祭典の日(奇跡のライヴ) ファースト・インプレ [ZEPPELIN]
先々週届いた『祭典の日(奇跡のライヴ) DX エディション』をやっと2回ほど見ることができた。
いや~、みなさんがおっしゃっているとおりスゴいライヴです。
ぼくは自宅のAVルームなので比較的冷静に見ることができたのだが、生で見た人はもちろん、映画館でも相当の興奮状態だったろうと思う。
そのスゴさは、とりあえずこのオフィシャル・ヴィデオを見ていただいただけでもじゅうぶんに伝わってくるはず。
ではまずパッケージングからご紹介していこう。
ぼくが買ったのは2CD+BD+ボーナス DVDの4枚組。
三方背の分厚いケースから同じ図柄のデジパックを取り出す。
中を開くとモノクロのやけに渋いデザインだ。
全部開くとこんな感じ。
映像用Blu-rayでCDサイズのパッケージに入っているのを見たのは初めてだ。
やはりモノクロの写真が載った16ページのカラーブックレットと26ページの日本語解説書がついている。
CDのほうはおそらくほとんど聴くことはないと思うが(笑)、Blu-rayのほうはリニアPCM 48KHz/16bit Stereoと5.1ch DTS HD Master Audioの音声付。
かなりの爆音で聴いてみたが、Stereo、5.1ch、いずれもかなり満足のいく音で収録されていると感じた。
前回の記事で「気になる」と書いた、Blu-ray Audioディスクは48K/24bit、しかもペイジはオーディオ用にミックスを変えているらしいので、どんな音に仕上がっているのか依然気になるところだ。
さて、今回の再結成、スゴイすごいってなにがそんなに凄かったのか、自分なりに分析してみた。
まず1つはロバートの本気度。
以前「ペイジ&プラント、共鳴と交錯」という記事にも書いたが、ロバート・プラントはゼップのころの自分を単なる音楽人生の一部としか捉えていない。
つまりゼップは「もう解散したバンド」だったわけだ。
ところが今回はステージを見るかぎり、ほんとうに本気だったのだ。
ゼップ・ファンの方はご存知のとおり、かれは現役時代から、ムリをして声を出したりしなかった。
「移民の歌」の、あの「♪ア、ア、ア~~~~~、アァー!!」なんて、ライヴではめったにレコードどおり歌いやしなかった。
ところが今回は「Dazed and Confused」や「Misty Mountain Hop」を聴くと、本気で歌っている!
そして「In My Time of Dying」。
ジミーとロバートが見つめ合ってあうんの呼吸で音楽が始まる、その瞬間のスリル!
まさに現役、マジで現役時代のゼップがそこにはあった。
2つめがジェイソンの成長。
ぼくがジェイソンを初めて見たのはアトランティック40周年の記念ライヴがTVで放映されたときだった。
あのころまだ20代になったばかりだったジェイソンも、ライヴの時点では41歳。
すでに父が死んだときの年齢を超えてしまった。
ゼップの他のメンバーも、「ボンゾの忘れ形見」としてでなく一人の立派なドラマーとしてジェイソンを信頼し、バンドの屋台骨を任せているのがよくわかる。
そしてそれに応えるように、ジェイソンも亡き父を髣髴とさせる圧倒的なドラミングを披露している。
おまけにオープニングの「グッドタイムズ・バッドタイムズ」と「Misty Mountain Hop」ではコーラスまで聞かせてくれる。
うれしいじゃあーりませんか(笑。
(ロバートと見つめあいながらコーラスをつけるジェイソン)
3つめ、ペイジのリハビリ(笑)。
ペイジはやっぱりペイジ。
ギタリストとしての栄光の70年代を取り戻すことは、やっぱりムリだった。
でも、今回はかなりいい線いってますよ。
(黒のスリーピースにサングラスで渋くキメたペイジ)
全盛期のギターソロのエッセンスを取り入れながら、全体の構成のなかにうまく溶け込むようなソロを組み立てている。
「天国への階段」なんか短すぎて、油断してるとサワリで終わっちゃった!みたいにもなるけど、とくに「Dazed and Confused」は感心しました。
4つめ、ゼップにはジョーンジーが必要なんだ!
ペイジ&プラントのときにお呼びがかからなかったジョーンジー。
でも、今回のライヴを見ると、ベースにキーボードに、ジョーンジーの存在感は明らか。
「No Quarter」のピアノ・ソロではおっとっとのミストーンも聞こえたような気がするけれど、ゼップは4人の有機的なコラボレーションがあってはじめてゼップなんだ、ということをあらためて証明してくれたと思う。
ちょっと長くなったので、つづきは次回ということで。
いや~、みなさんがおっしゃっているとおりスゴいライヴです。
ぼくは自宅のAVルームなので比較的冷静に見ることができたのだが、生で見た人はもちろん、映画館でも相当の興奮状態だったろうと思う。
そのスゴさは、とりあえずこのオフィシャル・ヴィデオを見ていただいただけでもじゅうぶんに伝わってくるはず。
ではまずパッケージングからご紹介していこう。
ぼくが買ったのは2CD+BD+ボーナス DVDの4枚組。
三方背の分厚いケースから同じ図柄のデジパックを取り出す。
中を開くとモノクロのやけに渋いデザインだ。
全部開くとこんな感じ。
映像用Blu-rayでCDサイズのパッケージに入っているのを見たのは初めてだ。
やはりモノクロの写真が載った16ページのカラーブックレットと26ページの日本語解説書がついている。
CDのほうはおそらくほとんど聴くことはないと思うが(笑)、Blu-rayのほうはリニアPCM 48KHz/16bit Stereoと5.1ch DTS HD Master Audioの音声付。
かなりの爆音で聴いてみたが、Stereo、5.1ch、いずれもかなり満足のいく音で収録されていると感じた。
前回の記事で「気になる」と書いた、Blu-ray Audioディスクは48K/24bit、しかもペイジはオーディオ用にミックスを変えているらしいので、どんな音に仕上がっているのか依然気になるところだ。
さて、今回の再結成、スゴイすごいってなにがそんなに凄かったのか、自分なりに分析してみた。
まず1つはロバートの本気度。
以前「ペイジ&プラント、共鳴と交錯」という記事にも書いたが、ロバート・プラントはゼップのころの自分を単なる音楽人生の一部としか捉えていない。
つまりゼップは「もう解散したバンド」だったわけだ。
ところが今回はステージを見るかぎり、ほんとうに本気だったのだ。
ゼップ・ファンの方はご存知のとおり、かれは現役時代から、ムリをして声を出したりしなかった。
「移民の歌」の、あの「♪ア、ア、ア~~~~~、アァー!!」なんて、ライヴではめったにレコードどおり歌いやしなかった。
ところが今回は「Dazed and Confused」や「Misty Mountain Hop」を聴くと、本気で歌っている!
そして「In My Time of Dying」。
ジミーとロバートが見つめ合ってあうんの呼吸で音楽が始まる、その瞬間のスリル!
まさに現役、マジで現役時代のゼップがそこにはあった。
2つめがジェイソンの成長。
ぼくがジェイソンを初めて見たのはアトランティック40周年の記念ライヴがTVで放映されたときだった。
あのころまだ20代になったばかりだったジェイソンも、ライヴの時点では41歳。
すでに父が死んだときの年齢を超えてしまった。
ゼップの他のメンバーも、「ボンゾの忘れ形見」としてでなく一人の立派なドラマーとしてジェイソンを信頼し、バンドの屋台骨を任せているのがよくわかる。
そしてそれに応えるように、ジェイソンも亡き父を髣髴とさせる圧倒的なドラミングを披露している。
おまけにオープニングの「グッドタイムズ・バッドタイムズ」と「Misty Mountain Hop」ではコーラスまで聞かせてくれる。
うれしいじゃあーりませんか(笑。
(ロバートと見つめあいながらコーラスをつけるジェイソン)
3つめ、ペイジのリハビリ(笑)。
ペイジはやっぱりペイジ。
ギタリストとしての栄光の70年代を取り戻すことは、やっぱりムリだった。
でも、今回はかなりいい線いってますよ。
(黒のスリーピースにサングラスで渋くキメたペイジ)
全盛期のギターソロのエッセンスを取り入れながら、全体の構成のなかにうまく溶け込むようなソロを組み立てている。
「天国への階段」なんか短すぎて、油断してるとサワリで終わっちゃった!みたいにもなるけど、とくに「Dazed and Confused」は感心しました。
4つめ、ゼップにはジョーンジーが必要なんだ!
ペイジ&プラントのときにお呼びがかからなかったジョーンジー。
でも、今回のライヴを見ると、ベースにキーボードに、ジョーンジーの存在感は明らか。
「No Quarter」のピアノ・ソロではおっとっとのミストーンも聞こえたような気がするけれど、ゼップは4人の有機的なコラボレーションがあってはじめてゼップなんだ、ということをあらためて証明してくれたと思う。
ちょっと長くなったので、つづきは次回ということで。
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