『ドント・ルック・バック』 [Blu-ray & DVDコレクション]
ボブ・ディランのドキュメントとして名高い『ドント・ルック・バック』は2000年に米国でDVD化されていたが、ついに5月24日に国内盤がリリースされた。
しかも今回はシングル・エディションと2枚組デラックス・エディションの2種類がリリース。
今回ぼくが購入したのは、いうまでもなく特典ディスク『65 Revisited』のついたデラックス・エディションだ。
いや~、待ちかねましたね!
ドキュメンタリー映画の内容についてはみなさんよくご存知だと思うが、監督のD.A.ペネベイカーが1965年春の英国ツアーに同行して、ステージのようすはもちろん、オフ・ステージでの素顔や、恋人だったジョーン・バエズ、マネージャーのアルバート・グロスマンなどとのやりとりを綴ったものだ。
有名な「サブタレニアン・ホームシック・ブルーズ」のPVから始まり、インタビュアーやプレスとのやりとり、当時英国ではディランと並ぶ人気だったドノヴァンとの交流などが描かれる。
以前レーザー・ディスクでも出ていたが、きちんとした形で見るのは今回が初めて。
やっぱかっこい~わ!
そして特典のDISC-2は…。
まだ見ていないので今度あらためてリポートします^^
さて、パッケージを見てみよう。
『ノー・ディレクション・ホーム』がデジ・パック仕様のスリムなパッケージングだったのに対し、『ドント・ルック・バック』はずっしりとした貼箱入り書籍の体裁。
ボックスが手間のかかった造りなので、この部分だけはUK盤の輸入ボックスを流用している。
日本語で書かれているのは、CDの帯を全面に拡張したようなボックス全体を覆うカヴァーで、下はUK盤のボックスである。
(UKコロンビアのマークにPALの表示。でもちゃんとNTSCのディスクなのでご安心を)
ディスクの収められたパッケージを引き出すと、カメラを構えたペネベイカー監督の姿なんかも見られる。
なかのパッケージを開いたところ。
まず左のポケットには『ドント・ルック・バック』のペイパーバックが収められている。
260ページにわたり、映画のシナリオや写真が収録されている。
本編ディスクの下に収められているのが、「サブタレニアン・ホームシック・ブルーズ」のPVをぱらぱら写真にした特製ブック。
携帯と比べてもらえば、その小ささが分かると思う。
歌詞の一部が書かれたボードを次々にめくっていくディラン。
たしかに楽しいけど、何回もやる人いるかな^^;
日本語解説書も56ページというりっぱなものだ。
菅野ヘッケルの解説、中川五郎、みうらじゅんのエッセイ、ペイパーバックの日本語訳、歌詞、対訳などが収められている。
パッケージの中身を広げたところ。
これで税込7,140円はお買い得だと思う。
なお、購入に当たってAmazonアフィリエイトの紹介料1,837円を使わせていただきました。
ありがとうございました^^
ボブ・ディランは
はっきりいって
あまり詳しくはないのですが
この記事を読んでいたら
欲しくなってしまいました。
うう~、税込7,140円ですか…
来月も散財する予定がいっぱい
どうする、どうするよ俺…って感じです
by 氷春友 (2007-05-27 21:59)
氷さん、さっそくどうもです。
もしディランの映像をお持ちでないのなら、『ノー・ディレクション・ホーム』のほうをお薦めします。
あちらはデビュー直後の「風に吹かれて」から、頂点に上り詰める「ライク・ア・ローリング・ストーン」までがクロニクルに描かれていますから、ディランのよさが100%出ていると思います。
こちらは、青春期特有の傲慢さで周りの人を攻撃するディランの、ぎらぎらしたかっこよさを味わうためのフィルムで、曲はDisc-2できちんと聴けるだけです。
>来月も散財する予定がいっぱい
あれー、何かありましたっけ。
ぼくはベツレヘムの紙ジャケを何枚か買い換えるのと、パティ・スミスぐらいしか予定がありません。
あ、『ドリーム・ガールズ』があったか!
by parlophone (2007-05-27 22:18)
こんなに画像をアップせんでください。目に毒です(涙)。
昔NHK BSで録画した映像があるからパスするつもりだったのに(←セコイ!)、特典映像があるのがわかるとなると我慢できなくなります~。
> これで税込7,140円はお買い得だと思う。
でも高いっス!!
> なお、購入に当たってAmazonアフィリエイトの紹介料1,837円を使わせていただきました。
拙は今回その紹介料で『歌謡曲番外地 悪なあなた』を買っちまいました(爆)。
by 路傍の石 (2007-05-27 22:59)
路傍さん、どうもです。
>特典映像があるのがわかるとなると我慢できなくなります~
まだ見てませんが、このために買ったようなものです。
本編はそんなに繰り返しては見ないかもしれませんが、こちらは見ることになるでしょうね^^
>『歌謡曲番外地 悪なあなた』
あ、『レココレ』の最初のほうに広告が出てたやつですね?
さすが路傍さんです^^
by parlophone (2007-05-27 23:47)
私はUSアマゾンにオーダーしたところです。
リージョン・フリーのプレイヤーがあるので…
あっちは確か$39.99だったです。
以前出たDVDも持っていますが、これだけ「オマケ」が
あるとつられてしまいますね。(苦爆)
by MORE (2007-05-28 09:11)
>あっちは確か$39.99だったです。
間違えてました、$31.99でした。
定価は$49.99ですけど・・・
by MORE (2007-05-28 09:13)
>以前出たDVDも持っていますが、これだけ「オマケ」が
>あるとつられてしまいますね。(苦爆)
やっぱりコレクター心をくすぐられてしまいましたね(笑。
>$31.99でした
日本円にすると約3,900円ですか!
安いですね~。
でも英語力のないぼくにはペイパーバックの全訳と字幕はとてもありがたいです。
とくに今回はDISC-1にも2にもペネベイカー監督とボブ・ニューワースのコメンタリーが入ってるんですが、それもすべて日本語字幕がついてるんですよね。
そういう日本語盤だけの仕様を考えると、実質5,300円で買えたのはとてもラッキーだったと思います^^
by parlophone (2007-05-28 20:41)
こんばんは。
僕も買いました。
僕も只今、このDVDの記事を書きかけでして・・・
先に言っちゃいますが、同じように各パーツを写真に撮りアップしようとしております。
写真の質は完敗ですが(苦笑)
まぁ、近日中にアップできそうなのでお時間がありましたら遊びにいらして下さい。
この作品、内容は文句ナシですね。
じっくりと楽しみたいなと。
by DEBDYLAN (2007-05-29 00:58)
こんばんは。お久しぶりです。
このドキュメンタリー、私もNHKの深夜放送で見たのですが、ビデオをあっさりと消してしまった愚か者です。TT ないとなると、かえって見たくなるのが人情。見たいです、でも高いです。TT
ところで、ティム・ロビンスの監督処女作『ボブ・ロバーツ』を見た時、『ドント・ルック・バック』のパロディではないかと思ったのですが、ご覧になったことありますか? 当時の映画雑誌などのコメントには、ボブ・ロバーツはロバート・ケネディがモデルだとは書かれていても、ボブ・ディランとの関連に触れたものはありませんでした。けど、映画中のボブ・ロバーツの新曲のPVが、上に紹介されているのと同じく手にしたボードをめくっていくものだったり、アルバム名が『時代は変わらない』だったりするんですよ。当然すぎて触れてないのかとも思いました。でもそれにしても触れなさすぎ。。
検証しようにも既にビデオを消してしまった後でしたが、その他にも似ているシーンがいくつかある気がして、もしパロディならばボブ・ディランの政治的立場ってどうなんだろう(少なくともティム・ロビンスはどういうふうに思ってるんだろう)と、相当気になりました。何しろシンガーから政治家に転身するボブは、上記のアルバム名からわかるように超保守派という設定でしたから。
『ボブ・ロバーツ』もDVDになってるみたいですね。うう、映画好き的に悩ましいです。
by ミキティ (2007-05-30 00:38)
DEBDYLANさん、nice!&コメントありがとうございます。
>先に言っちゃいますが、同じように各パーツを写真に撮りアップしようとしております
ああ、同じことを考えていてぼくのほうが先にUPしちゃったんですね…。
申し訳ない^^;
でも楽しみにしてますよ~。
ぜひ遊びに行かせてくださいね!
by parlophone (2007-05-30 20:55)
お~、ミキティさん、お久しぶり。
いつもチャングムお世話になってます^^
>ティム・ロビンスの監督処女作『ボブ・ロバーツ』を見た時
いや~、見たことないですね。
さすが映画通のミキティさんらしい指摘ですね。
ティム・ロビンスは大好きなので、俄然見たくなってきました。
>ボブ・ロバーツはロバート・ケネディがモデルだとは書かれていても、
>ボブ・ディランとの関連に触れたものはありませんでした
ふーむ。
歌詞の書かれたボードをめくるPVやアルバム・タイトルが『時代は変わらない』というのなら、100%ボブ・ディランですよね。
それで思ったんだけど、そもそもボブはロバートの愛称だから、「ボブ・ロバーツ」は「二人のボブ」という意味合いかもしれませんね。
>何しろシンガーから政治家に転身するボブは、…超保守派という設定
前述の『ノー・ディレクション・ホーム』を見ると、プロテスト・ソングにこだわるジョーン・バエズと、そういうものに関心をなくしてしまったディランの溝はけっこう大きくて、それも破局の一因になったような感じがします。
ただ76年の『欲望』でもルーヴィン・ハリケーン・カーターのことを唄っているくらいですから、やはり基本的にはリヴェラルな人でしょうね。
映画の上での設定はあまり気にしなくていいような気もしますが^^
by parlophone (2007-05-30 21:29)