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『ダークナイト』 [ぼくのシネマノート]

夏休みで帰ってきた悠のリクエストで『ダークナイト』を見に行った。

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前作『バットマン・ビギンズ』(2005)はMASA さんのお勧めもあってDVD で見たのだが、幼いころ両親を殺されたブルース(クリスチャン・ベール)が数奇な運命をたどって「バットマン」というヒーローになっていく過程が重厚な映像で描かれていて、ティム・バートンの描くバットマンとはまた違ったダークな世界観をもち、さすがクリストファー・ノーランと思わせる出来だった。

『ダークナイト』はそのノーラン=ベール・コンビの第2作ということになる。

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今作を見てもっとも印象に残るのは、なんといってもジョーカーの圧倒的な存在感だ。
以前のシリーズで演じたジャック・ニコルソンももちろん名演だったが、今回のジョーカーはまったく次元が違う。
底のない暗い井戸を覗き込んだときのようなものすごい引力を持った狂気の演出に度肝を抜かれる。
凶悪で残虐で負のカリスマをもった圧倒的な存在という意味では、『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンズ演じるレクター博士と肩を並べるだろう。
そしてそれを演じきったヒース・レジャーもすごい。
たとえばいつも舌に唾液がまとわりついているようなしゃべり方など、思い出しただけでも悪夢が甦るようだ。

ヒースのあまりにも突然で若すぎる死によって、次回作はすごく難しいものになるだろうなあ。

それにしてもアメコミのヒーローは暗い(笑。
スパイダーマンもXメンもデアデヴィルもみんな悩んで苦しんでるが、バットマンの苦悩も半端じゃない。
タイトルのダークナイト(暗黒の騎士)は比喩じゃないのだ。

前作どおり名優マイケル・ケインをはじめとしてモーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンらハリウッドの大スターが脇を固めるほか、新任の検事役としてアーロン・エッカートが熱い演技を見せる。

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ひとつ残念だったのはレイチェル役が前作のケイティ・ホームズ(この女優さん大好きなんです^^)からマギー・ギレンホールに替わったこと。
ケイティはたしかトム・クルーズと結婚したと思うけれど、最近出演作がないなあ。

オフィシャル・サイトは画像 ↓ をクリック。

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2008年 ワーナー映画
152分 シネマスコープ

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コメント 2

MASA

あ、いいなあ、私もこれ観たいです。
アメリカでは今記録的な大ヒットみたいですね。
ヒース・レジャーのジョーカー、なんか鬼気迫る感じですね。
機会があったら観に行きます。
by MASA (2008-08-19 21:59) 

parlophone

MASAさん、こんばんはー。

いや~、噂にたがわぬ出来ですね。

>ヒース・レジャーのジョーカー、なんか鬼気迫る感じですね

そうなんですよ。
ジョーカーがあまりにも凄い悪の存在なので、ブルースの苦悩が見てるぼくらにもリアルに伝わってくるんですね。
そう考えると脚本もうまいなあ。

ぜひ劇場でご覧になってください、音もスゴイです(笑。
by parlophone (2008-08-19 23:23) 

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