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ジェイムズ・テイラーの紙ジャケ [シンガー・ソングライター]

紙ジャケ探検隊の掲示板( 閲覧や書き込みにはIDの登録が必要です )にルーディーさんが書き込んでくれた記事によると、11月22日のSony Musicにつづいて、12月27日にはWaner Musicからもジェイムズ・テイラーの紙ジャケがリリースされる。

   
   (これはワーナー移籍第1作、『sweet baby james』CDのブックレット。
    ぼくが持っているのは20P2-2091というおそらく90年ごろに買ったものだ)


Sony Musicからは
JT』(1977)
FLAG』(1979)
DAD LOVES HIS WORK』(1980)
THAT'S WHY I'M HERE』(1985)
NEVER DIE YOUNG』(1988)
の5タイトル、
Warner Musicからは
sweet baby james』(1970)
MUD SLIDE SLIM』(1971)
ONE MAN DOG』(1972)
WALKING MAN』(1974)
GORILLA』(1975)
IN THE POCKET』(1976)
JAMES TAYLOR GREATEST HITS』(1976)
の7タイトルだ。

   
   (71年7月に購入した国内盤。ゲイトフォールド・カヴァーだ)

いやあ、めでたい!
JT』で始まるCBSの作品にもすぐれたものがあるが、やはりワーナーの初期作品は、瑞々しい抒情性とソウルフルな感性がマッチした傑作ぞろいだなあ。

意外と見落とされがちなのがワーナーの第3作、『ONE MAN DOG』だ。
前作の大ヒットによって、参加ミュージシャンはさらに豪華になっているが、なぜかあまりヒットはしなかった。

   
   (来日記念のシールがついている国内盤)

基本的なリズム・セクションはTHE SECTIONと名づけられた、ダニー・クーチマー(g)、クレイグ・ダーギー(p,key)、リーランド・スクラー(b)、ラス・カンケル(ds)の4人だが、マイケル、ランディのブレッカー兄弟、それにジョン・マクラフリンの参加が目を引くし、シンガー・ソングライターのアルバムなのにインストゥルメンタルが3曲入っているのにも驚かされる。

アルバムはコーラスにアレックス・テイラー、ヒュー・テイラー、ケイト・テイラーのテイラー一家、それにキャロル・キング、カーリー・サイモンも加わったにぎやかな「One Man Parade」 で幕を開けるが、なんといってもすばらしいのはB面だ。

トラディショナルをアレンジした「One Morning in May」はリンダ・ロンシュタットのコーラスがじつに魅力的な1曲だ。
1973年5月に購入したこのアルバムでぼくはリンダをはじめて聴いたのだが、前作に参加していたジョニ・ミッチェルとはまったくタイプの違った、どこか官能的な響きのあるリンダの声にすごく魅かれたのを覚えている。

つづくマクラフリンのペンになる「Someone」はダニーとジェイムズ、それにマクラフリン併せて3台のアコースティック・ギターが鳴り響く、内省的な愛の歌だ。

   
   (ジェイムズはおそらくJ-50、マクラフリンは伝説のマーク・ホワイトブックだ!!)

そして次の「Hymn」から最後の「Jig」までは6曲がメドレーで演奏される。
解説の小倉エージも書いているように、このメドレーはメスカリンでストーンドしたときの幻想的な世界を表現しているようなのだが、これがほんとうに麻薬的な魅力で聴くものを惹きつけるのだ。
文字どおり賛美歌のような美しいメロディにマイケルのソプラノがオブリガードをつけたり、ランディのトランペットや、マイケルのテナー、フルートが輝かしいメロディを奏でる「Fanfare」、ジェイムズが弾く?チェーン・ソーの音まで入っている「Little David」、スティール・ギターやバンジョー、マンドリンやフィドルの入った「Dance」など、めくるめくような陶酔の世界が広がる。
未聴の方は紙ジャケ化を機会に、ぜひジェイムズ版ヒュージ・メドレーを体験していただきたい。


12月13日リリースのブラック・キャット・ボーンズ、リーフ・ハウンドと、12月20日のジョン・レノンの初期前衛3部作、そしてこのJT(買うのはたぶん8タイトルぐらい?)で、ボーナスはすっ飛んでいくなあ~(涙。

Sony Musicのジェイムズ・テイラー紙ジャケはこちらから

Waner Musicのインフォメーションはまだのようだ。


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MORE

JTですね。(タバコ屋ではない…)
私はSweet Baby Jamesを日本盤で即行買った口です。
好きなのはタイトル曲とFire & Rain。
特にFire & Rainはあのドラムスの「ドン・ド・ドン・・・」というオカズの入れ方と五臓六腑に沁み込む音が好きでしたねー。(爆)
ですが、正直に言うとJTはこのアルバムだけでして、他はイマイチ聴いていないということもありますが、どこかのめり込めないんですよ。
あの大柄の男が軽々とデカいアコギを弾いてるとこ見ると、なんか歌の好きないいとこの坊ちゃんが遊んでる、という感じがして…
例えばジャクソン・ブラウンだと(初期だけですが)神経質そうな文学青年の苦悩が滲み出ていて、まだ感情移入できる部分があるんですけどね。(苦笑)
by MORE (2006-11-03 23:39) 

parlophone

『sweet baby james』は「Sunny Skies」や「Blossom」なんかも好きでしたね。

>なんか歌の好きないいとこの坊ちゃんが遊んでる、という感じがして…

あはは、そうでしたか。
しかしかれも自ら精神科に入院したりして、若いころはいろいろと苦しんだみたいですよ…。

ジャクスン・ブラウンはぼくも4thぐらいまでは大好きです。

しかし、JTが紙ジャケになるということは、このあとJB(ジェイムズ・ブラウンじゃありません^^)はもちろん、いよいよクロスビー・スティルス&ナッシュやニール・ヤングあたりも紙ジャケになる可能性がぐっと高まってきたということですね。
楽しみだなあ~^^
ワーナーさん、お願いしますよ!
by parlophone (2006-11-04 00:22) 

hamakaze_ataru

ジャクソン・ブラウンの紙ジャケなんか想像しただけで嬉しくなります。
特に1stと2ndはキッチリやって欲しいですね。イーグルスは結構真面目に作られていたので期待できそうなんですが、売れるでしょうか(涙)
イーグルスは全くボーナストラックなかったのでジャクソン・ブラウンはどうでしょうね?
CSN&Yも期待膨らんでしまいますね。
JTもJBもそしてC&Nも・・・・セクション絡みは好きです。
by hamakaze_ataru (2006-11-04 16:41) 

parlophone

大安さん、どうもです。
1stと2ndは紙ジャケだからこそ再現できるデザインですからね~。
でも今のワーナーなら大丈夫でしょう。
それにJBはJTより売れると思うんですが、甘い?
う~ん、ワーナーに残した初期のカタログだけで人気投票したら
JTとJBってどっちが上なんだろう??

>JTもJBもそしてC&Nも・・・・セクション絡みは好きです。

10年ぐらい前に友人から借りてMDに落としたC&Nのライヴを、最近またクルマで聴いたりしています。
これは完全に大安さんの影響ですね(笑。
by parlophone (2006-11-04 22:23) 

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