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浜田省吾 『MY FIRST LOVE』 [日本のロック・フォーク]

今日は9月1日のCDリリース・ラッシュ。の記事で購入予定としてあげていたハマショウの『MY FIRST LOVE』について書く。

  
  (CDトレイのバックの写真はギター・アンプに使われているチューブ。かっこいいぜ!)

ぼくの最初のバンドがオフ・コースとハマショウのコピー・バンドだったことは以前にも書いた。
そのころぼくはリズム・ギターとヴォーカルを担当していた(つまり、ハマショウの役ね。ひゃあ~、恥ずかしいー!!)のだが、そのときリード・ギターを弾いていた友人は苗字と名前を省略して読むとハマショウになるのだった(きゃあ~、かっこいいー!!)。
ちなみにオフ・コースの曲のときはキーボードの友人がヴォーカルだった。

そのころは、よくハマショウを聴いたなあ。
当時ぼくのお気に入りはたとえば「あばずれセヴンティーン」、「終わりなき疾走」、「アメリカ」、「19のままさ」、そしてもちろん「路地裏の少年」……。

でもそのバンドが解散してからはハマショウも聴かなくなってしまった。
だから今回買ったのは1988年の『FATHER'S SON』以来、17年ぶりのアルバムということになる。

きっかけは福助さんのサイトBEATLES CD LP の掲示板で、福助さんが「浜田省吾の新しいアルバム[My First Love]に入っている「初恋」聞きましたか。驚いたことに1番の歌詞にビートルズがドンと登場します。いやいや、これは嬉しいです」と書いているのを読んだことだった。
さっそくHMVだかのサイトに行って「初恋」を試聴してみると、『J BOY』のころに戻ったかのような、なにやら懐かしい曲調……。
これぁ久しぶりに買ってみるか~、ということになったのだった。

「初恋」は『MY FIRST LOVE』のタイトル・ソングなわけだが、「ぼくの初恋はロックン・ロール」というテーマで、歌詞に出てくるのはビートルズ、ボブ・ディラン、ビーチ・ボーイズ、ヤング・ラスカルズ、モータウン&メンフィス・サウンド、ブルーズ・スプリングスティーン、ジャクスン・ブラウン、「I Want To Hold Your Hand」、「Please Please Me」「Can't Buy Me Love」、「Bringing it All Back Home」、ビーチ・ボーイズ風のコーラスで「Good Vibrations」、ギターは「Band on the Run」風だったり「And Your Bird Sing」風、ちょっとだけ「Nowhere Man」風……という、かなりお遊び的要素の強い曲。
しかもメロディの一部は「アメリカ」とまったく同じなのだ。
これを自己パロとみるか、自己模倣とみるかでずいぶん評価も変わってくる。

そのほか「Thank you」という曲は、歌詞があまりに説明的過ぎてテンション下がるんだけど、イントロの2本のギターを使ったリフは、ストーンズそっくり。
このあたり、ちょっと作家的危機を感じたりする。
ほかの人はどうなんだろう?
単純に楽しんでるのかなあ。

ハマショウの昔の歌というと、生活や家族のためにふるさとにしがみついている親父や兄貴を残して、夢を捨てきれずにふるさとを出て行く……というような歌詞がよくあったが、「I am a father」という曲では、つらい仕事を終えて帰ってくる我が家の灯りはダイアモンドという、いつの間にか親父の立場に立った歌を歌っている。
考えたら17年ぶりということは、あのころ生まれた子どもが今や「(あばずれ?)セヴンティーン」なんだから、それも仕方ないか。

でも次の「花火」という歌は、すぐに帰るつもりで車を出したまま5年も経ってしまった、妻や子どもを捨てた男の歌である。
う~ん、変わらないというべきなのか?

ところでぼくがけっこう気に入っているのは「デスク越しの恋」というバラード。
タイトルどおりオフィス・ラヴの歌だ。
シチュエイションは変わっても、変わらぬハマショウのラヴ・ソング。
そういえばヤマタツの『ソノリテ』には不倫の歌もあったな。
ぼくとハマショウやヤマタツはまったくの同世代。
いくつになっても人を恋する気持ちに変わりはないんだなあ……。
(って、こんな風にまとめていいのか?)


タグ:浜田省吾
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コメント 4

ひでくん

はじめまして。
オイラのFavoriteでございます。
明日代々木でLiveです。
業界的には、もう一線を外れたミュージシャンなのかもしれません。
70年代、80年代に活躍した方はもう自分の世界の追求なのかもしれません。
ある意味、オーディエンスは彼の「生き方」に自分を投影したり、
ダブらせているのかなぁ。憧れに近いものかもしれません。
そんな人達がLiveに集まるのです。
だから同じ場面で「拳」が挙がるんですね。
明日もきっとJ.BOYが聞けるのでしょう。
新しいファンを掴むのはとっても難しいものです。
by ひでくん (2005-10-14 07:00) 

parlophone

ひでくんさん、コメント&ナイス、ありがとうございました。
明日は代々木ですかァ…いいですね!

>業界的には、もう一線を外れたミュージシャンなのかもしれません。

そうなんでしょうか?
もしそんなことがあるとしたら、音楽を消耗品としてしか捉えようとしない
わが国の業界の事情もあるのかもしれませんね。
英米では60過ぎたミュージシャンが一線でガンガン活躍しているのに。

Live楽しんできてください!
by parlophone (2005-10-14 20:21) 

大介(東京都)

遼さん、こんばんは!

今回の浜田省吾NEW良さそうですね。僕もFATHER'S SONで止まっているところがありまして、それ以前の浜田が好きだったりしました。今回は聴いてみようかな。
超人気ベテランミュージシャンが新しい客層を取り入れるのは確かに難しいでしょうね。
若い世代も固定客の壁と言うか、上の世代の音楽って感じちゃうのかな???
まあ浜田にしろサザンにしろ固定客は半端ない数ですから固定客キープで十分なのかもしれません。
by 大介(東京都) (2005-10-17 00:08) 

parlophone

大介さん、どうもです。
80年代のハマショウって、もうほんとに大好きでしたね~。
今はそこまで思い入れはありませんが、このアルバムは悪くないです。
EC、ストーンズ、ポール、ハマショウ、ヤマタツ、サザン…
今年後半はなんかすごいメンツのリリース・ラッシュでしたね!
by parlophone (2005-10-17 00:25) 

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