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ユーミンのアルバム(by 3 songs)――イントロダクション [ユーミン]

いままでにいろんなところで「ぼくは70年代にはロックをほとんど聴かなかった。ジャズとモーツァルトだけを聴いて過ごした」と繰り返してきたのに、よく考えてみるとそうじゃなかった(爆。

このまえ高校生のころから社会人になるぐらいまでに購入したレコードのリストを見つけて、それをぼんやり眺めていたら75年ごろからユーミンのレコードだけは買いつづけていたのだ。

   

「ああ、そういえばそうだよなあ」と考えてみると、ユーミンはデビューしたときから聴いていて、75年に3rd アルバム『コバルト・アワー』を買ってからは1994年の『THE DANCING SUN』までじつに20年間、彼女のアルバムを買いつづけ聴きつづけてきたのだった。
まじめに聴いたのは1989年の『LOVE WARS』ぐらいまでで、そこから先は惰性で買ったに過ぎないのだが、少なくとも15年間は彼女の大ファンだった。

つまりぼくの70年代後半は「ジャズとモーツァルトとユーミンの日々」だったわけだ。

ぼくとユーミンは完全な同世代なので、同じ時代の空気を吸ってきた。
彼女は八王子の呉服屋さんの娘で、ぼくは九州の片田舎のサラリーマンの子どもだったから、境遇はまったく違うのだが、彼女の書く詞とメロディはほぼストレートにぼくの胸に届いたのだった。

いまでもときどきふと彼女の曲を聴きたくなり、聴くといろいろな想いが胸を去来する。
敢えて言わせてもらえば、15年つき合っていまはもう別れてしまった恋人のように彼女(の曲)を想ったりする(笑。

以前milk_tea さんのブログで「ユーミンまつり」が行われたときも調子に乗ってコメントし過ぎて、読者の方から大顰蹙を買ったこともあった…(恥ずかしい)。

いつかは自分のブログでもユーミンをきちんと取り上げてみたいという気持ちがあったのだが、これからしばらく「ユーミンのアルバム(by 3 songs)」と題して、1st アルバム『ひこうき雲』から21th アルバム『LOVE WARS』まで、1枚のアルバムにつき3曲を選んで不定期に書いていきたいと思う
(たぶん『DA・DI・DA』あたりからは駆け足になると思うが…)。

これはみなさんに読んでいただくというより、自分の若かったころを振り返る作業になるような気もする。

このブログの常連の方々には退屈かもしれませんが、しばらくおつき合いください(笑。


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コメント 13

ouichi

やったー!!遼さんが邦楽を取り上げてくれるなんて
感激ですよ~。
ユーミンいいですね~。
荒井由実でリリースしたアルバムはもちろんエヴァーグリーンですが
『時のないホテル』『NO SIDE』
それから遼さんが興味を失っていった『LOVE WARS』 ~
『TEARS AND REASONS 』あたりが好きです。
ちょうど青春期でしたから。
ともあれ、楽しみです。
by ouichi (2008-02-11 23:33) 

parlophone

ouichiさん、さっそくのコメント、どうもです。

>『時のないホテル』『NO SIDE』
>『LOVE WARS』 ~『TEARS AND REASONS 』あたりが好きです

おお、シブイとこ来ますね~(笑。

>ちょうど青春期でしたから

やっぱり青春のころに聴いた音楽っていつまでも胸を打ちますよね。
ouichiさんのばあい、それが『LOVE WARS』 ~『TEARS AND REASONS 』あたりってことでしょうか。

ご期待に添えられるかどうかわかりませんが、頑張ってみます(笑。
by parlophone (2008-02-11 23:46) 

MASA

私も荒井由美時代のユーミンを聴くと、学生だった'70年代に一気に記憶がフラッシュ・バックするんですよ。
あの時代の空気感とか友人や好きだった女の子なんかにまつわる思い出にいい年をして胸がキュンとなるんです(笑)。

でもそれも「リーインカーネーション」あたりまでで、それ以降は私もほとんど惰性で買ってましたねえ^^。
で、いまだに昔からのファンだからという義務感で買ってますけどね(笑)。
by MASA (2008-02-12 00:54) 

MORE

おー、ユーミンですか・・・
私にとっては「荒井由美」だけがユーミンなんです。(苦笑)
ってなわけで最初の3枚だけがエヴァー・グリーンなんですよ。
ユーミンについては色々ありますが、遼さんのお話に合わせて
書いていきたいと思います。
あのことやこのことや・・・(謎爆)
by MORE (2008-02-12 08:05) 

MORE

おっとっと…
「最初の3枚」にもう一枚追加しておいて下さい。(^^ゞ
by MORE (2008-02-12 08:07) 

Sken

こんにちは。
私は初めの4枚目までが特に好きです。
『14番目の月』はベース担当が大好きなんですよ。
by Sken (2008-02-12 09:10) 

parlophone

MASAさん、どうもです。

>あの時代の空気感とか友人や好きだった女の子なんかにまつわる思い出

いや~、まさにソレですね。
やはりいちばん多感だった時期に聴いた音楽は、そのころの体験と結びついて、隙さえあれば湧き上がってきてわれわれの胸をしめつけようとしますね。

>「リーインカーネーション」あたりまで

おー、意外に短いですね。
83年ですか。
あ、でもぼくも正直にいえばその次の『VOYAGER』までですね、ほんとうに思い入れがあるのは。

>いまだに…買ってますけどね(笑)

それがすごいですね。
ぼくは95年の『KATHMANDU』が最後で、それ以降はまったく聴いてません。
もつべきものは正しいファンですね~^^
by parlophone (2008-02-12 19:55) 

parlophone

MOREさん、どうもです。

>私にとっては「荒井由実」だけがユーミンなんです

初期のユーミンが好きだって人もけっこう多いみたいですね。
人妻には興味がないと…(←もちろん冗談ですよ^^)

MOREさんのばあい、やはり聴く音楽の範囲が広大だから、ユーミンばかりにかまけているわけにもいかなかったんでしょう。

>あのことやこのことや・・・

とっても楽しみです^^
by parlophone (2008-02-12 19:59) 

parlophone

Skenさん、どうもです。

>私は初めの4枚目までが特に好きです

やっぱりSkenさんも人妻には興味なしですか(←だから冗談です^^)

>『14番目の月』はベース担当が大好きなんですよ

おー、『14番目の月』といえばリーランド・スクラーですね!
そしてリー・スクラーといえばジェイムズ・テイラー♪
ぼくもけっこう好きです。

Skenさんのコメント、お待ちしております。
by parlophone (2008-02-12 20:07) 

AKIRA

milk_teaさんの所でも書いたことですが、従兄弟が5歳で小児がんで天国に行きました。む20年以上前の話しですけど。
だから「ひこうき雲」は今聞いても辛いですね。
同じ病室の子が、一人減り、二人減り・・・
「ボクも死ぬのかなぁ」って言った5歳の心を思うと切ないです。
すみません。重い話しになってしまいました。
コバルトアワーまでですね。一生懸命聞いたのは。
by AKIRA (2008-02-12 23:48) 

parlophone

PETTYさん、どうもです。

>milk_teaさんの所でも書いたことですが

そのお話は記憶に残ってます。

>「ボクも死ぬのかなぁ」って言った5歳の心を思うと切ないです

胸が塞がれるようなお話ですね。
じつはぼくも友人を心臓病で亡くしてまして…。
この話は本編でも書くつもりはありませんが、かれは25ぐらいだったと思います。
志し半ばで斃れたかれの気持ちを思うとなかなかつらいですね。

ユーミンはそのあたりをうまく昇華してるんでしょうね…。

『コバルトアワー』までのあいだ、コメント楽しみにしてますね(笑。
by parlophone (2008-02-13 00:57) 

milk_tea

わ~!ついに来ましたね。重ぉいところに・・・(笑)
私のところにもコメントありがとうございました。

私も自分のブログで 「ユーミンまつり」 とかいって数回にわたりあれこれと書きましたが、なんか結局は真髄に触れることは出来なかった感はあります。何か、遡れば遡るほど、深すぎて簡単に語れないところがあります。
(後半の、軽い時代に入ってくると音楽評もしやすいんだけど)

荒井由実時代は特に、あまりにも雲母片のような繊細さと奥深さで、簡単に「この曲が好き~♪」とか選べない感じも。でもそこをあえて、選んでみるのも楽しいんですけどねっ。
シリーズ、楽しく読ませていただきます!でも、parloさんにこんなの展開されちゃうと、私の浅はかなユーミン評がますます地に堕ちて行く~(涙)
by milk_tea (2008-02-15 11:24) 

parlophone

milkちゃん、どうもです。

>ついに来ましたね。重ぉいところに・・・(笑)

ついに来ちゃいました。
でもほんとに重いですね…^^;
記事を書き上げてUPするボタンを押すのにすごく勇気が要ります。
ユーミンがこんなにプレッシャーになるとは思わなかったなあ。

やっぱりものすごいコアなファンがたくさんいらっしゃるので
生半可なことは書けない、ということですね。

>私の浅はかなユーミン評がますます地に堕ちて行く~(涙)

冗談を言っちゃ困ります。
milkちゃんの記事はコメントの数が50とか60とかですからね!
いかに多くの人が熱く語りたくなるブログかということがよくわかりますよ。

でもまあ、自分の若かったころのことをもう一度振り返る作業だと思って
あまり肩肘張らないでやっていこうと思いますので、暖かく見守ってやってくださいね^^
by parlophone (2008-02-15 23:49) 

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