『ラバー・ソウル』 ラウド・コピー [BEATLES]
先日の記事で、ニューズウィーク別冊に載った『ラバー・ソウル』発売直前のEMIの工場のようすを捉えた写真をご紹介したが、タイミングよくそのファースト・プレス、俗にラウド・コピー（とかラウド・カット）と呼ばれているものを入手したので、きょうはそれをご紹介しよう。
以前からこちらに遊びにいらっしゃってる方はご存知だと思うが、ぼくはすでに1枚ラウド・コピーを持っている。
マトリクスの枝番が -1/-1 で、マザーおよびスタンパーはそれぞれ 1/AA 、4/PO というものだが、今回手に入れたのは 4/GDM 、1/TM というもの。
つまり2枚合わせると両面マザー1が揃うわけだ(笑)。
同じラウド・コピーといわれるものでどのくらい音の違いがあるのか、とくにA面最後に配された「ミッシェル」の歪み感などを比べてみたかったこともあるが、ジャケットがアーネスト製でかなりの美品だったことも購入の動機になった。
（パーロフォンのロゴ・マークの下に「TRADE MARK OF ～」というクレジットのないのがアーネ
スト製。取り出し口もスパッとしていて新品の美しさを保っている。）
音のほうはまだほとんど聞き比べていないので、また今度リポートしたいと思うが、まず驚いたのはアーネスト製のジャケットの美しさだ。
じつはアーネスト・ジャケもすでに1枚持っていて、こちらも「BEATLESのアナログ盤」のコーナーでは紹介済みなのだが、よれよれのスリーヴだった。
なかに入っていたレコードは枝番 -4/-4 なので、初期のスリーヴとは違ってしまっているのかもしれないのだが、ギャロッド製よりもやはり脆弱という感じだった。
ところがこの初期のスリーヴは手に持った感じがまったく違う。
どっしりとした厚みがあって、ギャロッド製に比べるとあきらかにコストがかかっている感じ。
（フリップバックの部分も厚みの違いを感じさせる。右がアーネスト製）
これはフォト・ギャラリーももういっぺん撮り直さなくちゃいけないかも…(笑)。
でも夜明けさんには怒られちゃうだろうなあ…。
いや、怒られはしないだろうけど、でもどう考えても夜明けさんのスタンスのほうが音楽に対して誠実だもんなあ…。
遼 ( parlophone )
QRコード
ジャケ裏、画像で見る限り随分白く見えますねぇ。拙のラウド(1/1)もアーネストなのですが、ここまで白くないなぁ～。オモテのコーティングも細かい擦れが目立つし。でも、やっぱラバー・ソウルのラウドの音は偉大だー！最近ぜんぜん聴いてないからどんな感じだったか忘れちゃったけど（なんだよ、そりゃ）。
by 路傍の石 (2005-11-02 00:22)
あ、あ…。
夜明けさんに対するコメントを本文に書き加えてるうちに路傍さんからコメントが来ちゃった…(汗。
う～、よかった。
路傍さん怒ってなかった＾＾；
by parlophone (2005-11-02 00:26)
いや。別に。そんなことは。
も～いつも楽しませていただいてますから、今後もよろしくお願いします。ただ、今日たまたま女子高校生が母親に毒を盛って、それで母が弱っていくさまをブログにしていたというニュースを見たとき、なんとなく遼さんの身を案じたというだけです（笑）。
by 路傍の石 (2005-11-02 01:29)
うっ、そ、そういえば最近体調が…（って、おい！）
う～ん、たしかに子どもたちに孝行はしてませんねえ。
いつも「ギター1本売ってディズニーランド連れてって」
といわれるたんびにアカンベーしてる父親です＾＾
by parlophone (2005-11-02 22:23)
こんばんは〜
ラバーのラウド聴いてみたい私です。
やっぱり、遼さん、すごいです。
ラバーの、UK盤は、stereoの2EMIを2種類しか持ってませんです。
お金なくって（笑）
いつかは、ゲットしたいです。
PS
サザン、Amazonにしました。
近日中に、届く予定です。(^^
by Reiko (2005-11-02 23:33)
遼さんはとにかく状態のいいものにこだわって蒐集しておられるので、きれいなものばっかりでいいですねえ。
私はアーネストは1枚も持っていないので1枚くらいは欲しいんですが、なぜか今まで巡り合えないでいます。
でも、路傍さんじゃありませんが、最近そこまでこだわることにちょっと疲れた感がなきにしもあらずで、普通に聴けてりゃCDだっていいじゃんなんて、コレクターにあるまじき怠け心が顔を出し始めました（笑）。最近は出張続きの仕事の関係もあってヤフオクにも遠ざかってますしねえ。単に疲れてるだけかな？（笑）
by MASA (2005-11-03 00:22)
Reikoさん、どうもです。
ラバーのラウド、まああまり期待されると「？？」となるかもしれませんね。
でも迫力があるのは確かです＾＾
サザン、間に合ってよかったですね。
浴びるように聴いて、楽しみに見て、くださいね＾＾
by parlophone (2005-11-03 13:52)
>最近そこまでこだわることにちょっと疲れた感がなきにしもあらずで、
>普通に聴けてりゃCDだっていいじゃんなんて
いやあ、MASAさんや路傍さんのほうがずっと健全な音楽ファンですよ。
ぼくもたしかにちょっと疲れた感じはあります＾＾；
で、そのまま穏やかにコレクターの道から外れていけばいいんですが、
ときどき「ぐわっ！！」みたいにお宝にでくわすとまた煩悩が起こってきて、
あ～気がつけば買っちゃった～みたいな…。
いけません…sigh
by parlophone (2005-11-03 13:56)
こちらにいらっしゃるみなさんは健全な音楽の接し方をされていると思いますよ。キチンと聴いて評価されているわけですから健全な音楽ファンです。拙もこれまで随分授業料を払ってきましたが、たくさんのコレクションに接したからこそ分かったことも多々あったので後悔はしていません。欲望も際限なく膨らみますけど、感性も磨かれたから要は音楽との接し方でしょうね。
も～偉そうなことばっか書いてすみましぇん（笑）。
by 路傍の石 (2005-11-04 14:13)
路傍さん、
「もっとも熱い時代をともに過ごした音盤たちに埋もれて生きる。我が人生に悔いなし！」
を座右の銘にされてるだけあって、深く含蓄のあるお言葉、痛み入ります。
ところでぼくもルディ・ヴァン・ゲルダーのオリジナル盤をとっかえひっかえ、思いっきり大きな音で聴いてみたいですゥ～＾＾
by parlophone (2005-11-05 00:49)