クリスマス・ムーヴィーズ―その3 [ぼくのシネマノート]
うちの息子は小学生のころニコラス・ケイジが好きだった。
変でしょ?(笑。
でもじつをいうとぼくも好き^^
最初に彼のことを意識したのは1987年の『月の輝く夜に』。
灰色のバサバサの髪のシェールがとつぜん美しいレディに変身するこの映画、ぼくは大好きだったけれど、そのときのニコラスはそれまでの映画とちょっと違って、フランシス・コッポラの甥という立場から一歩抜け出した印象だった。
次に見た同じ87年作の『赤ちゃん泥棒』でさらに「おお!」という感じになり、それからは『ワイルド・アット・ハート』、『あなたに降る夢』、『リーヴィング・ラスベガス』、『ザ・ロック』、『フェイス・オフ』、『コン・エアー』、『スネーク・アイズ』、『シティ・オヴ・エンジェル』、『60セカンズ』、『コレリ大尉のマンドリン』…とヒット作、話題作が目白押しでいつの間にか押しも押されもせぬ大スターになってしまった。
さて、今日ご紹介する3本目のクリスマス・ムーヴィーは2000年に公開された『天使のくれた時間』だ。
ブレット・ラトナー(最近作は『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』)が監督したこの作品、原題を『THE FAMILY MAN』という。
最初は「へ? なんでファミリー・マンが天使のくれた時間になんの?」という感じだったが、見終ってみると、なるほど原題もよくわかるし、邦題もよくわかる。
第一『家族的な男』じゃ絶対ヒットしないだろうから、配給会社の担当者もあれこれ悩んだんだろうなあ(笑。
映画をご覧になった方はお分かりだと思うが、この作品、1946年のフランク・キャプラの名作『素晴らしき哉、人生!』の焼き直しである。
けれどとてもよくできている。
NYで大成功を収めた実業家のジャック(N.ケイジ)はクリスマス・イヴの夜ふと立ち寄った食料品店で黒人の男(ドン・チードル)に銃を突きつけられ、それをきっかけに信じられない出来事に巻き込まれてゆく。
このころのドン・チードルって、なんかアブナそうで怖かったなあ。
ヒロイン役は『バッド・ボーイズ』のティア・レオニで、いうまでもなくじつに美しい^^
そして、これは以前も書いたのだが、ジャックがヴィデオのなかで唄う「La la means I Love You」がとても素敵なのだ
(誤解のないよう念を押しておきますが、ニコラスの歌はメチャメチャ下手です…笑)。
キャプラの『素晴らしき哉、人生!』はもちろん素晴らしいけれど、こちらもこころ温まる名画です。
ぜひご覧あれ(まだ間に合いますよ…クリスマスはあと5時間あります^^)。
はい、これも私見ています。ニコラス・ケイジは私の息子も大好きです。(爆)
彼の映画で好きなのはMatchstick Man, Raising Arizona(コーエン兄弟), Adaptation(チャーリー・カウフマン脚本)、それからタイトル忘れましたがシャーリー・マクレーンのSPを演じているコメディーといった作品ですね。
Leaving Las Vegasは熱演でしたが、何度も見たくなる映画ではないのが残念…
このFamily Manも彼のはまり役ですよね。こういう自分のおかれた困難な状況にあたふたする役どころって彼の人柄にぴったり?
仰るとおり、ホーム・ヴィデオのシーンで歌うLa La Means I Love You(私のfavoriteの一つ)は秀逸です。
ティア・リオーニ、あのハスキーな声がセクシーで好きです。(^^ゞ
彼女はDeep Impactで脚光を浴びるようになったのだそうです。
日本ではジュラシック・パークⅢの方が有名かな?
by MORE (2006-12-25 23:54)
MOREさん、どうもです。
『マッチスティック・メン』は「ぼくのシネ・レヴュー」でも紹介していますので、お暇があれば覗いてみてください。
>こういう自分のおかれた困難な状況にあたふたする役どころって彼の人柄にぴったり?
ですよね。
逆に『ナショナル・トレジャー』のような冒険アクション?ものは全然似合わないような気がします^^;
>彼女はDeep Impactで脚光を浴びるようになったのだそうです。
>日本ではジュラシック・パークⅢの方が有名かな?
2本とも見てますが、彼女の演技はまったく印象に残ってませんねえ。
彼女のハスキーな声はぼくも大好きですが…。
by parlophone (2006-12-26 00:55)
あー、これも観てない〜(笑)。
「ワイルド・アット・ハート」でもニコラス・ケイジはエルヴィスの「Love Me」などを歌ってますよね。ヘビ皮のジャケットを着て(笑)。あの時は歌はそこそこだったような気がしますが、ここでも歌ってますか(笑)。
ティア・レオーニというと、一躍知名度が上がったのはやっぱり「ディープ・インパクト」でしょうね。
「LaLa means I Love You」はトッド・ラングレン・ヴァージョンが好きです(^ω^)
by MASA (2006-12-26 01:04)
>2本とも見てますが、彼女の演技はまったく印象に残ってませんねえ。
彼女はイタリア系で(父親がイタリア人)TVで見ていた時は勝気な性格の
役どころだったんで、姉御的な印象が強かったんですが、この作品では
抑えた演技だったので「へー」とは思ったのでした。
演技派女優ではないですが、この手の役には合ってましたね。
>逆に『ナショナル・トレジャー』のような冒険アクション?ものは全然似合わないような気がします^^;
同感です。ただ、その作品は見ていませんが…(同じ理由で)
by MORE (2006-12-26 10:45)
MASAさん、どうもです。
『ワイルド・アット・ハート』見ましたがまったく覚えていません(笑。
まだまだ叔父の七光り?のころでしょうか。
>「LaLa means I Love You」はトッド・ラングレン・ヴァージョン
そんなものがあるんですか!
これはなんとしても聴いてみたいです!!
by parlophone (2006-12-26 14:03)
>勝気な性格の役どころだった
たしかにそういう性格の表れた顔立ちですよね(笑。
>演技派女優ではないですが、この手の役には合ってましたね
ですよね。
この映画で初めていい女優さんだと思いました。
『JPⅢ』なんか『天使の…』の後に見て、「お、ティアだ!」と思ったにもかかわらず印象に残ってないんですから…(笑
『ナショナル・トレジャー』は『ダヴィンチ・コード』と同じソロモンの秘宝~テンプル騎士団~フリーメイソン系で、しかもヒーローがアクションしないアクションものというところまでそっくりです^^
by parlophone (2006-12-26 14:12)
>「LaLa means I Love You」はトッド・ラングレン・ヴァージョン
私もそれは好きです。ライヴ盤も色々あります。
大体メドレーになっていますが…
で、トッドはローラ・ニーロの信望者なんですが、実にローラも
この曲が好きなようで、ライヴで歌っています。
どちらも原曲の良さが出ています。
by MORE (2006-12-26 17:09)
>実にローラもこの曲が好きなようで、ライヴで歌っています
おお、そうなんですか!
ローラ・ニーロも紙ジャケ化を待ち望んでる一人なんですが、なかなかOKが出ないようですね。
ローラのほうがトッドよりソウルフルで雰囲気ありそう^^
早く聴いてみたいです。
by parlophone (2006-12-27 01:52)
あ、そうだ、ローラ・ニーロも歌ってましたねえ。
トッドのはミラクルズの「Ooh,Baby」などと一緒のメドレーで「魔法使いは真実のスター」に収録されてますよ^^。
by MASA (2006-12-27 02:24)
MASAさん、どうもです。
『魔法使いは真実のスター』ですか!
これって代表作なんだよね~って思いながら買ってない1枚でした。
こりゃやっぱり買わなくちゃいけませんかね^^;
by parlophone (2006-12-27 12:34)
La La Means I Love Youですが、トッドはライヴ盤にも大体入っています。
2枚組のBack To The Barsも良いですが、お奨めは King Biscuit Flower Hour Presents In Concertです。
マービン・ゲイのメドレーもやってるし…
by MORE (2006-12-28 12:58)
MOREさん、どうもありがとうございます。
>お奨めは King Biscuit Flower Hour Presents In Concertです
おお、有名なキング・ビスケットですか~~。
今度探してみますね。
by parlophone (2006-12-29 03:32)