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アイアン・バタフライ 『インナ・ガダ・ダ・ヴィダ』 [紙ジャケ]

ほんとうに久しぶりに仕事の帰りに天神によって、ここしばらく買っていなかった紙ジャケを買い集めてきた。

幻燈さん推薦のハーマンズ・ハーミッツ『ブレイズ』と白熊音盤堂店主・白熊さんご推薦のバークレイ・ジェイムズ・ハーヴェスト『妖精王』は今回見つけられず…(汗。

とりあえず5枚ほどGETしてきたが、今日はそのなかからアイアン・バタフライの『インナ・ガダ・ダ・ヴィダ』をご紹介しよう。

   

中学1年生のころだったか、ラジオから流れてきたクリームの「サンシャイン・オヴ・ユア・ラヴ」(当時の邦題は「サンシャイン・ラヴ」)やジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンスの「フォクシー・レディ」に胸を撃ち抜かれヘロヘロになったギター・キッズにとって、67~8年ごろというのは、まさに「アート・ロック」「ニュー・ロック」の季節だった。

エリック・クラプトンやジミ・ヘンドリクスのほかにもジェフ・ベックやアルヴィン・リーといった凄腕のギタリストがいるらしい、という情報はシンコー・ミュージックの『ミュージック・ライフ』にも載っていたので、とにかくラウドなギターが鳴り響く曲をラジオで耳にするとチェックして、シングル盤を買い集めたりしたものだ。

ギターはそれほど強烈でなくてもヴァニラ・ファッジの「キープ・ミー・ハンギング・オン」とか、ドアーズの「ハートに火をつけて」などもいかにも新しい時代のロックの匂いがして好きだった。

そういった「アート・ロック」、「ニュー・ロック」のなかでもひときわインパクトの強かったのがアイアン・バタフライの「インナ・ガダ・ダ・ヴィダ」だ。

なにしろ「鋼鉄の蝶々」である。
「インナ・ガダ・ダ・ヴィダ」である。
なんじゃ、それ??の世界である(笑。

このアルバム1枚を遺して、彼らの名前は急速に忘れられていったが(すくなくとも熊本の田舎の中学生の間では、それ以後鋼鉄の蝶々は飛ばなくなった)、今回紙ジャケになったので買ってみた。

いやあ、アルバムを通して聴くのは初めてですね~。

いきなりドアーズ版「ハートの火をつけて」のイントロのオルガンによく似たフレーズが聞こえてきて、ちょっぴり笑ってしまう。

全体的にはギターが2本入っているわりには控えめで、やはりリーダーでソングライターのダグ・イングルのキーボードが全体の曲想を支配している。

全体的には非常にプログレっぽく、しかもメロディがキャッチーでなかなかおもしろい。
スリリングな要素があまり感じられないのが残念かな。

ただ、音はお世辞にもいいとはいえませんね。

   

スリーヴは光沢のない厚紙のA式のシングル・スリーヴで、「ATCO」のレーベル・マークが入っている。

解説と歌詞・対訳つき。

それにしても音源提供はワーナー・ミュージックで発売はビクター・エンタテイメント。
ワーナーはイーグルスとパープルぐらいしか紙ジャケにする気はないのかしら?
いっぱい紙ジャケにしてほしいものがあるのになあ…。


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Refugee

遼さん

私、これ、全然知りません~
ロック聴き始めたのが70年代後半なので、すでに忘れ去られて、どこにも話題にのぼらなかったんでしょうか。
ドアーズは、かなり好きですし、プログレは昔はまったので、聴いたらあんがい気に入るかもしれませんね。
(もっとも、最近の私の組成は80%くらいジャズになってるので、すぐに動こうという気になりませんが 笑)

BJHの「妖精王」はいいですよ~
「神話の中の亡霊」は当然ご存知なんですよね?
BJHはかなり好きで、84年のVictims of Circumstanceまでは、ファーストとベスト盤のぞいて、全部UKオリジナルで揃ってると思います。
by Refugee (2006-06-03 00:14) 

parlophone

Refugeeさん、即レスありがとうございます。
『ガダ・ダ・ヴィダ』はいちおう全米で100万枚行ったと思います。
でもその後はとんと音沙汰なしでしたね。

>「神話の中の亡霊」は当然ご存知なんですよね?

今日CDショップでチェックしたら「ビートルズのタイトルを並べた「タイトルズ」?は話題になった」とか書いてありましたので、「へえ~~」と思いました。
「神話の中の亡霊」も買いですか?

>全部UKオリジナルで揃ってると思います。

うひゃ~、すごいです。
コーティング・ジャケだったらさぞかし綺麗でしょうねえ。
by parlophone (2006-06-03 00:32) 

幻燈遮断機

遼さん、Refugeeさん、おはよーさん。
アイアン・バタフライ買ったんですねぇ。
「キーボード」「プログレっぽい」
この二つで気になる存在に。
しかし、「音悪し」でちょっと醒める。
遼さんが音悪いってゆーんだから、そりゃもう悪いことこのうえないのだろうし。

>それ以後鋼鉄の蝶々は飛ばなくなった
詩人ですねぇ。
ディラン・トーマスみたい。
(↑すいません、実は読んだことありません orz)

>Refugeeさん
「妖精王」はやっぱ良いですか。
個人的にはEMI期が大好きなので、コレは見送ろうかな~とか思っていたんですけど。

>ブレイズ
こっちは「キャラヴァン・サライ」が無いです。
やっぱ、サンタナ売れてるんだねぇ。
買えないってことはないと思うんで、安心してはいるんだけど。

>ワーナー
こらぁ、ERATOのカタログ96KHz/24bitで全部出しなさい!
全部は買わないけど、いくつかは買うから。
最近クラシックばかり聴いてるんです。うぐぅ。
by 幻燈遮断機 (2006-06-03 03:39) 

parlophone

幻燈さん、どうも~~。
68年なので、プログレっぽいとはいえ、やや古めかしい感じも否めません。
もし聴くんだったら、そのへんを割り引いてくださいね。

>こっちは「キャラヴァン・サライ」が無いです。

まだ全然大丈夫でしょう。
でももうすぐ『ロータス』が出ますよ~。

>こらぁ、ERATOのカタログ96KHz/24bitで全部出しなさい!

う~ん、ぼくが聴いていたころのERATOは真空管でのレコーディングを売りにしてたなあ。
やわらかい音が特徴だったから96KHz/24bitで聴くとまた感じが違うかもね~^^
by parlophone (2006-06-03 14:34) 

MORE

アートロックとかニューロックってとこに反応してしまって…(謎爆)

>「インナ・ガダ・ダ・ヴィダ」である。
>なんじゃ、それ??の世界である

このわけわからんタイトルですが、本当は"In The Garden of Eden"なんですが、メンバーが誰かに「この曲のタイトルは何だ?」と尋ねられたときにラリってたらしく、In A-Godda Da Vidaと口走ってしまったらしいです。(苦笑)
ロックの歴史上最も有名なドラムソロの一つに数えられることだけは間違いないですねー。
私はVanilla FudgeのLP殆ど持っていますが(CDも)、彼らのは持っていませんっていうか一枚持っているような気がしますが聴いたことないです。(爆)
by MORE (2006-06-03 16:32) 

parlophone

MOREさん、どうもです。

>アートロックとかニューロックってとこに反応してしまって…(謎爆)

お~、ひょっとしてMOREさんって世代的にあんまりぼくと変わらない?
そうじゃなかったら失礼しました^^;

>ロックの歴史上最も有名なドラムソロの一つ

そうですね。
よ~く聴いてみるとたいしたソロじゃないんですが(笑。

>彼らのは持っていませんっていうか一枚持っているような気がしますが聴いたことないです。(爆)

あらら。
ぜひ探して聴いてみて、感想をお願いしますね^^
by parlophone (2006-06-03 20:58) 

lonehawk

遼さん、こんばんは~。
アイアン・バタフライ購入されましたか。
過去記事ですがTBさせて頂きましたので、宜しくお願い致します。

時代を感じさせるいかにもアートロック風な作品ですが、コレはコレで結構気に入ってます。
音に関してはこれでも18年前の国内盤CDに比べると随分マシにはなっていたので、元々のマスターがダメだったんですかね?
by lonehawk (2006-06-03 22:47) 

parlophone

lonehawkさんの記事だったんですね~。
たしかに拝見した記憶はあったんですが、1か月以上も遅れてしまって、
今回追いきれませんでした。

さっそく伺って、こちらからもトラバさせていただきますので、よろしくお願いしま~す^^
by parlophone (2006-06-04 00:35) 

白熊店長

 (遼)さん、皆さん、今晩は。
夜の蝶には興味がないけれど、『鋼鉄の蝶』(Vanilla Fudgeもね)という言葉に
ピクリと反応してしまった白熊店長です。(笑)
Iron Butterflyはリアルタイムで聴いていたし、実は未だに好きなので今回の再発には感謝です。
 しかし、外側は再現されているけれど、やっぱりAtcoのセンター・レーベルが・・・・・・ (T◇T)
まるでシングル盤のような安っぽさで唖然。ええい、ぐれてやるぞ。

>音に関してはこれでも18年前の国内盤CDに比べると随分マシにはなっていたので、元々のマスターがダメだったんですかね?

  lonehawkさんに一票です。
元々のアナログ盤も天下のAtlantic / Atcoにしてはイマイチでしたからね。
これでもK2コーティングで随分と改善されている気がしますが。
 それと”In A Gada Da Vida”は、確か200万枚以上を売り上げた大ヒット作だったと思います。
Atco時代のアルバムにはハズレがないと思っていますが、流石にMCA移籍後のアルバムはXでしたけれど。
特に『変身』が好きです。当時はグラモフォンでも発売されていましたね。
後に結成されたCaptain Beyondの大作曲の片鱗が感じられる曲があったりします。

>BJHの「妖精王」はいいですよ~

 Refugeeさんに一票。(←こればっかり)
特に”Suicide ?”は超問題作です。この意味が解ると背筋が寒くなりますので要注意です。
by 白熊店長 (2006-06-05 03:08) 

parlophone

>夜の蝶には興味がないけれど

そういえばぼくも興味持ったことないですね~。
(って、だれも聞いてないか^^)

>やっぱりAtcoのセンター・レーベルが・・・・・・ (T◇T)

ですよね。
ぼくはAtcoレーベルにはあまり詳しくないんですが、68年というと
バッファロー・スプリングフィールドのラストあたりと同時期ですかね。
ファーストのレーベルなら知ってるんですが…。

>”In A Gada Da Vida”は、確か200万枚以上を売り上げた大ヒット作

200万行ったんですか?
それはそれは、大変失礼をしてしまいました。
モンスター・アルバムですね~。

>>BJHの「妖精王」はいいですよ~

>Refugeeさんに一票。(←こればっかり)

おおおお、やっぱり欲しいですぅ!!


>
by parlophone (2006-06-05 22:01) 

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