SSブログ

『ジューシー・ルーシー』 [ブリティッシュ・ロック]

FREEDVDを見ていて思い出した。
そうだ、ジューシー・ルーシーの紙ジャケ買ったんだっけ!

   

なんのこっちゃ?とお思いの方も多いだろうが、FREEのグラナダTVでのスタジオ・ライヴのときにカメラが彼らの後ろに置かれたアンプ群のバックに回り込むシーンがある。
そのときにマーシャルのアンプの背面に「JUICY LUCY」というロゴがマークされているのだ。

   

フリーとジューシー・ルーシーとのあいだにつき合いがあったのかどうかは知らない。
単にフリーの前後に演奏しただけかもしれないし、メンバーがジューシー・ルーシーと親交があってアンプを借りたのかもしれない。

いずれにしてもオレンジのアンプとともに思わず目が釘付けになってしまった映像だった。

さて、ブリティッシュ・ブルーズ・バンドのなかでもわりと地味なジューシー・ルーシー、ぼくはこのバンドについても詳しいことを知らない。
白谷潔弘さんのライナー・ノウツを参考にさせてもらうと、この1stアルバムがリリースされたのは1969年、そのときのメンバーはレイ・オウエン(vo)、グレン・キャンベル(steel-g)、ニール・ハヴァード(g)、クリス・マーサー(sax)、キース・エリス(b)、ピート・ドブソン(ds)というラインナップだ。
もともとカリフォルニアでミスアンダーストゥッドというバンドをやっていたグレンが、ジョン・ピールの勧めで渡英して活動を始めたバンドで、サックスのクリスは元ブルーズ・ブレイカーズ、ベースのキースは元ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイターという活動歴を持っている。

黒人ヴォーカリストのレイ・オウエンはしゃがれたあくの強い声の持ち主で、ちょっとファミリーのロジャー・チャップマンに似てなくもない(笑。
それとともにバンドのカラーを決定づけているのがオリジナル・メンバーであるグレンの豪快なスライド・ギターだ。
そこにサックスが絡んで、濃密なブルーズ・ロックの世界が形成される。
ぼくはいっぺんでこのバンドが気に入ってしまった。

   

紙ジャケは今年の1月にエア・メイルよりリリースされた。
コーティングのないゲイトフォールド・スリーヴで、内側にはメンバーの写真が載せられている。
表はゼルダ・プラムという女性の、これまた強烈なジャケットで、アメリカでは写真が差し替えられたらしい。

   

フィリップス傘下のヴァーティゴ・レーベルのインナーバッグが復刻されてついている。
例によってレーベルまでは復刻できていないのが残念だ。

もしまだ店頭に残っていて財布の中身に余裕があったら2ndもぜひ手に入れたいものだ。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

MORE

このアルバム、ジャケ買いだけは絶対しない一枚ですね。(爆)
ちゃんと聴いたことないんですが、グレン・キャンベル(!)という珍しくスティール・ギターをブルーズ・バンドで弾くお兄さんが入ってるんで覚えてるのでした。
なんでも最近も再結成してツアーをしてるそうですね。
(しかもナザレスと一緒だそうです)
でも、このCD買う人って日本で何人いるのでしょうか?(爆)
by MORE (2006-10-22 00:54) 

parlophone

MOREさん、どうもです。
「汁だくルーシー」というネーミングもすごいですが、ジャケットはもっと強烈(笑。
ジミの『エレクトリック・レディ・ランド』の後ろのほうあたりにいそうな感じの女性ですが、なんといってもピンですからね。

>グレン・キャンベル(!)という珍しくスティール・ギターをブルーズ・バンドで弾く
>お兄さんが入ってるんで覚えてるのでした

いやあ、ぼくは「恋はフェニックス」のグレン・キャンベルさんしか知りませんでしたから、CD聴くまでは??という感じでしたが、内容的には一発で気に入りました!

>なんでも最近も再結成してツアーをしてるそうですね

もともとメンバーの入れ替わりの激しいバンドみたいですから、どんなメンツなのやら気になるところですね~^^
by parlophone (2006-10-22 01:14) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。