ポールの新作 『CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD』 [BEATLES]
さて今日はポールの新作だあ!
CD棚を眺めてみると、ぼくが持っているポールのいちばん新しいアルバム( ライヴやサウンドトラック盤を除く )は76年の『ウイングス・アット・ザ・スピード・オヴ・サウンド』だから、およそ30年ぶりのスタジオ・アルバムということになる(笑)。
なんかこの前もそっくりおんなじこと書いたなあ……(笑)。
で、さらに衝撃の告白(?)をすると、ポールのアルバムを発売と同時に買ったのは初めてだ。
『マッカートニー』から『スピード・オヴ・サウンド』までのアルバム( LP盤 )はマイ・パートナーの嫁入り道具だったんだもんなあ。
それまでほとんど聞いたこともなかった……。
でも高校のころあれだけファンだったストーンズだって、最後にリアル・タイムで買ったのは71年6月に買った『スティッキー・フィンガーズ』だったんだから、34年ぶりに発売と同時に新譜を買ったことになる。
これはすべてウェブのおかげで、いろんなサイトのウェブ・マスターのみなさんや、そこで知り合ったいろんな方からのアドヴァイスがなかったら、今回のストーンズもポールもぜったい買ってないよなあ。
さて、今回のポールの新作なかなかいい感じで気に入っている。
軽快なロック・ナンバーの「ファイン・ライン」からドラマチックなバラード「Any Way」まで全13曲、ハードなナンバーがないのがちょっと残念だが、ポールらしいメロディがそこここに顔を出す(*)。
ブックレットには1曲ごとの詳しいパーソネルが載っていて、ほとんどの楽器をポールがこなしているのにはあらためて驚かされるが、アコースティック・ギターもマーティンのD-28だったり、エピフォンのテキサンだったり、エレクトリックはカジノだったり、フェンダーのストラトだったりテレキャスだったり、そのあたりがきちんと記載されているのがとても楽しい。
びっくりしたのはアコースティック・ピアノが10曲に入っているのだが、ベーゼンドルファー、スタインウェイ、ヤマハ、そしてクラウンのアップライトというぐあいに弾きわけていること。
う~ん、ここまでこだわりがあったのね。
(ちなみにベースとドラムスはすべてヘフナーとラディックです)
DVDの方は30分のドキュメンタリーとおなじみ「ファイン・ライン」のプロモ・クリップなど。
インターネット上ではよくわからなかったカヴァー・フォトはお父さんのマイク( あれ?そうだっけ )が1962年に撮った写真だった。
裏庭で混沌のなかから何かを創造しようとギターを奏でる20歳のポール。
なかなか素敵な写真だ。
最後に駄ネタを一つ。
英語のリスニング力のとんとないぼくは、とんだ空耳を。
「後回~し、後回~し、後回しオヴ・ザ・ビジー・デイ…」
忙しい日にゃ後回しだよね。
お後がよろしいようで(笑)。
こんばんわ! 拝見しました~、TBもありがとうございます。
こちらも、さっそくさせていただきます。
奥様の嫁入り道具はなかなかですな。
うちなんぞ、ハードロックだったので当時はついていけなく..
うーむ、このところ評価が高いアルバムばっかりでうれしい悲鳴です。
DVDで出てきたアコギはピックガードが右利き用でしたが
最近のものなのでしょうか?
by たまち (2005-09-16 01:11)
↑ 訂正
左効き用でした(汗) どういうものかわかりましたら教えてください。
マーチンD28?
by たまち (2005-09-16 01:15)
>奥様の嫁入り道具はなかなかですな。
高校生のころはポールと結婚することが夢だったそうです^^
お、左利きに気づくところはただものじゃありませんね。
「ファイン・ライン」に出てくるのはおっしゃるとおりマーティンのD-28です。
ポールはジョンと同じころにD-28を買っている( ジョンのD-28は「ハロー・グッバイ」のプロモ・クリップで有名ですね )と思うのですが、ここに出てくるのはペグがシャラーになった後のものですから、おそらく90年代のものだと思います。
あとドキュメンタリーのなかではマーティンの12弦も出てきてましたね~。
by parlophone (2005-09-16 01:34)
遼さん、こんばんは~。クラプトンとポールのTBいただきました。
『ケイオス&クリエイション』巷の評判いいですねぇ~。
ポールの音で、こういう地味な音が広く理解されるのがちょっとばかり不思議な気がしました。
ということで拙は辛口の採点になりましたが、TBさせていただきます。
by 夜明けのティーンエイジャー (2005-09-16 01:44)
夜明けさん、どうもです。
>ポールの音で、こういう地味な音が広く理解されるのがちょっとばかり不思議な気がしました。
そうなんですか。
ぼくは『フレミング・パイ』をちょこっとだけ聴いたことがあるんですが、あまり印象には残りませんでした^^;
でもこちらのほうが地味なんですよね?
へえ~、じゃあもう一回『フレミング・パイ』買ってみるかなあ~。
じつは中古ショップで買って、すぐにまた持ってったんで(笑)。
by parlophone (2005-09-16 01:54)
遼さん、はじめまして。
私は今回のアルバム愛聴盤になりそうな予感大です。気に入っております。
ハードなナンバーがないのが確かにちょっと残念な気はしますけども。
「McCartney」や「Ram」が好きな人にはこれぞポールって思う人もいるんじゃないかなー、なんて思っています。
私のブログ(Baby's Requestといいます)にも感想みたいな雑文を書いてみたのでTBさせていただきました。
ではでは。
by フクライフ (2005-09-16 11:51)
遼さん、こんばんわ
ありがとうございました。
>高校生のころはポールと結婚することが夢だったそうです^^
ということは、遼さんはポールですね(笑)
>ここに出てくるのはペグがシャラーになった後のものですから、おそらく90年>代のものだと思います。
おお、そうですかぴかぴかだったので、やはり最近のものなのですね。
>マーティンの12弦も出てきてましたね
そうですか、チェックしてみますね。
by たまち (2005-09-16 18:33)
マイクは弟。親父はジェームス。兄貴の真似して、マイク・マクギアの名前で音楽活動したけど、写真家のほうが向いてたみたい。
さて、今回の「混沌」、そんなにいいかねえ。少なくともビートルズ以来の傑作というのは言い過ぎ。ランピー・トラウザーズ以降のものとしては、まあいい出来だと思うけど。でも、やはり聴きたくなるのはTUG OF WARとかのほう。発売間もない頃、なけなしの小遣い貯めて初めて買った。そのころは、あまりLPとか持ってないから、1枚を何度も大切に聴いたもの。
それより、DVDに字幕がないんで、難儀してます。英語字幕でもいいんだけど。仕方ないから、日本盤買うかな。でも一銭も金払いたくないから、全額ポイントで。もちろんセキュアCDは鳥除けにでもして、我が家の安全を守ってもらいます。
by Johnny O'Brien (2005-09-16 21:50)
遼さん、こんばんは〜。
やっぱ評判いいようっすね〜。私も早よ買わねば!
もちろんUSのDVD付きを・・・字幕無しは残念ですが・・・でもだからって国内盤は買いませんが。笑
延期になったアナログも欲しいのですが!
では〜
by へどろん (2005-09-16 22:17)
フクライフさん、こんばんは。
ようこそおいでくださいました。
コメント&トラバありがとうございました。
Baby's Requestも拝見いたしました。
1曲ごとの詳しい解説で、とても楽しく拝見しました。
あとでコメントもさせてくださいね。
今後ともよろしくです~。
by parlophone (2005-09-16 23:57)
Johnnyさん、どうもです。
>マイクは弟。親父はジェームス。
ですよねえ。
ブックレットに「COVER Mike McCartney
Our Kid Through Mum's Net Curtains, 1963」
と書いてあったんで「Our Kid」ということはマイクが父親なのかなあ…と思ったわけで。
>ビートルズ以来の傑作というのは言い過ぎ。
そりゃ言い過ぎです(笑)。
ビートルズが解散してすごく淋しかったとき、ポールの「アナザーデイ」がラジオから流れてきてどんなに嬉しかったかわかりません。
ポールがいる限り、こんな素敵な曲が聞けるんだ…と涙が出そうでした。
このアルバムにはそんなマジックをもった曲は残念ながら1曲もないと思います。
少なくとも『McCartney』や『RAM』のほうが好みだけどなあ。
by parlophone (2005-09-17 00:07)
たまちさん、どもどもです^^
>ということは、遼さんはポールですね(笑)
や、やめてください。
夢破れたあげくがぼくです(笑)。
最初のメニュー画面で出てくるエピフォンのテキサンは、紛れもなく「イエスタデイ」のときにステージで使っていたものだと思います^^
by parlophone (2005-09-17 00:10)
へどろんさん、どうもです。
うんうん、アナログも欲しいですねえ。
冷静に考えるとデジタル録音、デジタル・ミックス、デジタル・マスターのアナログ盤って「???」なんですが、冷静に考えられない(笑)。
でも予算的にはきびしいなあ…。
by parlophone (2005-09-17 00:13)
>兄貴の真似して、マイク・マクギアの名前で音楽活動したけど、写真家のほうが向いてたみたい。
そのマイクが 「大ピンチ!」 の様です(笑)。
↓
http://www.thebeatles.co.jp/contents/index2.htm
by Y.Z. (2005-09-17 00:54)
残念ながら会員ではないので見れません。
どんなふうにピンチなのでしょうか?
気になるなあ(笑)。
by parlophone (2005-09-17 01:31)
こんにちは、遼さん
大変失礼しました(笑)。ちょっと大ボケでしたね。弟くんも いい歳こいてるん
だから、いい加減しっかりして欲しいですね。ポールがショックで ますます
老いなければいいのだけど。
↓
dotmusicによると、ポール・マッカートニーの弟マイク・マッカートニーが昨年マージーサイド、ウィラルにあるパブでウエイトレスの身体に触ったとして告訴されている。マイクは先週チェスター裁判所に出廷、容疑を否認した。
ポールは弟を擁護する声明を広報を通じて発表した。「僕はこの申し立てに抗議し、完全に弟を支持します。マイクは人々に対して敬意を持つのと同様に、公私共に敬意を得てきた献身的で家庭的な男性です。できる限り早く彼が汚名を晴らし、彼と家族が心配から解放されることを願っています」
マイクは来月ふたたび裁判所に出廷する予定。
by Y.Z. (2005-09-17 09:22)
こんにちは。ここに初めて書き込みます。
何かの番組で、このアルバムについて語るポールを見ました。
「13曲の中でコレとコレとコレ(計3曲)が気に入っている。」と、キッパリ限定
しちゃっていて笑いました。
(これから出すアルバムなんだから、普通、どれも渾身の作です、とか
言うものでしょうに)
あと、来年はついに、あの名曲そのままの64歳になっちゃいますね。の
質問には、やや憤然として
「ああ、確かに。まあ来年はそれ歌わないといけないかなとは思うけど。
でも僕は今43歳だから関係ないけどね。」と、2度も「僕は43だ」を
繰り返し、まるで私なんかが年齢を聞かれて「え?歳?ハタチです。」と
ムッとしながら往生際が悪く答える感じにとても似ていて、
なんだかんだ言っても、女も男も、日本人もイギリス人も、やっぱり年を
取った自分には目を背けたいんだなぁ。と、ちょっと親近感を覚えると共に
「ちっちぇぇな、器・・・」ともチョビッと思えたりしました。(手厳しい)
by milk_tea (2005-09-17 09:43)
遼さん、おはようございます。
ポールでなく残念でした^^
>最初のメニュー画面で出てくるエピフォンのテキサンは、紛れもなく「イエスタ>デイ」のときにステージで使っていたものだと思います^^
ということは40年前のものですね。ご教示ありがとうございました。
by たまち (2005-09-17 10:05)
そう言えば、何日か前の「めざましテレビ」にポールが出て、milk_teaさんがお書きになったとおりのこと言ってました。ちょっと笑ってしまいました。
わざわざイギリスまで取材に行くフジテレビもすごいけど、ちゃんと時間を裂いてインタビューに答えてくれるポールも相変わらずサービス精神旺盛ですね。
by MASA (2005-09-17 11:31)
Y.Z.さん、どうもお手数をかけました^^
セクハラですか~。
いや、痴漢だなあ。
ま、こういうばあいだいたいクロですよね~。
ほんとしっかりしないとね、いい歳なんだから!
by parlophone (2005-09-17 12:38)
おお、milk_teaさん、ようこそいらっしゃいました!
>「ちっちぇぇな、器・・・」ともチョビッと思えたりしました。
ぎゃはは、ほんとですね~(笑)
そうか、ポールってやっぱり若く見られたいのか。
ぼくはオーストラリアの国連(人権)大使の公演を聴いたことがありますが
(もちろん日本語の通訳付き^^)、その方はアボリジニの女性の方でしたが、
まず最初に自分の年齢を言って、「オーストラリアでは老人は経験を重ねた人として尊敬されるので自分が歳をとったことを恥ずかしく思ったりしません」
とおっしゃってました。
うーん、それがほんとうだよな~、と思ってしまいました。
ところでポールも来年は64ですか。
これは大々的にキャンペーンをうってほしいですね^^
by parlophone (2005-09-17 12:46)
たまちさん、どうもです。
ちなみに左利き用のレス・ポールもちらっと映りますが、もともとヴィンテージのレスポールってすごい値段なんですが、左利き用はそのなかでもレアなので、軽く1,000万は超えると思います。
ステージでもちゃんと使ってますけどね^^;
by parlophone (2005-09-17 13:15)
MASAさん、どうもです!
えっ!わざわざ英国までインタヴューに…。
ポールだけじゃなくて、ストーンズやクラプトンにもインタヴューしたのかなあ。
もともとポールはサーヴィス精神旺盛な人ですけどね^^
by parlophone (2005-09-17 13:17)
遼さん、毎度です~。TBさせていただきました。
ポールのソロも数十年ぶりでしたか(笑)
このジャケット写真はなかなか味のある写真ですよね。
しかし父親の撮影だったとは知りませんでした。
by prodigal (2005-09-17 15:59)
prodigalさん、どうもです。
そうなんです。ライヴはレーザーディスクも持ってるし、この前の『BACK IN THE USA』ツアーのCDも2年ぐらい経ってから中古ショップで買ったんですが^^
ライヴを見たり聴いたりすると「昔のビートルズの曲もいいけど、ソロになってからの自分の曲をもっと大切にしてくれたらいいのにな~」と思います。
わがままでしょうか(笑)。
by parlophone (2005-09-17 22:23)