ヴァン・ダイク・パークスの『ソング・サイクル』 [紙ジャケ]
さて、今年最後の紙ジャケのご紹介は、ローウェル・ジョージのアルバムといっしょにワーナーミュージックからリリースされた、ヴァン・ダイク・パークスの『ソング・サイクル』だ。
といってもぼくはヴァン・ダイク・パークスについてほとんど知らない。
上記のローウェルのソロ『特別料理』にも1曲共作ナンバーがあるし、ふたりとも"はっぴいえんど"のアルバムに参加したりしていたのでもちろん名前を聞いたことはあるのだが、アルバムを買うのは初めてだ。
ブライアン・ウィルスンとも親しい人なので、MASA さんあたりに詳しい解説をお願いしたいぐらいである(←ダメですか 笑)。
今回は5タイトルがリリースされたが、ぼくが購入したのは、1968年のファースト・ソロ・アルバムである。
まだ2度しか聴いていないのだが、最初の印象はビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』に近い感じだ。
『ペット・サウンズ』はけっこう聞き手を選ぶ音楽のようにいわれるが、こちらはさらに聞き手を選びそう。
いきなりバンジョーのフェイド・インから始まって、ブルーグラスっぽい音楽の断片が聞えてくるのにはびっくりする。
それから先は映画音楽のようなストリングスやどこかノスタルジックな音楽の響き、マリンバやハープのようにロックではあまり使われない楽器やさまざまなSE などが現れては消え、やはりサイケデリックで万華鏡のような音世界だ。
いまでこそ名盤といわれているが、発表された当時は「こんなものはロックではない」と拒絶反応を示す人も多かったのではないだろうか。
でも聴いているうちに癖になりそうな予感はある(笑。
紙ジャケはコーティングのない厚紙のA 式スリーヴ。
セピア色のモノクロームの写真は、知的でもの静かな青年を思わせる。
当時のUS 盤にはよく見られた、フロント・カヴァー用に印刷された紙を、スリーヴの表に貼り付ける「フロント・シールデッド・カヴァー」をきちんと再現している。
レーベルはゴールドで、当時のアド・インナーをミニチュアで復刻している。
おっ、買いましたね。私はお金がないので思案中です^^。
このアルバムはおっしゃるとおり聞き手を選ぶアルバムですね。
ビーチ・ボーイズの「SMILE」セッションに参加したあとに発表したアルバムなので、難解な雰囲気がすごく似ています。
でも聴き込めば味が出るアルバムではあります。
これより2ndの「DISCOVER AMERICA」の方が比較的聴きやすくてスゴくいいアルバムですよ。私はこれが一番好きです。
3枚目の「YANKEE REAPER」以外は全部持ってますが、2nd以降は難解な感じはあまりないです。出来ればこの2ndもお聴き下さい〜。
by MASA (2007-12-29 00:06)
MASAさん、どうもです。
>私はお金がないので思案中です^^
そういう節操というものがどうも最近のぼくにはないような気がして…^^;
>2ndの「DISCOVER AMERICA」の方が比較的聴きやすくてスゴくいいアルバム
ああ、そうなんですか!
わかりました(←もう買うことを考えている…いかん、いかん)
ありがとうございました^^
by parlophone (2007-12-29 01:26)
遼さん、こんばんは。
なんとなく名前だけは聞いたことあります。
気品のあるジャケなのに聴き手を選ぶ内容なのですね。
ちょっとクラシックな感じなのに...。
まあ、ブライアンウィルソンと友達という時点で
アーティステックな才能の持ち主なのでしょうね~。
by ouichi (2007-12-29 01:52)
こんにちは。
今回の紙ジャケ化で、セカンドも買おうとしたのですが、帯にリマスターの表記がなかったので、とりあえずファーストだけ買いました。でも、音はいい感じですね。
不思議でカラフルなサウンドはとても魅力的だと思います。
今日で仕事納めなので、自分のブログでも取り上げたいと思います。
by pinkisland (2007-12-29 06:36)
日本ではリリース当時全く売れなかったアルバムです。
SMILE騒ぎにのめり込んでいた私は即行買ってしまった
少数派の一人です。(赤盤です)
正直な印象は、「もっとロックっぽくてサイケなのかと思った」でした。
考えれば「英雄と悪漢」のアメリカン・ミュージック・ヒストリーっぽい
ところがヴァン・ダイクの持ち味なんですけどね。
そのあたりは当時の情報源からは全く伝わってこなかったですから…
とにかく何度も聴かないと「味」を堪能することはできないアルバムです。
2枚目と3枚目ですが、個人的には3枚目の方に軍配を挙げるかなー。
by MORE (2007-12-29 09:20)
遼さん、こんにちは!
初書き込み?のpettyといいます。
まだキャラが固まっていなくて(笑)・・・困っています。
私もMASAさん同様「Discover America」がイチ押しです。
エッソ・トリニタード・バンドのクレジット問題やらで批判も多かったけど、カリプソを聞いてみるイイきっかけを与えてくれたアルバムです。
未だ1stは私の中では困った存在で・・・
以前Rykoからボーナストラック付きのリマスターが出た時、
「Song Cycle」
「Discover America」
「Clang Of The Yankee Reaper」の3枚を買い直しましたが、
どうしても1stだけはなじめませんでしたね。思考が崇高すぎるのか、日本人だから理解し難いのか・・・
1stから「Discover〜」「Yankee Reaper」ときて・・・
傑作「 Jump!」へ到達する世界感が理解できたらいいのですが、
残念ながらどうしても1stだけを切り離してしまうのは、自分の浅さでしょうか?
是非2nd以降も聞いてみてください。
遼さん世代なら「解る」その時代に置けるアメリカとの向き合い方の変遷とか、何かが見えると思います。
そんな訳で今度はこんな名前で登場させていただきます。
by AKIRA (2007-12-29 14:12)
ouichiさん、どうもです。
>気品のあるジャケなのに聴き手を選ぶ内容なのですね
>ちょっとクラシックな感じなのに...
たしかにクラシックな感じはありますよ。
いわゆるロックというイメージからは遠いですね~。
なにしろドラムはほとんど(まったく?)聞えませんから。
>アーティステックな才能の持ち主なのでしょうね~
そのとおりだと思いますね^^
by parlophone (2007-12-29 22:57)
pinkislandさん、どうもです。
>帯にリマスターの表記がなかったので
例によってワーナーの紙ジャケはそこのところが不透明ですね。
>不思議でカラフルなサウンドはとても魅力的だと思います
ぼくも早くそう思えるようになるといいな^^;
>今日で仕事納めなので、自分のブログでも取り上げたいと思います
お、楽しみです^^
あとで遊びに行きま~す♪
by parlophone (2007-12-29 23:04)
MOREさん、どうもです。
>SMILE騒ぎにのめり込んでいた私は即行買ってしまった少数派の一人です
さすがですね~。
赤盤ってことはそれは68年の話なんですね?
国内盤がリアル・タイムに出ていたとは驚きです。
売れなかったでしょうね。
>「英雄と悪漢」のアメリカン・ミュージック・ヒストリーっぽいところ
なるほどなるほど、そういわれてみればそのとおりですね!
>2枚目と3枚目ですが、個人的には3枚目の方に軍配を挙げるかなー
え、3枚めもいいんですか。
困っちゃうな~^^;
by parlophone (2007-12-29 23:10)
pettyさん、はじめまして、ですよね?
管理人の遼です。
今後ともよろしくお願いいたします。
>思考が崇高すぎるのか、日本人だから理解し難いのか・・・
たしかに、このアルバムはおそらく歌詞もすごく重要な意味を持ってると思うのですが、そのあたりを完全に理解するのはぼくたちにはムリかもしれませんね。
>私もMASAさん同様「Discover America」がイチ押しです
なるほど2nd ですね。
>エッソ・トリニタード・バンドのクレジット問題やらで批判も多かったけど、
>カリプソを聞いてみるイイきっかけを与えてくれたアルバムです
ふーむ、クレジット問題というのはやっぱり著作権関連ですか?
ぼくにはさっぱりわかりませんが、カリプソは子どものころから聴いていたので、すごく興味が惹かれますね。
>遼さん世代なら「解る」その時代に置けるアメリカとの向き合い方の変遷とか
う~む、政治的な向き合い方ならわかりますが、音楽的な向き合い方がわかるでしょうか?
いずれにしても2nd はおもしろそうですね~。
ぜひ聴いてみたくなりました。
pettyさんのブログもあとで拝見にうかがいますね^^
by parlophone (2007-12-29 23:21)
私も遼さんの記事に触発されてブログでヴァン・ダイク=パークスを取り上げてみました。
よろしければご覧下さい。
それからPETTYさんは「あの人」です^^。
by MASA (2007-12-30 01:23)
PETTYです(笑)
MASAさんの言う通りであります。
私は「lang Of The Yankee Reaper」で攻めました。
よかったら寄ってみてください。
by AKIRA (2007-12-30 14:32)
MASAさん、ありがとうございます。
さっそく拝見させていただきます。
楽しみ~♪
by parlophone (2007-12-30 16:59)
PETTYさん、どもどもです^^
なるほど了解しました~。
PETTYさんのブログのほうにも遊びに行きますね~。
ありがとうございます^^
by parlophone (2007-12-30 17:00)