『フライトプラン』でサスペンスのお勉強 [ぼくのシネマノート]
DVDで『フライトプラン』を見た。
旅客機という一種の密室のなかで少女が姿を消す、というのはアルフレッド・ヒチコックの『バルカン超特急』(1938年英 原題はTHE LADY VANISHES―「貴婦人消失」)以来くり返されているおなじみのテーマだ。
乗務員も乗客も「そんな娘は知らない、見たことがない」というところまで『バルカン超特急』にそっくりだが、母親であるカイル(ジョディ・フォスター)が夫のデイヴィッドを亡くしたばかりで精神状態が不安定だということもあって、「空の上だもの、すぐに見つかりますよ」と言っていた乗務員や乗客たちも、しだいに半狂乱になっていくカイルをだんだん突き放して冷ややかに眺めるようになる。
ウェブ上では前半に比べて後半の展開に批判的な意見も多いが、そんなに悪い出来ではないと思う。
こういう映画はリアリティ、リアリティと声高にあげつらうのではなく、キャストやスタッフと一緒になって物語の世界を楽しめばいいのだ。
わが敬愛する植草甚一さんの著書に『雨降りだからミステリーでも勉強しよう』という名著があるが、今回は映画の序盤をなぞりながら、サスペンスを盛り上げる手法の復習でもしてみませんか。
(ネタバレはありませんが、画像は20枚です。みんな見てくれるかなあ^^;)
「タッチストーン・ピクチャーズ」のロゴのあと本編が始まると、地下鉄の駅にヒロインが座っていて、そこに電車が入ってくる場面だ。
無人の駅に入ってくる無人の車両は現実感がなく、夢のなかあるいは幻想のような感じだ。
カイルの表情は異様な緊張感に包まれていて、観るものを不安にさせる。
カットバックで青ざめた霊安室に場面が変わる。
職員のしゃべるドイツ語によって異国の地で親しい人を亡くしたという心細さが描かれる。
慣れない外国で事件に巻き込まれるヒロインという典型的なパターンだ。
(一つ前のシーンでも、背後のAlexanderplatzという駅の表示のよってここがドイツであるとわかる人もいるのかも知れない)
カットバック。地下鉄の駅でカイルに手を差し伸べるデイヴィッド。
やわらかな照明の駅は色温度を低く、青ざめた霊安室は色温度を高くして描き分けられている。
カイルはやっと安心した笑みを浮かべ夫と地下鉄に乗り込んでゆくが、乗客のいない車両はあいかわらず夢なのか現実なのか判然としない。
キャストの文字が地下鉄の車両の黄色いボディに映り込んでいる。
楽しい演出だ。
ほかにも窓の桟に隠れて文字が見えなくなったり、カラスの群れが文字を隠したりと、この部分にはスタッフの遊び心が表れている。
カットバックで霊安室。
傘から垂れる雫にも陰鬱な雰囲気が漂う。
ジェイムズ・ホーナーの音楽もデイヴィッドといっしょのシーンでは弦をバックにしたピアノ曲、霊安室のシーンでは金属的な不安げな音階で綴られた音楽というように描き分けられている。
カットバック。
我が家にたどり着いたカイルは中庭に夫を誘う。
どことなく孤独で心細げなようす。
カットバック。
亡くなったのが夫のデイヴィッドであったことが英語の字幕でわかる。
カットバック。
中庭のベンチの雪を落とす音に驚いて、カラスが一斉に飛び立つ。
よくあるパターンだが、なんとなくヒチコックを思わせる演出だ。
カットバックで霊安室。
蓋を閉めるシーンで初めて棺のなかが映し出される。
変わり果てたデイヴィッドの姿。
見ている私たちのこころもざわざわと粟立つようなシーンだ。
アメリカに帰国する際に遺体を国際便で運ぶこともここで明らかにされる。
カットバックで中庭。
雪の上の足跡が一つしかないことから、今までのデイヴィッドの映像が追憶であったことが示される。
場面が変わって一人娘のジュリアを寝かしつけているカイル。
入ってくる風に気づいて窓を閉めようと、ふと隣家を見ると、こちらを覗く怪しげな二人の影が…。
細かいことだが画像が水平でないのも不安感を増す手法で、ヒチコックが用いたことで知られている。
翌朝、ジュリア(マーリーン・ローストン)は外に出るのが怖いという。
このシーンではジュリアが何を恐れているのか、観客にはわからないが、やがて父親が中庭に転落死したことが明かされ、ジュリアがそれを怖がっていたことがわかる。
(ということは、不気味なカラスの描写は転落する直前の夫の視点でもあったのだ)
屋敷を出るときカメラが装飾の頭部の一部が欠けているのを映し出す。
デイヴィッドが転落した際に欠けたのだろうか?
ベルリン国際空港に着くと、発着の便はすべて遅れている。
これも見るものを不安にする、よくあるパターンだ。
ふと気づくとジュリアがいない。
必死で辺りを見回すカイル。
ここでカメラが彼女を中心にして周りをぐるぐる廻る。
これもヒチコックが好んで使ったカメラワーク。
ヒチコックを崇拝するブライアン・デ・パルマ監督も以前はくどいくらい使っていたものだ(笑)。
最近では韓国のクァク・ジョエンが『僕の彼女を紹介します』で派手に使っていた。
娘を見つけて異様なまでに厳しく叱るカイル。
これだけ厳しく叱ったのに、自分に何も言わずに娘がいなくなるはずはない、という今後の伏線になっている。
自分たちの乗る旅客機を眺めるふたり。
カイルが航空機設計に携わるエンジニアであることが示される。
これもこれからの展開に深く関わるシーンだが、ちょっとわざとらしいかな。
ゴンドラに乗っている整備士を見て、ジュリアが「落ちそう」という。
カイルが「大丈夫よ」といっても「落ちるかも」というジュリア。
父親の転落死のことがトラウマになっていることが暗示される。
どうです、おもしろそうな導入部じゃありませんか。
MPCがあるから、こんな面倒なこともできるのだけれど…(笑)。
ありがとう、白熊店長さん。
2005年 タッチストーン 98分
DVD シネマスコープ・サイズ(スクィーズ)
画質=★★★★☆ (最高は★5つ、☆はおまけ)
字幕の大きさ=大
これは観るしかない!という感じですね。是非とも私も借りてきて観ようと思い
ます。それにしても、こうやって映像を止めて見てみると、1枚1枚がそのまま
絵葉書になりそうなカメラワークであり、色使いであり、映画っていうのは正に
総合芸術なんだなと思わせますね。(parloさんの撮り方が異常に上手いという
のも大きいですが)
しかし、これだけ映像の静止画が美しく撮れていると、なんか他人が二次使用
するにも打ってつけな感じもして、大丈夫かなって気が少ししたりして。
(私が映画レットイットビーのボロ画像載せた時も、実は内心少し気になって
いたのです。どうなんだっけ?と。おそるおそる載せた感じでした^^;
ジャケ写載せるのとはやっぱり意味合いも違うのだろうかと。その辺ってどう
なんでしたっけ?・・・って人に聞くなー!^^;)
by milk_tea (2006-06-05 00:57)
milkちゃん、ありがとうございます。
>こうやって映像を止めて見てみると、1枚1枚がそのまま絵葉書になりそうな
>カメラワークであり、色使いであり、映画っていうのは正に総合芸術なんだな
>と思わせますね。
おっしゃるとおりですね。
監督、撮影監督、編集、音楽…すべてが有機的に連携してすばらしい映像が生み出されるということですね~^^
>他人が二次使用するにも打ってつけな感じもして、
>大丈夫かなって気が少ししたりして。
げっ!!
著作権のこと考えてなかった。
ありゃ~~、まずいかも知れませんねえ…。
今後はちょっと考えます(←今考えろよ、今!!)^^;
by parlophone (2006-06-05 01:27)
さっそくMPC大活躍ですね。ご苦労様です^^。
いやー、それにしても映画の冒頭部分だけでこれだけ細かく分析出来るなんてさすが遼さんです。スゴイ!しかも適格に的を射たインプレ。冒頭だけとは言え、実際に映画を見た気分になっちゃいますね(笑)。
批判的な意見というのは、もっと派手な展開を望んでいたのにそうじゃなくてガッカリという、勘違いにも等しいものが多いような気がしますね。そんな人たちは明らかに見どころが間違ってるんじゃないですかね。
milkさんのご意見ですが、まあこのくらいなら問題ないと思います。これでネタバレするほど派手に載せまくっているというのらちょっとヤバイでしょうが大目に見れる範囲ではないかと思いますし、この程度でその筋からクレームが来たりすることはまずないと思いますよ。まあ、権利関係に抵触しないような配慮を持っていなければならないことはもちろんですが、あまり神経質になる必要もないでしょう。と、私は思いますけど〜^^。
by MASA (2006-06-05 01:36)
早速すみません。いや、自分が映画の映像をデジカメで撮っていた時に、「動画
をアップするのはマズイが静止画なら問題ない、って感じなのかなあ??」とか
ちょっと疑問に思ったんですよね。それで聞いてみた感じです。スミマセン
だいいち、parloさんのやることに間違いがあるわけがない!(笑)
この映画、後半は拍子抜けってことですか?え~。どうしよう。
導入部だけ観ると、なんかかなり期待が持てますが・・・。
by milk_tea (2006-06-05 01:51)
あらら、この映画って面白いんだな、と思わせる(遼)さんの語り口(文章)が
素晴らしいですね。
正直なところ、これは未だ途中までしか観ていませんが、再び観ようかなという気にさせてくれました。
折角、国内盤が発売される前に入手していたのに、これじゃあ意味ないじゃん。(爆)
どうも『イ○オ○・○ラ○ク○』や『ナ○ニ○国物語』とか前評判の割には?という感じの作品が多くて
不信感だらけ状態だったので、今回の(遼)さんのレヴューで少しは救われた気がします。(生意気なことを言ってしまいました)
それにしても、これだけMPCを巧く活用しているなんて流石ですね。
いずれ拙ブログでも映画を取り上げる予定があるのですが、参考にさせてもらいますね。(というか更新のペースをUPしろって声が・・・・・・)
by 白熊店長 (2006-06-05 02:31)
MASAさん、コメント&トラバありがとうございます。
>映画の冒頭部分だけでこれだけ細かく分析出来るなんて
>しかも的確に的を射たインプレ
ありがとうございます。
映画通のMASAさんにそういっていただけると、頑張った甲斐があります^^
いろんなサイトやブログを見ても、「リアリティがない」とか「突っ込みどころ満載」とか、ストーリーやシチュエイションの粗探しみたいな意見が多いですね。
もちろん、粗を探そうとしなくても気になっちゃう人もいるんだろうけど、映画の見方って、もっといろいろあると思うんだけどなあ…
というつもりで書いてみました。
楽しんでいただけたらうれしいんですが^^
by parlophone (2006-06-05 21:30)
>動画はマズイが静止画なら問題ない、って感じなのかなあ??
>だいいち、parloさんのやることに間違いがあるわけがない!(笑)
わはは、milkちゃん、人を見る目がありませんねえ(笑。
DVDのキャプチャ画面を載せている有名なサイトには ↓ ↓
こんなところもあります。
http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/bancho_137.html
これは『オペラ座の怪人』ですが、ムッチャ綺麗。
こういうのが大丈夫なんだったら、ぼくのサイトぐらいのだったら全然OKかなあ~と思ってるんですが…。
>この映画、後半は拍子抜けってことですか?
残念ながら、冒頭のような緻密で緊迫感溢れる映像は、後半になってくるとかなり少なくなってきます。
ストーリーだけでいうと、「??」という部分も確かにありますね。
by parlophone (2006-06-05 21:43)
白熊店長さん、MPC大活躍ですよ~~。
ほんといいソフトを紹介していただきました。
おかげで昨日は半日、ヴィデオ・キャプチャに費やしました(←って、コレ
文句言ってるんじゃありませんよ。感謝してるんです^^;)
>前評判の割には?という感じの作品が多くて不信感だらけ状態
おそらく『フライトプラン』も1/3ぐらいの人はがっかりしたんじゃないでしょうか。
でもサスペンスの盛り上げ方はなかなかだと思いますよ~。
ぼく、『イ○オ○・○ラ○ク○』はけっこう期待してるんですが、ダメですか?
by parlophone (2006-06-05 21:47)
(遼)さん、どうもです。
>ぼく、『イ○オ○・○ラ○ク○』はけっこう期待してるんですが、ダメですか?
まあ、人によるんでしょうが、ちょっと微妙なんじゃないですかね。
素直に観れば楽しめるのかもしれませんが、ちょっと期待してたもので肩透かしを食らってしまった感が・・・・・・
どうも僕の場合は期待し過ぎるようです。(爆)
by 白熊店長 (2006-06-06 00:28)
>素直に観れば楽しめるのかもしれませんが、ちょっと期待してたもので
>肩透かしを食らってしまった感が・・・・・・
なるほど~。
ぼくはこの作品については何も知らないので(MASAさんのサイトで紹介されていたので面白そうだなと思ったんです)、その程度だったらけっこう楽しめるかも知れませんね。
ありがとうございました。
「岩石職人」のブログで映画関係の記事がUPされるのを楽しみにしてますね^^
by parlophone (2006-06-06 01:14)
私も「イーオン・フラックス」(あ、タイトル出しちゃった〜)はちょっと期待してたんですけど、アメリカでの興業成績ランキングで上位に食い込んだものの結局はそんなに振わなかったらしいですし、あんまり期待しないでDVD買います(笑)。
でも白熊店長も輸入DVD派なんですね。お仲間がいてちょっと嬉しい^^。
by MASA (2006-06-06 01:26)
遼さん、こんばんは~。
『フライト・プラン』は、公開してすぐに劇場で観ましたよ。
正直なところワタシは中盤でジョディ・フォスターが真剣になればなるほど気分が萎えてしまいましたが、遼さんの記事を拝見していたら今だったらもうちょっと違った感じで観れるかも?と思いました。
ちなみに『イ○オ○・○ラ○ク○』は劇場で見逃したので、世間での悪評も気にせずにDVDで観てみようかな、と考えています。
by lonehawk (2006-06-06 01:27)
>アメリカでの興業成績ランキングで上位に食い込んだものの
>結局はそんなに振わなかったらしいですし、
この文脈につづく文章、ふつうだったら
「今回は見送りたいと思います」
みたいな感じになるのに、
>あんまり期待しないでDVD買います(笑)
いいなあ~~(笑。
それでこそ映画ファンですよね!(←勘違い?)
by parlophone (2006-06-06 01:39)
lonehawkさん、どうもです。
ぼくも『フライトプラン』は映画館で見たいなあと思っていたのですが、あいにく時間が取れずにDVDで見ることになってしまいました。
>今だったらもうちょっと違った感じで観れるかも?と思いました。
最高の褒め言葉です。
ありがとうございます!
ぼくには10歳になる娘がいるんですが、もし飛行機とか新幹線とかフェリーのなかで行方不明になったら、半狂乱になることは間違いありませんね。
ううっ、自分で書いておいて「フェリー」は怖いな。
フェリーで行方不明になったら絶望的な気分になりそう…。
すみません。
飛行機が一番、探し出せそう?ですが、やっぱりなり振りかまわず行動するでしょうね。
ジョディも自分に子どもがいるから感情移入しやすかったんでしょう。
そういった意味でも、彼女がのめり込んでゆく後半も引かずに楽しめたんだと思います^^
by parlophone (2006-06-06 01:49)
今のご時世、「娘が居ないんです!!」って警察なんかに訴えても
「え~?アンタが自分でどうにかしたのと違う?( ¬_¬) ・・・ 」って
まず親が疑われそうで怖いですね(笑)
今日び、事実のほうがサスペンス小説よりずっと衝撃的ですから・・・。
あの女は娘に、ただの1度も(!)ご飯を作ってやったことがないんだそうです。
だって、家事しないから家にガス引いてないんですからね。(話それてスミマセン)
フライトプラン、週末にも絶対借りてきたいと思います。
by milk_tea (2006-06-06 09:40)
♪ (遼)さん、皆さん、どうもです。
う~ん、映画でも音楽でもそうなんですが、感じ方って人それぞれなんですよね。
例えば、現在公開中の『ポ○イ○ン』なんかは、人間ドラマが描かれていない、というような辛口で
批判的な意見が多いようですね。
まあ、リメイク作品がオリジナルと比較されてしまうのは仕方がないことなんでしょうが、これも
期待していただけに少々ショックです。
それでもね、DVD化されたら観るつもりなんですけれどね。ええ~ぃ、CGの粗探しをしてやるぞ。(笑)
>白熊店長も輸入DVD派なんですね。お仲間がいてちょっと嬉しい^^。
実はMASAさんのサイトを見てからなんですよ。
確かに国内盤のDVDよりも画像がきれいで、おまけに発売が早いし、英語の勉強になるから、と理由をつけています。(爆)
時々、映画会社のサイトをチェックしたりするのも楽しいですし、どの程度の評価が与えられているのかも気になりますからね。
milk_teaさんのようにレンタルして観たり、もう一度観たいと思えるような作品であれば手元に残す方がメリットがあるのかもしれませんね。
by 白熊店長 (2006-06-06 10:30)
リメイクのポセイドンは、人物描写が決定的に欠けているそうで(全ての映画評
にそう書いてある)・・・だとすると、
人間の気高さ、勇気、自己犠牲の精神、信じることの大切さなど「ポセイドン
アドベンチャー」が、船が転覆したこと以上に描きたかったテーマが抜けていると
いう時点で、単なるB級スペクタクル以上の何物でもないと推察されます。
これが米国で興行的に大コケしたというのを聞いて、まだまだアメリカ人も捨てた
もんじゃないと、つい思ってしまいました。(でも、ちょっと観てみたいけど。笑)
複数書き込み、すみません・・・
by milk_tea (2006-06-06 13:31)
>今日び、事実のほうがサスペンス小説よりずっと衝撃的ですから・・・。
ほんとです。
昔は「知らない人についてっちゃダメよ」と言われたものですが、
最近は「知ってる人にもついてっちゃダメ」
挙句の果ては「パパやママもいざとなったらわかんないわよ…」
なんか遣る瀬ないですね。
>家事しないから家にガス引いてないんですからね。
そうだったんですか!
いっつも汚れた服を着てお腹をすかせた少女だった、というのは聞きましたが…。
ひどい話やなあ(ToT)
>フライトプラン、週末にも絶対借りてきたいと思います。
あまり期待せんといてくださいね(←だんだん弱気^^;)
by parlophone (2006-06-06 23:31)
>現在公開中の『ポ○イ○ン』なんかは、人間ドラマが描かれていない
>人物描写が決定的に欠けているそうで(全ての映画評にそう書いてある)
監督のヴォルフガング・ペーターゼンは傑作の誉れ高い『Uボート』で一躍有名になった人でしたね。
『ネヴァーエンディング・ストーリー』、『アウトブレイク』あたりまでは好きだったんですが、『パーフェクト・ストーム』にはまったく感心しませんでしたからね~。
>人間の気高さ、勇気、自己犠牲の精神、信じることの大切さなど
ぼくは基本的に、観客を感動させるために登場人物を殺す映画がキライなんですが、それでもオリジナルの『~アドヴェンチャー』のなかで名優アーネスト・ボーグナインが粛々と死を選ぶシーンは感動しましたね。
(30年以上前の記憶なので、違ってたらごめんなさい^^;)
by parlophone (2006-06-06 23:46)
>>白熊店長も輸入DVD派なんですね。お仲間がいてちょっと嬉しい^^。
>実はMASAさんのサイトを見てからなんですよ。
あらっ、白熊店長さん、これは恐縮です^^。輸入盤DVDは一度ハマると抜けられなくなりますね。
でもほとんどのソフトに日本語字幕がないので、半分くらいしかセリフの内容が分かんないのが多いんですけど(笑)。
英語が堪能らしいmilkさんなら難なく観ちゃうんだろうなあ。羨ましいっす。
横に座ってもらって同時通訳してくんないかな(笑)。
「フライトプラン」後半は確かにちょっと強引な展開だったりしますけど、決して失望はしない出来だと思いますよ。私はもう数回観てるのでツッコミどころもあまり気にならなくなってるせいもありますが、映画って1回目に観た印象と2回目以降に観る印象とで変わってくる場合がありますよね。この映画も出来れば2回以上は観て欲しいです^^。
「ポセイドン」ってそんなに評判よくないんですか?な〜んだ、ガッカリ。
私もオリジナルの「ポセイドン・アドベンチャー」は大好きだったのでちょっと期待してたんだけどなあ。でも多分DVD出たら買います(笑)。
by MASA (2006-06-07 01:17)