スネークマンショーのアルバム [日本のロック・フォーク]
ぼくが下ネタが嫌いなことは、このブログに遊びに来ていただいている方にはなんとなく伝わっているのではなかろうか。
まあ、なぜ嫌いなのかは長くなるので省略するけれど、そういう性格なのでどうしようもない。
ところが一度だけむちゃくちゃハマってしまった下ネタがあった。
それがスネークマンショーの「これなんですか」である。
どれくらいハマったかというと、友人と二人で宴会の席で再現してしまうぐらいハマったのである。
その宴会でぼくたちの話芸??を聞いた参加者のみなさんには多少受けたものの、大半の人たちは引いてたような気がする。
もう四半世紀以上も昔の話なのではっきりは覚えてないけど…(笑。
吉村栄一のライナーによると、日本のウルフマン・ジャックこと小林"スネークマン"克也が、プロデューサーの桑原茂一と俳優の伊武雅刀と組んだユニットがスネークマンショーで、YMO とのコラボレイション・アルバム『増殖』(80)で有名になったらしい。
はっぴいえんどには興味があってもYMO には興味がなかったぼくが、どうしてかれらの1st アルバム『急いで口で吸え!』(81)を知ったのか、もう覚えてない。
けれどこのアルバムのギャグのセンスにはほんとうに感心した。
数年前にSony Music から紙ジャケでリリースされたときは「いまさらスネークマンショーでもないか…」と思ってパスしたのだが、店頭からあっという間に消えてしまったのを見たら「やっぱり買っとくべきだった?」とちょっぴり後悔したものだ。
3月にめでたくアンコール・プレスされたので、なくならないうちにと慌ててゲットした。
(インサートなどもきちんと復刻されている。右下はCD のライナー)
ほぼ20年ぶりに聴きなおしたが、やっぱりギャグの質は相当に高いと思う。
「盗聴エディ」「はい、菊池です(~7人の刑事)」「シンナーに気をつけろ」「正義と真実」などなど、いま聴いてもほんとうにおもしろい。
ビートルズ・ファンや熱心なポールのファンは「はい、菊池です(~7人の刑事)」をどう聞いたのか気になるけれど、ぼくは当時、そんなに熱心なファンではなかったので、大受けだった。
アルバム・タイトルの「急いで口で吸え!」も下ネタだが、これもはっきりいって好き(笑。
そして収められた楽曲のクオリティの高さも特筆モノだ。
このあたりは桑原や小林のセンスに、細野や坂本、高橋といったYMO のメンバーの志向が加わっているのだろう。
今回聴いてみて、あのクラウス・ノミが参加してるのにもびっくりした。
(参加者の写真。みんな若い。右上の端にクラウス・ノミ)
2nd アルバム『死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!』(81)は今回の紙ジャケで初めて聴いた。
こちらはギャグのテーマを「愛と平和」(要するに下ネタ)に限定。
音楽のクオリティは相変わらずだが、ギャグのほうはさすがにいま聴くとちょっとつらい。
(フロント・カヴァーはおとなしめだが…)
紙ジャケはいずれも厚紙A 式のシングル・スリーヴで、帯やインサートも当時のものを再現している。
(バック・カヴァーはこのとおり 笑)
まあ、なぜ嫌いなのかは長くなるので省略するけれど、そういう性格なのでどうしようもない。
ところが一度だけむちゃくちゃハマってしまった下ネタがあった。
それがスネークマンショーの「これなんですか」である。
どれくらいハマったかというと、友人と二人で宴会の席で再現してしまうぐらいハマったのである。
その宴会でぼくたちの話芸??を聞いた参加者のみなさんには多少受けたものの、大半の人たちは引いてたような気がする。
もう四半世紀以上も昔の話なのではっきりは覚えてないけど…(笑。
吉村栄一のライナーによると、日本のウルフマン・ジャックこと小林"スネークマン"克也が、プロデューサーの桑原茂一と俳優の伊武雅刀と組んだユニットがスネークマンショーで、YMO とのコラボレイション・アルバム『増殖』(80)で有名になったらしい。
はっぴいえんどには興味があってもYMO には興味がなかったぼくが、どうしてかれらの1st アルバム『急いで口で吸え!』(81)を知ったのか、もう覚えてない。
けれどこのアルバムのギャグのセンスにはほんとうに感心した。
数年前にSony Music から紙ジャケでリリースされたときは「いまさらスネークマンショーでもないか…」と思ってパスしたのだが、店頭からあっという間に消えてしまったのを見たら「やっぱり買っとくべきだった?」とちょっぴり後悔したものだ。
3月にめでたくアンコール・プレスされたので、なくならないうちにと慌ててゲットした。
(インサートなどもきちんと復刻されている。右下はCD のライナー)
ほぼ20年ぶりに聴きなおしたが、やっぱりギャグの質は相当に高いと思う。
「盗聴エディ」「はい、菊池です(~7人の刑事)」「シンナーに気をつけろ」「正義と真実」などなど、いま聴いてもほんとうにおもしろい。
ビートルズ・ファンや熱心なポールのファンは「はい、菊池です(~7人の刑事)」をどう聞いたのか気になるけれど、ぼくは当時、そんなに熱心なファンではなかったので、大受けだった。
アルバム・タイトルの「急いで口で吸え!」も下ネタだが、これもはっきりいって好き(笑。
そして収められた楽曲のクオリティの高さも特筆モノだ。
このあたりは桑原や小林のセンスに、細野や坂本、高橋といったYMO のメンバーの志向が加わっているのだろう。
今回聴いてみて、あのクラウス・ノミが参加してるのにもびっくりした。
(参加者の写真。みんな若い。右上の端にクラウス・ノミ)
2nd アルバム『死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!』(81)は今回の紙ジャケで初めて聴いた。
こちらはギャグのテーマを「愛と平和」(要するに下ネタ)に限定。
音楽のクオリティは相変わらずだが、ギャグのほうはさすがにいま聴くとちょっとつらい。
(フロント・カヴァーはおとなしめだが…)
紙ジャケはいずれも厚紙A 式のシングル・スリーヴで、帯やインサートも当時のものを再現している。
(バック・カヴァーはこのとおり 笑)
ファーストは友人からレコードを借りてカセットにダビングして聴いてましたが、セカンドは当時買いました。
遅れて買ったのでジャケの十字が赤い色のセカンド・プレスですけど^^;。
ギャグ度はファーストの方が高く、音楽の方はセカンドの方がいいような気がしますね。
「はい、菊池です」は当時大笑いしましたよ(笑)。
「咲坂と桃内のごきげんいかが1.2.3.」で、伊武雅刀が「ヤマト」のデスラー総統になるところでも笑ったもんです。
でも意外にファンキーでカッコイイですよね、あの曲。
ゆーあんどみー、みーあんどゆー、れっつ ろっくんろーる(笑)。
セカンドは「ホテル・ニュー越谷」のネタぐらいしか笑えませんが、音楽の方はバリのガムランや「ブンガ・ダハリヤ」は好きだったなあ。
エイドリアン・ブリューやB-52'sのメンバーが参加したユニットのMELON、LIP RIG & PANICも好きです。
by MASA (2008-06-07 01:43)
私の持っているCDはアノ激厚ケースの2枚組です。
90年代に出たヤツ。
i Tunesに落としてあるので、今でも仕事の合間に聴きます。
「盗聴エディ」好きですねぇ〜。
当時の「あの辺」の相関図がよ〜く解るから、おもしろいですね。
でも「盗聴エディ P-3」の「ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!」が一番大好き。
あの時代・・・押し寄せるようなテクノ、ニューウェーブ系の音楽が嫌いで、頑固にアメリカンミュージックを聴いていましたが、
佐藤憲吉がペーターに変った時代ですので、デザイン的には許さざるを得なかった・・・そんな複雑な気持ちでした。
しかし・・・
スネークマンショーは別の次元で楽しめたので、何故か頑固なウエストコースト志向者も簡単に許しちゃいましたね。(笑)
by PETTY (2008-06-07 09:57)
スネークマンショーは高校時代、ラジオ番組の時代から好きでした。ラジオの方はジャンキー大山のキャラとかもっとエグかったですね。政治ネタや芸能人ネタのパロディーとか、実名がバンバン出てきて結構ヤバかった。今じゃあんなギャグ二度とできないんじゃないでしょうか。
オリジナルのラジオ音源もその後、カセット『スネークマンショー海賊版』(紙ジャケCD化もされてますね)とか、近年2CD『スネークマンショー アンソロジー!!!』などで、そのごくごく一部がソフト化されましたけど、惜しかったのは01年ワーナーからリリースの『ラジオ・スネークマンショー』。全9枚+特典ボーナスCDでのシリーズが告知されたものの、最初の3枚のリリース直後に中止に追い込まれて即廃盤に。ラジオ時代のギャグはヤバ過ぎて、結局続けられなかったとの噂でしたね。
そうそう。MASAさんがおっしゃている、赤い十字架の2nd『戦争反対!』はこれがオリジナルです。確か赤十字からクレームがついて色を金に替えたんじゃなかったですかね。
by 路傍の石 (2008-06-07 23:16)
遼さん、こんにちは。
当時は友達が買ったのをカセットに録音して聴いていましたが、もっぱらギャグネタをメインに聴いていたような気がします。久しぶりにカセットを聴いてみましたが、楽曲もなかなか素晴しいですね。
ポール・ネタはあまりの迫真演技に最初は意味が分からなかったのですが、友達に教えてもらって「な~るほど」と笑ってしまいました。
ところで「急いで口で吸え」はやはり下ネタなんでしょうか?
というのは当時の友達も私もこれを聴いて「どういうギャグなんだろう?」と首をひねっていました。
アルバム・タイトルになっているのですからそれなりの意味があるんだろうと思っていたのですが、あらためて聴いてみてもサッパリ分かりません。
もしブログに書けないような内容でしたらメールで教えていただけると嬉しいです(笑)。
by てらだ (2008-06-08 17:55)
MASAさん、こんばんはー。
>セカンドは当時買いました。
おお、そうでしたか。
タモリの作品をお好きなMASAさんなら、きっとスネークマンショーもお好きだろうとは思ってましたが(笑。
当時はレコードも高かったので、音楽ではなくギャグにお金を払うというのはなかなか勇気が要りましたよね。
そういう意味もあって1st 以外は未聴でした。
>ギャグ度はファーストの方が高く、音楽の方はセカンドの方がいいような気がしますね
>音楽の方はバリのガムランや「ブンガ・ダハリヤ」は好きだったなあ
同感です。
ぼくもこのあたりの音楽はとても好きですね~。
逆にギャグの切れはちょっと鈍くなっちゃったと感じましたね。
>でも意外にファンキーでカッコイイですよね、あの曲
>ゆーあんどみー、みーあんどゆー、れっつ ろっくんろーる(笑)
ぼくも大好きで、当時はよく一緒に口ずさんだもんです(笑。
by parlophone (2008-06-09 00:55)
PETTYさん、こんばんはー。
>私の持っているCDはアノ激厚ケースの2枚組です。90年代に出たヤツ
おお、知らないです。
なんかレアそうでうらやましいですねー(笑。
>でも「盗聴エディ P-3」の「ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!ワン!」が一番大好き
ぼくもPart 3 は大好きです!
とくにあの息継ぎするところでいつも笑ってしまいます(笑。
>スネークマンショーは別の次元で楽しめた
ぼくもそうでした。
上にも書いたようにYMOにはほとんど興味がもてなかったんですが、スネークマンショーとそれにリンクする音楽はとても楽しめましたね~。
>佐藤憲吉がペーターに変った時代ですので、デザイン的には許さざるを得なかった・・・
このへんの事情はぼくにはさっぱりですが、ペーター佐藤の仕事は好きでしたね。
ミスタードーナッツのオマケのダイアリーとかも必死でスタンプ集めてもらいました(笑。
by parlophone (2008-06-09 01:02)
路傍さん、どうもです。
>スネークマンショーは高校時代、ラジオ番組の時代から好きでした
さすがですね。
ぼくはまったく知りませんでした。
ラジオを聞かない年齢になっていたのかもしれませんね。
>惜しかったのは01年ワーナーからリリースの『ラジオ・スネークマンショー』。
>全9枚+特典ボーナスCDでのシリーズが告知されたものの、最初の3枚のリリース直後に
>中止に追い込まれて即廃盤に。
>ラジオ時代のギャグはヤバ過ぎて、結局続けられなかったとの噂でしたね
そんなことがあったんですか。
一過性だから許される、という部分もあったのでしょうね。
記録として残るのはマズイと…(笑。
『スネークマンショー海賊版』は興味があるんですが、「買い」ですか(笑。
>赤い十字架の2nd『戦争反対!』はこれがオリジナルです
へええ、そんなことがあったんですね。
勉強になります!
by parlophone (2008-06-09 01:08)
てらださん、こんばんはー。
>当時は…もっぱらギャグネタをメインに聴いていたような気がします。
>久しぶりにカセットを聴いてみましたが、楽曲もなかなか素晴しいですね
ギャグもおもしろかったし、音楽のセンスも見事ですよね。
CDのライナーを読むと桑原茂一という人はプロデューサー、選曲家だそうですから、そのへんのセンスというのも活かされていたんでしょうね。
>ポール・ネタはあまりの迫真演技に最初は意味が分からなかったのですが
「ここにサインしろ!」というのがおかしいですよね。
「カツ丼を食わしてやったら涙ぐんでました」なんてありえねーだろって(笑。
>ところで「急いで口で吸え」はやはり下ネタなんでしょうか?
ちょっとブログには書きづらいので、やはりメールしましょう(笑。
by parlophone (2008-06-09 01:14)
わたしも2枚組みで所有してます。
「戦争反対」はここでは評価があまりよくないですね。
わたしは好きなんですけど....^^;
「増殖」も所有してますが、
あの頃の楽曲はわたしの感性には合いませんね。
シーナ&ザ・ロケッツの「Train Kept~」じゃないや^^;
「レモンティー」以外は全滅です
by 黒ちゃん (2008-06-09 19:53)
黒ちゃんさん、こんばんは!
>「戦争反対」はここでは評価があまりよくないですね。わたしは好きなんですけど....^^;
いえいえ、ぼくがぴんと来ないだけです^^
>「レモンティー」以外は全滅です
あらま~、そうですか。
でも「Train Kept~」を「レモンティー」にした感性もバツグンですね。
「Lemon Song」とか「Killing Floor」とか、ブルーズにはよくレモンって隠喩で使われますよね。
by parlophone (2008-06-10 23:52)