SSブログ

ソフト・マシーン 『THIRD』 [紙ジャケ]

名作の誉れ高いソフト・マシーン『サード』の紙ジャケがSony Musicから再発された。
昨年ファーストが紙ジャケで出たときに、何人かの人に薦められて聴いてみたらなかなかおもしろかった。
もともとプログレッシヴ・ロックとかジャズ・ロックとかにそれほど興味をもたないまま過ごしてきたので、こういうふうに紙ジャケでリリースされるのは新しく聴き始めるきっかけになっていいものだ。

   

今回の再発は単なるリイシューではなく、2006年のデジタル・リマスター音源にボーナス・ディスクがついたものだ。

内容的にはぼくが今さらどうこう言う必要もない名作なのだろうけれど、アナログでは2枚組だったものがCD化に際して1枚にまとめられ、今回はさらに70年8月のロイヤル・アルバート・ホールにおけるBBCライヴを収めたディスクがついて2枚組になっているので要注意だ。

紙ジャケは一見テクスチャー・カヴァーのように見えるけれど、つるんとした質感のE式ゲイト・フォールド・カヴァー。
内側にはマイク・ラトリッジ(p,org)、ロバート・ワイアット(b,vo)、ヒュー・ホッパー(ds)、エルトン・ディーン(as)という主要メンバーのリラックスしたスナップ(そのほか、1/3だけの人とか、足だけ写っている人もいるけれど…)が載せられている。
個人的に興味深かったのは、ジミー・ペイジが使ったことで有名なダン・エレクトロのギターが写っていたことだ(笑。

   

貴重な演奏シーンなどの載った16ページのカラー・ブックレットとカンパニー・スリーヴを復刻したものがつくほか、日本語解説書にはファミリー・ツリーも載せられているので、メンバーの相関がざっとわかってたいへんありがたい。

   

ちなみにオリジナルを訳したカラー・ブックレットには
Disc One
1. Facelift(Live) 18:45
と書いてあるが、これはスタジオ録音だろう。
ボーナス・ディスクのライヴと間違ったのね^^
70年1月の2つのライヴを編集したものだそうだ。
てっきりスタジオ録音と思ったくらいの演奏力の高さで驚いてしまった。
                                                 Special thanx to Mr.MORE & Mr.Robo
 


nice!(2)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 14

MORE

>Disc One
>1. Facelift(Live) 18:45
>と書いてあるが、これはスタジオ録音だろう。
>ボーナス・ディスクのライヴと間違ったのね^^

どうでしょうか…
US盤も同じ表記ですね。
ボーナス盤はBBCライヴですが、オリジナルもライヴ音源を使って
いたような記憶があります。

とにかく…
このサードアルバム、今回やっとリマスターがちゃんとされて
喜んでいる私でした。
オリジナルはモコモコの音だったんですよねー。
ソフツはとにかくファーストからサードまでが5つ星です。
ワイアットがドラムスの時ですね。
(フォースではちらりとしかやってません←ウロですが…)

あとはファーストとセカンドのリマスター、何とかしてくれー!

ソフツのこととなるとボルテージが上がるのでした!(爆)
by MORE (2007-04-19 01:00) 

路傍の石

カンタベリーオタクの路傍です(笑)。

「Facelift」は、通説では70年1月4日CroydonのFairfield Hallで収録したものをスタジオ編集したと言われているんですが、今回再発のライナーでそのあたりの補足があればいいんですが。ちなみに前記の会場で録音された「Facelift」を除く音源が『NOISETTE』(CUNEIFORM RECORDS)というタイトルでまとめられ2000年にリリースされています。これがなかなかの優れものでオススメです。

「Facelift」は拙も大好きな曲で、ソフツの永遠の名曲だと思います。この曲の当時の映像が見られればいいんですが、残念ながら今のところありません。

MOREさんもおっしゃるとおり、この頃のソフツはもうほとんど奇跡だったと思います。70年のソフツに関しては拙ブログで以前記事にしてますので、よろしければ(笑)。

http://blog.livedoor.jp/mickbanzai/archives/50467326.html

最後に・・・。今回ボーナスディスクで付けられたRoyal Albert Hallのライヴは当時のBBCラジオ音源で、88年にアナログ『LIVE AT THE PROMS 1970』(RECKLESS RECORDS)としてリリースされたときは疑似ステレオのちょっと耳障りな音だったので、今回のリマスターで音質が改善されていればいいですね。
by 路傍の石 (2007-04-19 12:00) 

parlophone

MOREさん、どうもです。

>オリジナルもライヴ音源を使っていたような記憶があります

慌ててDisc 1を聴きなおしてみましたが、とてもライヴには聴こえません。
さすがですね^^

オリジナル・アナログ盤の音を知りませんが、このCDは音も悪くありませんね。

>ソフツはとにかくファーストからサードまで…ワイアットがドラムスの時ですね

ぼくもまわりの人たちもロバート・ワイアットのいたころのソフツが最高だといいます。
みんな思いはおんなじなんですね~。
by parlophone (2007-04-19 23:09) 

parlophone

路傍さん、どうもです。
日本語の解説を読んでみたら、路傍さんがおっしゃってることが書いてありました。
ちゃんと読まなくちゃいけませんね…^^;

「Facelift」は1月4日、クロイドンのフェアフィールド・ホールと、1月11日のバーミンガム、マザーズ・クラブでのライヴ音源で構成されている…

ロイヤル・アルバート・ホールのライヴは88年にレックレスから『LIVE AT THE PROMS 1970』としてCD化されている…

まるで路傍さんが解説者のようです^^

なるべく早くDisc 2のサウンド・インプレッションを記事にしますね!
by parlophone (2007-04-19 23:24) 

路傍の石

> 「Facelift」は1月4日、クロイドンのフェアフィールド・ホールと、1月11日のバーミンガム、マザーズ・クラブでのライヴ音源で構成されている…

Parlophoneさん、詳細ありがとうございます。もう1か所あったように覚えがあったんですが、それはバーミンガムなんですね。ありがとうございます。つなぎ目は、曲が5分ほど経過してクロスフェイドするあの部分だと思います。

『LIVE AT THE PROMS 1970』の拙の所有はアナログなんですが、CDも同時リリースだったことをParlophoneさんの記述で思い出しました。ソフツのライヴ音源は当時貴重で(それ以前は『TRIPLE ECHO』という箱入り3枚組のC,D面BBCスタジオ・ライヴしかなかった)、喜び勇んで購入したことを思い出します。ちなみに現在では20タイトル近くライヴ音源が出ていて、世界的な人気の高さを物語ってますね。日本では再評価されてますが、まだまだ人気が低いですねぇ。
by 路傍の石 (2007-04-19 23:48) 

MORE

>ちなみに前記の会場で録音された「Facelift」を除く音源が『NOISETTE』
>(CUNEIFORM RECORDS)というタイトルでまとめられ2000年にリリース
>されています。これがなかなかの優れものでオススメです。

路傍の石さんもかなりのソフツファンでいらっしゃいますね。
私もNoisetteは最近発掘されたソフツのライヴ物の中では秀逸な一枚
だと思います。音も良いし!

>ぼくもまわりの人たちもロバート・ワイアットのいたころのソフツが最高だといいます。
>みんな思いはおんなじなんですね~。

そうなんですよ。ワイアット在籍の頃ってロックとジャズがバランス良く混在していたんですが、4th以降はいわゆるジャズロックになってしまった感が強いんですよね。もちろん、ジャズ畑の人が金儲けのためにロックっぽくやってるのと比べたら数段上を行ってるんですが・・・
それから、ワイアットのロックでもないフォークでもない摩訶不思議なヴォーカルが良いのですよ。決して美しい声でもなければ声量があるわけでもないし、セクシーでもないし・・・でも聞き飽きないんですよ。
by MORE (2007-04-20 00:04) 

parlophone

>つなぎ目は、曲が5分ほど経過してクロスフェイドするあの部分だと思います

おお!そうなんですか!
今度気をつけて聴いてみたいと思います^^

>現在では20タイトル近くライヴ音源が出ていて、世界的な人気の高さを物語ってますね
>日本では再評価されてますが、まだまだ人気が低いですねぇ

前回の記事にも書きましたが、ソフツの再評価はすごいですね。
リアル・タイムでももちろん一部からは高い評価を得てましたが、今のような広範囲からの支持が集まるとは思えませんでしたね~。
これでもまだ日本での評価は低いほうなんですね?
by parlophone (2007-04-20 23:06) 

parlophone

>ワイアットのロックでもないフォークでもない摩訶不思議なヴォーカルが良いのですよ

ぼくの周りの数少ない、音楽を話せる友人もこの前同じことを言ってました!
「ワイアットのヴォーカルってけっしてうまくはないんだけれども、この世のものとも思えない不思議な魅力があって、一度ハマルと病みつきになる」って。
その人は映画『WATARIDORI』のことも熱く語っていました^^
by parlophone (2007-04-20 23:15) 

MORE

>ぼくの周りの数少ない、音楽を話せる友人もこの前同じことを言ってました!
>「ワイアットのヴォーカルってけっしてうまくはないんだけれども、
>この世のものとも思えない不思議な魅力があって、
>一度ハマルと病みつきになる」って。
>その人は映画『WATARIDORI』のことも熱く語っていました^^

はい、私もその映画Winged Migrationは大好きです。
最初予告編を見たときはCGだと思ったんですが、マジに実写なんですよね。
鳥になったような気分にさせてくれます。
あの映画のサントラがソフツとかワイアットだったら・・・と考えただけで・・・

今日は電車の中でThirdを聴いていました。
ラトリッジのキーボードと電車の線路の繋ぎ目の振動が不思議にシンクロして気持ち良かったです。
by MORE (2007-04-21 00:08) 

parlophone

MOREさん、どうもです。
その友人は『WATARIDORI』の音楽は全部ロバート・ワイアットだと言ってたんですが、ちがうんでしょうか?

>ラトリッジのキーボードと電車の線路の繋ぎ目の振動が不思議にシンクロして

こういうのがほんとうに稀に起こりますよね。
奇跡のように…^^
by parlophone (2007-04-21 23:35) 

MORE

>その友人は『WATARIDORI』の音楽は全部ロバート・ワイアットだと言って
>たんですが、ちがうんでしょうか?

私もうっかりはしていましたが、ワイアットは2-3曲で歌っている
だけです。
作詞・作曲は別の人です。(フランス人?)
すいません、DVDで見たのが2年くらい前だったもんで・・・
でも、あの映像でワイアットの声とかって合いますよ。
(じゃあ、忘れるなよってか?-苦笑)

http://www.amazon.com/Winged-Migration-Various-Artists/dp/B00008V5TE/ref=pd_bbs_sr_1/002-2036655-1474451?ie=UTF8&s=music&qid=1177221146&sr=1-1
by MORE (2007-04-22 14:53) 

parlophone

なるほどBruno Coulais (ブルーノ・クーレ?)という人の作曲のようですね。
ベルギアン・シンフォニー・オーケストラと書いてありますからベルギーのひとでしょうか?
友人の勘違いですね。

貴重な情報ありがとうございました。

でも『WATARIDORI』のDVDを貸してくれるそうなので楽しみです^^
by parlophone (2007-04-22 23:00) 

lonehawk

遼さん、こんばんは!
ワタシも『サード』の記事をアップしたのですが、またしてもTBできませんでした。。。
相変わらず相性が悪いんですかね。

以前に発売された紙ジャケを持っていたので、当初は今回の紙ジャケを買うつもりじゃなかったのですが、実際に店頭でボーナスディスク入りというのを見てしまうと、ついつい買ってしまいました(苦笑)。
正直、上手く伝えられないのですけど、『サード』には何とも言い難い不思議な魅力があるんですよね。
by lonehawk (2007-04-23 23:09) 

parlophone

lonehawkさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。
ソネブロからはなんとかトラバできるんですが、そちらからはムリなんですね…。
申し訳ないです。

>店頭でボーナスディスク入りというのを見てしまうと、ついつい…

ですよね!
ぼくは前回なんとなく紙ジャケをスルーしてしまったので、今回は渡りに舟でした^^
あとでlonehawkさんとこにもお邪魔しますね。
by parlophone (2007-04-24 00:05) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。