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続報 『LOVE』 [BEATLES]

BEATLESの「最新作LOVE』」がこんなに話題になるとは思わなかった。
ぼくのブログでもアクセス数がすごい。
19日の記事はUPしてまだ3日しか経っていないのにアクセス数は700になろうとしている。
ソネブロでは管理者のアクセスはカウントされないから、これは純粋に記事を読んでくださった方々の数な訳で、9月30日のジョージの『リヴング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』が約2か月で730あまりなのだから驚くほかない。

コメントをくだすった方々の意見も賛否相半ばしている。
これはやはり生半可な感想じゃすまないぞ、きちんとしたオーディオで聴きなおして、ちゃんとした感想を書かねば…と思い、とりあえず先ほどEU盤を買ってきた。

   
   (EU盤にはエンジ色の丸いシールが貼ってある)


やはり、というか驚いたのは音のよさだ。

まるで数年前に録音されたかのような、じつに生々しい音をしている。
アナログのオリジナル盤や今までのCDでは聞こえなかった音(たとえばエレクトリック・ギターでコードをジャッと弾いたときの、それぞれの弦がかすかにズレながら出す音)なんかがリアルに聞こえてくるのである。
これにはちょっと参った。

「アイ・アム・ザ・ウォルラス」もDVD版『アンソロジー』で初めて耳にして驚いた、リアル・ステレオ・ヴァージョンのよう(に聞こえるもの)だ。

ところでEU盤のプラケに貼られた丸いシールには「FEATURES 26 TRACKS RE-WORKED BY GEORGE & GILES MARTIN THE BEATLES AS YOU'VE NEVER HEARD THEM BEFORE…」と書かれている。
どこにもビートルズの「新作」とは書いてない。
こっちのほうが良心的だーね。

   
   (ブックレットのコラージュは文句なしにかっこいい!)

11月23日追記

さて、音源を手に入れてから数回、その後正規のCDを手に入れて、トータル10回は聴いたところで(これって10時間以上このCDと向き合ってたことになるんだ…すごいなあ…)そろそろ結論を出さなきゃいけないような気がする。

   
   (これは『REVOLVER』のセッションかな)

 

 

 

 

   はっきり言ってそろそろ飽きてきました^^;

結論からいうと、オリジナルを基本にしながらも、そのうえに過剰に装飾されたリメイクを見ているような感じだ。
いや、正確には「聴いている」といわなくちゃいけないのだろうけど、どうしても見ているような感覚に襲われるのですね。
なんと言ったらいいのだろう、とても視覚的な音。
聴き手が想像する部分をあまり残していないような刺激的な音。
それで疲れます。

そしてこれ以上聴くのやめようかな、と思ってしまう。

たとえば「レディ・マドンナ」を聴いているときに、そこに「Hey Bulldog」のギターがかぶさってきたり、「ヒア・カムズ・ザ・サン」を聴いていて、そこに「Within You Without You」のタンブーラやタブラが流れてくると、聴きたくないなあ…と感じてしまうのだ。
それはべつに「ヘイ・ブルドッグ」や「Within You Without You」が嫌いだからというわけじゃない。
嫌いどころか、「レディ・マドンナ」より「Hey Bulldog」のほうが好きだし、以前にも書いたけれど、「Within You Without You」もカラオケで歌っちゃうくらいぼくは好きなのだ。

でもこんな形では聴きたくない。

そういう思いが強くなってきた。

もしこれがシルク・ド・ソレイユの公演のDVDとそのサウンド・トラックという形だったら、また印象はずいぶん違ったのだろうと思う。
そしてもしラスベガスのステージを生で見ていたら、それはすごく興奮したような気がする。
ビートルズの音楽が今までとはまた違った姿でぼくの周りに立ち現れ、そのことに感動していたような気がする。
LOVE』とそういうふうに出会えなかったのがすごく残念だ…。


   

1年に1度でいいかな。

どこかちょっと遠出するときに、クルマのCDチェンジャーに入ってて、「お、こんなCDあったな」みたいな聴き方がいいかも(笑。

高~い国内盤のDVDオーディオ付を買わなくてよかった~^^;


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MORE

>どこにもビートルズの「新作」とは書いてない。

その通りですね。
私もストリーミングではありますが、全アルバム聴きました。
結論は「これはビートルズの音源をコラージュしたステージ・パフォーマンスの為のサウンドトラックである」です。
断じてビートルズの新作ではないし、ビートルズの音楽として意味のあることか?と言ったら「ない」ですね。
前回も書きましたが、これがビートルズの4人で作られたものであれば彼等の作品として納得しますが、いくらジョージ・マーティンがやったとしても「ビートルズ」というアーティストの作品ではないと思います。
恐らくパフォーマンスと一緒に聴いてナンボのものでしょう。
サントラだけ聴いて「素晴らしい映画だ!」と言うようなもんです。
BGMとしては時々ニヤリとさせてくれはしましたが…
USアマゾンのカキコを読むと、皆さん音の良さに驚いているようで、どうも来年あたりビートルズのアルバムが全てアップグレードされるとかという噂(?)が流れているようです。
その予告編みたいなモンでしょうか、今回は…
by MORE (2006-11-23 00:39) 

parlophone

MOREさん、ありがとうございます。

>いくらジョージ・マーティンがやったとしても
>「ビートルズ」というアーティストの作品ではないと思います

そうですね。
ぼくもビートルズの音源をサンプリングしたり、ビートルズの作品に(ストリングスなどを重ねて)お色直しを施した「ジョージ&ジャイルズの作品」だと思いました。

>どうも来年あたりビートルズのアルバムが全てアップグレードされるとかという噂

(マックのほうの)アップルはi-tunes のためのリマスタリングを終了しているそうですから、CD(またはSACD)のためのDSDマスタリングあたりもアビイ・ロード・スタジオでは終えているかもしれませんね。
実際、ちゃんとしたオーディオで聴いてみたら『LOVE』はすごくいい音をしてると思います。

このグレードでオリジナル・アルバムが出たら、それこそ鳥肌モンだと思いますね!
by parlophone (2006-11-23 01:27) 

V.J.

遼さん、こんばんは。
ビーになんて1ミクロンも思いいれが無い様に見えて、連続投稿してしまっております(爆)

>やはり、というか驚いたのは音のよさだ。
実は、僕はこれこそが最大の冒涜だと思うんですよね。
僕は、DVD Audioのマルチが聴きたくて、DVD-A盤を買って来て聴いてみました。
タイミングだけの問題なのかもしれませんが、まともな音質でオリジナルアルバムのCD化が進んでいない現状において、そりゃ、順番が違うだろ。おぃ!
って気に、こいつを聞いてまず思ってしまいましたよ。

MOREさんがコメで書かれておられますが、僕もデジタル化が進んでいる話をレーベルサイドではなく、技術サイドの方から話を直接聞いています。
なんか信憑性のありそうな噂ではあります(笑)

個人的には、STONESでは、Sympathy for the Devil1曲でしか実現されていない、SACDマルチ&ステレオ/モノの3in1(って言うのでしょうか?)での発売(つでに紙ジャケで)の発売ならWelcomeなんですけどねぇ~
by V.J. (2006-11-23 02:06) 

parlophone

>デジタル化が進んでいる話をレーベルサイドではなく、
>技術サイドの方から話を直接聞いています

そうなんですか!
それは信憑性の高い話ですね。

>SACDマルチ

ぼくはマルチにはあまり興味がないんですが、現行のCDはもう完全に寿命がきていると思うんですよね~。

>そりゃ、順番が違うだろ。おぃ!

たしかにそうですよね~(笑。
by parlophone (2006-11-23 02:22) 

氷春友

賛否両論ですよね~。
すでに解散しているバンドがその名義で
こんなにも悩ませてくれる作品をリリースするなんて(笑)
僕も基本的には遼さんと同じ意見かな?(ゆれてますが)
駄文ですがTBさせてもらいました。
by 氷春友 (2006-11-23 16:24) 

parlophone

氷さん、こんばんは~。

>こんなにも悩ませてくれる作品をリリースするなんて(笑)

ですよね~。
みんな買ってしまうんだから、贅沢な悩みであることは間違いないんでしょうが、ちょっとね~。

あとでブログのほうに伺わせていただきます^^
by parlophone (2006-11-23 19:27) 

MASA

私は買ってからというもの仕事中にBGM代わりに毎日数時間ず〜っとかけっぱなしで聴いてますが、飽きるどころか新鮮さをまだ保ったまんまですよ^^。
オリジナルがミミタコになっている私の耳には面白くて楽しくてしょうがない(笑)。
まあでもBGMとして聴いてるからいいのかも知れませんけどね。これがスピーカーの前でドッシリと構えて聴くとなると、やっぱりちょっと印象が変わってくるのかなあ。
要はあんまり肩肘張らずに聴くのがこのアルバムの正しい聴き方かも知れませんね^^。

音質は確かに素晴らしいですね。「PET SOUNDS」のステレオ・ミックスを初めて聴いたときもモノでは味わえないその素晴らしい音質にブッとびましたけど、やはりマルチ・マスターまで遡ってリミックスした音はスゴイですね。
by MASA (2006-11-23 21:56) 

MORE

>音質は確かに素晴らしいですね。「PET SOUNDS」のステレオ・ミックスを初めて
>聴いたときもモノでは味わえないその素晴らしい音質にブッとびましたけど、
>やはりマルチ・マスターまで遡ってリミックスした音はスゴイですね。

MASAさん、同感です。
PSのステレオ版は最初に3枚組ブートで聴いたんですが、椅子に座っていられなくって立ったまま最後まで聞惚れてしまいました…
やはりSACDのハイブリッド盤が出るんでしょうねー。
で、そのあと数年後にDVD-Aかな?(苦笑)
by MORE (2006-11-23 22:44) 

parlophone

MASAさん、こんばんは~。

>飽きるどころか新鮮さをまだ保ったまんまですよ^^
>オリジナルがミミタコになっている私の耳には面白くて楽しくてしょうがない(笑)

そうなんですね。
ぼくはまだそこまでオリジナルを聴き込んでないってことかも知れませんね。

M-1の「Because」が終わった後、「You Never Give Me~」のイントロが流れてこないで「Sgt.」の最後の残響が流れてくるのにすごく違和感あるんですが、このまま聴きつづけていると残響音が流れてこないことに違和感を覚えるようになったりして、それが怖いんです(笑。

>やはりマルチ・マスターまで遡ってリミックスした音はスゴイですね

ですね~~!!
SACD用のリマスタ(そんなものがあるかどうかわかりませんが)が楽しみです^^
by parlophone (2006-11-23 23:05) 

parlophone

MOREさん、どうもです。

>PSのステレオ版は最初に3枚組ブートで聴いたんですが、
>椅子に座っていられなくって立ったまま最後まで聞惚れてしまいました…

おお~、すごくリアルなお話ですね!
そんなにすごかったんですね~。
これはますますリマスタが楽しみになってきました^^
by parlophone (2006-11-23 23:09) 

MASA

MOREさん、こんばんはー。
「PET SOUNDS」のステレオ・ミックスは初めて聴いた時、私もスピーカーの前にクギ付けになりましたね^^。オリジナルのモノの音がモコモコ気味でいまいちなせいもあり、あんなにクリアでメリハリがある「PET SOUNDS」はちょっとしたショックでした。

ビートルズのリマスター盤はハイブリッド盤の可能性が一番高いですね。ホントに早いとこ出て欲しいもんです。
by MASA (2006-11-23 23:53) 

MASA

>ぼくはまだそこまでオリジナルを聴き込んでないってことかも知れませんね。

またまたあ(笑)。そんなことはないでしょうが、まあ受け取り方は人それぞれってことで^^。

>M-1の「Because」が終わった後、「You Never Give Me~」のイントロが流れてこないで「Sgt.」の最後の残響が流れてくるのにすごく違和感あるんですが、

私はあの辺がまさにシルク・ド・ソレイユの舞台のオープニングが目に浮かぶような流れで(観たことないので勝手な想像ですが・笑)、やっぱりサントラなんだなあということを意識しちゃいますね。
なんか私の場合は意外にこのアルバム、すんなり受け入れちゃってる感じですね^^。
by MASA (2006-11-24 00:04) 

parlophone

MASAさんのこのアルバムの受容はさすがとしかいいようがありません^^

ぼくはずいぶん以前からビートルズを聴いてきましたが、真剣に聴いたのは高校生のころと、この10年ぐらいですからね~。
milkちゃんが言ってた「ちょーウルトラ・イントロ・ドン!」なんてほとんど答えられないと思うし…(笑。
by parlophone (2006-11-24 00:39) 

milk_tea

今、部屋で2周目、聴いています。
parloさんが本日(11/23)の追記で書かれたことが、私が感じたことの全てという
感じですね。
ものすごく面白く聴けています。「おぉ~っ、次はこれ!その次はこれ!」と
ウキウキして聴けます。大好きなビートルズの、大好きな曲の断片が予想外な
ところで目の前に展開される喜びは何にも代え難いです。
でも、5回くらい聴いてしまったら、この切り貼りアルバムの音の一連の記憶が脳内
に残り始めてきそうで、それ以上はもう聴かないほうが良さそう。
5回聴いたら、iTUNESに残すこともなく誰かにCDを上げてしまおうかな、と思いま
した。
上にもありましたが、Becauseのあとに来る音の記憶は You Never Give....
だけがいいです。「やはり野に置け、れんげ草」じゃないですけど、一時的に
部屋の花瓶に挿して楽しく鑑賞しては見ましたが、早めに野原に戻しに行きたい
感じです。
それに何だろう、例えば、ブラックバードのイントロとイエスタデイのイントロがうまく
つなげてあることに何の意味があるのだろうという疑問は消えない。
でも、すんごく面白いですね!贅沢の極み。うまくコラージュしてあるよなぁ。
でもあと3回通し、聴いたら封印するぞっ。
マーティン親子よ、楽しいショーをありがとう。でもやっぱりちょっと空しかった。
by milk_tea (2006-11-24 00:40) 

milk_tea

なんか気付いたら、どの曲の断片もがあまりに素晴らしいので、涙と鼻水が同時に
とめどなく出てきました。(風邪を引いてるせいもある。)
ビートルズの楽曲は本当にスゴイですねぇ。
私はビートルズの音源、ホワイトアルバムしか持っていないので、久々に色々な
曲が聴けて、感動にむせんでおります。
むせんでるんだけど、途中で切れたり妙にこねくり回されたりしていて、かなり
興がそがれる。原曲のがやっぱりいいや。でもこれはそういう感傷とは全く関係なく
つくられたサントラ作品。とても面白くはある。大変複雑で泣けるのです。
(2回にも分けて書くな!)
by milk_tea (2006-11-24 00:56) 

氷春友

追記を読みました。
早くもその結論に達しましたか。
僕は優柔不断です(笑)。

自身のブログにも書きましたが
今のところ正直な感想は
78分集中して聴くには
情報量が多すぎて僕にはキツイな~ってところですね。
音も良くて
面白いと言えば面白いんだけど…
耳コピしている時みたいに
個別に曲を聴き分けてしまっている自分がいて
これがまた疲労感を増大させますよ。

このアルバムを集中して聴くことを
あえて例えるなら
大好きな女の子が
大好きなテレビを観ている時に話しかけてきて
さらにラジオから大好きなバンドの新曲が流れてきたみたいな状態。
贅沢でうれしいんだけど
も~どれかひとつにしてくれ(怒)みたいな感情に駆られますよ。
男はそんないっぺんに理解できないんだよって(笑)

さらにご指摘の通り
M-1の「Because」が終わった後、「You Never Give Me~」のイントロが流れてこないで~~それが怖いんです(笑。
と言うところ、わかりますね~。たしかにそれが怖いですね~。

高~い国内盤のDVDオーディオ付、←あ、これ買っちゃいました(笑)
by 氷春友 (2006-11-24 01:06) 

MORE

皆さん仰るとおり、僕達にはAbbey Roadでの絶妙な編集の技が刷り込まれているわけで、あの並びをいじられるのだけは勘弁して欲しいですね…(爆)
Becauseのア・カペラも初めて聴いたのならば今回の新展開を素直に受け入れられるのかもしれませんけど…

>も~どれかひとつにしてくれ(怒)みたいな感情に駆られますよ。
>男はそんないっぺんに理解できないんだよって(笑)

言えてます。オードブルだけで満腹になってしまったディナーみたいなもん?(違うか)

ま、でもヴェガスのミラージュでサーカスを見たい気はします。
評価はその後でしょう。
by MORE (2006-11-24 09:11) 

黎

辛口なみなさん、もっと気楽な気持ちで聴きませんか?なんか斜に構えてる感じで、あまりにオリジナルにこだわりすぎてる感じがしてます。
これはこれで新しいビートルズの形なんですから。MASAさんのような方がもっともっと増えることを願ってます。

私が「LOVE」に飽きることなんて絶対にありえません。これだけは断言できます。超ーーー大好きです!!!!!!
by 黎 (2006-11-24 10:22) 

milk_tea

オリジナルにこだわりながら聴くも良し、新たな試みとして面白く聴くもよし、
個々人の解釈で好きに聴けばいいのだと思います。
特にここでディベート討論をしているわけでもないのですしね。
私は今朝、I Want to Hold Your Hand でものすごく感動してしまいました。
実はこの曲をそんなにいいと思ったことなかったのですが。コード進行が美しい。
これに改めて気付いたということは、やっぱりこのアルバムには何がしかの価値が
ありそうにも思います、確かに。もっと聴いてみよう!(あら、5回でやめるんじゃ?)
by milk_tea (2006-11-24 12:16) 

parlophone

milkさん、こんばんは~。

>一時的に部屋の花瓶に挿して楽しく鑑賞しては見ましたが、
>早めに野原に戻しに行きたい感じです

美しい比喩ですね~。
その感じとてもよくわかります。
あまりに愛らしいのでつい手元に置いてみたのだけれど、その愛らしさが「作りもの」であることもよくわかっているので、飽きてしまわないうちに元あった場所にそっと返しに行くみたいな感じかな?

>ブラックバードのイントロとイエスタデイのイントロがうまくつなげてあることに
>何の意味があるのだろう

ですよね。
ぼくもこれはあまりにも安易な組み合わせに感じました。

>なんか気付いたら、どの曲の断片もがあまりに素晴らしいので、
>涙と鼻水が同時にとめどなく出てきました
>(風邪を引いてるせいもある)

milkちゃん、大丈夫ですか?
愛らしい「作りもの」の、その愛らしさの理由を探してみたら、けっきょく素材としての使われている「ホンモノ」の愛らしさだった、ということですかね。

中国では涙のことを「涕泗」といいますが、「涕」は目から出る涙、「泗」は鼻から流れる涙のことですから、どちらも涙ですね(笑。

>私は今朝、I Want to Hold Your Hand でものすごく感動してしまいました
>…やっぱりこのアルバムには何がしかの価値がありそうにも思います

これもわかるなあ。
今まであまりいいと思わなかった曲が意外なところから流れてきたときに感じる感動…みたいなものに通じると思いませんか?
その「気づき」の役目は果たしてるわけですね(笑。
by parlophone (2006-11-24 22:46) 

parlophone

>大好きな女の子が
>大好きなテレビを観ている時に話しかけてきて
>さらにラジオから大好きなバンドの新曲が流れてきたみたいな状態

わはは、よくわかります!
もうこれ以上の幸せはないはずなのに、いっぺんに来られると困ってしまう^^

>耳コピしている時みたいに
>個別に曲を聴き分けてしまっている自分がいて

いや~、そんなふうに分析的に耳が反応してしまうと、けっこうツライと思いますよ。
「いい!」と思う情感は敏感なだけに、本震が収まらないうちに余震が次々に襲ってきて、そこにさらに別の本震が…。
ひゃ~、助けて~~(笑。
by parlophone (2006-11-24 23:01) 

parlophone

>Abbey Roadでの絶妙な編集の技が刷り込まれているわけで、
>あの並びをいじられるのだけは勘弁して欲しいですね…(爆)

これはもうまさにそうですね!

『アビイ・ロード』というアルバム自体、奇跡のような輝きをもっていると思いますが、あの「huge medley」の素晴らしさはまた別格ですからね…。

>ヴェガスのミラージュでサーカスを見たい気はします

ぼくも今回のアルバムの前に見てみたかったなあ、とつくづく思います(ToT)
by parlophone (2006-11-24 23:08) 

parlophone

黎さん、どうもです^^

>もっと気楽な気持ちで聴きませんか?
>なんか斜に構えてる感じで

う~ん、べつに斜に構えてるわけじゃないと思いますよ。

感性の問題ですからね~。
楽しめる人と楽しめない人がいるのは仕方のないことでしょう。

ぼくはまず「ビートルズの新作」という東芝EMIの売り方に疑問を感じましたが、それと作品の中味への評価はまた別問題ですからね。
ビートルズの作品であろうが、違うアーティストの作品であろうが、心を打つものは心を打つし、そうじゃないものはそうじゃない…。
それは一人ひとりの感性にゆだねられていると思いますよ^^

絵画などの世界では、よく真贋といことが問題になりますが、真作であろうとつまらないものはつまらないし、贋作でも素晴らしいものは素晴らしい。
じっさい真作として世界中の美術館に並べられている作品のなかにはけっこう贋作が混じっているとも言われてますし…^^
by parlophone (2006-11-24 23:21) 

satomi

遼さん、ご無沙汰していました。こんばんは。
遅ればせながら、今日買ってきました。
うーん、これってSirジョージ・マーティンが、いまいちパッとしない息子に財産を築かせてやろうと?気合いを入れた。。。ポールもヨーコも「まあ、息子さんのためになるならいいわ」みたいな感じでうるさいことを言わなかった・・・そんな感じ?
音の良さが「早くオリジナルもリマスターしてよ~」との気持ちをそそりますが、私が生きてるうちになされるかどうか、ですね(笑)
しかし、本国でも「新作!」として大々的に売ってるのでしょうか。東芝EMIにはもっとスマートにやってほしいです。

コピーバンド的には、曲のつなぎ方とかがライブのときの参考になります。というか、これをこのままパクりたくはないのですが、こんなセンスも必要かな~と。
by satomi (2006-11-25 00:16) 

parlophone

satomiさん、こんばんは~。

>これってSirジョージ・マーティンが、いまいちパッとしない息子に
>財産を築かせてやろうと?気合いを入れた。。。

いやあ、最高ですね~^^
そういえばジャイルズ・マーティンって英レコード業界ではどんな位置を占めてる人なんでしょう?
ぼくは現在のUK ミュージックにまったく疎いので知りませんが、確固とした業績を残している人なのかな?

>音の良さが「早くオリジナルもリマスターしてよ~」との気持ちをそそります

ほんとですね。
このフレッシュな音でオリジナル盤をStereo 、Monoとも聴けたらなあ。
(あ、でもここだけの話、正直言えば『REVOLVER』のボートラに「Tomorrow~」のオルト・ミックスなんか付けられた日にゃあ、がっくり来ること間違いなしですが…。
オリジナル・アナログ盤でこっそり聴く愉しみというのも捨てがたい…^^)

>私が生きてるうちになされるかどうか、ですね(笑)

とりあえず来年は『サージェント』40周年なので、何か大々的なプロジェクトがあるのではないかと期待しているのですが…^^

>コピーバンド的には、曲のつなぎ方とかがライブのときの参考になります

satomiさん、さすがです!!
たしかに!!
ライヴやるときに終わり方とか、次の曲への持っていき方とか、けっこう悩みますよね。
そういう意味では参考になるかも^^
by parlophone (2006-11-25 02:03) 

MORE

>これってSirジョージ・マーティンが、いまいちパッとしない息子に
>財産を築かせてやろうと?気合いを入れた。。。

どうなんでしょうかね?私の勘ぐりではサーカスの方からビートルズをテーマで出し物をやりたいと企画があがって、で、ジョージ・マーティンに頼んだ、そしてポールやヨーコ、リンゴから了承を得た、ってとこじゃないですかね…
EMI/CapitolとしてはCDが売れるであろうということで当然OK。
アメリカでは「ビートルズの新譜」とはぶち上げないで、あくまでジョージ・マーティンが編集した既存の音源を使ったリミックスメドレー集だと言ってますね。
私は今回のことで初めてジャイルズという息子の存在を知りました…これでメージャー・デヴューですかね?(苦笑)
by MORE (2006-11-25 10:32) 

lonehawk

遼さん、こんにちは!
今回ワタシは幸運にも"『LOVE』を大音量5.1chで聴く会"というイベントに参加することが出来ました。
5.1chのおかげか細かい効果音まで楽しめ、なかなかいい体験でした。
(でも今のところ家ではPCのスピーカーでしか聴いていないんですけど)

ワタシもジャイルズの存在は今回はじめて知ったので他の仕事に関してはサッパリですが、とりあえず『LOVE』に関しては良く頑張っているかなーと思いつつも、正直そう何度も聴くものではないような気もしますね。
(と言いながらも、現時点で4回目の再生中ですが)

今作が多くの方が思い描いているUKフォーマットのオリジナルアルバムへの序曲だったらイイんですけど・・・。
by lonehawk (2006-11-25 12:07) 

milk_tea

>これってSirジョージ・マーティンが、いまいちパッとしない息子に
>財産を築かせてやろうと?気合いを入れた。。。

これってあるだろうな、って私も思っていたので笑いました。
親心ってのは悲しいもので、自分がいくら「あまり原曲はいじりたくないな」なんて
思いが実はちょっとあったとしても、息子に
「お父さん。今はもうそういう時代じゃないよ。古いものに手を加えてどんどん進化
させ新たな価値を創造していくことに意味があるんだ。like a rolling stone
だよ、全ての価値は・・・」みたいなことを言われると
「そ、そうなのか~。まぁおまえの言う通りなのかもしれんな。お父さんも古い人間
だから。」 「お父さん、僕にちょっと今回の、やらせてみない?」
「おまえもやっとやる気を出してくれたか!いつのまに立派になって。よーし、
やってみろ!そしてお父さんを跳び越えていけ!」
・・・・的なやりとりを経て、合作として作られたのではないでしょうか。
(またいつもの妄想が)
まあ、それにしてはかなり頑張ったとは思います。

>中国では涙のことを「涕泗」といいますが、「涕」は目から出る涙、「泗」は
>鼻から流れる涙のことですから、どちらも涙ですね(笑。

へぇ~~、またもやparloさんたら博識ですねぇ。
でもよく考えると、涙と鼻水ってだいたいはセットなのに、涙のことしか語られない。
目から出る水が美しくて鼻から出る水が汚い、ってどこからきた価値基準なんで
しょうね。
by milk_tea (2006-11-25 14:13) 

parlophone

>サーカスの方からビートルズをテーマで出し物をやりたいと企画があがって、
>で、ジョージ・マーティンに頼んだ

satomiさんがおっしゃってるのは、そのジョージ・マーティンが息子のジャイルを共同プロデュースに選んだのは…という意味だと思います^^

>私は今回のことで初めてジャイルズという息子の存在を知りました

そうかあ、MOREさんもご存じなかったんですね~。
だれか詳しい人はいるのかな(笑。
by parlophone (2006-11-25 18:11) 

parlophone

>"『LOVE』を大音量5.1chで聴く会"というイベントに参加することが出来ました
>細かい効果音まで楽しめ、なかなかいい体験でした

おお、lonehawkさんすごいですね!

>ワタシもジャイルズの存在は今回はじめて知ったので

そうでしたか。
もう37にもなるんだから、何か大きな仕事をしていれば「あのサー・ジョージ・マーティン氏の息子の…」と取り上げられたはずですよね…。
ということはやっぱりこれが初の本格的な仕事なのかな?

その割には頑張ってますよね。
エライ^^
by parlophone (2006-11-25 18:16) 

parlophone

milkちゃん、おもしろすぎです。

「よーし、やってみろ!そして父さんを跳び越えていけ!」

「父ちゃん、オレは今、ムチャクチャ燃えている!」

「ジャイル、あの星が見えるか?



あれこそがこの宇宙に燦然と輝く…




 ・・・巨人の星だ!」


番組違っちゃいましたね^^;

>目から出る水が美しくて鼻から出る水が汚い、ってどこからきた価値基準

う~ん、基本的には鼻は粘膜ですからばい菌を捕らえて鼻水がそれを包み込み…(笑。
サラサラとトロ~リの違いかな(爆。
by parlophone (2006-11-25 18:22) 

ノイ

私も我慢できずに買ってしまいました。
なんせビートルズ5.1オーディオは初体験だったので
(サブマリンとかアンソロジは未聴で)
QUAD世代の私としてはちょっとコーフン気味です。

とりあえず楽しく聴いてます。スターズオン的な編集ですが
まぁサー・マーティンがやってるんでそんなに腹も立たない(笑)
というか、これは見事な編集ですねぇ Pro Tools(DigiDesign)は喜んだ
でしょうね。デジタルエディットだとここまで出来るぞ ってなもんで。
ストロベリーフィールズなんか、当時テープの編集の限界がPro Toolsで
やっとやりたい編集ができた ような快感があったと思います。

音は確かにいいですね。この調子でリマスターされるのでしょうね。
でもオリジナルのゴリゴリした音色とはちょっと違う。頭に入ってるのは
オリジナルの音なので違和感の方が先に来てしまいますが、最初っから
これを聴いてしまえばなんてことないんでしょう。特にベースの音はもう
全く違ってる。Help!のベースなんかこんなリアルなわけない(笑)し、
Lucy In The Skyのベースもそう。ドラムも見事に整音されて素晴らしい(笑)
音色もバランスも最高なんだけど オリジナルとは明らかにかけ離れた音
これをどう受け止めるかリマスターが出たら出たで 素直に聴けるのか?
出る前から心配してます(笑)。
by ノイ (2006-11-26 01:13) 

MORE

>音色もバランスも最高なんだけど オリジナルとは明らかにかけ離れた音
>これをどう受け止めるかリマスターが出たら出たで 素直に聴けるのか?
>出る前から心配してます(笑)。

それは充分心配に値しますねー。
ジョージ・マーティンは確か最初のCD化の時に初期の音源に関しては特に絶対ステレオでは出さない、みたいな発言をしていましたよね。
オリジナルのモノ・ミックスにはこれ以上手を加えないみたいなことを言ってましたが、息子にやらせるならOKなんでしょうか?
個人的にはあの時に『せーの!』で録音した音がビートルズの音で、そこに我々は共感し、今までになかったロックのエネルギーを感じ取ったはずです。
それをもう一度分解してクリーンアップする、というのは例えばシスティーン・チャペルの壁画が汚れたから綺麗に掃除するのとは違うような気がします。
よく『ピックのあたる音まで聞える』とかで感動していますが、彼等が録音した時にその音を聞かせたかったのか?ということを考えるとPro Toolsで弄くり回すのも程ほどにして欲しい気もします。
アンソロジー・シリーズのようなボツ・テイクをそのまま聴かせてもらうのは歓迎なんですが…
神殿の奥には立ち入って欲しくない、みたいな気がします。
もちろん覗いてみたい欲望がないと言っては嘘になるかもしれませんけど…(爆)
by MORE (2006-11-26 11:09) 

ゴッチ

Love見事なまでに賛否両論ですね。私は「怒りを覚える」という表現まで使ってしまいましたが、あれから何回も聴いてみて、色々感心する部分も出てきました。

でもやはりその編集は??という疑問が付きまとうわけです。不必要な音があまりに多すぎて、感動出来ないというか・・・。

ミスターカイトがきついです。あれってサーカスのポスターからジョンがインスピレーションを得て作られた作品ですよね。それが何故突然I Want Youのエンディングに結びつくのでしょうか?作品を一番解っているのはジョージマーティンなはずな訳で、何故ジョージマーティンはこの繋ぎにOKを出したのでしょうか?こういう曲のイメージを途中でぶった切る編集が、どうにも受け入れにくいのです。

ビートルズとジョージ・マーティンがどういう形でオリジナルを作り上げていったのかを考えるとき、その時のお互いの情熱がこの作品に感じられたら、例え大胆な編集でも受け入れられたのですけどね。

リマスターでは、オリジナルアナログの当時の音というのはもう眼中に無いのか?というのも気になるところです。新しい解釈がビートルズのオリジナルリマスターの基本になりそうな要素もこのLOVEから垣間見ることが出来ますし・・・。
by ゴッチ (2006-11-26 14:29) 

parlophone

ノイさん、どうもです。

>これは見事な編集ですねぇ 
>Pro Tools(DigiDesign)は喜んだでしょうね。
>ストロベリーフィールズなんか…
>やっとやりたい編集ができたような快感があったと思います

それはたしかにそうでしょうね~。
『レコーディング・セッション』なんか読むと「ストロベリー~」の編集はうまくできたのが奇跡みたいなもので、じゅうぶん満足というレベルまではなかなかいっていなかったでしょうから、今回の作業でやっと溜飲をおろしたという部分はあるかもしれませんね。

>音は確かにいいですね。
>でもオリジナルのゴリゴリした音色とはちょっと違う
>オリジナルとは明らかにかけ離れた音

うんうん、現代のテクノロジーを駆使したハイ・ファイ・サウンドと、当時の熱気をそのまま封印したようなリアルなぶっとい音とをどうすり合わせていくか、これはけっこう難しいかもしれませんね~。
by parlophone (2006-11-26 21:19) 

parlophone

>CD化の時に初期の音源に関しては特に絶対ステレオでは出さない
>オリジナルのモノ・ミックスにはこれ以上手を加えない

へえ~、そんなことを言っていたんですね。
知りませんでした。
そういえば、今回のサウンドトラックには見事に初期の曲が欠落してますね。
これはシルク・ド・ソレイユとのあいだに何か約束があったのか、ただ単に使えなかっただけなのか…。
そのへんも気になります。

>Pro Toolsで弄くり回すのも程ほどにして欲しい気もします

ぼくもそうですね。
まあかれらはプロなんだから、新しいオモチャで古い作品をあれこれいじっても、オリジナルを汚すようなものにはならないでしょうが、繰り返し鑑賞に堪える芸術作品として存在しうるかというと、ぼくは否定的になってしまいますね~。
by parlophone (2006-11-26 21:26) 

parlophone

>私は「怒りを覚える」という表現まで使ってしまいましたが、
>あれから何回も聴いてみて、色々感心する部分も出てきました

ぼくも初めの記事に書きましたが、新鮮であ然としてしまうようなマジックはいくつも存在していたと思います^^

>ミスターカイトがきついです……
>こういう曲のイメージを途中でぶった切る編集が、どうにも受け入れにくいのです

もう、まさにおっしゃるとおりだと思います。
サウンド・トラックなのだから、作品としての必然性があったのかもしれません。
でもそれと切り離してこうして音源だけ聞かせられると、??がいっぱいついてしまいますよね。
by parlophone (2006-11-26 21:33) 

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