ビッチズ・ブルー レガシー・エディション [モダン・ジャズ・ジャイアンツ]
いやあ、11月17日はスゴイ一日だった。
なにがスゴイって、客観的にはビートルズの音源がついにiTunesで配信されるようになったってことなんだろう(職場でも17日午前0時の発表ってなんだろう、とずいぶん話題になっていた)けど、自分的にはコレ!
こんなもんがいっぺんに届いてしまった…(笑。
画像上から、
『エイリアン・アンソロジー』(Blu-ray 6枚組)
『ビッチズ・ブルー レガシー・エディション』(CD 3枚組 + DVD)
『バンド・オン・ザ・ラン スペシャル・エディション』(CD 2枚組 + DVD)
しかも今回はすべて国内盤なわけで、もちろんいっぺんに払えるようなお値段ではないから
♪ドンガー、ドンガラガッタ、ドンガー、ドンガラガッタ
分割~様のお通りだい!
と思わずハナウタを唄ってしまうくらいのスゴサだった…。
そのなかからきょうは『ビッチズ・ブルー レガシー・エディション』をご紹介しよう。
ぼくがジャズを聴き始めたのは1973年ぐらいからで、そのころはラジオからよくリターン・トゥ・フォーエヴァーの曲が流れたりしていた。
いまから考えると、マイルズが『ビッチズ・ブルー』を発表したのが70年だから、そのころはかれの影響を受けた音楽がそれこそジャズの世界を席巻していたわけで、ジャズが新しいアスペクトに突入していくというすごいときにジャズを聴き始めたわけだ。
けれどそのころはまだ『ビッチズ・ブルー』は賛否両論の状態で、どちらかというとぼくの周りでも、あれはジャズじゃない、という人が多かったなあ。
ぼく自身もずいぶん長い間「聴かず嫌い」の状態だったから人のことは笑えないわけだ。
思い出話はこれぐらいにして、さっそく『レガシー・エディション』をご紹介しよう(笑。
今年は40周年ということで、US盤では3CD + DVD + 2LPというアニヴァーサリー・エディションも用意されているようだが、50周年の『カインド・オヴ・ブルー』アニヴァーサリー・エディションはけっきょくアナログ盤を聴かないまま。
なので、今回はLPなしのものを選んだ。
(4枚のディスクを収めるデジパック仕様で24ページのカラー・ブックレットと国内盤解説書つき)
今回の目玉は3つだ。
まず、①悪名高い?ボックスセット『Complete Bitches Brew Sessions』(1998年)にも収録されていなかった未発表音源。
②ウェイン・ショーター(ss,ts)、チック・コリア(el-p)、デイヴ・ホランド(b)、ジャック・ディジョネット(ds)からなる、いわゆる"ロスト・クインテット"のライヴ映像を収めたDVD。
そして③『ビッチズ・ブルー』発売後の1970年8月のライヴCD。
(全部開くとこんな感じ)
(ブックレットもピクチャー・レーベルもとにかくかっこいい!)
①の聴きものはなんといっても10分を超える「スパニッシュ・キー」の初蔵出しの別テイク。
マスター・テイクと同じ69年8月21日の録音で、まだアレンジもばっちり決まる前の生々しい演奏が聴ける。
②はたしかデンマークのTV局が収録したもので、1969年11月4日のコペンハーゲンのライヴを完全収録している。
映像的にもばっちりだし、マイルズのカラフルな衣装なんかも色褪せずに再現されるので感激だが、なんといってもロスト・クインテットの演奏が70分も見れるのだからスゴイ。
おなじみ「Directions」から始まって、アルバムのリリース前だが「ビッチズ・ブルー」はもちろん、「Miles Runs The Voodoo Down」も聴ける。
そしてなんといっても最大の聴きものが③だ。
70年8月18日、マサチューセッツ州ボストン郊外のタングルウッドにおけるライヴで、以前から『Tanglewood on the Storm』などのタイトルでコアなファンにはおなじみの音源だったもの。
ついにオフィシャルとして登場することになった。
もってるんだったら早く出せよ、という感じだが、チック・コリアのエレクトリック・ピアノにキース・ジャレットのオルガンが暴れまくる、中山泰樹でなくても「ク~ッ、たまらんち会長」状態は必然の圧倒的ライヴだ。
ちなみにUS盤レガシー・エディションではこの肝心かなめの③がついてない。
これはもう国内盤しかないでしょう。
しばらくは『ビッチズ・ブルー』状態がつづきそうだなあ。
なにがスゴイって、客観的にはビートルズの音源がついにiTunesで配信されるようになったってことなんだろう(職場でも17日午前0時の発表ってなんだろう、とずいぶん話題になっていた)けど、自分的にはコレ!
こんなもんがいっぺんに届いてしまった…(笑。
画像上から、
『エイリアン・アンソロジー』(Blu-ray 6枚組)
『ビッチズ・ブルー レガシー・エディション』(CD 3枚組 + DVD)
『バンド・オン・ザ・ラン スペシャル・エディション』(CD 2枚組 + DVD)
しかも今回はすべて国内盤なわけで、もちろんいっぺんに払えるようなお値段ではないから
♪ドンガー、ドンガラガッタ、ドンガー、ドンガラガッタ
分割~様のお通りだい!
と思わずハナウタを唄ってしまうくらいのスゴサだった…。
そのなかからきょうは『ビッチズ・ブルー レガシー・エディション』をご紹介しよう。
ぼくがジャズを聴き始めたのは1973年ぐらいからで、そのころはラジオからよくリターン・トゥ・フォーエヴァーの曲が流れたりしていた。
いまから考えると、マイルズが『ビッチズ・ブルー』を発表したのが70年だから、そのころはかれの影響を受けた音楽がそれこそジャズの世界を席巻していたわけで、ジャズが新しいアスペクトに突入していくというすごいときにジャズを聴き始めたわけだ。
けれどそのころはまだ『ビッチズ・ブルー』は賛否両論の状態で、どちらかというとぼくの周りでも、あれはジャズじゃない、という人が多かったなあ。
ぼく自身もずいぶん長い間「聴かず嫌い」の状態だったから人のことは笑えないわけだ。
思い出話はこれぐらいにして、さっそく『レガシー・エディション』をご紹介しよう(笑。
今年は40周年ということで、US盤では3CD + DVD + 2LPというアニヴァーサリー・エディションも用意されているようだが、50周年の『カインド・オヴ・ブルー』アニヴァーサリー・エディションはけっきょくアナログ盤を聴かないまま。
なので、今回はLPなしのものを選んだ。
(4枚のディスクを収めるデジパック仕様で24ページのカラー・ブックレットと国内盤解説書つき)
今回の目玉は3つだ。
まず、①悪名高い?ボックスセット『Complete Bitches Brew Sessions』(1998年)にも収録されていなかった未発表音源。
②ウェイン・ショーター(ss,ts)、チック・コリア(el-p)、デイヴ・ホランド(b)、ジャック・ディジョネット(ds)からなる、いわゆる"ロスト・クインテット"のライヴ映像を収めたDVD。
そして③『ビッチズ・ブルー』発売後の1970年8月のライヴCD。
(全部開くとこんな感じ)
(ブックレットもピクチャー・レーベルもとにかくかっこいい!)
①の聴きものはなんといっても10分を超える「スパニッシュ・キー」の初蔵出しの別テイク。
マスター・テイクと同じ69年8月21日の録音で、まだアレンジもばっちり決まる前の生々しい演奏が聴ける。
②はたしかデンマークのTV局が収録したもので、1969年11月4日のコペンハーゲンのライヴを完全収録している。
映像的にもばっちりだし、マイルズのカラフルな衣装なんかも色褪せずに再現されるので感激だが、なんといってもロスト・クインテットの演奏が70分も見れるのだからスゴイ。
おなじみ「Directions」から始まって、アルバムのリリース前だが「ビッチズ・ブルー」はもちろん、「Miles Runs The Voodoo Down」も聴ける。
そしてなんといっても最大の聴きものが③だ。
70年8月18日、マサチューセッツ州ボストン郊外のタングルウッドにおけるライヴで、以前から『Tanglewood on the Storm』などのタイトルでコアなファンにはおなじみの音源だったもの。
ついにオフィシャルとして登場することになった。
もってるんだったら早く出せよ、という感じだが、チック・コリアのエレクトリック・ピアノにキース・ジャレットのオルガンが暴れまくる、中山泰樹でなくても「ク~ッ、たまらんち会長」状態は必然の圧倒的ライヴだ。
ちなみにUS盤レガシー・エディションではこの肝心かなめの③がついてない。
これはもう国内盤しかないでしょう。
しばらくは『ビッチズ・ブルー』状態がつづきそうだなあ。
遼さん、
おはようございます。(こっち、ドイツは夜中の1時です。)
うちも、『ビッチズ・ブルー』はどうしようか迷ってたところでした。でも、日本盤のは、CDだけの4枚組のがあるんだ。こっちだと、それにLPが2枚付いてくるエディションがありますよ。やっぱりそれにしようかな。
ボックスセット持ってるけど、あんまり聞かないんですよね。(笑)
うちは、よっぽど、ジャック・ジョンソンか、イン・ア・サイレント・ウェイのボックスセットの方が好きです。
by きよ (2010-11-24 08:58)
うん、やっぱり買いましたか。
実は私も当時は「カッコいいけど、どこかROCKしていないよなあー」と感じて、あまりハマりませんでした。
フィルモアを聴いた時は「やるじゃん!」と思ったのですが、それでもあまり深入りしませんでした・・・(若気の至り?)
ところが・・・今になってようやくマイルズが何をしたかったのか、おぼろげながら判ってきた(感じられるようになってきた)と思います。
短期間ではありましたが、キースが在籍していた時のマイルズ・グループの演奏は鬼気迫るものがありますよね。チックも一番ノリに乗っていた時だったと感じます。
Bitches BrewはJazz だとかRockだとかFunkだとかを超越したMiles Musicですね。もちろん、ショーターやザヴィヌルという素晴らしい理解者を得たから成し得た結果だとは思いますが・・・
それに、このジャケットですよね、なんたって!
by MORE (2010-11-26 10:12)
いやあ、豪勢ですね(笑)
「BITCHES BREW」は予算の都合で買ってません。
映像や別テイクに興味をそそられますが、まあこのアルバムはオリジナルのアナログがあるならいいかな、と^^;
エイリアンのアンソロジーと「BAND ON THE RUN」のレビューも楽しみにしてます^^。
by MASA (2010-11-28 00:08)
っへっへっへ。年末はマイナーな各国のプログレを買い漁ってしまったので、ビッチズもバンドオンザランもお預けです。
遼さんのブログで聴いた気になろう・・・。
by 幻燈です~ (2010-11-28 02:14)
もう、こんなに買っちゃって。
12月8日のアップルレーベルボックスどうするんでずかっ?
by 幻燈です~ (2010-11-28 03:15)
最初、安かったので輸入盤で買おうかなと思っていたのですが、日本盤にはLIVE CD、それもキース入りが付いているというので、輸入盤は止めました。
日本盤はまだ狙ってます。ああ、ブルーレイ欲しいです。
by pinkisland (2010-12-16 07:19)
きよさん、こんばんは。
レスが1か月も経ってしまって申し訳ありません。
>日本盤のは、CDだけの4枚組のがあるんだ
そうなんですよ。
ブートでは有名だと思うんですが、70年8月のタングルウッドがオフィシャルで出るというのは、ファンにとってはたまらないですね^^
>うちは、よっぽど、ジャック・ジョンソンか、イン・ア・サイレント・ウェイのボックスセット
ぼくはジャック・ジョンソンって聴いたことないんですよね。
来年の楽しみにしておきたいと思います(笑。
by parlophone (2010-12-28 19:35)
MOREさん、こんばんはー。
1か月以上もレスできないで申し訳ありません。
>「カッコいいけど、どこかROCKしていないよなあー」
たしかに一般的なロックの概念からいうとかなり外れてますよね。
もちろん60年代のファンキー・ジャズや新主流派からも遠い。
これをリアル・タイムで正当に評価した油井正一さんなんか、ほんとすごい感性の持ち主だったと思います。
>今になってようやくマイルズが何をしたかったのか、おぼろげながら判ってきた
>(感じられるようになってきた)と思います
遅ればせながらぼくもそんな感じです。
やっとマイルズのかっこよさがわかってきた(笑。
>それに、このジャケットですよね、なんたって!
そうなんですよ!
HMVで買ったら購入特典として壁紙がついてきたので、その日からぼくのパソコンはBitches Brew 40th Anniversaryです^^
by parlophone (2010-12-28 19:42)
MASAさん、こんばんは。
1か月もレスできずにすみません。
>映像や別テイクに興味をそそられますが
映像もいいんですが、やっぱりタングルウッドのライヴCDですねー。
ロスト・クィンテットの音源は貴重です^^
でも、MASAさんはオリジナルのアナログ盤をお持ちだからなあ。
ウラヤマシイ^^;
>エイリアンのアンソロジーと「BAND ON THE RUN」のレビュー
するつもりだったんですが、いつになることやら…。
長い目で見守ってくださいね(笑。
by parlophone (2010-12-28 19:48)
幻燈さん、こんばんは~。
レスできずに申し訳ありませんでした。
>年末はマイナーな各国のプログレを買い漁ってしまった
いいですねー。
きっと貴重でお値段もそれなりに高いんでしょうねーー。
>もう、こんなに買っちゃって
>12月8日のアップルレーベルボックスどうするんですかっ?
ごめんなさ~い^^;
アップル・ボックスは完全にパスです。
ってか、そんなのが出てたんですね…。
おそろしいなあ。
by parlophone (2010-12-28 19:55)
pinkislandさん、こんばんは。
レスが遅くなってしまって申し訳ありません。
>最初、安かったので輸入盤で買おうかなと思っていたのですが
おー、危なかったですね~。
>日本盤はまだ狙ってます。ああ、ブルーレイ欲しいです
ブルーレイはレコーダじゃなけりゃ安いんですけどね~。
レコーダはビットレートが高いので500Gぐらいだとすぐいっぱいになっちゃいますね^^;
by parlophone (2010-12-28 19:58)