マイルズの紙ジャケ―第2弾! [モダン・ジャズ・ジャイアンツ]
またまたこの日が来てしまった!
前回が9月27日、今回が10月18日だから3週間しかインターヴァルがない。
ちょっとつらいよねえ…!
さて仕事帰りに街の中心にあるタワレコではなく、郊外のタワレコに寄ったのが大失敗だった。
明日発売のものはすべて1タイトルずつしか仕入れなかったようで、手に入ったのはこの5タイトルだけ…。
『フォア・アンド・モア』と『ビッチズ・ブルー』があったのはうれしいが、『マイルズ・スマイルズ』はすでになくなっていた。
念のため店員に尋ねると「お取り寄せになります」^^;
それにしても不思議な残りかただなあ。
だいたい『ソーサラー』を買って『ネフェルティティ』を残すか?
ま、人それぞれだからいいけど(笑。
9月27日の紙ジャケなど― その2 『カインド・オヴ・ブルー』 3度目の正直か?マイルズの紙ジャケ・コロンビア・エラ [モダン・ジャズ・ジャイアンツ]
やっぱり27日にはUPできなかった…。
でもね、これには訳があるんです。
マイルズの『カインド・オヴ・ブルー』をあれこれ聴いてるうちに、じつはとんでもない思い違いをしていたことに気がついたのだ。
その思い違いの内容についてはあとで触れることにして、とりあえずマイルズ・コロンビア・エラの紙ジャケについて簡単にまとめておこう。
(初期のころのものを画面に入るだけ並べてみた…^^;)
最初のシリーズは1996年9月21日、『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』から『ユア・アンダー・アレスト』まで30タイトルがリリースされた。
SBM(スーパー・ビット・マッピング)やハイビット・マスタリングを採用した「マスター・サウンド・ジャズ」と銘打ったシリーズで、ジャケットや解説書にはリマスタリング・エンジニアなどの表記はない。
赤い帯がついていたので「赤帯」シリーズなどと呼ばれている。
待ちに待ったマイルズのコロンビア・エラの紙ジャケということで、あっという間に店頭から消えたような気がする。
今月のCD [モダン・ジャズ・ジャイアンツ]
3月にリリースされるストーンズの紙ジャケと、5~6月のサンタナの紙ジャケに備えて、なるべく出費を抑えなくちゃいけない。
(う~ん、我ながら健気だ~。いつまでつづくやら^^)
今月の紙ジャケは(去年リリースの『アルゾ&ユーディーン』を除けば)『ソフト・マシーン』1枚で終了。
このCDについてはまだ未聴なので次回に回すとして、今日買ったもう1枚のCDは以前から気になっていながら買い逃していたコレ!
マイルズのアナログ・コレクション [モダン・ジャズ・ジャイアンツ]
みなさんもうすでにご存知かもしれないが、マイルズ・デイヴィスのCBS時代のアナログを復刻した国内盤の予約が11月10日から始まった。
マイルズが米コロンビアに初録音してから今年が50周年に当たるための国内特別企画だそうだ。
ジャズ・ファンの方ならよくご存知のように、マイルズ・デイヴィスは1955年7月のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルでほとんど一夜にして大スターになった。
そのときの貴重な録音が先日ご紹介した『レガシー・エディション』におけるモンクとの共演だったわけだが、この人気に目をつけた大手コロンビア・レコードは、プレスティッジと契約していたこのニュー・スターとこっそり録音を始めた。
その第1回めが1955年10月26日で、オリジナル・クインテットによるCBS唯一のアルバムになる『'ROUND ABOUT MIDNIGHT』に収録された「Ah-Leu-cha」や、のちに『1958 MILES』に間違って収められる「Little Melonae」など4曲だったのだ。
『モンク・ウィズ・コルトレーン・アット・カーネギー・ホール』 [モダン・ジャズ・ジャイアンツ]
ついに来ましたよ!
待望の『モンク・ウィズ・コルトレーン』US盤CD。
いろいろ福岡のCDショップを探したけれど、どこもCCCDしかないのであきらめてアマゾンに注文したのが水曜日にやっと届いて、きのうから何回も繰り返し聞いている。
でも遅くなったぶん値段は下がって、送料・税込で1,890円はなんだか得した気分だ。
ブックレットの裏に載っている当日のコンサートのポスター。
ビリー・ホリデイから始まって、ディジー・ガレスピーにチェットとズートのクァルテット、そしてレイ・チャールズ、モンクとトレーンはトリじゃなくて、さらにそのあとにロリンズ、もう想像を絶するような凄いメンバーだ。
8時半からはわかるとしても深夜から…って、終わるのはいったい何時だったんだろう。
『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』 レガシー・エディション [モダン・ジャズ・ジャイアンツ]
し、知らなかった!
よく見ているソニー・ミュージックのサイト「HIGH-HOPES」のトップ・ページには、LEGACY EDITIONのコーナーがある。
ときどきチェックしていたのだが、マイルズの『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』なんて載ってなかった。
そういえば、BBSで管理人さんが「ジャズはセクションが違うので…」みたいなことを言っていたような気もする。
不覚だった……。
こういうCDが出ているのを知ったのはつい最近のことだ。
Amazonかなんかで、別のCDを検索しているとき、「この商品に興味がある人は、こんな商品にも興味をもっています」というところにこの、レガシー・エディションが載っていたのだ。
なぬ~っ?!
曲目リストを見るとDisc-1はこれまでの同タイトルと同じだが、Disc-2にライヴが収録されている。
コルトレーンを擁したマイルズのライヴというと、オフィシャルでは『マイルズ&モンク・アット・ニューポート』、『ジャズ・アット・ザ・プラザ』の2枚がリリースされているが、いずれもオリジナル・クインテットではなかったので、これには驚いた。
さっそく翌日、行きつけのタワレコに寄ってみると、国内盤しかなかったが、どこかのレコード会社のようにCCCDではないので、解説の日本語訳もついているし…と早速購入した。
ジョン・コルトレーン『STEREO DRIVE』 [モダン・ジャズ・ジャイアンツ]
今日は7月17日、昨年も書いたがコルトレーンとビリー・ホリデイの命日である。
「JAZZの愛聴盤」のコーナーでコルトレーンのアルバムを何か1枚ご紹介しようかとも思ったが、どれにしても名盤だらけなので、今日はサイド・メンとして参加した『ステレオ・ドライヴ』をご紹介しよう。
このアルバムは1958年10月にユナイテッド・アーティスツに吹き込まれたセシル・テイラーのリーダー・アルバムだ。
56年にTRANSITIONレーベルに録音した初リーダー・アルバム『ジャズ・アドヴァンス』で大きな注目を集めたテイラーだが、この時点でメジャー・レーベル、ユナイトが彼に吹き込みのチャンスを与えたのは大英断だったと思う。
パーソネルはテイラー以外はケニー・ドーハム(tp)、コルトレーン(ts)、チャック・イスラエルズ(b)、ルイ・ヘイズ(ds)という布陣。
さてこのアルバム、現在は『コルトレーン・タイム』というタイトルでCDが(紙ジャケでも)発売されている。
つまりコルトレーンのリーダー・アルバムという形にしないと売れないわけだ。
もちろんぼくも、コルトレーンとテイラーがどんなコラボレイションを見せるかに注目をしてこのアルバムを聴いた。
曲はこのアルバムのためのオリジナル、ドーハムの「Shifting Down」とイスラエルズの「Double Clutching」の2曲に、スタンダードの「Just Friends」、「Like Someone in Love」という組み合わせだ。
内容はみなさんも予想がつくのではないかと思うが、まずオーソドックスなドーハムとアヴァンギャルドなテイラーがうまく噛み合わない(笑)。
というか、ドーハムもテイラーもわが道を行くで、お互いに歩み寄ろうという気配はない。
それはコルトレーンにしても同じで、59年にアトランティックに移籍する直前だからすでにシーツ・オヴ・サウンドは形を現しつつあるのだが、テイラーと相性がいいとはいえない。
かんじんのテイラーのソロはセロニアス・モンクを前衛にしたような感じで、けっして悪いものではない。
しかしバッキングの彼はドーハムだろうとコルトレーンだろうとお構いなしに、自分の音楽をプレイしているので、ぼくなんかには耳障りにしか聞こえない。
これが60年代の吹込みであればドーハムにしても、もっとアグレッシヴなプレイで対応できたかもしれないが、58年の時点ではまだドーハムは『静かなるケニー』とほとんど変わらないスタイルなのだ。
結果的には実験作ではあるがコルトレーンの名前を前面に出すしかない作品になってしまった。
ちなみにこのアルバム、モノラル盤は『ハード・ドライヴ』というタイトルでジャケットまで違うので、計3種類のヴァリエーションが存在する。
いったいどれくらい売れたんだろう(笑)。
なお、本編のサイトMUSIC & MOVIESの「JAZZの愛聴盤」のコーナーはこちらからどうぞ。