スティーヴィー・レイ・ヴォーンのアルバム――part2 [紙ジャケ]
1985年にリリースされた3rdアルバム『ソウル・トゥ・ソウル』からはソウルフルでダウン・トゥ・アースなキーボード・プレイヤーのリース・ワイナンスが参加する。
とくに聴きものはワウ全開のM-1「Say What!」とスティーヴィーのオリジナルM-4「Ain't Gone 'N' Give up on Love」。
85年当時ワウを使うギタリストはだれもいなかったと思うが、(どちらかというと古きよき時代の郷愁をさそうエフェクターと見なされていた)ワウを駆使して圧倒的なインストゥルメンタル・ナンバーに仕上げたのがオープニングの「Say What!」だ。
「Give up on Love」は入魂のスロー・ブルーズで、6分以上にわたってしだいに盛り上がってゆく展開は見事というしかない。
このころのスティーヴィーはウィスキーにコカインを混ぜたものをスタジオでも飲んでいて心身ともにボロボロだったというが、いつになく力の抜けた軽やかなヴォーカルが印象的なM-2「Lookin' Out the Window」や、ジャジーなM-5「Gone Home」、ふたたびワウが登場するアール・キングのカヴァーM-9「Come on」など、そんな私生活を微塵も感じさせない充実したできだ。
ボートラではジミの「Little Wing~Third Stone from the Sun」の13分以上にも及ぶカヴァーが圧巻だ。
紙ジャケはE式のシングル・スリーヴで、8ページの英文ブックレットと日本語の歌詞・対訳・解説がついている。
(めずらしくギブソンのES-335をかかえるSRV)
前作から4年のインターヴァルをおいてリリースされた『イン・ステップ』は、麻薬と飲酒の悪癖を克服したスティーヴィー・レイの復帰を祝う作品であるとともに遺作となった。
(ナショナルのリゾネイター・ギターを抱えるSRVがかっこいい)
アルバムは「The House is Rockin'」で軽快に幕を開けるが、M-2「Crossfire」、M-3「Tightrope」、M-7「Wall of Denial」といった、ドラッグとアルコールへの依存から地獄の底を這いずりまわった苦しみを歌った曲が収められている。
しかしブルーズという楽曲がもともともっている親和性のゆえなのか、アルバム自体は重苦しさなどまったく感じさせず、スティーヴィーも絶好調でギターを弾きまくっていて、とくに「Wall of Denial」は出色のできだ。
そのほか、バディ・ガイのM-5「Leave Me My Girl Alone」やギターを弾く喜びにあふれたインストゥルメンタルM-6「Travis Walk」、前回のコメントでぷーちゃんさんが絶賛されていたM-10「Riviera Paradise」などもほんとうにすばらしい。
ボートラは4曲のライヴを収めている。
紙ジャケはこちらもコーティングのないE式のシングル・スリーヴ。
8ページの英文ブックレットと日本語の歌詞・対訳・解説のほか、歌詞などの印刷されたカスタム・スリーヴが復刻されている。
遼さんこんばんは\(。・o・。)/コンバンワ!
私も「Texas Flood」の後遼さんのおススメもあって「Couldn't Stand The Weather」も買いましたよ~それともう1枚「ライヴ・アライヴ」も一緒に入手しました└(^へ^)┘えっへん!
いやー気持ちいい位カッコいいですね。ブルースといっても英国の暗いブルースではなくてアメリカらしい明るめのアメリカン・ブルースでこれまたいいですね。勿論英国ブルースも大好きですが(;^_^A
クラプトンで言うとブルースブレイカーズのような太いギターサウンドではなくデレク&ドミノス時代の「いとしのレイラ」あたりのからっとしたギターの音に似ている感じがします。
それと私は出来るだけ予算が許すようならライブ盤も買うようにしています、なぜならライブでこそ!そのアーティストの技量がよく分かるので・・さすがライブでもいい感じですね、、、ジミヘンの「ヴードゥー・チャイル」は少し笑えるけど完璧なコピーはお見事の一言ですね。
おススメの「Couldn't Stand The Weather」も含め3枚とも買って良かったです・・・ソニーさん安いし(嬉)(^o^)v
by tetsupc2 (2009-07-30 22:22)
遼さんすみませ~ん(;^_^A
前回Chris Duarteのどのアルバムですか?にお答えしておりませんでしたm(_ _)m
アルバム名は1994年発表の「Texas Sugar」がおすすめです。
スティーヴィー・レイ・ヴォーンの後になるかなぁ・・・でもやはりアメリカン・ブルースで渋いですよ。。。音的には似ていると思います。
by tetsupc2 (2009-07-31 08:57)
tetsupc2さん、こんばんはー。
>「Couldn't Stand The Weather」も買いましたよ~
気に入っていただけたみたいでよかったです^^
>デレク&ドミノス時代の「いとしのレイラ」あたりのからっとしたギターの音に
>似ている感じ
ですよねー。
あまりギンギンに歪んだ太い音じゃないですもんね。
ぼくはヴォーカルもクラプトンに似てるんじゃないかと思ってます。
>私は出来るだけ予算が許すようならライブ盤も買うようにしています
いや~、わかります。
スタジオ録音の作品を買うのが精一杯で、なかなかライヴにまで手が回らないことが多いですが、ライヴでこそ本領を発揮するアーティストはいっぱいいますからね。
ゼップやクリーム、ジミにフーはもちろん、たとえばオールマンズとかリトル・フィート、サンタナやマウンテン、ロリー・ギャラガーにテイスト、ジョニー・ウィンター、テン・イヤーズ・アフター、ジャニス、イエス、ピンク・フロイド…。
ビートルズから始まったBBCライヴものなんかもたくさん買いましたね。
>「ライヴ・アライヴ」
SRVはヴィデオもいいですよ。
このまえの記事のコメントに書いた『エル・モカンボ』なんかおススメです。
輸入盤なら1,200円で買えますよ^^
>Chris Duarteの…1994年発表の「Texas Sugar」がおすすめです
ありがとうございます。
ぜひ探して聴いてみます♪
by parlophone (2009-07-31 23:30)
こんばんは。
スティーヴィーのギターの音。
カラッと乾いた音から、
粘っこい音まで。
いい音だしてるなぁって思います。
曲によってうまく使いわけて、
早弾きの曲でも、力まかせのタメのあるフレーズでも、
1音1音がハッキリ聴きとれます。
リラックスしたスティーヴィーが聴ける、
お兄ちゃんとの共演アルバムも好きです♪
前記事の話になりますが^^;
遼さんがエレキを弾き出したのが最近(でもないか)だったのが、
なんか意外でした^^。
僕は最近アコギばっか弾いてます。
たまにはエレキをガツンと弾きたいなぁ(笑)
記事とは無関係なコメントですみませんm(__)m
by DEBDYLAN (2009-08-06 23:40)
DEBDYLANさん、どうもです。
>スティーヴィーのギターの音…いい音だしてるなぁって思います
ジミに憧れるギター・キッズはみんな、ローズ指板のストラトとロジャー・メイヤーのファズで弾いてみるんですが、全然ジミの音にはならない(笑。
でもほんとうに上手い人が弾くと、べつにロジャー・メイヤーのファズじゃなくても、ちゃんとストラトからジミっぽい音を引き出すんですよね。
そのあたりがほんとにすごいなと思うんですが、SRVのギターもまさにそんな音ですよね。
>早弾きの曲でも、力まかせのタメのあるフレーズでも、
>1音1音がハッキリ聴きとれます
うんうん、ほんとそうですよね。
しばらくCDもなかったので(いつ処分しちゃったのかまったく記憶がないんですが^^;)ほんとうに久しぶりに聴いて、あらてめてホレボレしちゃいました。
>遼さんがエレキを弾き出したのが最近だったのが、なんか意外でした^^
以前から人のエレキを触ることは触ってたんですが、ちゃんと自分で買ったのは92年とか、そのあたりですねー。
>僕は最近アコギばっか弾いてます
ぼく、最近はギター自体を弾くことがあまりないんですが、弾くときはついついアコギですね。
やっぱりぼくもまた、ガツンとエレキを弾きたいなあ~(笑。
by parlophone (2009-08-09 00:18)