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クラプトン 『ザ・ロード・トゥ・エスコンディード』 [ブリティッシュ・ロック]

『バック・ホーム』以来1年2か月ぶりにクラプトンの新譜がリリースされた。
今回はJ.J.ケイルとのコラボレイト・アルバムだ。

ぼくは「コカイン」と「アフター・ミッドナイト」の作者だという以外J.J.ケイルのことを知らない。
したがってなぜ今J.J.とのコラボなのかということもよくわからない。
CDにはライナーノウツのようなものは一切なし(今回はE.U.盤を購入した…なにしろ先立つものが…^^;)。

   

とりあえずタイトルになっている「ESCONDIDO」だけネットで調べてみた。
どうやらサンディエゴのワイナリーのある町らしい。
うんうん、飲んだくれにはぴったりの町だ(←いいのか、こういうまとめで?)

さてクレジットを見ると、1曲めの「Danger」からラストの「Ride the River」(ファースト・シングル)まで14曲のうち、じつに11曲がJ.J.のオリジナルだ。
クラプトンはM-10の「Three Little Girls」を単独で、そしてM-8の「Hard to Thrill」をジョン・メイヤーとの共作で提供している。
M-5のブルーズ「Sporting Life Blues」はブラウニー・マッギーの作品だ。

参加ミュージシャンはジョン・メイヤー(g)、デレク・トラックス(g)、ドイル・ブラムホールⅡ(g)、アルバート・リー(g)、ネイサン・イースト(b)、ウィリー・ウィークス(b)、スティーヴ・ジョーダン(ds)といったメンバーに加え、「Sporting Life Blues」ではタジ・マハールがハーモニカで、さらにピリー・プレストンがほとんどの曲に参加して、随所でじつにソウルフルなキーボードを聴かせてくれている。

プロデュースは二人で、共同プロデュースとしてサイモン・クライミー、レコーディング・エンジニアはアラン・ダグラスとなっている。

アルバムは予想どおり1曲めからとてもレイドバックしたリラックス・ムードで始まる。
E.C.の伸びやかなギターとJ.J.のアーシーな味のあるギターのコントラストも愉しい。
M-3Missing Person」などで聴けるデレクのスライドも相変わらず天衣無縫ですばらしいものだ。

個人的なベスト・トラックはM-12Last Will and Testament」。
J.J.らしいレイドバックした味わいの名曲だと思う。

   
   (J.J.のインレイも豪華なギターはダン・エレクトロだろうか? 似合わねー…笑)

前回はDVD付のデジパックに、E.C.のネーム入りのギター・ピックなどもついた豪華な仕様だったが、今回はいたってシンプルなプラケで12ページのカラー・ブックレットがついているだけ。

しかし音楽的にはとても充実していて、しばらくはヘヴィ・ローテーションになりそうだ。

60歳を過ぎてもいっこうに衰えを見せないE.C.の創作意欲。
あとは福岡にも来てくれるといいんだけどなあ。
ラーメンとか明太子とかおいしいものいっぱいあるよ…(爆。


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lonehawk

遼さん、こんばんは!
ワタシも今日はこのアルバムばかり聴いてましたよー。
70年代のレイドバック期が甦ったかのようで、かなり気に入りました。
ワタシの中でここ15年以内のEC作品では、かなりの上位にきています。
来日公演もはじまりましたし、しばらくはクラプトン漬けになりそうです(笑)。
あ、本日アップした記事をTBさせて頂きましたので、宜しくお願い致します。
by lonehawk (2006-11-12 00:29) 

nowatts

きのう通りがかりのCDショップでちらっと聴きました。どうせまた例の「トリビュート癖」がでたんだろうなあ、と先入観があったのですがちょっといい感じでした。遼さんのリコメンドがとどめとなりそうです。EU盤しか買えませんが・・・とか何とかいいながら12月武道館、行くことになってます(苦笑)。12年ぶり。楽しみだなあ、デレク(爆)。
by nowatts (2006-11-12 01:05) 

MASA

札幌ドームにもまた23日に来るんですが、もちろん行けません(泣)。
私もこのCD迷ってたんですが、遼さんのこの記事やみなさんの感想を拝見して買う気になっちゃいました^^。さ、amazonに注文しよっと。
by MASA (2006-11-12 02:19) 

parlophone

lonehawkさん、コメント&トラバありがとうございます。

ぼくもひと通り聴いてすぐに気に入りました。
ゆったりとした味わいのある渋い仕上がりになりましたね。

>ここ15年以内のEC作品では、かなりの上位にきています

どうもフィル・コリンズ・プロデュースあたりから、ちょっとピンと来ない作品が多くて(『オーガスト』は好きでしたが)、けっこう惰性で聴き続けてきたんですが、久しぶりにいいアルバムになったと思います。

あとで遊びに行って、そのときにこちらからもトラバさせていただきますね。
by parlophone (2006-11-12 10:09) 

parlophone

nowattsさん、どうもです。

>先入観があったのですがちょっといい感じでした

この「ちょっといい感じ」というのがいいですね(笑。
なんかアルバムのコンセプトをズバリ言い表しているような気がします^^

>EU盤しか買えませんが…とか何とかいいながら12月武道館、行くことになってます

いいなあ、最近福岡に来てくれないんですよね~。
2001年ぐらいに行ったきりだなあ…。

>楽しみだなあ、デレク(爆)

けっこうそういう人が多かったりして…(笑。
by parlophone (2006-11-12 10:13) 

parlophone

MASAさん、長期の出張お疲れさまです。
まだ倉敷ですか?
もし母を見かけたら遼は元気ですと伝えてください(笑。

>遼さんのこの記事やみなさんの感想を拝見して買う気になっちゃいました^^

前回の『バック・ホーム』のときはMASAさんに薦められて、今回は逆になっちゃいましたね^^
恩返しになればいいんですが…。
by parlophone (2006-11-12 10:16) 

nowatts

というわけで走って買ってきました。で、「不覚にも」感動を覚えました(笑)。
本当の意味でこれはコラボレーションですね。EC単独作でもないし勿論JJのソロでもない。昔からECは脇役やらせると天下一品だと思いますがこれは主役二人として旨く融合している。「21世紀のレイドバック・サウンドピース」としてある意味文句のつけようがないし、(勝手な解釈ですが)現在のECのメンタリティとか(音楽への)モチベーションなんかにベストマッチした企画だったのではないでしょうか。正直ここ10年ほどECの熱心なリスナーではありませんから偉そうなことは言えませんが・・・またバックも素晴らしい。各曲の詳細クレジットが欲しいです。ううん、かなりライブが楽しみになってきた。福岡がないのは残念ですね。武道館は追加もでてるのに・・・。
by nowatts (2006-11-13 01:42) 

parlophone

何も夜中に走らなくたって…転んじゃうと危ないですよ(笑。

>現在のECのメンタリティとか(音楽への)モチベーションなんかにベストマッチした企画

うんうん、ぼくもそんな感じがします。
曲によっては軽すぎてどうかなあという曲もないではないんですが、全体的なトーンとしては実にうまくハマッテるという感じがします。
ぼくもここ最近のクラプトンとしてはBESTに挙げたいですね。
ライヴ楽しんできてください^^……(涙。
by parlophone (2006-11-13 23:09) 

derosa84

はじめまして
大安洋行氏に促されてやって参りました。
今回、私もTHE ROAD TO ESCONDIDOを紹介させていただきました。
そして、皆さんのコメントを読んで、同じような感想をお持ちなんだな
と実感いたしました。
私が最も好きな時期は461~No Reason・・・くらいの時期で、タルサ出身のバックバンドの頃で、一番レイドバックされた時期ではないかと思っています。
そして今回JJとのコラボでそれに近い音を聴くことが出来たのではないかと
思っていました。
新潟という片田舎に在住のためなかなか大物海外ミュージシャンなんて見ることが出来ないのですが、今回は思い切って週末のさいたまスーパーアリーナのライブに行く予定です。今回はやはりトリプルギターが売りのようでデレク・トラックスを見るのが楽しみなのですが、アンディ ・フェアウエザー・ローが参加していないのが私にとって凄く残念なのです。
by derosa84 (2006-11-14 00:29) 

parlophone

derosa84さん、初めまして。
ようこそいらっしゃいました。
管理人の遼と申します、今後ともよろしくお願いいたします。

>私が最も好きな時期は461~No Reason・・・くらいの時期

なるほど、そうですかぁ!
ぼくはクリームのころの、ガラスの破片のような自分もまわりも傷つけてしまいそうなギターが好きなんですが、ソロでは、一転レイドバックした『There's one in every crowd』、『NO REASON TO CRY』あたりも大好きなんですよね~。

ちょっと軽くはなっちゃったけど、今回のものもリラックスした感じがとてもいいですね(もっとも60歳過ぎてすごく深刻になられても困るけど…笑)。

さいたまスーパー・アリーナですか!
うらやましいですね~。
うちの息子なら12月にそこに行くんですが…(爆。
by parlophone (2006-11-14 19:30) 

波野井露楠

こんばんは。
はじめまして。
私は、日本盤を買ってしまったのですが(^^;)、いいですね、これ!
連日聴いているのですが、はまっています。
TBさせていただきました。
よろしくお願いします(^^)。
by 波野井露楠 (2006-11-17 23:44) 

parlophone

波野井露楠さん、こんばんは、初めまして。
ようこそいらっしゃいました。
遼と申します。
こちらこそよろしくお願いいたします。

いや~、いくつになってもクラプトン、油断できませんね(笑。
J.J.の飾らないギターと歌もじつにいい味です。

あとでこちらからも遊びに行きますのでよろしくです。
by parlophone (2006-11-18 00:10) 

y.z.

大変ご無沙汰でした。この前、テレビでクラプトンのインタヴューがやってました。彼は原宿の某とんかつ屋で「チキンカツ」を食べるのが楽しみだそうですよ。終始、にこやかで余裕が感じられました。J.J.のおっさんも一緒でしたよ。
by y.z. (2006-11-18 10:55) 

parlophone

おお、y.z.さんだ!
ぬわんとお懐かし~!
お元気でしたか?^^

>原宿の某とんかつ屋で「チキンカツ」を食べるのが楽しみ

そうかあ、それで福岡に来てくれないんですね…。
まあぼくもチキンカツは好きだから気持ちはわかるけど(爆。

J.J.のおっさんって動く姿見たことないんですが、やっぱりアルバムの中と同じようなイメージなんでしょうか(笑。
by parlophone (2006-11-18 11:30) 

ねこだむ

こんにちは。
最近は70年代の音楽ばっか聴いてます。
はまってはまってなかなか抜け出せません。
なんとかサンタナから脱することはできました。

サンタナのまとめ。
サンタナのベストは初期の4作品それ以降は、ちょっと・・・落ちるかな。
ウェルカム、魂の兄弟達、啓示もなかなか良かった。
アミーゴ以降からはカルロス=サンタナて感じになって詰まらなくなって来ました。俗が無くなった。

クラプトンは、私は「スローハンド~アナザーチケット」あたりが好きです。
泥臭さとシブさと酒臭さ(笑)があってシブロックだなと思いました。
最近あんまし聞いてないので今度じっくり聴いてみますね。
by ねこだむ (2006-12-21 12:32) 

parlophone

ねこだむさん、こんばんは~。
そうですか、70年代ね^^
ぼくらの世代なら当たり前ですけど、ねこだむさん、大丈夫かなあ(笑。
ちゃんと新しい音楽も聴きましょう(って、ぼくがいうことではないけれど…)

>サンタナのベストは初期の4作品それ以降は、ちょっと・・・落ちるかな

やっぱりそうですか。
まったく同感です^^

>クラプトンは、私は「スローハンド~アナザーチケット」あたりが好きです

なるほど、ぼくが好きなころのちょっとあとですね。
確かにシブロックです^^
by parlophone (2006-12-22 00:24) 

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