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プレイボール [雑誌・書籍・コミック]

『20世紀少年』、『PLUTO』と並んで、定期的に読んでいるマンガがある。
それがちばあきおの『プレイボール』だ。
ご存知の方も多いと思うが、このマンガは現在リアル・タイムで連載されているマンガではない。
1973年から78年にかけて『週刊少年ジャンプ』に連載された古~いマンガなのだ。
それが30年後のいま月刊で刊行され、(残念ながら福岡では見れないが)新作TVアニメとなって放映されている。
つまりマンガのなかでも古典として現代に生き続け、読者を増やし続けているマンガなのだ。



ちばあきおはその名前からも想像できるが、日本を代表する漫画家ちばてつやの実弟である。
初め兄のアシスタントとしてマンガを描き始め、1972年から『別冊少年ジャンプ』に『キャプテン』を連載、これが好評を博して翌73年には『プレイボール』の連載するようになった。

『キャプテン』は隅谷二中という中学校の4代にわたる野球部キャプテンの活躍を、『プレイボール』はそこの初代キャプテンだった谷口が隅高に進学してからの活躍を描いている。
この2作品は並行して描き続けられ、1977年、ちばは両作品によって第22回小学館漫画賞を受賞している。
月刊誌を発表の場としていた『キャプテン』は『プレイボール』が終わった翌年の79年まで連載がつづき、80年代にはTVアニメにもなっている。

ぼくがこの2作品を友だちに薦められて読んだのは大学生のときだから、おそらく1975年ごろのことだと思う。
『巨人の星』なんかとはまったく違う、地味だがひたむきで一生懸命な登場人物に「こんなマンガもあるんだ」と蒙を啓かれた思いで、夢中になって読んだものだ。
ただそのころは二作品とも完結しておらず、まるで大河ドラマのように続いていたので、いつしか読むのをあきらめてしまった。

それが昨年の5月から、『月刊コミック特盛 プレイボール総集編』(ホーム社)として出るようになって、毎月読んでいるというわけだ。

今どき日本にこんな高校生はいない。
そんなことはわかっている。
でも、ひょっとしたらどこかにまだこんなスポーツ少年がいて自分の夢をかなえるために健気にがんばっているのではないか。
そんな想いも捨てられずに、毎月18日前後の発売日が待ち遠しいのだ(笑)。

ちなみに『キャプテン』のほうもかつてのTVアニメがDVD化され、月刊誌も発売中(現在第2巻まで刊行)だ。
しかし『キャプテン』や『プレイボール』の続編を読むことはできない。
ちばあきおは1984年にボクシング・マンガ『チャンプ』の連載を開始した矢先、鬱病によって自殺してしまったからだ。
残念なことである。


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へどろん

こんばんは〜。
懐かしいっすね〜、この2作。
氏の訃報を聞いた時悲しかったなぁ・・・なぜか谷口が死んじゃったみたいな気がして。
なんか谷口が練習で使った、とうちゃんの作った強烈なマシン?が印象深かった記憶がありますね〜。荒削りで豪快極まりないって感じで。
では〜
by へどろん (2005-08-12 23:27) 

parlophone

へどろんさん、どうもです。
>氏の訃報を聞いた時悲しかったなぁ・・・なぜか谷口が死んじゃったみたいな気がして。
ぼくも新聞で読んだのですが、なんか信じられなくてすごくショックだったのを覚えています。
きっと谷口くんみたいにまじめで、サボるとか怠けるとかいうことのできない人だったんでしょうね~。
by parlophone (2005-08-13 16:05) 

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