ローラ・ニーロのデフ・ジャケ

すでにtetsupc2 さんの「MUSIC LIFE-Chapter Two-」やlonehawk さんの「芸術的生活」で紹介されていたけれども、ローラ・ニーロの『ニューヨーク・テンダベリー』のデフ・ジャケがSony Music から届いた。
12月にリリースされたオリジナル・アルバムの紙ジャケ4枚購入の特典だ。

　　　

これでdisc union の購入特典である1st アルバムのオリジナル・ジャケと合わせて4枚のアルバムに6枚のジャケットが紙ジャケで揃ったことになる。
う～～ん、ほんっとにしあわせ(笑。

　　　

『ニューヨーク・テンダベリー』にデフ・ジャケがあったことはMORE さんに教えていただくまで知らなかった。
調べてみると、

…聞いた話では、このアルバムをリリースする際、この激レアとなったジャケットをプレス後、コロンビアのトップの人間にこのジャケットをチェックされ、発売前に却下されて通常盤のジャケットに急遽差し替えられた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ディスク・ユニオン「廃盤探検隊」より）
というような経緯のようである。

それにしても、このジャケットをLP の大きさで所持していたら…と思わずにはいられない。
それほど美しいジャケットである。

今回の復刻紙ジャケも、コーティングのない厚紙A 式のシングル・ジャケ。

　　　
　　　（左が回収された初回盤、右が流通盤だ）

ジャケットだけではなく、白いインナー・バッグと歌詞の印刷されたインサートまでちゃんと付属している。
ほんとうに信じられないぐらい丁寧なおまけである。
（厳密にいうとインナーもインサートも通常盤とは紙質がちがっている。これはコストの関係かもしれない）

　　　

裏は同じ絵柄である。
色味が少し違っているが紙ジャケのもとになったオリジナル盤の色合いの違いがそのまま出たのかもしれない。

では細部を見ていこう。

まずバック・スリーヴの左上にあるUS COLUMBIA のロゴの部分。

　　　

どちらもKCS 9737 という（おそらくステレオ盤の）カタログ・ナンバーが印刷されている。

ところがスパイン上部を見ると、特典ジャケはCS 9737 というオリジナルの番号、通常ジャケはSICP 1626 という国内盤紙ジャケの番号になっている。

　　　

下部も特典ジャケは「PRINTED IN U.S.A.」というコピーがそのまま残されている。
通常盤はちょっと見えにくいけれど「Sony Music」のクレジットだ。

　　　
　　　（どちらにも○にLPのおなじみのロゴが復刻されている）

いちばんうれしかったのは特典盤フロント・スリーヴの左上にあるロゴ・マーク。

　　　

なんと「COLUMBIA」の文字が残されている！
これは正規の商品ではありえないだろう。

バック・スリーヴの下部。

　　　

特典ジャケはやはり「Printed in U.S.A.」のクレジットはそのままだが、右端に「not for sale」の文字が追加されている。

こちらが通常盤。

　　　

国内盤用のクレジットになっている。

それにしてもオマケにこんなに手間ヒマとお金をかけていいのだろうか。
ほんとうにアタマが下がります＾＾

コメント 10

あくまでオマケであるということでいろんな制約が緩和されているんでしょうか、素晴らしい再現度ですね。

正規盤の方でここまでやってくれよ、って感じですが（笑）。
by MASA (2008-01-26 00:59) 

おはようございます。
無事届いたようですね。遼さんの独特の記事楽しませて頂きました・・・
私は文書センスがないものでうまく思ったことが表現できないでブログの時はいつも悩みますが遼さんは上手いですね。。。本当に勉強になります。
それにしてもSONY MUSICの紙ジャケとエンドユーザーに対するサービスには感服しますね！考えてみれば紙ジャケ１ＣＤモノに３０００円近くの出資はメーカーの企業努力不足なんですね。。。小規模なレーベルならプレス数の関係で仕方ない事もありますが大手メーカーならSONY MUSICと同じくらいの価格の実現も可能だと思うのですが。。。
話を戻しまして【ニューヨーク・テンダベリー】のデフ・ジャケ予想していた以上の出来ですね！なによりも付属品まで・・・あるとは大したものです。
これだけユーザーにサービスしてくれれば今後もSONY MUSICを応援したくなりますね！遼さん、MASAさん、皆さんでSONY MUSIC応援隊を結成したいくらいですね！（なんか戦隊シリーズみたい・・・レッド＝遼さん、ブルー＝MASAさん、ピンク＝milk_teaさん、イエロー＝私なんちゃって・・・笑。）
by tetsupc2 (2008-01-26 09:58) 

遼さん、おはようございます。
特典に注力を注ぐなんて紙ジャケに気合いの入ったＳＯＮＹさんらしい
ですね。コアな紙ジャケファンを大切にしたいという気持ち
有難いですね。
確かにデフジャケ素敵ですね。こちらの方が好きです。
歌い手が後ろに隠れ過ぎるというのが差し替えの理由でしょうね。
うーん、仰るとおりＬＰサイズで家に置きたい作品ですね。
by ouichi (2008-01-26 10:00) 

MASAさん、どうもです。

>オマケであるということでいろんな制約が緩和されているんでしょうか

そうなんでしょうね。
でも記事をUPしてから気がついたのですが、オリジナル盤さえ手に入ればあとはそれをスキャンして、そのまま無修正で復刻しているのかもしれません。
だとすれば、そんなに手間ヒマはかかっていないかもしれません。

でもやっぱり、この形で正規盤にしてほしいですよね＾＾
by parlophone (2008-01-26 22:52) 

tetsupc2さん、どうもです。

>私は文書センスがないものでうまく思ったことが表現できないで

そんなことはありませんよ！
tetsuさんの音楽に対する愛情と熱意はしっかり文面から伝わってきますよ！
それよりぼくのほうが最近ボキャ貧で悩んでるところです…。

>考えてみれば紙ジャケ１ＣＤモノに３０００円近くの出資は
>メーカーの企業努力不足なんですね。。。

ただアーティスト側の意向というのもあるみたいですよ。
同じSony Music でもAC/DC は2,500円で出ましたが、これはアーティスト側が廉価販売を認めなかったようです。
EMI のように何でもかんでも2,600円というのは？？ですが、一概に企業の姿勢というわけでもなさそうです。

>今後もSONY MUSICを応援したくなりますね！

ほんとうですね！
「SONY MUSIC応援隊」いいですね！
でもmilk_teaさんはお仕事の関係上Sony は無理だと思います＾＾;
by parlophone (2008-01-26 23:05) 

ouichiさん、どうもです。

>コアな紙ジャケファンを大切にしたいという気持ち有難いですね

とにかくSony Music の紙ジャケを見てると、作品に対する愛情にあふれてますよね。
今回の特典もオリジナル盤が超レアなだけに復刻も難しかったと思うんですが、手に入れたからにはぜひファンの人に楽しんでもらいたい、という気持ちがこういう特典になったと思うんです。

やっぱりレコード会社の鑑ですね～。
by parlophone (2008-01-26 23:09) 

遼さん、こんばんは！
当ブログを文中リンクしていただき、誠に恐縮です。
無事に届いたようでよかったですね。

今回の応募特典を手にされたかなりの方は、仕上がり具合はもちろんのことインサートの付属まであって大満足のようですね。
(もちろんワタシもですが)
High-Hopes掲示板でのやりとりを見ていると、ローラ紙ジャケの続編は本国のリマスターがあれば直ぐにでも・・・ということらしいので、こちらにも期待したいところです。
by lonehawk (2008-01-26 23:36) 

lonehawkさん、どうもです。

帰るのが遅くなって不在連絡票が入っていたので、lonehawkさんより2日遅くなりましたが、ちゃんと無事届きました＾＾

>ローラ紙ジャケの続編は本国のリマスターがあれば直ぐにでも・・・ということらしい

ぼくも掲示板読みました。
続編も待ち遠しいですね。
by parlophone (2008-01-27 00:20) 

遼さん、こんばんは。
迫力のあるお写真、堪能いたしました！

先日、私もようやく応募しまして。
待っている間も楽しみです。

『More Than A New Discovery』が入荷したとの報せが入りました。
お騒がせいたしました。(←H●Vに代わりまして)
by chitlin (2008-01-30 00:15) 

chitlinさん、どうもです！

>私もようやく応募しまして。

あ、それは楽しみですね～。
Sony Music のばあい、紙ジャケは1枚1,800円、
4枚でオマケのジャケ1枚という、信じられないサーヴィスですよね。
よくこれでペイできるな～と感心します。

そして特典が届くまでのワクワクドキドキする気持ち、いいですね～。
子どものころの、チョコボールを思い出します。
銀のくちばしなら5枚、金のくちばしなら1枚で、たしかラジコンがもらえたような…。
けっきょくぼくは銀のくちばしさえ5枚集めることはできませんでしたが(爆。
by parlophone (2008-01-30 01:27)