11月の紙ジャケ―その3 チキン・シャックほか [紙ジャケ]
12月に入ってしまったが、11月21日リリースの紙ジャケをもう少しご紹介しよう。
パート3は、ブリティッシュ・ブルーズ・エクスプロージョンのシリーズからチキン・シャック、ソニー・ミュージックのAORシリーズの代表的な1枚、ボズ・スキャッグスの『シルク・ディグリーズ』、そしてオリジナル・フル・ムーンの『フル・ムーン』の3組をご覧いただきたい。
チキン・シャックはフリートウッド・マック、サヴォイ・ブラウンと並んで、マイク・ヴァーノン・プロデュースの60年代末の英国を代表するブルーズ・バンド。
スタン・ウェブのギターとヴォーカル、さらにはキーボード・プレイヤーであるクリスチャン・パーフェクトのヴォーカルをフューチャーしたバンドだ。
今回はファーストとセカンドの2枚のアルバムをチョイスした。
クリスチャンの女声ヴォーカルとキーボード、さらにはブラスなども入って、マックやサヴォイとは一味異なるサウンドだ。
彼女がのちにジョン・マクヴィーと結婚してクリスチャン・マクヴィーとなり、『噂』をはじめとするフリートウッド・マックの代表作を生み出すのだから、世の中おもしろいものだ。
『シルク・ディグリーズ』は大ヒット・アルバムだから省略(笑)。
『フル・ムーン』はいうまでもなく、バジー・フェイトン(g, ex ポール・バターフィールド・ブルーズ・バンド、ラスカルズ)とニール・ラーセン(key, ex ソウル・サヴァイヴァーズ)を中心としたバンドである。
1972年にリリースされたこのアルバムを今回はじめて聴いたが、そのものズバリ、クロス・オーヴァー・ミュージックである。
しかもそのカヴァーする範囲がとてつもなく広い。
オリジナルは7曲入りで2曲がインストゥルメンタルだが、今回の紙ジャケに収録された2曲のボーナス・トラックはいずれもインストゥルメンタルで、最後の「JAM」という曲などは、フィリップ・ウィルスンの叩き出すポリリズムに乗って、リアルなエレクトリック・ジャズが繰り広げられる。
その演奏力の高さはほんとうに凄まじいものだ。
ところがヴォーカル入りの曲になると、俄然ソウル・ミュージックっぽくなるところがおもしろい。
どちらかというとヴォーカルよりも演奏を聴かせるバンドだと思った。
紙ジャケはチキン・シャックの2枚はコーティング・ジャケット、残りの2枚はノン・コーティングで、『シルク・ディグリーズ』にはインナー・バッグがついている。
遼さん、こんばんは!コメント&TBありがとうございます。
フル・ムーンの未発表インストもお気に入りの仲間入りです。よくぞまあ1972年に作ったものです。買って正解のCDですね。
ちなみにこの記事で紹介されたCD、全て買いましたー(笑)、まだブルースロック聴いていないんです、早く聴かなきゃ。
by 大介(東京都) (2005-12-07 21:29)
大介さん、コメント&トラバありがとうございます。
『フル・ムーン』おもしろいアルバムですね。
でも、演奏力の高さは疑いようもありません。
>ちなみにこの記事で紹介されたCD、全て買いましたー(笑)
やっぱり~(笑。
by parlophone (2005-12-07 23:40)