9月27日の紙ジャケなど― その3 『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』 [BEATLES]
『オール・シングス・マスト・パス』と『クラウド・ナイン』ぐらいしかまともにジョージのソロを聴いたことのないぼくにとって、『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』のリミテッド・デラックス・エディションというのはあまりピンと来るものではなかった。
これが『ペット・サウンズ』みたいに40周年記念盤などの類だったらわかるんだけど、なぜこの時期に?
『オール・シングス~』のニュー・センチュリー・ヴァージョンが出てから5年経つけれど、これからApple時代のジョージのソロがこういうボックス・セットのかたちでぽつりぽつりと出てくるのかしら?
まさか5年ごとじゃないよね~(笑)。
ただMASAさんも大安洋行さんもオススメだし、もともと初回限定盤などというものに弱い体質なので、9月27日のリリース・ラッシュに紛れて買ってしまった。
それにしても「万物流転」とか「物質社会に生きて」とか、このころのジョージって、ちょっと宗教哲学者的な匂いがあるなあ。
ボックス・セットは重厚だけれど、手のひらにヒンドゥー教の護符?みたいなものが載っているカヴァーは、見ようによってはかなり不気味だ(笑)。
黒いボックスを開けると内側には相変わらず、そのありがたそうな図案がエンボス加工されている。
デジパックのフロント・カヴァーも絵の部分だけはコーティングがされていて美しい仕上がりだ。
こちらはデジパックのバック・カヴァー。
オリジナル・アナログ盤の内側の写真が使用されている。
最後の晩餐のパロディーになっているらしい。
内側はこんな感じ。
右側はボーナス・ディスクのDVDだ。
レーベル面はアナログ盤のカスタム・レーベルを復刻している。
Appleマークがカラーになっているのがご愛嬌^^。
40ページの豪華なカラー・ブックレットと24ページの日本語解説・対訳がついている。
つづいてはDVDの映像から。
まず目玉なのが『ライヴ・イン・ジャパン』のときの映像版「ギヴ・ミー・ラヴ」だ。
ちょっと画像がよくないのが気になる。
このときの映像版がリリースされないのは、権利関係だけじゃなくクオリティーの問題があるのかもしれない。
ジョージの顔も笑顔は見られず、厳しい表情だ。
バックは淡々とアコギを弾くクラプトン。
この直後に愛息がマンションのベランダから転落して、ジョージとのワールド・ツアーは打ち切られてしまったんだったよね、たしか…。
黒のストラトでスライドを弾くのは、おなじみアンディ・フェアウェザー・ロウだ。
ほかには「Miss O'Dell」の別テイクにジャケ写の撮影風景がスライド・ショウで流れたり、「Sue Me, Sue You Blues」のPV風のものでは、レコーディングに使用されたというドブロ・ギターの映像にジョージの直筆の歌詞が流れていくといったものが収録されている。
ギター好きにはまだしも、ふつうの人が見るのはちょっとつらいかな…。
さて、初めて聴いた『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』、なかなか美しい曲が多くて、気に入りました。
日本語解説書を読むとウイングスの『レッド・ローズ・スピード・ウェイ』と入れ替わって全米アルバム・チャート1位になったのね。
『レッド・ローズ~』も聴いたのはずっとあとになってからだし、そのころリアル・タイムで聴いてみたかったなあ。
きっとすごく感動的だっただろうと思う。
遼さん、こんばんは!
早速拝見させて頂きました。
リンクまで貼って頂いて感謝いたします。
もともとワタシは予告でとどめておこうと思っていたので(笑)
大体ジョージのリマスター物のパッケージパターンが見えてきたみたいですね。
こんな豪華じゃなくてもいいからもう少し安いと嬉しいんですけどね。
ジョージが弾いてるアコースティックってJ-2000って言うんでしたっけ?
豪華なヤツですよね。実際のレコーディング時は何を使っていたんでしょうね。
ビートルズ時代のJ-200はディランにあげたようだし、グラマンとかでしょうかね?
あのドブロ、ワタシの「目が疲れるので・・・・」に貼った写真の左の奥に飾ってありますよ!
今でこそジョージ、ジョージって唱えてますが、当時は「レッドローズ」方を多く聴いていたワタシでした。ヘンリー・マックローのレスポールサウンド好きだったし。
by hamakaze_ataru (2006-09-30 21:42)
大安さん、さっそくのコメント&nice!ありがとうございます。
>ジョージが弾いてるアコースティックってJ-2000って言うんでしたっけ?
ああ、どうなんでしょう?
ぼくはGibsonのアコギって、サザン・ジャンボ、J-50、J-45、J-160Eしか興味ないんですよね(笑。
>あのドブロ、ワタシの「目が疲れるので・・・・」に貼った写真の
>左の奥に飾ってありますよ!
おお!
あの写真、ギター・ショップで撮ったのかと思ってましたが(爆)、ジョージってあんなにギター持ってたんですね!
ぼくは個人的にはオール・メタルのナショナル・ギターのほうが好きなんだけどなあ^^
>当時は「レッドローズ」方を多く聴いていたワタシでした
ぼくも『レッド・ローズ~』大好きです~~。
そろそろオリジナルUK盤、集めようかなあ…(笑。
by parlophone (2006-09-30 21:59)
遼さん、TBありがとうございます。私も後ほどTBさせていただきます。
なるほど〜、こんなんですかー。なかなかいいですね。私が手にするのはあと半月ほど先なので(泣)ボックスの中身が見れてよかったです^^。
機会があれば是非UKオリジナルもゲットして下さい。
by MASA (2006-09-30 23:35)
MASAさん、コメント&トラバありがとうございます。
そして長期の出張、いつもながらお疲れさまです。
>なるほど〜、こんなんですかー。なかなかいいですね
なんか旧譜のリマスターで3,700円ってちょっと考えちゃいますけどね~。
DVDの内容もイマイチですけど、ついつい「初回限定」というコピーに惹かれて買ってしまいますね。
とほほ…。
でも、いいアルバムでした!^^
by parlophone (2006-10-01 00:34)
遼さん、こんばんは。
当ブログにコメント&TBありがとうございました。
また、早速ワタシがリクエストしたジョージのアルバムを取り上げて頂き、ありがとうございます。
こちらからもTBさせて頂きました。
このデラックス・エディションの体裁や作品の内容はイイのですが、ボーナスDVDはチョット・・・な感じですね。
いつの日か映像版『ライヴ・イン・ジャパン』が(ジョージのパートだけでもイイので)発売されることを願っていますが、果たしていつになることやら。
でも、遼さんがジョージのソロをあまり聴かれていなかったのは意外でした。
by lonehawk (2006-10-01 20:20)
lonehawkさん、コメント&トラバありがとうございました。
ボーナスDVD、おまけとはいえ、トホホな内容でしたね。
もう少し来日公演のヴィデオでも入っていればよかったのに…。
いつの日か最新のリマスター技術で鮮明な音と映像の『ライヴ・イン・ジャパン』がリリースされることを祈りましょう(笑。
by parlophone (2006-10-01 21:17)
遼さん。こんばんは
『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』は僕も買いました。
でもまだ開封していません。
>『オール・シングス・マスト・パス』と『クラウド・ナイン』ぐらいしかまともにジョージのソロを聴いたことのないぼくにとって
あ、僕も似たような感じですよ(汗)。
『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』はすで持っていたのですが
多分2回くらいしか聴いてないです(ゴメンGeorge)。
多分亡くなった時に聴きまくって
そのあと聴いてないでしょう…
>ぽつりぽつりと出てくるのかしら
なんかそれもスゴイ話ですね。
後半のソロ作品のペースに合わせているんですかね(笑)
by 氷春友 (2006-10-01 21:29)
氷さん、こんばんは~。
>買いました…でもまだ開封していません。
わかるなあ、これ(笑。
ぼくももったいなくて買ったまま未開封のものがいくつかあります。
>『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』は…多分2回くらいしか聴いてないです
あ、そうなんですか~。
意外だなあ。
ぼくも『ダーク・ホース・ボックス』買ったんですが、『ジョージ・ハリスン』だけ何回か聴いて、あとは未聴のままです…(汗。
>後半のソロ作品のペースに合わせているんですかね(笑)
ああ、これもコワイなあ。
これってAppleが決めるんですかね?
それともオリヴィアが決定権を持ってる?
う~ん、お手柔からに(笑。
by parlophone (2006-10-01 22:35)
遼さん、こんばんは〜
>ぼくも『ダーク・ホース・ボックス』買ったんですが、『ジョージ・ハリスン』だけ何回か聴いて、あとは未聴のままです…(汗。
あっははは〜・・聞き捨てならないコメントですね〜(笑)
時間があったら聴いてあげて下さい。
ワタシのおすすめは〜売れなかった「ゴーン・トロッポ」です。
良質なAORですよ。
by hamakaze_ataru (2006-10-01 23:13)
大安さん、どうもです。
>時間があったら聴いてあげて下さい。
>ワタシのおすすめは〜売れなかった「ゴーン・トロッポ」です
そうなんですよ~、時間がなくて^^;(←ウソ)
『ゴーン・トロッポ』ですね!
了解しました!
それにしても『レッド・ローズ~』のほうが好きだった大安さんが、何をきっかけにジョージ・フリークになったんですか?
そのあたりも知りたいですね^^
by parlophone (2006-10-01 23:42)
ダークホース時代のオススメなら私の場合「33 1/3」と「SOMEWHERE IN ENGLAND」ですね。ひょっとして遼さんなら「LIVING IN THE ~」より気に入るかも、です^^。
by MASA (2006-10-02 14:19)
>ダークホース時代のオススメなら私の場合「33 1/3」と
>「SOMEWHERE IN ENGLAND」
なるほど、わかりました^^
人によってそれぞれ違いがあるということは、それぞれに味わい深い趣があるってことなんでしょうね。
さすがジョージだなあ~^^
by parlophone (2006-10-02 22:39)