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ジョン・レノンのアルバム――その3 [BEATLES]

1週間のインターヴァルをおいてジョンの最後期のアルバム5タイトルがリリースされた。
そのなかから、きょうご紹介するのは『心の壁、愛の橋』と『ロックン・ロール』だ。
『ジョン魂』と『イマジン』しか聴いたことのないぼくにとって、いよいよ未知のアルバム群だ。
それなりに胸がときめくんですけど…(笑。

  

それにしてもこのあたりになると帯にまったく有り難味がなくなってしまう。
帯がなければUK オリジナル盤を髣髴とさせる質感なのに、帯があるばっかりに安っぽい国内盤みたいに見えてしまうなあ。

愚痴はそれくらいにして…(笑。
まずソロ第9作目になる『心の壁、愛の橋』は英国でのリリースが1974年10月だ。
原題は『Walls and Bridges』。
それを「心の壁、愛の橋」と訳すのはいかにも精神論好きなわが国民の気質らしいけれど、「ジョンの魂」ほど成功しているとはいいがたい気がする。

紙ジャケはオリジナルを忠実に復刻したE 式のゲイトフォールド・スリーヴで、コーティングはない。
ジョンのアルバムのなかではもっとも凝った装丁のアルバムで、ゲイトフォールドの表の部分は2/3しかない。

   

その2/3の部分には切り込みがあって、裏にはジョンの顔が印刷されている。

  

これを裏に折り返すと、バック・カヴァーのジョンの表情が変わるようになっているのだ。

  

小心者のぼくはフロント・カヴァーを「えいやっ!」と折り返すことができなかった(爆。
どなたか、折り返した写真を公開してください(笑。

歌詞やジョンのイラストが掲載された8ページのカラー・ブックレットと、モノクロの顔写真の載ったインナーバッグがミニチュアで復刻されている。

   

レーベルは通常のアップル・レーベルだ。

音源は2005年リミックス&デジタル・リマスタリングで、「真夜中を突っ走れ」のライヴ・ヴァージョンなど3曲のボーナス・トラックを収めている。

つづいてソロ第10作となる『ロックン・ロール』は75年2月のリリース。

   

コーティングのないE 式のシングル・ジャケで、インサートどころかインナーバッグさえついてないが、UK オリジナル盤がそういう仕様だったようだ。

  

レーベルはこちらも通常のアップル。

音源は2004年のリミックス&デジタル・リマスタリングで、ビートルズ時代にBBC セッションでも演っていた「トゥ・ノウ・ハー・イズ・トゥ・ラヴ・ハー(当時の邦題は「会ったとたんに一目ぼれ」)」など4曲のボーナス・トラックを収録している。

大昔の話だけれど、当時同僚だった人が
「遼さん、ぼくいま、ジョンの『ロックン・ロール』を聴いてるんですよね」
と言ってたことがある。
「『ロックン・ロール』? そんなアルバムがあるの?」
「えー、知らないんですか?ジョンのソロ・アルバムでけっこう有名だと思いますよ」
「へえー、そうなの。で、いい?」
「はい、ぼくは好きですけどね~」
「そうかぁ、じゃあぼくも聴いてみようかなあ」
と言って、もう20年も経ってしまった^^;

ごめんノグチさん、いまから聴いてみま~す(笑。


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MASA

未知のアルバム2枚のお聴きになった感想はどんなもんでしょう?

「WALLS AND BRIDGES」のアナログのジャケは私はパッカパカ折り返しちゃってます(笑)。ちなみにUS盤しか持ってませんけど。

「ROCK'N ROLL」はリミックスによってアナログとかなりヴァージョンが違う曲が何曲があるので、もし気に入ったらアナログを購入して聴き比べてみるのも面白いですよ。
by MASA (2007-12-05 23:08) 

ouichi

遼さん、こんばんは。
僕も昨日『ROCK'N ROLL』買ってきました。
やっぱり良いですね。無邪気にロックするレノンが大好きです♪

さらに...『MILK AND HONEY』まで買っちゃいましたよ。
見開きジャケに惹かれたのと、実は持っていなかったので。
衝動買いでした。
週末ゆっくり聴いて、またブログに書こうと思ってます♪

『WALLS AND BRIDGES』は期待通りでしたか??
by ouichi (2007-12-05 23:49) 

lonehawk

遼さん、こんばんは!
また今週もジョン漬けになりそうなlonehawkです(苦笑)。
さすがに先週のラインナップと比べるとトキメキもやや薄れがちですが、遼さんが購入された2作は、今回発売分ではベストな作品だと思います。

今回はとりあえず『ロックン・ロール』から聴いたので、その記事をTBさせて頂きました。
by lonehawk (2007-12-05 23:56) 

parlophone

MASAさん、どうもです。

>未知のアルバム2枚のお聴きになった感想はどんなもんでしょう?

じつはまだ聴いてません(笑。
少しじっくり聴いてもし記事にできそうだったら書きたいと思います^^

>「WALLS AND BRIDGES」のアナログのジャケは私はパッカパカ折り返しちゃってます

おお、そうですか。
MASAさんは新品でお買いになったんですか?

>「ROCK'N ROLL」はリミックスによってアナログとかなり
>ヴァージョンが違う曲が何曲がある

へえー、そうなんですか。
考えてみれば『WALLS AND BRIDGES』も中古を買えば、たいてい前の所有者が折り返してるでしょうから、躊躇することはありませんね。
『WALLS AND BRIDGES』と『ROCK'N ROLL』のUKオリジでも探してみようかなあ(笑。
by parlophone (2007-12-06 00:12) 

parlophone

ouichiさん、どうもです。

>僕も昨日『ROCK'N ROLL』買ってきました。
>やっぱり良いですね。無邪気にロックするレノンが大好きです♪

あー、やっぱり『ROCK'N ROLL』は人気なんですね。
ぼくもノグチさんに薦められてから気にはなっていたんですが(←ヲイ)

>『WALLS AND BRIDGES』は期待通りでしたか??

これを推薦してもらったのはギミック・ジャケだから、という理由だったと思います。
内容による推薦ではなかったような(爆。
by parlophone (2007-12-06 00:15) 

parlophone

lonehawkさん、どうもです

>また今週もジョン漬けになりそうなlonehawkです(苦笑)

そうなんですか~。
ぼくは先週『ジョン魂』と『イマジン』を買ったものの、まだ1秒も聴いてません^^;

今週はせめて命日の8日にだけは聴こうと思ってますが…(笑。

>遼さんが購入された2作は、今回発売分ではベストな作品だと思います

あ、そうなんですか。
ニルソンの『プシー・キャット』は好きなので、たぶん外れないだろうとは思ってました^^
by parlophone (2007-12-06 00:18) 

MASA

>MASAさんは新品でお買いになったんですか?

この頃発売になっているビートルズのソロ・アルバムはみんなリアルタイムで買ってます。しかも国内盤発売前に輸入盤で買って聴いてたので、国内盤を買った人より1ヶ月は先にいつも新譜を耳にしていたわけです。ヘヘッ^^。
by MASA (2007-12-06 00:34) 

parlophone

>国内盤発売前に輸入盤で買って聴いてたので、
>国内盤を買った人より1ヶ月は先にいつも新譜を耳にしていたわけです

ああ、そうでした。
そういうことをおっしゃっていたのをどこかで読んだ気がします。

でもそのころってけっこう幸せな時代ですよね~。
ビートルがブランニュー・アルバムをコンスタントにリリースする時代。
ぼくはそのころまったく興味がなかったので、今から考えるとちょっと残念ですね~。
by parlophone (2007-12-06 00:42) 

ミネちゃん

こんばんは。3回目の書き込みです(笑)。
僕もこの2作は初めて聴きました。
ロックンロールはオリジナルから改作されているようですが、音も良いし、かっこいいですね。
何かこの頃のオリジナル曲より、断然良く思えちゃうんですが…。
ちなみに、ジャケットで前を横切っているのがポール、ジョージ、スチュだって、初めて知りました。
by ミネちゃん (2007-12-06 01:02) 

y.z.

遼さん、どうもです^^
>『WALLS AND BRIDGES』と『ROCK'N ROLL』のUKオリジでも
>探してみようかなあ
私は両方ともUKオリジナル盤を持ってます!やっぱUK盤が1番
だと思いました。国内盤は聴かない方がいいですね^^;

>これを推薦してもらったのはギミック・ジャケだから、という理由だった
>と思います。内容による推薦ではなかったような
私もジャケが面白いから買ったんですが、意外と良いアルバムだと
思いました。結構気に入ってますよ。
by y.z. (2007-12-06 20:25) 

parlophone

ミネちゃんさん、どうもです。
先日はたいへん失礼いたしましたm(_ _)m

>何かこの頃のオリジナル曲より、断然良く思えちゃうんですが…

ひゃ~、それってあまり大きな声ではいえませんね(笑。
このころのオリジナル曲をまだ聴いてないので、それに関してはノー・コメントということにさせていただきます(笑。

>ジャケットで前を横切っているのがポール、ジョージ、スチュ

えー、そうだったんですか!
なるほどハンブルグ時代の写真ですかね。
それにしてもかっこいいなあ!
by parlophone (2007-12-06 22:12) 

parlophone

y.z.さん、どうもです。

>国内盤は聴かない方がいいですね^^;

あー、やっぱりそうですか。
60年代のレコードって高価な文化財という感じですが、80年前後になると安価な消費財という感じになってきましたよね。
レンタル・レコード店が現れて、薄くてペラペラのレコードになってしまって。
当時の東芝のレコードって(とくにロック系は)あまりいい音っていうイメージがありません。

>意外と良いアルバム

ギミック・ジャケってやっぱりレコードに対する愛情から出るものでしょうから、ある程度中味を反映してるかもしれませんね…。
by parlophone (2007-12-06 22:18) 

ouichi

遼さん、コメントも盛り上がってますね。
今日、会社近くのCD屋へ行ったところ『ROCK'N ROLL』だけが
売り切れでしたよ。ジャケも格好良いですからね。
紙ジャケの質だけでなく、ぜひぜひ聴いてみてくださいね。
ボーナストラックに泣けるストーリーが隠されてますよ。
『レココレ』でも記載がありましたが、LPのラストトラックの
フェイドアウトした後の音源が復活、そこには...。
かつての仲間へのメッセージが。
これには痺れます。一緒に泣きましょう!!!
by ouichi (2007-12-06 23:32) 

parlophone

ouichiさん、ふたたびどうもです。

>『ROCK'N ROLL』だけが売り切れでしたよ

へえ、そうですか~。
買っておいてよかった~^^

>ボーナストラックに泣けるストーリーが隠されてますよ。
>一緒に泣きましょう!!!

おお、これまた有益な情報をありがとうございます!
楽しみだ~。
by parlophone (2007-12-07 00:09) 

pink island

遼さん、こんにちは。

自分は第二回の発売分は、『壁と橋』だけ買いました。ブログにも書きましたけど、3,000円はないんじゃないのという思いでいっぱいです。

でも、久々に聴きましたが、音も良い感じだしとても良かったです。トロントのカレンダー付きにちょっと揺れているこの頃です。
by pink island (2007-12-08 18:51) 

parlophone

pink islandさん、どうもです。

>ブログにも書きましたけど、3,000円はないんじゃないのという思いでいっぱいです

たしかにね~。
音源は使い回しだし、あのスリーヴだけで400UPって
「???」って感じですね。

>トロントのカレンダー付きにちょっと揺れているこの頃です

お気持ちはわかります^^
ですが、ぼくとしては「動くクラプトン」のほうに惹かれますね~
by parlophone (2007-12-08 22:12) 

DEBDYLAN

『WALLS AND BRIDGES』
もちろん、買うつもりですが未だに3000円という価格設定に納得できないでいる僕です(苦笑)

この記事読ませて頂いたら。

じゃぁ、『ROCK'N ROLL』安くしろよ、って思った(爆)
ジャケットとCDだけなんだから。

『ROCK'N ROLL』は一時期聴き込みました。
ここに収められてる楽曲。
学生時代に組んでたバンドで殆んどカヴァーしてました(^^♪
カヴァーのカヴァーですね(^^ゞ
by DEBDYLAN (2007-12-09 08:40) 

路傍の石

『心の壁、愛の橋』は何て素晴らしい邦題だろうと思いながら、30年以上このアルバムを愛聴し続けてきた路傍です(笑)。

しかし、この作品もうひとつ人気ないですね。ジャケの作りが派手な割に内容は地味ですからね。仕方ないです。ということで、拙のほうからレビューをTBさせていただきます。
by 路傍の石 (2007-12-09 15:48) 

parlophone

DEBさん、こちらへもnice!とcomment、ありがとうございます!

>じゃぁ、『ROCK'N ROLL』安くしろよ、って思った(爆)
>ジャケットとCDだけなんだから

たしかにそうですね~。
ただ『ストレンジ・デイズ』の1月号を読むと、今回のジョンの紙ジャケは数年前から企画されていたもので、担当者の苦労もひとかたならずあったらしいのです。
それを読んで、ちょっと納得しました(←意外とお人好し…^^;

>『ROCK'N ROLL』は一時期聴き込みました

よ~し、ぼくも聴くぞ~~~♪
by parlophone (2007-12-09 18:34) 

parlophone

>『心の壁、愛の橋』は何て素晴らしい邦題だろうと思いながら、30年以上

あらあ~、路傍さん、大変失礼なことを書いてしまいました。
お許しください^^;

>しかし、この作品もうひとつ人気ないですね
>ジャケの作りが派手な割に内容は地味ですからね

ぼくはまだ1回しか聴いてませんが、「ふ~ん」という感じでした(爆。
いいなあ~と思ったのは「#9 Dream」ですかね。
しかし全米9位とはビミョーなヒットですね。

きっと聴き込めばじわじわと沁みてくると思うのですが、「Steel and Glass」ですか、その歌詞を読んで、まだこの時期にこんな歌作ってたのかよー…とちょっと引いちゃいました^^;
by parlophone (2007-12-09 18:42) 

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