って感じで(笑。
>「HAPPY JACK」などは、ロジャーが歌を入れなおしてるし
>「A QUICK ONE」も一部ボーカルを修正
>「FIDDLE ABOUT」は、ピートのコーラスの間違いをオフィシャルで消してる
へえ、へえ、へえ~。(←古っ!)
すごく勉強になります。
ありがとうございます!
by parlophone (2008-11-29 15:33)
DEBDYLANさん、こんにちは!
いつもnice!&comment ありがとうございます。
>紙ジャケの魅力には負けそうです^^;
ですよね~。
とくに『リーズ』はおまけの12種類のインサートが強力な磁場を作っていて、そういうものに弱い人間をグイグイ引っ張りますからね~。
相当な忍耐力がないと呑み込まれてしまいます。
スターウォーズのダークサイドか?ってくらいです(笑。
>オリジナルの6曲に凝縮された濃密なパワーも捨て難いですね^^
いや~、ほんとうにそうですね!
オリジナルもやっぱり『ネクスト』と並ぶ傑作ですよね!
by parlophone (2008-11-29 15:39)
ouichiさん、こんにちは~。
こちらにもnice!&comment ありがとうございます。
おそくなりましたがouichiさんのブログにもコメント入れておきました。
そこにも書きましたが、ぼくの個人的な希望は
でかく!
です(笑。
ヨロシク。
by parlophone (2008-11-29 15:41)
lonehawkさん、どうもです。
ちゃんとトラバできてますよ。
どうしてソネブロからはできないんでしょうね。
たぶんソネブロのシステム上に問題があるんでしょうけど…。
>コノ時期の4人が一体となって繰り出すパワーは本当に凄いです。
ですね~。
ぼくも最初に見た『ウッドストック』以来、『30イヤーズ・オヴ・マキシマム R&B ライヴ』『ワイト島』『キッズ・アー・オールライト』『ロックン・ロール・サーカス』とレーザー・ディスクやDVD を見てきて、当時の圧倒的なパワーをひしひしと感じています。
いまのザ・フーを見られないのが残念ですが…TT
とりあえず『リーズ』のDX エディションで堪能したいと思います^^
by parlophone (2008-11-29 15:49)
tetsupc2さん、画像が3枚になったので、ついでにもうちょっと写真を撮って新しい記事にします(笑。
よろしく~。
by parlophone (2008-11-29 19:42)