今月のCD-part 2 『カブトムシ外伝』 [日本のロック・フォーク]
さて、今月買ったCDのpart 2は王様である(笑)。
2週間ほど前、定期的に覗かせてもらっているgbsatomiさんの「Welcome to Satrawberry Fields!」というブログに遊びに行ったら、王様の新譜はついにビートルズだという。
そこでリンクされていた「BARKS」のサイトに飛んでみると、新作『カブトムシ外伝』の最後に収められた「カブトムシキングメドレー」のPVがあった。
これは笑いましたね!
う~ん、おもしろそうだなあと思っていると、数日後satomiさんがめでたく新譜をGETしたという記事。
しかも2曲収められたオリジナルには、ついホロリとなってしまったというではないか!
ビートルズのコピバンをやっている麗しい人妻(すみません、妄想です…)を涙ぐませるオリジナルとはどんなんだぁ!!
…ということで購入決定(笑)。
そこですぐにAmazonに注文すればよかったのだが、どうせ近々CDショップに行くし…と思ったのが間違いだった。
行きつけのタワレコや職場の近くの新星堂など、数件を回ってみたが王様のCDが置いてない^^;
「J POP」や「大人のロック」、「70年代コーナー」など、ずいぶんあちこち探し回ったのになあ。
と、ここまで書いてきてふと気づいた。
BEATLESのコーナーを覗いてない…。
なんという不覚!!
あ~、ぼくがタワレコの店員だったらゼッタイBEATLESのコーナーに王様の新譜もちゃっかり置いておくなあ。
そうすれば「久しぶりにビートルズでも聞いてみるか」とやってきたオジサマ・オバサマが
「お、王様もとうとうビートルズのカヴァー出したのか」ってついでに買ってくれるに違いない。
う~ん、今度タワレコ行ったらBEATLESのコーナー、チェックしてみよっと。
というわけで、けっきょくAmazonに注文して今日やっと届きました。
でもその前に中古ショップで王様のCDを買ってみた。
なにしろ最初に話題になった『深紫伝説』以来、たまにFMとかで聴くことはあってもCDを聴いてみることはまったくなかったのだ。
まあ、コンサートに行く前に新譜を買って予習しておくみたいなもんですね。(←全然違う^^;)
『鉛の飛行船伝説』 150円
『転石伝説』 150円
『王様の恩返し』(初回限定:ボーナストラック収録) 1,000円
しめて1,300円のお買い上げ~。
感想を述べると『転石』は思ったほどおもしろくない。
それに比べると『飛行船』はすばらしい!
それにしてもたとえば「ブラック・ドッグ」がこんな歌詞だったとは。
いやいや、初期のゼップはブルーズのカヴァー(というか、はっきり言ってパクリ)だから歌詞が卑猥だっていうのはわかってた。
それにしても直訳するとこんなにえげつないとはねえ。
もう恥ずかしくってとても大きな音では聴けませんわっ!
『恩返し』ではジミヘンのカヴァーがなかなかよかった^^
さていよいよ『カブトムシ外伝』である。
(本題に入る前がやたらに長いのは、ゼッタイmilkちゃんの影響だ…笑)
帯を見ると「ビートルズのオリジナル曲は訳詩の許可が下りず、そこでビートルズのカヴァーのカヴァーにチャレンジ!」みたいなことが書いてある。
CDはフロントもバック・カヴァーもパロディだし、Appleレーベルを模したWatermelonレーベル?もいい。
(ステッカーのオマケつき^^)
ちゃんと東芝EMIのフォーエヴァー帯をパクってあるし、コピーには「日本先行発売」と書いてある。
わはは!
ついでにCCCDにしなかったところに強烈な皮肉を感じるなあ(笑)。
カヴァー曲のすばらしさはPVでもじゅうぶん伝わってくるが、あらためて通して聴いてみると
「長身サリー」や「ゼニー」、そしてアルバムのなかでは地味な「男子」なんかもすごくかっこいいのだ。
そして思わずじ~んとなってしまったのが「リジーにクラクラ」。
4曲入りのコンパクト盤でこの曲を聴きながら、クラシック・ギター(笑)でリフをコピーしていた中学生のころを思い出してしまった^^;
ところで問題?のオリジナル曲であるが、
「米とげ、ザーッと」はほとんどパクリ。
本人も言ってるようにジョンとチャック・ベリーの両方から訴えられそうな曲だ。
イントロの「Shoot me!」という部分は「シャリ~!」、曲中でジョンが何度か叫ぶ「right!」は「ライス!」になっている(笑)。
「Hey 柔道一直線」は「ヘイ!ジュード」まではそっくりだが、そこから「おいっちょくせん!」と強引に演歌調にもっていくところは寝技級(笑)。
最後のコーラスはsatomiさんが思わず泣いてしまったのがよくわかる。
すばらしい!!
まだの方、
とりあえず下の画像をクリックして、リンク先ページの中ほどにあるPVをご覧になってみてください!
遼さん、どうもです。このセンスに共鳴してくださってウレシイです!
ビートルズを骨の髄まで聞いた人(ん?ちょっと表現おかしいけど)、コピーを真剣にした人なら爆笑&尊敬に値するものではないでしょうか。
さすがにポールほど高い声が出せなかったのか、「サリー」のキーが低いのが惜しまれます。でも訳詞も含めて本当によくできていると思います。
「Hey柔道・・・」では、あくまで柔道の世界を歌いながら、シャウトはポールのコピーをしているところがもう泣けました(;_:)
(TBさせていただきましたが、もしかして重複してたら削除お願いします)
ところで、王様の過去の作品で一番良く出来てるなぁ、と思ったのはビーチ・ボーイズの直訳「浜っ子伝説」です。機会があればぜひ一度!
by satomi (2006-01-28 23:10)
これ、私もたまたま先月ショップで見つけ、ジャケと帯のデザインに思わずニンマリしてしまい買おうかなと思いました。結局買わなかったんですけど(笑)。
satomiさんオススメの「浜っ子伝説」は私もちょっとしか聴いたことないですが確かに出来がいいですね。一番面白いと思いました。
by MASA (2006-01-29 00:35)
satomiさん、こちらにまでわざわざコメント、ありがとうございました!
もともと王様はキライじゃないので、satomiさんに紹介していただいてすごくうれしかったです。
>シャウトはポールのコピーをしているところがもう泣けました(;_:)
あ…そこまで聴いてなかった^^;
さすがですね~。
今から慌てて聴きなおしてみます。
>一番良く出来てるなぁ、と思ったのはビーチ・ボーイズの直訳「浜っ子伝説」です。
おお、そうですか。
今度探してみますね。
CDショップには王様が見当たらないので中古ショップになりますが…(笑。
by parlophone (2006-01-29 01:02)
MASAさん、どうもです。
これはオススメですよ~。
「お願い郵便やさん」や「月光おじさん」がいいのは当然ですが、「男子」にはやられました(笑。
筋金入りのビーチ・ボーイズ・ファンのMASAさんも『浜っ子伝説』はオススメですか?
そうかあ、興味が惹かれますね。
でも王様のCD買うくらいコアなBB5のファンだったら、中古ショップには持っていかないような気もするなあ(笑。
by parlophone (2006-01-29 01:09)
長文教の教祖、milkです。
私、parloさんの今回のを読んで「カブトムシ外伝」即刻!買うことにしました。
>ビートルズを骨の髄まで聞いた人(ん?ちょっと表現おかしいけど)、
>コピーを真剣にした人なら爆笑&尊敬に値するものではないでしょうか。
あー絶対そうでしょうね。想像に難くないです。
(って、これparloさんのコメントじゃないじゃん!笑)
まさか王様がビートルズにまで手を出すとは思いも及びませんでした。
「Hey柔道・・・」 タイトルだけでもう死ぬほど可笑しいです。「月光おじさん」
も本当可笑しい・・・
ただパクるのではなく、ちゃんと独自の世界観に引きずり込んでいるのが
すごいですよね。(・・・ってまだ聴いてもいないのに語りだす。)
by milk_tea (2006-01-29 02:49)
milkちゃん、お買い上げありがとう!
って、これmilkちゃんのセリフやん(笑)。
いつのまにかFUN HOUSEからVictorに移籍してたんやね~。
>ただパクるのではなく、ちゃんと独自の世界観に引きずり込んでいるのが
>すごいですよね。
うんうん、そのとおり。
でも聴いてないのにどうしてコメントできるの?^^;
(すんまへん、完全にタメグチです。反省します)
by parlophone (2006-01-29 13:46)
>いつのまにかFUN HOUSEからVictorに移籍してたんやね~。
うそっっっ Σ(゚д゚lll) (Amazonで申し込んじゃいました・・・定価で)
>でも聴いてないのにどうしてコメントできるの?^^;
深紫伝説とか結構聴いてるんで、あのへんのことを言ってるんですけどね。
基本路線同じでしょうからね。
関係ないですけど、ダンス☆マンの洋楽ディスコのパクリソングも私
大好きです。ご存知ですか?(私はディスコ・チューン好きなので)
70年代後半の大ヒットソング「Play that Funky Music」をパクった曲
『よくある名字「斉藤」』っていうのがあって
(サビの Play that Funky Music, white boy! ってところを
よくある名字、斉藤~と、英語っぽく歌うと、これが驚くほどソックリなわけ)
ただパクってるだけでなく、「斉藤」という名字について、歌詞の中で
「病院で名前呼ばれたとき周りを見てから立ち上がるかい?」
「小学校の頃から名前順はだいたい10番前後だったかい?」
「“サイチャン”と呼ばれたかい?」
「「鈴木」より多いと思うことないかい?」
だけど、ハンコは必ずあるから便利だヨン!!・・いいじゃん!!
「だけど「佐藤」よりはちょっといいと思ってるんだオレ」
など、うまい具合に原詞の響きとなじませながら、ちゃんと「斉藤姓の人の
悲哀」を語れているのがスゴイんです。
この世界では完全に、王様と両巨頭と言えるでしょうね。
(あ、また長い!ごめんなさい)
by milk_tea (2006-01-29 18:48)
>うそっっっ Σ(゚д゚lll) (Amazonで申し込んじゃいました・・・定価で)
あらま。
そっかー、ご存じなかったのね~。
>ダンス☆マンの洋楽ディスコのパクリソング
おお、ありましたね~。
あの何でしたっけ「見タイ 聞きタイ 歌い鯛」とかいう番組、三宅祐司が司会してた…あれで何回か見たり聞いたりしたような気がします。
う~ん、なんか欲しくなってきちゃったゾ^^;
「タモリ倶楽部」の「空耳アワー」とか大好きですからね。
意図して空耳作り出すのって、やっぱすごい才能だと思うワン。
by parlophone (2006-01-29 20:26)
なんか楽しそうな会話なので、入れてください(^^)
私も空耳、だ~い好きなんです!
そのことを以前ブログに書いたら、ワインセラピストさん(遼さんの
ブログを偶然見つけて「マニアックな」と紹介してくださった
方です。OLDIES関連で)が、以下のサイトを教えてくださいました。
http://fdls.net/mimi.php
笑ってください!
女性でこういう話題のできる方ってあまりいないのに?
milkさんも同じようなノリを持ってらっしゃるようで、なんだか
嬉しくなりました!
by satomi (2006-01-29 21:30)
ひゃあ~、こんなサイトがあったんですね~。
ワインセラピストさんってすごいですね。
ぼくのサイトもどうやって見つけられたのかちょっと気になります^^;
by parlophone (2006-01-29 23:48)
月末で超多忙なオフィスより・・・(バカモノ)
>あの何でしたっけ「見タイ 聞きタイ 歌い鯛」とかいう番組、三宅祐司が
>司会してた…あれで何回か見たり聞いたりしたような気がします。
はいはい、出ていましたね。
でもあの番組では単に、誰かのヒット曲を派手に歌ったりしていたにとどまり
彼の真のパロディワールドはアルバムを買わないとわかりません。
私の好きなE,W&Fも相当パクっていて、大好きです。
有名な「Fantasy」のパクリソングは「夢中の半年」(宇宙のファンタジー、の
音に掛けている)とか、タイトルだけでも笑えますが、中身を聴くと
音のクオリティもすごいんで驚きますよ。ちゃんと原曲に忠実です。
http://yar-3.net/dti/danceman .html
これは、1つのアルバムのタイトルリストですが、本当にタイトルだけで
笑えますのでご参考。
>「タモリ倶楽部」の「空耳アワー」とか大好きですからね。
あら~っ。私は全てのテレビ番組の中で「タモリ倶楽部」が一番好き
というくらいなんですよ!!
知的な人々がダラダラと収録にやってきてる空気感が常にたまりません。
今satomiさんご紹介のサイト、ちょっと行ってみましたが、とても
月末のオフィスでは無縁な感じでしたので(笑) ブックマークだけしておき
ました。夜みようっと・・・
>milkさんも同じようなノリを持ってらっしゃるようで、なんだか
>嬉しくなりました!
parloさんのほうから飛んで何度か拝見していますが、satomiさんこそ
ほとんどそのマニアぶりは女性のレベルじゃないですよね(失礼)
私のブログはちょっと異質でお好みじゃないとは思いますが、ビートルズの
ことも書いていますのでお暇があったら見てみて下さいね。
どうぞ宜しくお願いいたします。
(あ・・・今、カブトムシ外伝が納品されました・・・amazon早い!コソコソ)
by milk_tea (2006-01-30 11:35)
milkちゃん、お仕事大変そうですね。
残業とかやってるのかな??
ダンス☆マンのタイトルが並んだサイト、拝見しました。
やっぱり聞いてみたくなりますね。
>音のクオリティもすごいんで驚きますよ。
こういうところが大事ですよね。
やっぱりメジャーになる人たちはバックグラウンドがしっかりしてる。
単なるイロモノじゃないというか…^^
>あ・・・今、カブトムシ外伝が納品されました・・・amazon早い!
おお~、超速!
感想聞かせてくださいね~^^
by parlophone (2006-01-30 22:16)
ご報告遅くなりましたっ 隊長! (誰がだ)
カブトムシ外伝、聴きました~。
いや~すごい。原音に全く忠実。なんか、演奏してる本人が一番楽しい
っていうやつですね、きっとあれは。
最初、「どうしてこのラインナップなんだろう」って疑問だったのが、ライナー
ノーツをよんでよくわかりました。
ビートルズは権利取得がかくも難しいのですね!作詞作曲が別の人の
曲からパクるのが最終手段だったわけだ。
で、 Come Together や Hey! Jude のようなオリジナルは、限りなく
メロディを変えて、でも限りなくオリジナルを匂わせるギリギリのテイスト
にしているわけですね。
制作側の血のにじむ苦労(権利との闘い)がしのばれますね。
すごく面白かったです。
最後の「おまけ」って何だろう・・・・と思ったら、00:01秒からいきなり
A day in the Life の最後の最後のあの和音!! で、原曲と同じ時間の
ブランクのあとに、なんか遠くで叫んでるな・・・・・と思ったら
コレシカ ホウホウガ ナカッタ って言ってるんですよね。
「ご苦労様でした。充分、充分!」ってねぎらいたくなる感じでした。
続編がのぞまれますね。
私としてはどうしても!!!中期~後期で行ってもらいたいです。
後期は歌詞も、パロ甲斐があると思います。
♪ 君つれて~行かせて~よ~ いちごばたけ~
すべてがウソ~
ほら、もう1曲できそうだ・・・・
おっ。私、これで1コラムできそうだ。
権利関係で王様が歌えない、後期のビートルズソングの日本語歌詞を
作ってみようかな~? 曲タイトルだけでも、
ソ連に戻ってまいりました
慎重ちゃん
透明たまねぎ
野生のはちみつ菓子
まだ続くバンガロービルの話
ボクのギターが泣いてるぜ!
みたいなところから、いかがでしょうか?
by milk_tea (2006-02-01 12:31)
milk隊員、報告ご苦労!(←何様?^^)
そうそう、記事では触れませんでしたがライナーノーツもなかなかリキが入ってましたね。
そしてオマケの「Inner Groove」(笑)。
本物のピアノの「ダ~~~~~ン」の1/20ぐらいのショボイ音(←これ、おそらくわざとですね^^)。
「コレシカ ホウホウガ ナカッタ」
もう最後の最後まで遊んでるって感じでよかったですね~。
2~3日は朝起きると頭のなかで「♪腰振り赤ちゃん~ (腰振り) ひねって ワ~オ! (ひねってワオ) おいでおいでおいでおいで 赤ちゃん ぼくと踊らな~い♪」と鳴っていました^^;
>権利関係で王様が歌えない、後期のビートルズソングの日本語歌詞を
>作ってみようかな~?
あ、いいですね~。
milkちゃんにうってつけ?の題材じゃない?(笑
期待しちゃおうかな~。
by parlophone (2006-02-01 21:50)