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『Mr. & Mrs. スミス』 [ぼくのシネマノート]

自宅のパソコンの調子がどうも悪くて、ブログにログインできない状態がつづいていて更新もままならない。
仕方がないので職場で使っていたラップトップを持ち帰って記事を書いているが、使いにくいことこのうえもない。
5年前のラップトップというと、もう遺物のようなもんですか?^^;

今日はブラピとアンジーがこの共演をきっかけに結婚して話題になっている『Mr. & Mrs. スミス』を観てきた。
いやあ、ぞんぶんに楽しめましたね。

  
  (画像をクリックするとオフィシャル・サイトに飛びます)

人はガンガン死にます、なにしろ二人の仕事が仕事だから(笑)。
ただ、『キル・ビル』などと違って、殺陣の様式美や日本の劇画・ヤクザ映画にたいするオマージュなどはないから、ただひたすら撃たれたりして死ぬだけ。
「いくら娯楽だからといって人をむやみに殺すんじゃない」とか「こういう映画を作るから凶悪犯罪が増えるんだ」とかいうご意見をお持ちの方は不愉快になると思うので、見ないほうがよろしいでしょう。
ぼくも人が次々に死ぬ映画ってあんまり好きじゃないけど、感動させるために人を殺す映画よりはましかな。
(観客を泣かせるためだ、ここで一人死んでもらおうか…というのがいちばん安易で姑息な脚本だと思うんだよね。)

この作品の場合、一種のシチュエーション・コメディだから許してしまおう。
それにタイトルが表しているように、これは基本的には夫婦の愛の映画なのだ。

  

バスト・ショットを多用したTV的絵作りで、会話も基本的にはコメディ・タッチ。
アクション・シーンも音楽がガンガン流れているから、見てるほうとしてはそんなに緊張を強いられることはない。
ただ効果音はすごい。
銃撃、砲撃、爆発、炎上、爆破、破壊、崩壊、クラッシュ、ありとあらゆる効果音が重低音を伴って響き渡る。
とくに殴り合いのシーンは、ガラスが割れ、家具が叩き壊され、壁が崩れ、殴る蹴るの壮絶な音がする。
もし音楽が流れてなかったら、きっと緊迫感のあり過ぎで疲れるシーンの連続だっただろう。
カー・チェイスもすこぶるスリリングだった。

(いちおうネタバレにならないよう気をつけたつもりですが、読みにくい色に変えています。
ドラッグすると読み易くなります)
さてこのタイトル、二人が夫婦だってことを表してるだけではないとぼくは思う。
映画のラスト近くは明らかに70年代アメリカン・ニューシネマの傑作、『俺たちに明日はない』と『明日に向って撃て!』のパロディになっている。
『俺たちに~』の原題が『BONNIE AND CLYDE』、『明日に向って~』の原題が『BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID』という、いずれも主人公たちの名前をふたつ並べただけのタイトルだったことを考えれば、この作品もその文法に則っているのは明らかで、
ここはやはり直訳『Mr. & Mrs. スミス』ではなくヒネった邦題を考えてほしかった。
『俺たちはどこに向かって撃てって?』みたいな。
これじゃあ客は入りませんが(笑)。

2005年 20世紀FOX/東宝東和 120分
劇場(ユナイテッド・シネマズ)


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コメント 4

MASA

やっぱり面白そうですね、この映画。
この映画のプロモーションでアンジェリーナは養子も連れて、ブラピと揃って来日しましたけど、その時点ではまだ入籍はしていない段階でしたが、すでにまるで家族でしたね(笑)。
すでにアメリカではDVD化されているので、買おうかどうしようか迷っていたのですが、やっぱり買ってみようかな〜。
by MASA (2005-12-17 14:22) 

parlophone

MASAさん、ぼくは国内盤DVDが出たらゼッタイ買いますよ(笑)。
映画としての深みはありませんが、とにかく爽快^^

映画館にめったに行かないMASAさんにはぜひ画質のよいUS盤(←決めつけてる^^)で見てほしいなあ。
ただし音には気をつけてくださいね。
ヴォリュームをあげてるとご近所から苦情が来ること必至です(笑)。
by parlophone (2005-12-17 14:54) 

ちぇぶらさん

 こんばんは。(^_^) 「今世紀最大規模の夫婦ゲンカ」というキャッチフレーズの通りの映画かと...(苦笑)。アタマ空っぽ、真っ白にして楽しむという映画でしょうね♪(*'_'*)
by ちぇぶらさん (2005-12-23 19:59) 

parlophone

ちぇぶらさんさん、初めまして。
ようこそいらっしゃいました。
nice!&コメントありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
by parlophone (2005-12-23 23:16) 

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