フリー 『ライヴ・アット・ザ・BBC』 [ブリティッシュ・ロック]
lonehawkさんのブログでも紹介されていたフリーの『ライヴ・アット・ザ・BBC』をやっと聴くことができた。
タワレコで輸入盤をチェックしたら国内盤よりも価格が高かったので、10月31日まで待って国内盤を購入していたのだが、忙しくてなかなか聴くことができなかったのだ。
ヤードバーズあたりから始まって、ビートルズ、ジミ、ゼップ、クリームなどの超大物から、バッド・フィンガーに至るまでBBCものは内容的にすぐれたものが多いが、今回のフリーもじつに素晴らしい。
Disc-1が「IN SESSION 1968-1971」、Disc-2が「IN CONCERT 1970」と題された2枚組で全31曲を収める。
Disc-1のスタジオ・セッション20曲中、9曲は以前リリースされた紙ジャケにもボーナス・トラックとして収録されていたもので、残りの11曲がオフィシャルとしては初リリースということになる。
こうしてまとまって聴くとフリーのライヴ・バンドとしての実力が如実にわかるし、たとえば2テイク収められた「Be My Friend」でも中間部のポール・コソフのギター・ソロがまったく違っているので、聴いているうちにぞくぞくしてしまう。
69年12月の「TOP GEAR」からの3曲はコソフのプライベート・テープからのものでブートでも未リリースだったもののようだ。
とくに「Mouthful of Grass」はライヴでもめったに演奏されなかった貴重な音源だ。
イントロがフェイド・インで始まる「I'll Be Creepin'」は、そのテープにコソフが別の曲を録音してしまったためにイントロのアタマが欠けてしまったもので、そういったところから発掘された音源が手軽に聞けることもじつにありがたい。
Disc-2の最初の4曲は、ジム・ウィルスンという英国の熱心なファンがエア・チェックしたテープから起こされたもので、音質は下手なブートよりも劣るくらいだが、気になるのは最初だけで、演奏が熱を帯びるにしたがってまったく気にならなくなってしまう。
ここに入っている「Remember」は3rdアルバム『FIRE AND WATER』に収録されたが、それより半年も前にすでに演奏されているわけで、フリーがゼップと同じようにライヴで曲を練り上げていくバンドだったことがよくわかる。
ブックレットの最後を見ると、フリーがBBCで演奏した曲の一覧が載っているが、今回のCDに収められたものは赤字で記載されている。
ということはまだ未収録のものがまだ28曲もあるのだ。
ライナーを読むと、最後の「BOB HARRIS」の5曲はアルバム・ヴァージョンのままなので意味はないが、そのほかの曲は機会があればぜひ聴いてみたいものだ。
(なお、今月号の『レココレ』ではポール・コゾフ、ポール・コソフ、両方の表記が見られたので、大鷹俊一、小出斉両氏の表記に倣ってコソフにしてみました。単純~^^;)
休憩時間に拝見しておりま~す!?
私もこのCD買いました・・・他のアーチストのそうですがスタジオ録音とは違った緊張感が感じられ、演奏のテイク違いはたまた全くの間違いテイクなど普段聴けない音が聴けるのがBBCライブなんですよね・・・特にギターの入り方の違いやリフの違いなど見つけた時にはそれはそれは嬉しく!そして感動!!難ですよね。
私はFREEではポール・コゾフ派?なんですがコゾフ独特の鳴きのギターはいつ聴いてもカチョエエーですね。
最近はFREEのオリジナルをコンプリートしたいと思っていますが、タマ数が物凄く少ないのとメチャクチャ高額なので時間が掛かりそうです・・・
何はともあれ私にとってBBC音源のオフィシャル発売は大変に喜ばしい事ですね。
by TETSU+ PC2 (2006-11-06 16:02)
間違いました→特にギターの入り方の違いやリフの違いなど見つけた時にはそれはそれは嬉しく!そして感動!!ですよね。
に訂正いたしま~す!
by NO NAME (2006-11-06 16:05)
遼さん、こんばんは。
「FREE FOREVER」とレココレに楽しませてもらっていて・・・ついついBBC買いそびれていました。今日、本屋さんでプレイヤー見たら表紙はポール・ロジャースだし・・・・なんだか世間はFREEまみれ。バンドも今FREEモードだし。少しでも多く、生々しいサイモンカークのドラミング耳と身体に憶えさせつつ、歌詞憶えなきゃです。
そんな最中、誰も興味の対象としていない「platinum weird」の研究に没頭し過ぎて、少々疲れてしまいました。こんな時は思いっきり叩きたい感じです。
レココレのインタビューでサイモンはリンゴのスタイルの影響を語っていましたが、やっぱ基本となるビートの大切さを痛感しますね。サイモンとリンゴじゃパワーは全く違いますが、安定感という共通点は見えます。
と、言うわけで早速明日BBC買います。
すんません。疲れていて頭廻りません。
by hamakaze_ataru (2006-11-06 21:33)
遼さん こんばんは。
この間のフリーの時に、「何か、フリーに似つかわしくない場所で彼等を見たことがあるな。」と思って、それが何処だったか思い出せずにいたんですよ。今日、再びのフリーを読ませて頂き、フッと思い出しました。
「キューブリックの時計仕掛けのオレンジ」当時の近未来SFとして結構有名な映画なので、ご存知の方も多いと思いますが。
マルコム マクドウェル扮する主人公(名前忘れた)がレコードショップで二人連れのオネーチャンをナンパしてコミカルな3Pに及ぶのですが、そのレコードショップにディスプレイされてるんですよ。はっきり覚えていないけど、4人のピンナップポスターのようなものじゃなかったかな。
SFに、その制作された時代をさり気なく入れ込むなんて、「ちょっと思いつかないアイディアだな」と当時関心したものです。
これは今思ったんですが、もしかして「丁度リイッシューされて、その販促物が貼ってある」なんていう設定だったりして、ってそれはさすがにないかな。
息子が大学生の金食い虫でなかなかディスクが買えず、本文に絡む事が殆んど出来ません。残り少ない余生だっつうのに。(笑) なので、こんな脱線話ですいません。思い出せて嬉しかったもんで。
by Zamora (2006-11-06 21:44)
TETSU+ PC2さん、お元気でしたか??
ブログもいつの間にか閉鎖されてしまって、ちょっと心配していたんですが、きょうコメントをいただきちょっと安心しました^^
>スタジオ録音とは違った緊張感が感じられ、…普段聴けない音が聴ける
そうですよね~。
今回フリーのライナーで知ったんですが、当時のBBCのスタッフは大音量のロックバンドには無理解で、限られた時間内にレコーディングを終えるよう圧力をかけたので、緊張を強いられたと書いてありましたね。
それだけが原因ではないと思いますが、コソフのギターもテンションが高く、それをアンディとサイモンのリズム・セクションが強力にプッシュしていくようすは快感ですね~。
>最近はFREEのオリジナルをコンプリートしたいと思っていますが
ひゃ~、とくに1st のブラック&オレンジのサークル・ロゴなんてすごい値段でしょう?
ぼくはあきらめてますね(笑。
by parlophone (2006-11-06 22:07)
大安さん、どうもです。
>誰も興味の対象としていない「platinum weird」の研究に没頭し過ぎて
いやあ、最初は興味もあって、ご紹介の音源を聴いてみたりしたんですが、だんだん訳がわからなくなって、コメントもできない状態になってしまいました^^;
以前大安さんがおっしゃってた「オールライト・ナウ」のイントロのドラムが、オリジナル・アルバムとDVDとBBCのライヴ、みんな違うというのを聞いて、とても楽しみにしてましたが、BBCのライヴもいいですね~。
サイモンはリンゴとバディ・リッチが好きといってましたが、わかるなあ~(笑。
バディはスイング時代のドラマーで、けっしてモダンではないんですが、パワフルでじつにスイングするいいドラマーでした。
by parlophone (2006-11-06 22:37)
Zamoraさん、どうもです。
そういえば『時計仕掛けのオレンジ』見てないですね!
なぜかすごく大事なものを見落としてることに気がつきました…。
>そのレコードショップにディスプレイされてるんですよ
へえ、クブリックの趣味とも思えませんが、ゴダールがストーンズを撮ったり、アントニオーニがヤードバーズやフロイド撮ったり、60年代は映画とロックが強く結びついていましたからね~。
>息子が大学生の金食い虫でなかなかディスクが買えず
うちも上の子が吹奏楽、下の子はバレエで、湯水のごとくお金を使いまくってますが、やっぱり残り少ない余生です、お互い頑張りましょうよ~^^
by parlophone (2006-11-06 22:41)
遼さん、こんばんは!
当ブログを文中リンクして頂き、誠に恐縮です。
このBBCライヴは今でも車や携帯プレーヤーにも入れてガンガン聴いてますが、全く飽きることがありませんね。
まだ未発表のBBC音源もあるみたいなので、続編にも期待したいです。
ちなみに『時計じかけのオレンジ』は、ワタシも観ましたよ。
あいにくレコード屋での場面の背景は覚えていませんでしたが、映画の内容はかなり強烈で、ジーン・ケリーの「雨に唄えば」の爽やかな印象をあれだけ変えさせられる演出にはビックリでした。
by lonehawk (2006-11-07 00:05)
lonehawkさん、どうもです。
>このBBCライヴは今でも車や携帯プレーヤーにも入れてガンガン聴いてます
ぼくもこのライヴはクルマのなかでガンガン聴きたいと思ってます^^
それくらい魅力的な音源ですね~。
>映画の内容はかなり強烈で、ジーン・ケリーの「雨に唄えば」の爽やかな印象を
>あれだけ変えさせられる演出にはビックリでした
ああ!
そのシーンのことは何かで読んだ記憶があります。
いやあ、さっそくこの映画が見たくなりましたよ!
by parlophone (2006-11-07 00:54)
遼さんどうもです。
元気ですよ~元気が無いのは私の財布くらいです・・・
私のブログですが、PCを買い換えた時ついでに回線も光に変えたのですが、その時プロバイダーも変えたのでSO-NETの契約が切れた途端削除されてしまいました・・・惨い。
なので今別のブログに登録を考えております。(今度は夜でも繋がりやすいところにします・・・SO-NETは懲り懲りです)
最近の私といえばビートルズ、ストーンズからは少しばかり離れて、レコードも紙ジャケももっぱらプログレ色の強いものばかり買っております。
そのうちブログもまたはじめますのでそのときは宜しくお願いします。
by TETSU+ PC2 (2006-11-07 15:38)
TETSUさん、どうもです。
>プロバイダーも変えたのでSO-NETの契約が切れた途端削除されてしまいました
>SO-NETは懲り懲りです
そうだったんですか。
安心しました^^
ソネブロは改善するといいながら、相変わらず繋がりにくかったり、いっこうによくなりませんね…。
>レコードも紙ジャケももっぱらプログレ色の強いものばかり
なるほど、そうですか~。
新しいブログ、楽しみにしてますね!
by parlophone (2006-11-07 21:13)