マウンテンのアルバム――part 3 「全買いしたいのはマウンテン、マウンテン」の巻 [紙ジャケ]
え~っと、親父ギャグみたいな駄ジャレのサブタイトルはドリカムの歌詞からいただきました^^;
中村クン、結婚おめでとう!(←って、友だちか!)
マウンテンの紙ジャケ、最終回のきょうは2枚のライヴ・アルバムをご紹介しよう。
まずは1972年の4th アルバム『マウンテン・ライヴ/暗黒への挑戦』。
オリジナル・タイトルはトールキンの『指輪物語』の一節から取られた『the road goes ever on』だ。
詳細なデータは日本語解説にはいっさい触れられていないが、復刻された国内盤LP のライナーによるとM-1「Long Red」は69年のウッドストック・フェスティヴァル、M-3「Crossroader」とM-4「Nantucket Sleighride」は71年のニューヨーク、アカデミー・オヴ・ミュージックでの録音らしい。
M-2「Waiting to Take You Away」は詳細不明の新曲である。
紙ジャケはコーティングのないE 式のシングル・スリーヴ。
前述のように新規の日本語解説のほかにLP の解説書(なんと歌詞・対訳を含めると16ページにも及ぶ渾身のライナー!)がついている。
レーベルはオリジナルのwindfall をイメージしたもので、白いインナーバッグがついている。
もう1枚、『マウンテン・ライヴ/異邦の薫り』は1974年の作品で、1973年8月30日、大阪厚生年金会館でのコンサートを収録した2枚組のライヴ・アルバムだ。
オリジナル・タイトルは『TWIN PEAKS』。
紙ジャケはコーティングのない厚紙A 式のゲイトフォールド・スリーヴ。
やはり最新の日本語ライナー、国内盤LP の解説書の復刻版(こちらは4ページの比較的あっさりしたもの)、白いインナーのミニチュアがついている。
さて、これからマウンテンのアルバムを聴いてみようと思っている人がまず知りたいのは、この2枚のライヴ・アルバムのうちどちらが必聴かということだろう。
ライヴ・イン・ジャパンのほうの収録曲は
M-1 Never in My Life
M-2 Theme for an Imaginary Western
M-3 Blood of the Sun
M-4 Guitar Solo
M-5 Nantucket Sleighride
M-6 Crossroader
M-7 Mississippi Queen
M-8 Silver Paper
M-9 Roll over Beethoven
というもので、『暗黒への挑戦』とのダブりは2曲だけ。
しかも『暗黒』では17分34秒だった「ナンタケ」が、『異邦』ではほぼ倍の32分29秒にも及ぶ。
これは気になりますよね(笑。
(わずか4ページとはいえ、やはり気合入りまくりの当時の解説書)
ズバリ、ぼくの回答は『暗黒への挑戦』である。
理由その1: 『イン・ジャパン』はオリジナル・マウンテンではない。
じつは74年当時、マウンテンは解散状態だった。
レズリーはコーキーと、ジャック・ブルースを誘って「ウェスト・ブルース・アンド・レイング」を結成して1st アルバムをリリース、来日公演を行うことになっていた。
ところがこのニュー・バンドも解散に追い込まれ、窮したレズリーはパパラルディとマウンテンを再結成して来日したのだった。
オリジナル・メンバーのうちドラムスのコーキー・レイングとキーボードのスティーヴ・ナイトはこれに参加せず、替わりにボブ・マン(key,g)とアラン・シュワルツバーグ(ds)が来日した。
理由その2: したがってライヴならではのスリリングなコラボレイションが『イン・ジャパン』では不足している。
M-1の「Never in My Life」はすばらしい出来である。
ドラムのアランもがんばっているし、パパラルディのゴリゴリ・ベースも、ウェストのギターとヴォーカルも現役時代とまったく聴き劣りしないすばらしいものだ。
ところがM-2「想像されたウエスタンのテーマ」になると、ギター・ソロかと思うところでヴォーカルが入ってきたり、ヴォーカルが終わってギター・ソロになるところで空白ができたりして、ギクシャクする。
理由その3: 30分を超える「ナンタケ」は長い(笑。
なんといってもキーボードとサイド・ギターを担当するボブ・マンが力不足。
とちゅうでレズリーとのギター・バトルがあるんだけど、はっきりいって力量の差がありすぎておもしろくないのだ。
パパラルディのベース・ソロに出てくる有名な「さくらさくら」のフレーズもご愛敬といったところだ。
「サンタナの『ロータスの伝説』と同じ手法で今回発見されたSQ4chのアナログ・マスターより1973年当時のエンジニア鈴木智雄氏の手により見事にRE-CREATE! 35年の月日を経て歴史的LIVE IN JAPAN音源が見事に甦りました!」
という担当氏の熱意はじゅうぶん伝わってくるのだが、残念ながら内容がいまひとつ伴わない…かな~。
(あくまでも個人的な感想です。参考意見ということでよしなに…^^;)
中村クン、結婚おめでとう!(←って、友だちか!)
マウンテンの紙ジャケ、最終回のきょうは2枚のライヴ・アルバムをご紹介しよう。
まずは1972年の4th アルバム『マウンテン・ライヴ/暗黒への挑戦』。
オリジナル・タイトルはトールキンの『指輪物語』の一節から取られた『the road goes ever on』だ。
詳細なデータは日本語解説にはいっさい触れられていないが、復刻された国内盤LP のライナーによるとM-1「Long Red」は69年のウッドストック・フェスティヴァル、M-3「Crossroader」とM-4「Nantucket Sleighride」は71年のニューヨーク、アカデミー・オヴ・ミュージックでの録音らしい。
M-2「Waiting to Take You Away」は詳細不明の新曲である。
紙ジャケはコーティングのないE 式のシングル・スリーヴ。
前述のように新規の日本語解説のほかにLP の解説書(なんと歌詞・対訳を含めると16ページにも及ぶ渾身のライナー!)がついている。
レーベルはオリジナルのwindfall をイメージしたもので、白いインナーバッグがついている。
もう1枚、『マウンテン・ライヴ/異邦の薫り』は1974年の作品で、1973年8月30日、大阪厚生年金会館でのコンサートを収録した2枚組のライヴ・アルバムだ。
オリジナル・タイトルは『TWIN PEAKS』。
紙ジャケはコーティングのない厚紙A 式のゲイトフォールド・スリーヴ。
やはり最新の日本語ライナー、国内盤LP の解説書の復刻版(こちらは4ページの比較的あっさりしたもの)、白いインナーのミニチュアがついている。
さて、これからマウンテンのアルバムを聴いてみようと思っている人がまず知りたいのは、この2枚のライヴ・アルバムのうちどちらが必聴かということだろう。
ライヴ・イン・ジャパンのほうの収録曲は
M-1 Never in My Life
M-2 Theme for an Imaginary Western
M-3 Blood of the Sun
M-4 Guitar Solo
M-5 Nantucket Sleighride
M-6 Crossroader
M-7 Mississippi Queen
M-8 Silver Paper
M-9 Roll over Beethoven
というもので、『暗黒への挑戦』とのダブりは2曲だけ。
しかも『暗黒』では17分34秒だった「ナンタケ」が、『異邦』ではほぼ倍の32分29秒にも及ぶ。
これは気になりますよね(笑。
(わずか4ページとはいえ、やはり気合入りまくりの当時の解説書)
ズバリ、ぼくの回答は『暗黒への挑戦』である。
理由その1: 『イン・ジャパン』はオリジナル・マウンテンではない。
じつは74年当時、マウンテンは解散状態だった。
レズリーはコーキーと、ジャック・ブルースを誘って「ウェスト・ブルース・アンド・レイング」を結成して1st アルバムをリリース、来日公演を行うことになっていた。
ところがこのニュー・バンドも解散に追い込まれ、窮したレズリーはパパラルディとマウンテンを再結成して来日したのだった。
オリジナル・メンバーのうちドラムスのコーキー・レイングとキーボードのスティーヴ・ナイトはこれに参加せず、替わりにボブ・マン(key,g)とアラン・シュワルツバーグ(ds)が来日した。
理由その2: したがってライヴならではのスリリングなコラボレイションが『イン・ジャパン』では不足している。
M-1の「Never in My Life」はすばらしい出来である。
ドラムのアランもがんばっているし、パパラルディのゴリゴリ・ベースも、ウェストのギターとヴォーカルも現役時代とまったく聴き劣りしないすばらしいものだ。
ところがM-2「想像されたウエスタンのテーマ」になると、ギター・ソロかと思うところでヴォーカルが入ってきたり、ヴォーカルが終わってギター・ソロになるところで空白ができたりして、ギクシャクする。
理由その3: 30分を超える「ナンタケ」は長い(笑。
なんといってもキーボードとサイド・ギターを担当するボブ・マンが力不足。
とちゅうでレズリーとのギター・バトルがあるんだけど、はっきりいって力量の差がありすぎておもしろくないのだ。
パパラルディのベース・ソロに出てくる有名な「さくらさくら」のフレーズもご愛敬といったところだ。
「サンタナの『ロータスの伝説』と同じ手法で今回発見されたSQ4chのアナログ・マスターより1973年当時のエンジニア鈴木智雄氏の手により見事にRE-CREATE! 35年の月日を経て歴史的LIVE IN JAPAN音源が見事に甦りました!」
という担当氏の熱意はじゅうぶん伝わってくるのだが、残念ながら内容がいまひとつ伴わない…かな~。
(あくまでも個人的な感想です。参考意見ということでよしなに…^^;)
遼さん こんばんは
今月号のレコード・コレクター誌に彼らの記事が載っていたので久しぶりに購入してみましたが、まだ全然読んでおりません(汗)
この2枚のライヴ・アルバムは未聴なのですが、遼さんの記事を参考にさせて頂きたいと思います。
でも、今の時期に彼らのライヴ盤を聴くと少々暑苦しそうな気がしますが(笑)
by POPOSUKE (2008-07-06 02:08)
POPOSUKEさん、こんにちは。
レココレの記事はよくまとまっていてわかりやすいと思います。
>遼さんの記事を参考にさせて頂きたいと思います
ありがとうございます。
もちろんレココレのほうも読んでくださいね(←責任逃れ^^;)
>今の時期に彼らのライヴ盤を聴くと少々暑苦しそうな気がしますが(笑)
たしかに。
しかし、オールマンの『フィルモア・イースト』とか、暑いときに熱いライヴが聴きたくなったりしません(笑 ?
by parlophone (2008-07-06 11:40)
遼さん こんにちは
オールマンの『フィルモア・イースト』もいいライヴ盤ですね~
しばらく聴いていませんでしたが、CDを引っ張り出して聴いてみたいと思います♪
これらのライヴ盤は、今日みたいな暑い日にアイスクリームでも食べながら聴きたいものですね!普通ならビールかな?
そういえば、自分のブログでもライヴ・アルバムを取り上げたばかりでした(笑)
自分はいかがわしい雰囲気(?)のライヴ盤が好きです♪
by POPOSUKE (2008-07-06 12:35)
>オールマンの『フィルモア・イースト』もいいライヴ盤ですね~
ですよね~。
ついこの前も友人とフィルモアのライヴの話で盛り上がりました^^
あとコルトレーンの「チェイシン・ザ・トレーン」(『ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』)なんかも、なぜか夏の暑いときに聴きたくなったりするんですよね。
>普通ならビールかな?
うん、ぜひそういきたいところだけど、夏の昼間にビール飲んじゃうと、あとなにもやる気が起きなくなっちゃうんですよね~(笑。
ぼくもアイスにしとこうかな^^
>自分のブログでもライヴ・アルバムを取り上げたばかりでした(笑)
お、楽しみです。
コメントできるものであればいいけど…^^;
by parlophone (2008-07-07 00:25)