『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』 レガシー・エディション [モダン・ジャズ・ジャイアンツ]
し、知らなかった！
よく見ているソニー・ミュージックのサイト「HIGH-HOPES」のトップ・ページには、LEGACY EDITIONのコーナーがある。
ときどきチェックしていたのだが、マイルズの『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』なんて載ってなかった。
そういえば、BBSで管理人さんが「ジャズはセクションが違うので…」みたいなことを言っていたような気もする。
不覚だった……。
こういうCDが出ているのを知ったのはつい最近のことだ。
Amazonかなんかで、別のCDを検索しているとき、「この商品に興味がある人は、こんな商品にも興味をもっています」というところにこの、レガシー・エディションが載っていたのだ。
なぬ～っ？！
曲目リストを見るとDisc-1はこれまでの同タイトルと同じだが、Disc-2にライヴが収録されている。
コルトレーンを擁したマイルズのライヴというと、オフィシャルでは『マイルズ＆モンク・アット・ニューポート』、『ジャズ・アット・ザ・プラザ』の2枚がリリースされているが、いずれもオリジナル・クインテットではなかったので、これには驚いた。
さっそく翌日、行きつけのタワレコに寄ってみると、国内盤しかなかったが、どこかのレコード会社のようにCCCDではないので、解説の日本語訳もついているし…と早速購入した。
最近忙しくて仕事を持って帰ることも多く、この日もリヴィングで仕事をしながらとりあえずDisc-2をかけてみた。
1曲めは「'Round About Midnight」である。
まず音のよいのに驚く。
なんで今までこんな音源が出ていなかったのだろう。
ふと気がつくとピアノのソロになっていた。
うん？だれだ、これ？
レッド・ガーランドではないのだ。
もちろんビル・エヴァンスでもない。
ウィントン・ケリー？いやいや。
ま、まさか……。
あわててCDのケースを見ると、ぬわんと！
セロニアス・モンクなのである！
55年のニューポート、マイルズとモンクの貴重な貴重な共演の音源が現存していたのだ！
ぐわ～～～ん。
もう鳥肌モノである。
こんな演奏がなんで今まで眠っていたの？
（追記：ただしこの曲だけは、マイルズ・デイヴィス・オール・スターズ…… マイルズ(tp)、ズート・シムズ(ts)、 ジェリー・マリガン(bs)、 モンク(p)、 パーシー・ヒース(b)、 コニー・ケイ(ds)
というセクステット編成である）
さてふたりの共演は残念ながらこの1曲だけで、あとは翌56年2月のジーン・ノーマン・プレゼンツによるライヴだが、これもすこぶる高音質で収録されている。
マイルズはもちろんコルトレーンも絶好調で、ときおり57年なのではないか？と思わせるようなソロを取るし、レッド・ガーランドもいつものように愛らしいメロディとお得意のブロック・コードで、すごくいい感じ。
ぼくのお気に入り「It Never Enterd My Mind」をやっているのもうれしい限りだ。
昔の『ワーキン』の国内盤の解説には「この曲にはコルトレーンが参加していない」と書いてあったが、最後に2音だけ吹いてるじゃんかよ！とひとりでつっ込んでたものだが、ここでもコルトレーンは最後にやはり2音だけ吹いている。
…かわいい(笑)。
原題では『LEGACY EDITION』なのに、日本語タイトルでは「スペシャル・エディション」になっていて、その分価格が安いのもいいな。
このCD、国内では8月24日に発売になっている。
もっと早く買ってればよかった～。
みんな、知ってたらどうして教えてくれなかったの？(涙)。
遼 ( parlophone )
QRコード
遼さん、こんちにわ。このモンクとマイルス共演の１曲～これは本当に共演なんですね～存在は知ってましたが、未入手です。 ＣＢＳ系の「抱き合わせ販売」には、若干の抵抗もあり（笑） せこいジャズファンとしては、持ってない音源だけ独立して出してほしいのですよ（笑） しかし・・・こんな発掘ものがこれからアナログで出るはずもないし。ううう・・・。これは・・・聴かねばなりませんね（笑)
by bassclef (2005-10-28 09:10)
す、す、すみません。
わたくし実は９月のあたまに購入しておりました。
当然ご存知の事かと思いまして、特にコメント等は。。。。
セラー・ドアーの事よりこちらをお知らせすべきだったんですね。
すみません。
ただし、bassclefさんの言われるとおり「抱き合わせ販売」は疑問です。
ＢＥＡＴＬＥＳのシングルはＬＰに入れない精神を見習って欲しい！と
声を大にして言いたいです。
by 3-savile-row (2005-10-28 22:02)
bassclefさん、こんばんは！
>これは本当に共演なんですね～
ほんとの共演なんですよ～(涙)。
慌てて記事をUPしたため書き忘れましたが、この曲だけオリジナル・クインテットではありません。
Miles Davis(tp) ,Zoot Sims(ts), Gerry Muligan(bs), Thelonious Monk(p), Percy Heath(b), Connie Key(ds) というメンバーで、マイルズ・デイヴィス・オール・スターズというクレジットになっています。
でも演奏は折り紙つき。
必聴ですよ！
それにしても…Classic Recordsなんかもオリジナル盤の復刻には熱心ですが、未発表には興味ないみたいですから、米CBSあたりがアナログをプレスしてもいいような気もしますねえ。
by parlophone (2005-10-28 22:05)
おお、marthaさん、コメントがクロスしてしまいました。
そうですか、すでに9月に購入、いいですね＾＾；
ソニー・ミュージックのサイトによると、このニューポート音源は
「昨年、ニューポート・ジャズ・フェスティバル50周年を記念してリリースされたコンピレーション「ハッピー・バースデイ・ニューポート：50スウィンギン・イヤーズ！」(SICP 611-3)に未発表テイクとして収録され、この1曲だけでもこの3枚組を買う価値アリと話題騒然となった」
ものだそうですね。
ぼく、そんなことさえ知らなかったんです。
もう最近、ジャズに関してはまったくのシロート同然になっちゃいました。
これからもいろいろな情報、もしご存知でしたらよろしくお願いしますね＾＾
（←ひとに頼るな～)
by parlophone (2005-10-28 22:16)
このニューポート音源はMilesとMonk（MilesときたらTheloniousなんでしょうが）のデュエットと言っても差し支えないですよね。
遼さんの言われるとおり必聴ですね。
by 3-savile-row (2005-10-28 22:26)
>MilesとMonk（MilesときたらTheloniousなんでしょうが）のデュエット
>と言っても差し支えないですよね。
そうですね！ズートやマリガンはバックでオブリガートを吹くだけですからね。
それにしても前の年のクリスマス・セッションのエピソードはやっぱりデマなのか？と思わせるような素晴らしいデュオですね～＾＾
あ、そうそう「抱合せ販売」の件ですが、言われて初めて気がつきましたが、
アコギな商売ですよね！
もっと怒るべきでした！＾＾；
（紙ジャケが出るたびにCDを買い換えるのが当たり前になってしまって、そういうことに鈍感になっている自分にあらためてビックリしました…汗）
by parlophone (2005-10-28 22:43)
遼さん、さっそくの反応コメントありがとうございます。それから、marthaさん、初めまして。ジャズ話題になると、いつもオジャマするbassclefと申します。
お２人のＣＤ情報、ありがとうございます。演奏内容を知って・・・ますます、これは聴かねば！と意を新たにしております。ここは、この１曲のために・・・案外、意思の弱い自分です（笑） この１曲～マイルスとモンク共演のround midnight が最初に世に出たのは、１５年くらい前だったかな・・・多分、「ミスレイニアス・マイルス」とかなんとか（正式タイトル不明）いう海賊盤的ＣＤだったと記憶してます。それを見つけたいのですが、もう全くみかけませんね。またオジャマします。
by bassclef (2005-10-28 22:59)
>ここは、この１曲のために・・・案外、意思の弱い自分です（笑）
いえいえ、昔から音楽ファンはたった1曲を手に入れるために大変な金額を払ってきたものです（見てきたような言い方ですが…＾＾；）。
ぼくもビートルズの「トゥモロウ・ネヴァー・カムズ」の別テイク1曲のためにン万円払いました＾＾。
マイルスとモンクの1曲のために3,600円、安いもんじゃありませんか。
>この１曲～マイルスとモンク共演のround midnight が最初に世に出たのは、>１５年くらい前だったかな・・・
おお、そんな以前からマニアの間では有名な音源だったんですね。
ぼくもそのブート欲しいなあ（また1曲のために…笑）。
by parlophone (2005-10-28 23:27)
マイルスのブートは、有名ですが渋谷のマザーレコードに大体揃っています。僕はマザーレコードには２～３度しか行った事がないですが（しかも何も買わず。。。）、狭い店内に雑然と積み置かれたブートの数々・・・とても平成を感じられません。昭和の世界です。
目当ての物がある場合は店員に相談するといいと思います。絶対に自分では探し出せません。保証します。
場所は東急ハンズの近くの雑居ビルです。・・・これじゃ分かりませんね。
ロックのブートもテンコ盛りだったはずです。新宿西口に負けてません。
なお、僕は近頃ブートの世界から遠ざかっていますので、近頃のブート界の状況全く分かりません。
by 3-savile-row (2005-10-29 00:22)
おおっクソ！こんなブツが出てやがるのか～。でもダメ。ただいま金欠中で首が回りません。でも、聴きてぇー。うぎっ。クソッ。うおおお～、聴きたいっ！！
by 夜明けのティーンエイジャー (2005-10-29 00:40)
marthaさんはたぶん福岡の方ですよね。
ぼくも福岡なんですが、渋谷にはなかなか行けません。
ロンドンにはもっと行けませんが＾＾
う～む、マザー・レコードかあ。
『Making of KIND OF BLUE』とか聴いてみたいんですがねえ(笑)。
by parlophone (2005-10-29 01:11)
夜明けさん、どうもです。
首大丈夫ですか？
うぎっていうの、首が回らないのをムリして回そうとした音では…。
あ、違いますか、失礼しました＾＾；
金は天下の回り物、そのうち夜明けさんやぼくのところにも
なだれをうって転がり込んでくるはずです＾＾
でも、ほんといいですよ～（←い・け・ず）
by parlophone (2005-10-29 01:16)
僕の場合、出張時に空き時間があればちょっと覗く程度です。ですから、僕もめったに行けません。近頃は時間あってもブート屋さんに出没してませんし。しかも天神でさえ、月１回出ればいい方です。
でも、１ヶ月位間隔あけるとタワーレコードの陳列が大幅に入れ替わっていたりしてまして、結構新鮮です。
by 3-savile-row (2005-10-29 17:11)
marthaさん、どうもです。
最近東京への出張は全然ありません＾＾；
去年は大阪に行ったんですけどね、レコード2枚だけ仕入れてきました。
また久しぶりに渋谷と新宿行ってみたいなあ…。
by parlophone (2005-10-29 20:22)
遼さん、こんばんは〜。
いやー、リリースされていたとは知らなかったです。
「無駄遣いな日々」不覚ですな（笑）
モンクとの競演、これは興味ありますね。１曲だけなんてもったいない！
週末買わなければ！
by 大介（東京都） (2005-11-02 00:24)
お～、大介さんもご存じなかったですか。
いやいや、これはお薦めです。
bassclefさんのコメントにあるとおり、ブートではすでに15年前からあったそうなんですが、音もかなりいいのでまったくストレスフリーで聴けちゃいます。
ぜひぜひ！
by parlophone (2005-11-02 00:34)