SSブログ

『ストレンジ・デイズ』 [雑誌・書籍・コミック]

じつは今年の4月に転勤をした。
3月まで働いていたところは、以前にも何度か書いたようにクルマで往復2時間かかるところにあった。
新しい職場は往復で50分ほど。
通勤は楽になったけれど、クルマのなかで音楽を聴く時間が半分以下になってしまった。

さて、あたらしい職場には音楽好きの仲間が2人いる。
ひとりはnaoちゃんといって先日オジーの紙ジャケを貸してくれた人だ。
彼女がオジーとランディのファンということは以前から知ってたので、久々にランディのクラシカルな小品「Dee」を聴きたいと思ってそう言ったら、
「『ブリザード・オヴ・オズ』は持ってないけど、せっかくだから買って貸してあげる」と紙ジャケを買ってくれた(←いい人だ~~^^)

   

もうひとりはプログレ好きの30代の人でタケシくんといって、ぼくにロバート・ワイアットなんかを貸してくれる。
先日そのタケシくんと雑談していたら、
「学生時代からずーっと『rockin' on』を読んでたんですけど、もう最近ついていけなくて。
本屋でいろいろ見てたら『ストレンジ・デイズ』と『レココレ』は中味がけっこう面白いみたいなんで、このごろ毎月その2冊を買ってるんですよ」
という。

「ええっ!じゃあ『ストレンジ・デイズ』貸してくれる?」と訊くと
「あ、いいすよ」と二つ返事で持って来てくれたのが最新の8月号。
うれしかったなあ^^

ビートルズが表紙だったのでちょっとびっくりしたのだが、第1特集はペンタングル、第2特集がブリティッシュ・ビートだった。

今まで立ち読みはしたことあるけれど、じっくり読ませてもらったのは初めて。
紙ジャケの発売に先立って特集が組まれることが多いので、どちらかというと業界寄りの雑誌という印象が強かったのだが、なかなかおもしろかった。

最初に読んだのは6月にベスト盤がリリースされたジェフ・バックリィの記事。
HIGH-HOPESで大きく取り上げられているので気になっていたのだ。
父親であるティム・バックリィのこともあまりよく知らないのだが、川で泳いでいて溺死した「奇跡の声」の持ち主にはすごく興味が惹かれる。

つぎがペンタングルの記事だ。
こちらは4枚組のBOX SETがリリースされたばかりで、やっぱり内容がすごく気になっていた。
この時期8,000円は痛いけど、買う価値はじゅうぶんにありそう。

最後にブリティッシュ・ビートの特集を読んだ。
BMGジャパンとビクターからプリティ・シングスやアイヴィー・リーグなどの紙ジャケが出たのに連動しているのだが、キンクスの紙ジャケも控えているし、ちょっとしたおさらいのつもりで読んでみた。
しかし執筆者が和久井光司や赤岩和美ということもあって、目新しい記事はほとんどなかった。

   

アルバム・レヴューのページはカラーで紹介されているのだが、このジャケ写が『レココレ』と同じでみんなオリジナル盤なのだ。
『プリーズ・プリーズ・ミー』はどう見ても「Angus McBean」のサインが右端にある1stプレスである。
しかもコンディションがすこぶるよさそう。
和久井光司の所有するゴールド・パーロフォンにちがいない。

けっきょくこんなところにしか興味がいかないんだわ…(爆。


nice!(3)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 3

コメント 14

路傍の石 

拙も『ストレンジ・デイズ』は立ち読みだけでほとんど買いません。理由は遼さんも指摘されていたように、発売前の紙ジャケの特集がいかにもあざとくて(サンプルも届いてなくてプレスリリースだけを頼りに記事をデッチあげていることがミエミエ)業界寄りのちょうちん雑誌そのものだから。それでいて特集記事の切り口は、レココレ以上ににディープだったりするから侮れない部分もあるのですが。

それにしても本当にライターの人ってどの雑誌も似たり寄ったり。しかもツマらないという(笑)。音楽雑誌が不要とまでは行かないのですが、拙にはなかなか満足が行きません。そもそも洋楽偏重というだけで拙には気に食わなかったりするんですけどねぇ(笑)。
(レココレT編集長いわく、「読者が洋楽世代なのでやりたくてもなかなか難しいのが和モノ」との話ですが)
by 路傍の石  (2007-07-08 22:42) 

parlophone

路傍さん、どうもです。

>業界寄りのちょうちん雑誌そのもの

あはは。
そ、そこまでは言いませんが、かなりあやしい記事もあるような気がします^^;

>ライターの人ってどの雑誌も似たり寄ったり。しかもツマらない

ぼくが読んで、この人は文章うまいなあと思うのは大鷹俊一だけですね。
あと同世代で同じようにZEPPにやられた渋谷陽一はどうしても憎めない(笑。
音楽評論家として尊敬できるのは中村とうようさんと黒田恭一さんぐらいですかねえ。
クラシックやジャズではもう少しいるんですけどね。

>そもそも洋楽偏重というだけで拙には気に食わなかったりするんですけどねぇ(笑)

レココレの読者というのは団塊の世代から40代ぐらいが中心なんでしょうかね。
以前は「さらば昭和の歌謡曲」なんていう素敵な連載もありましたねえ。
ぼくもあんまし邦楽は聞かないのであまり大きなことはいえませんが。
by parlophone (2007-07-09 01:20) 

MASA

「ストレンジ・デイズ」は興味がある特集の時だけ買ってます。
「レココレ」の後発だけに、かなり「レココレ」を意識した誌面作りになってますよね。
「レココレ」以上にディープなところがある反面、読み応えがある記事は少ないような気がします。
それにこれは私個人の印象ですが、「レココレ」の"マニアック"というニュアンスに対し、「ストレンジ・デイズ」の方は"オタク的"というか、なんか暗さを感じますねえ(笑)。
by MASA (2007-07-09 01:57) 

ひろん

はじめまして。
いつも楽しく拝見しています。
ジェフ・バックリーとあったので、思わず飛び出してきました。
ベスト買うなら1stの「グレース」が良いと思います。
ジェフの生前に出ていた唯一のフルアルバムです。
DVD「ライブ・イン・シカゴ」CD「素描」「ライブ・アット・シンE」の順でお薦めです。
by ひろん (2007-07-09 08:01) 

MORE

>それにこれは私個人の印象ですが、「レココレ」の"マニアック"というニュアンスに
>対し、「ストレンジ・デイズ」の方は"オタク的"というか、なんか暗さを感じますねえ(笑)。

座布団3枚!(爆)
ですね。
音楽雑誌の役目ってインターネット時代には(老後のために)手元に残しておきたい資料的要素しかないですね。
私も両誌の役目はリイシューとかのボートラが未聴のものかどうかの確認とか音質がどうなのかなどのチェックでしかないので、ほとんど立ち読みで済ませています。
音楽に限らず日本の「評論」って基本的に業界のちょうちん持ちで成り立っているので「名盤」とかってフレーズには騙されないほうがよいですね。
街のパン屋が「手造り」って謳っているのとあまり変わらない・・・

個人的には音楽雑誌は時々オマケのCDが欲しくなるとMOJOを買う程度です。
古いのも新しいのも程よく取り上げられているしポリシーがしっかりしているので読み応えがありますしね。
by MORE (2007-07-09 09:12) 

parlophone

MASAさん、どうもです。

>「レココレ」の後発だけに、かなり「レココレ」を意識した誌面作りになってますよね

なんだか特徴がありませんよね。
逆に『レココレ』のほうも、岡田則夫さんの「蒐集奇談」とか、中村とうようさんの「レコードの裏おもて」とか、大鷹俊一の「レコードコレクター紳士録」とか、特徴のある連載がなくなってしまって、おもしろみのない紙面になってしまったような気がします。

上にも書いた野沢あぐむさんの「さらば昭和の歌謡曲」なんかも好きだったんですけどねえ。

>「ストレンジ・デイズ」の方は"オタク的"というか、なんか暗さを感じます

よりコレクター道に深入りしてるとか…(笑。
by parlophone (2007-07-09 19:53) 

parlophone

ひろんさん、初めまして。
ようこそいらっしゃいました。
管理人の遼と申します。
今後ともよろしくお願いいたします。

>ベスト買うなら1stの「グレース」が良いと思います

わかりました!
もう少しでベスト盤買うとこだったんですけれど、やはりオリジナルを聴け!ということですね。
了解です^^

DVDが出てたんですか。
それは知りませんでした。
こちらのほうも探してみます。

ところでひろんさんは『ストレンジ・デイズ』お読みになりましたか?
ジェフのお母さん、メアリー・ギベールのインタヴューはなかなか興味深いものでしたよ。
by parlophone (2007-07-09 19:57) 

parlophone

MOREさん、どうもです。

>音楽雑誌の役目ってインターネット時代には(老後のために)
>手元に残しておきたい資料的要素しかないですね

なるほど!
見識ですね^^

今回の『ストレンジ・デイズ』でいえば、上に書いたメアリー・ギベールとか、ペンタングルのジャッキー・マクシー、フェアポートのリチャード・トンプスン、あるいはポール・ロジャース、エイモス・ギャレットなど、インタヴューが充実していました。

>オマケのCDが欲しくなるとMOJOを買う程度です

『MOJO』のオマケCDはほんとスゴイですよね。
こんなのがタダでいいの?っていうぐらいスゴイと思いますが、辞書片手に読まないとさっぱりわからないので、なかなか買えません(笑。

オマケのCDといえば『ブルース・マガジン』も値段は高いですが、CDがなかなか魅力的で何回か買ったことがあります。
by parlophone (2007-07-09 20:04) 

ひろん

遼さん、コメントありがとうございます。
レココレは毎号買ってますが、ストレンジデイズはまだ買ったことないですね。ジェフのお母さんのコメント立ち読みしてみます。
ジェフの大阪公演を見に行こうとチケットを買ったら、急な出張のせいで行かれませんでした。その後亡くなってしまって二度と見れなくなるとは思わなかったな。今でも後悔してます。
by ひろん (2007-07-09 20:48) 

parlophone

ひろんさん、どうもです。

>ジェフの大阪公演を見に行こうとチケットを買ったら、
>急な出張のせいで行かれませんでした。
>その後亡くなってしまって二度と見れなくなるとは思わなかったな

それは悔やんでも悔やみきれないですね。
非業の死を遂げたミュージシャンは多いですけれど、ファンの落胆はいかばかりか想像もつきません。
しばらくは悪い夢を見ているようだったんじゃないですか。
お察しします。
by parlophone (2007-07-09 21:22) 

素敵な出会いでしたね~!

ご無沙汰しております。
あるじが在職中は、ハウス系とレゲエ系のクラバーの先輩(男)と、
80年代~ロック好きでだんなさんはメタラー(またこのパターン^^;)、
ロカビリーとかパンク好きの先輩(女)などがいて、結構楽しかったです。
そのせいで直属の先輩(女)には「遊び場じゃないのよ!!」といびられてましたが。(笑)

訳あって首を傷めていたあるじですが、整体と湿布で
何とかブログ・クルージング復活です。
先日、RYの記事もやっとこさ書きました。
(首の訳も書いてますが、あまり情けないのでここでは明かしません・・)
長い時間キーボードを打てなかったので、たいした記事では
ありませんが、また遊びに来てくださいね。
by (2007-07-10 23:34) 

parlophone

あるじさん、nice! & comment ありがとうございました。

>ハウス系とレゲエ系のクラバーの先輩
>ロック好きでだんなさんはメタラー
>ロカビリーとかパンク好きの先輩

カラフルでにぎやかそうな職場ですね(笑。
仕事がきつくても昼休みのおしゃべりとかでストレスを解消できそう^^

>訳あって首を傷めていたあるじですが

そ、そうだったんですか!
お見舞い申し上げます。
早くよくなってくださいね。
のちほど遊びに行きますのでヨロシク~^^
by parlophone (2007-07-11 00:26) 

アパレルだったので、一年生の時は仕事中の先輩たちの様子が
(鬼チーフを交えた打ち合わせ以外は)遊んでるみたいに見えたものでした。(笑)
昼休みは同じ部署の同期たちとの唯一の交流の時間で、
お互いの上司の文句を言い合う、普通のOLみたいでしたよ。

>お見舞い申し上げます。

ありがとうございます。m(_ _;)m
本当はもう一度くらい整体に行っておきたいのですが、
あいにく今日は雨、そして息子も風邪っぴきで
昨日に引き続き『かーじゅ』を観せられております・・・
そんなに何回も観ていると、PIXERが細部に仕掛けた色んな
トリック(?)に気づいてしまう自分がいたりして。(笑)
『Cars』は大人もハマりますよ!
by (2007-07-11 18:12) 

parlophone

アパレルか~。
なんかあこがれの職業ですね~。
なかに入ってみると、それぞれ大変なこと厭なこと、いろいろあるもんですが、こればっかりは体験しないとわかんないですもんね。
それにしても音楽を分かち合える仲間がいるということは素晴らしいですよね^^

>息子も風邪っぴきで

あらら・・・。
大丈夫でしょうかねえ、怪獣ちゃん^^;

>何回も観ていると、PIXERが細部に仕掛けた色んなトリック(?)に気づいてしまう

あるある!
そういうことがやっぱり楽しくてリピーターとかが多いんですよね。
アニメといって侮っちゃいけない(笑。
今度『Cars』見てみます!
by parlophone (2007-07-11 22:30) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

光!AMERICAのアルバム ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。