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JTの紙ジャケ SONY Music編 [シンガー・ソングライター]

ワーナー・ミュージックとソニーの共同企画?というわけでもないんだろうが、11月22日にジェイムズ・テイラーのCBSコロムビア移籍後の紙ジャケ5枚がソニー・ミュージックからリリースされた。
→紙ジャケのオフィシャル・サイトはこちら

今回はそのなかから『JT』と『ダディーズ・スマイル DAD LOVES HIS WORK』をチョイスした。

   

Warner Bros.時代、「ファイヤー&レイン」や「君の友だち」などのシングル・ヒットをきっかけにジェイムズを聴きはじめたぼくも、72年の『ワン・マン・ドッグ』を最後に追いかけるのをやめてしまった。
したがってCBS時代のジェイムズはベスト盤といくつかのヴィデオ作品でしか知らない。

今回きちんと『JT』と『ダディーズ・スマイル』を聴いてみて、その音楽性と歌詞から伺える誠実な人柄にあらためてこころ打たれた。

さすがにこの時期になると「ファイヤー&レイン」のころのようなセンシティヴな感受性や瑞々しい抒情性、脆ささえ感じさせるような繊細な感覚とタフでソウルフルな感性の不思議な同居…といったようなものはずいぶん薄れている。
しかし、久しぶりにピーター・アッシャーをプロデューサーに迎え、ダニー・クーチ(g)、リー・スクラー(b)、ラス・カンケル(ds)といったおなじみのメンバーを配した『JT』、リー以外はワディ・ワクテル(g)、ダン・ダグモア(g)、ドン・グロルニック(key)、リック・マロッタ(ds)とメンバーを一新し、盟友J.D.サウザーを迎えた『ダディーズ・スマイル』、いずれもその時代のJTの姿をきちんと映し出した名盤になっている。

   
   (『JT』のスリーヴとインナー・バッグ。JT、そのカッコ変だよ…)

さらに『JT』ではカーリー・サイモン、リンダ・ロンシュタット、リア・カンケル、『ダディーズ』ではジェニファー・ウォーンズといった女声陣が、モノクロームでひっそりと佇んでいるようなジェイムズの楽曲に美しい色彩を与えている。

紙ジャケは『JT』はE式のゲイトフォールド・スリーヴ、『ダディーズ』はE式のシングル・スリーヴで、いずれもコーティングはない。
JT』にはインナーが、『ダディーズ』にはインナーと、オリジナルのレーベルを復刻したインサートがついている。

   
   (スリーヴはアーティスト名と写真の部分だけ光沢のある仕上げになっている)

例によってSony Musicらしい配慮の行き届いた紙ジャケだが、今回は外側のポリエチレン?製の
袋が他社と同じように、剥がすときにペリペリと音のするものになっていた。
ちょっと経営が苦しいのかしら?と心配をしてしまった…^^;

   
   (CDのレーベルだけでじゅうぶんなのに、インサートをつけてしまうところがSonyらしい^^)

 


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コメント 4

Sken

こんにちは。ご無沙汰してました。
私も、この2枚をまず購入しました。
コロムビア時代では、この2枚しかちゃんと聴いたことがないのですが
最近見た『プルオーヴァー』ってDVDでもいい感じでしたね。
96年の来日は見に行きましたが、ホントに良かったです。
今までに見たコンサートでもベスト3に入るぐらい。
先のDVDは久しぶりにラス・カンケルの姿が見られてうれしかったですよ。
by Sken (2006-12-05 09:43) 

parlophone

Skenさん、こんばんは~。

>私も、この2枚をまず購入しました

JTの顔が印象的なこの2枚はやはり名盤なのでしょうね。
ぼくは『プルオーヴァー』って見たことありませんが、93年にリリースされた『Squibnocket』というレーザーディスクはよく見ましたね。
JTの自宅のスタジオでマイケル・ランドウ(g)、ドン・グロルニック(p)、ヴァレリー・カーター(vo)なんかと繰り広げるセッションは音楽の喜びに溢れてました。

96年の来日コンサートに行かれたんですね!
いいなあ…。
機会があったら『プルオーヴァー』もぜひ見てみたいです。
by parlophone (2006-12-05 22:40) 

Sugar

別件ですが、クリスマス・アルバムのは驚きました。
昔のテイラーしか知りませんでしたので、ビックリです。
すいません、変な書き込みで。
by Sugar (2006-12-05 23:05) 

parlophone

これですね^^ ↓
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000I0QK74

ジェイムズには以前からゴスペルっぽい曲とかありましたよね。
「スティームローラー」とか「ハイウェイ・ジャム」とか…。
ただ単に繊細だけじゃない、幅広さもJTの持ち味なんでしょうかね^^
by parlophone (2006-12-06 00:51) 

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