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ラヴィン・スプーンフルのアルバム [紙ジャケ]

ぼくの大好きなジョン・セバスチャンが60年代半ばに結成したラヴィン・スプーンフルの初期のアルバムが紙ジャケで復刻された。
きょうはそのなかから最初の2枚のアルバムをご紹介しよう。

   

ラヴィン・スプーンフルといえば、よくジャグ・バンド・ミュージックということがいわれる。
代表曲の「魔法を信じるかい?」の歌詞のなかにも出てくるし、2nd アルバムにはそのものズバリ「Jug Band Music」という曲もある。

でもぼくにとってラヴィン・スプーンフルとはアメリカン・ミュージックそのものだ。
1st アルバムの1曲めにおかれた「魔法を信じるかい?」を聴くと今でも、ラジオから流れてくるアメリカン・ミュージックにこころをときめかせていた小学生のころを思い出して幸せになるのだ。

   
   (ヒット・シングル「魔法を信じるかい?」、「心に決めたかい?」を含む1st アルバム)

それはたとえばモンキーズなんかをとおしてボイス&ハート、ゴフィン&キング、マン&ワイル、ニール・ダイアモンド…と知っていった当時のアメリカン・ミュージックの香りがするからだ。

   
   (こちらは「デイドリーム」、「うれしいあの娘」のヒット・シングルが収められたセカンド)

でも今回きちんとした形でアルバムを聴いてみて思ったのは、意外にブルーズの影響が大きいことだ。
トラディショナル、フォーク・ミュージック、ブルーズ、ロックン・ロール、そしてジャグ・バンド…。
さまざまなものが合わさってラヴィン・スプーンフルのグッド・タイム・ミュージックができあがっているのだと認識を新たにした。

紙ジャケはどちらもコーティングのない厚紙A 式のシングル・スリーヴ。

   
   (残念ながらカタログ・ナンバーは国内盤紙ジャケのものだ)

1st 2nd のジャケットが載ったアド・インナー?がミニチュアで復刻されているほか、12ページの英文カラー・ブックレットと、20ページにわたる日本語訳、日本語解説、歌詞、対訳がついている。
レーベルはカーマ・ストラの黄色いレーベルだ。

   
   (付属品一式。いちばん上が日本語のブックレットだ)

   
   (こちらは『デイドリーム』。インナーは同じものがついている)

表用のスリックを折り返して、裏用のスリックを貼り付けるバック・シールデット・スリーヴ方式になっているが、表裏のスリックの紙質が異なっているのがおわかりだろうか。

   

なんだかんだいいながら、どこのレコード会社もこだわりを見せるようになったものだ^^

   

カーマ・ストラ・レーベルの配給元だったMGM のクレジット「METORO-GOLDWIN-MAYER」もちゃんと復刻されている。

肝心の音のほうは楽曲によってばらつきがあるようだ。
K2 24bit デジタル・リマスターなので期待したのだが、歪みの目立つものもある。
できればモノラル・ヴァージョンで聴きたかったなあ~。


 


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コメント 8

ouichi

遼さん、こんばんは。
「魔法を信じるかい?」ってタイトルが気に入りました。
前にいるメガネの男性がそう呟きそうで見入ってしまいました。
良いジャケですよね。ワクワクします。
ビートルズやビーチボーイズみたいな感じなのでしょうか?
遼さんのように紙ジャケのこだわりに気付く人たちがいるから
作り手も頑張るんでしょうね~。
紙ジャケ文化が育ってますね。
by ouichi (2008-01-28 00:37) 

MORE

Lovin' Spoonfulというとヒット曲でお馴染みですが、映画音楽も
結構やっているんですよね。
J.セバスチャンの力量が認められていたということなんでしょうか。
W.アレンのWhat's Up? Tiger LilyとかF.コッポラの処女作
You're A Big Boy Nowなどで、主題歌だけでなく挿入された
インスト・ナンバーなども彼等がやっています。
コッポラのサントラ盤は当時LPで買ったので良く聴きました。
Lonely (Amy's Theme)という曲はベスト盤などにも入っている
隠れた名曲です。セバスチャンの哀愁漂うハーモニカが聴けます。
(彼は屈指のハーピストなのであります。)
このサントラは紙ジャケにならないかなー。
by MORE (2008-01-28 09:05) 

tetsupc2

おおぉ~買われましたね。
遼さん以前セバスチャンのこと語られていたのでたぶんお好きなのでは?
と思っていましたよ・・・
私はもともとはアメリカンロックは好きではなかったのですが・・・一部のハードロックは別として。。。最近年をとるにつれてアメリカのソフト・ロックが好みになってきまして最近買うCDもそういったものが多くなってきましたでも
Lovin' Spoonfulは知らなかったんですよ・・・恥ずかしながら。
セバスチャンは知っていましたがまともに聴いていなかったですしDUのHPをみて初めてセバスチャンが在籍していたバンドと知り聴いてみよう的な感じで買ったのですが思ったより良かったのでこれからはまりそうです。(アメリカのソフト・ロックに・・・)確かセバスチャンを聴いたのはウッドストックの音源だけだったような気がします。。。セバスチャンえをちゃんと聴いてみようかなぁ・・・お薦めのタイトルがありましたらご伝授下さい。
by tetsupc2 (2008-01-28 12:04) 

parlophone

ouichiさん、こんばんは~。

>前にいるメガネの男性がそう呟きそうで見入ってしまいました

そうです、かれがジョン・セバスチャンです!
「魔法を信じるかい?」は詞もいいし曲もいいし、声もいいしアレンジもいいですよ^^

>ビートルズやビーチボーイズ

ほどスタイルが統一されてるわけではありませんね。
もっといろんな音楽がオモチャ箱のように詰まってる感じです。

メンバーの4人ともビートルズは大好きだったみたいですが、アメリカ生まれのロックをもう一度見つめなおそう、みたいな気概をもってたようです。

>遼さんのように紙ジャケのこだわりに気付く人たちがいるから
>作り手も頑張るんでしょうね~

だったらうれしいですね~♪
by parlophone (2008-01-28 21:09) 

parlophone

MOREさん、どうもです。

>映画音楽も結構やっているんですよね

へえ、そうだったんですか。

>W.アレンのWhat's Up? Tiger LilyとかF.コッポラの処女作
You're A Big Boy Nowなど

う~ん、W.アレンもF.コッポラもけっこう見ているつもりなんですが、どちらも知りませんでした。

>セバスチャンの哀愁漂うハーモニカが聴けます

セバスチャンはハーモニカうまいですよね!
聴いてみたいですね、L.スプーンフルの映画音楽。
by parlophone (2008-01-28 21:13) 

parlophone

tetsupc2 さん、どうもです。

>以前セバスチャンのこと語られていたのでたぶんお好きなのでは?

ええ、大好きですよ!
ラヴィン・スプーンフルの紙ジャケはずっと待ってました^^

>最近年をとるにつれてアメリカのソフト・ロックが好みになってきまして

なるほど、わかります。
一方ではZEPPの轟音ロックも聴きながら、もう一方ではアメリカン・ミュージックの癒し系も聴きたくなると(笑。
個人的にはL.スプーンフルをソフト・ロックという括りで考えたことはありませんが(笑)、懐かしい古きよき時代のロックという感じはありますね。

>お薦めのタイトル

一般的には74年の『ターザナ・キッド』が名盤といわれていますが、個人的には1st ソロの『ジョン・B.セバスチャン』がお気に入りです。

参考までにこちら

http://parlophone.fc2web.com/kami/johnb.html

をどうぞ^^
by parlophone (2008-01-28 21:33) 

lonehawk

遼さん、こんばんは!
ワタシがラヴィン・スプーンフルをはじめて知ったのは、クラプトン目当てで購入した『ホワッツ・シェイキン』というブルース・ロックを集めたコンピ盤CDでした。
それからどんな感じのグループなのかが気になってアルバムを聴いてみて、完全にハマったんですよね。
ようやく今回ラヴィン・スプーンフルの紙ジャケ化が実現したので、改めて彼ら独自の世界を楽しんでいます。

しかし、リアルタイムで彼らのサウンドを体験されていることが実に羨ましいです。
by lonehawk (2008-01-30 00:35) 

parlophone

lonehawkさん、トラバ&コメント、ありがとうございます。

>クラプトン目当てで購入した『ホワッツ・シェイキン』という…コンピ盤CD

おお、そうでした!
ぼくもクラプトン目当てで買いましたが、たしかにラヴィン・スプーンフル、入ってましたね。
言われていまごろ思い出しました^^;

>リアルタイムで彼らのサウンドを体験されていること

あのころは極端に情報が少なかったんですが、いまよりはずっと洋楽がラジオから流れてたんですよね。
日本の歌手もたくさんカヴァーしてましたし。

むさぼるようにラジオにかじりついていた少年時代が懐かしいです(笑。
by parlophone (2008-01-30 01:32) 

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