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『ウィズ・ザ・ビートルズ』 Beatles Mono LPを聴く―その2 [BEATLES]

まずジャケットについて少し見ておきたいと思う。

2009年の紙ジャケ仕様のモノラルCDのときにちょっと話題になったフロント・カヴァーのハーフ・シャドウだが、アーリー・プレスは黒がつぶれ気味。
ジョンの目はかろうじて見えるけれど、ジョージやポールのシャドウ側の目はまったく見えない。

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比較的レイト・プレスだと思われる"7N"のジャケットになっても、ジョージの目はほとんど見えないままだ。

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リマスター盤のジャケットはジョンの目だけではなく、ジョージの目もかなり見えるようになっている。
ジャケットとしては美しいのだろうけれど、オリジナルへの忠実度という意味ではロー・ファイだ。

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Beatles Mono LPを聴く―その1 『プリーズ・プリーズ・ミー』 [BEATLES]

前回『プリーズ・プリーズ・ミー』を取り上げたのは、Stereo版のリマスターCDが出たときで、そのときは
「あれこれ聴いているうちにだんだん比較なんてどうでもよくなってきた(笑」
なんて無責任なことを書いて、ぜんぜん違う方向の記事になってしまったが、今回はしっかり聴きました(笑。

結論からいうと、リマスターの難しさを考えさせられる比較試聴になってしまった。

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先日の紹介記事ではチョコレート色?と書いたレーベルだが、自然光のなかで見るとちょっとちがう。
でもやっぱりゴールドでもない(笑。

「いい音とは何か」な~んて大上段に構えるまでもなく、100人の音楽ファンがいれば100とおりのいい音があると思う。
以前にもちょっと書いたが、「雑音のない音」をいい音の最上位に考える人たちにとっては、CDを聴かずにチリプチ・ノイズから逃れられないアナログ盤を聴くという行為が信じられないだろう。
さまざまなメイカーからいろいろなスピーカーが出ていてそれぞれにファンがいるのは、繊細な美しい音を求める人と、迫力のある強靭な音を求める人ではおのずから「いい音=聴きたい音」の概念が異なるからだと思う。


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わぉ!来てもうた!! Beatles in Mono LP Box [BEATLES]

まえにも書いたけれども、どうせ全タイトル買ってしまうんだろうなあ…ということでBOXをHMVで予約したのが6月、価格が32,000円台まで下がったのを見てAmazon jpに予約し直したのが7月下旬。
そのときの「お届け予定日」は9月14~16日だったのに、きのう「発送しました」のメール!
おぉ、発売日に手に入るんだ!と歓喜のあまり気もそぞろになってしまい、きょうも残業なんかほったらかして(すまそ)帰宅したら、届きましたよ。

どおーーーーっん!!

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Amazonの箱を開けるとUniversal Music LLCの箱。

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それを開けるとまた箱!

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で、やっとオンライン・ショップでおなじみのまっしろな化粧ケースが出てきました。


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The Beatles Fan Club MagazineのPete Nashが『The Beatles Mono LP』のBox Setを開封する [BEATLES]

たこせいじんさんのブログに「Pete Nash from The Beatles Fan Club Magazine Unboxes The Beatles Mono Vinyl Box Set」というYouTubeの動画がアップされていたので見てみると、いろんなことがわかって面白かった。

音は別として、ジャケットの再現性でぼくがいちばん気になっていたのはやはり『ホワイト・アルバム』だった。
『プリーズ・プリーズ・ミー』では「Angus McBean」の文字が右寄りという情報まで入っていたので、それなりのリサーチをやっていることはわかっていたのだが、なにしろAmazonの商品ページをクリックすると、こんな画像や

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こんな画像が出てくるんだから、

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おいおい大丈夫なの?と心配になってしまう。

そんな心配はこの動画でかなり解消された。

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『ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!』の国内盤Blu-ray! [BEATLES]

初公開から50年を迎えたリチャード・レスター監督の名作『ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!』('64、=リヴァイヴァル時の邦題『ハード・デイズ・ナイト』)の国内盤Blu-rayがついに発売される。

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最初にこのニュースが届いたのはアメリカのCriterion Collectionからだった。
そのときのプレス・リリースによると
・リリースは6月24日
・Blu-ray/DVDの3枚組
・リチャード・レスター監督が監修、承認した4K デジタル・レストア
・モノラルのLPCMによるサウンド・トラックと2ch と5.1ch DTS Master Audioによるミックスを作成したのはジャイルズ・マーティン
・キャストおよびスタッフによるオーディオ・コメンタリー
・1994年制作のドキュメンタリー「You Can't Do That」
・2002年のドキュメンタリー「Things They Said Today」
などを収録、ということだった。

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ビートルズのモノラル盤ボックス・セット "MONO LP BOX" [BEATLES]

もうみなさんご存知だと思うが、イギリスで9月8日(米国9月9日、国内では9月10日)に、ビートルズのモノラル盤のLPを集めた「THE BEATLES MONO LP BOX」(仮)がリリースされる。
1963年リリースの『PLEASE PLEASE ME』から1968年の『The BEATLES』(通称ホワイト・アルバム)までのUKオリジナル9タイトルに、当初アメリカでだけリリースされた『MAGICAL MYSTERY TUOR』、そしてアルバム未収録曲をあつめた『MONO MASTERS』(3枚組)の、合計11タイトル、14枚組LPと、108ページのハード・カヴァーを収めた豪華ボックス・セットだ。

(analogplanet.comからお借りした画像を6点追加しました―6月20日)

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ビートルズ関連のアナログ盤2種 [BEATLES]

きょうは、時期が遅れてしまってもう「NEW」アルバムとは呼べない?ポールの『NEW』と、ビートルズの『On Air - Live at the BBC Volume2』というアナログ盤2タイトルをご紹介しましょう。

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まずポールの『NEW』から。

前作『Memory Almost Full』から6年ぶりとなる今作の印象を一言でいえば、非常にアグレッシヴで攻めのポール、というところだろうか。
プロデューサーに、ポールからすれば息子の世代である売れっ子の4人、エイミー・ワインハウスの『Back to Black』やアデルの『19』を手がけたマーク・ロンソン(1975年ロンドン生)、アデルの「Rolling in the Deep」を含むグラミー・アルバム『21』や007の主題歌「Skyfall」の共作者でありプロデューサーでもあるポール・エプワース(1974年ロンドン生)、『LOVE』で父親のジョージ・マーティンとともにマッシュ・アップの鮮やかな手腕を見せつけたジャイルズ・マーティン(1969年生)、グリン・ジョンズの息子イーサン・ジョンズ(1969年サリー州生)という、いずれ劣らぬ気鋭のクリエーターを起用し、前作や前々作(『Chaos and Creation in the Backyard』)よりもかえって若々しい気合の入ったアルバムになっている。

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音作りもそれを反映してか、ベースとドラムスは強烈なアタック感をともなって身体に響いてくるし、音場は左右のスピーカーの外にまで豊かに広がる。
曲によってはひとつひとつの音が聴き分けられないほど分厚い音群が目の前に立ち現れて、ある意味「現代版ウォール・オヴ・サウンド」ともいえるようなサウンドが展開する。

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ビートルズ『THE U.S.BOX』の不可解 [BEATLES]

「長らく待たれていた、ビートルズのUSアルバム・ヴァージョンを集めた13枚組CDボックス・セットがリリースされる」
というのがAmazonのProduct Description(原文は英語)だが、タイミング的にはビートルズのアメリカ上陸50周年記念ということなのだろう。

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(画像はsuperdeluxeedition.comから)

長らく待たれていたかどうかは別として、US盤に慣れ親しんでいた人々にとって、1987年に全世界統一様式でCD化されたオリジナル・アルバムは違和感を覚えるものであったにちがいない。
それは国内盤の『ビートルズ!』を最初のアルバムとして聴いてきたわたしたちの世代が、70年代の旗帯シリーズに初めて接したときの体験からも容易に想像できる。
ジャケットはほぼ同じなのに「抱きしめたい」も「シー・ラヴズ・ユー」も「フロム・ミー・トゥ・ユー」も入ってないUK盤が、しかもセカンド・アルバムで、ファーストはジャケも収録曲もさらに地味!…というのが、そのときのぼくの正直な感想だった。

けれどもCDという新しい時代の幕開けに際して、当時のEMI(とジョージ・マーティン?)によって、『マジカル・ミステリー・ツアー』を除く各国盤と、そこに収録されたミックス違いなどはすべて"非公式盤"の地位に格下げになってしまった。

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ビートルズのリマスターLP 比較試聴その3 『ホワイト・アルバム』編 [BEATLES]

今回はAmazon.co.jpから届いた2枚のタイトルのうち『ホワイト・アルバム』を取り上げましょう。

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サイトの表記は「Import,From US」だったのでちょっと心配はしたけれど、届いたのはEU盤。
11月25日現在4,360円という価格で、国内盤とあまり差がないところまで上がってきているが、ぼくが注文したときは2,791円という、じつにリーズナブルな価格だった。
さらにその後「お客様が予約注文された以下の商品が、注文時の価格からY 17円安くなりましたのでお知らせいたします」というメールが届いて、実際に支払った金額は2,774円。
ところがそのとき、サイトではすでに3,400円近い価格になっていたので、このあたりの仕組はさっぱりわからない。
とりあえず安く買えてよかった、と思うしかない。

話がそれてしまったけれど、このアルバムもUKステレオ盤はアーリー・プレスとレイト・プレスの2セットしか持っていない。
アーリー・プレスのほうはオープン・トップで、レーベルに「Sold in U.K.~」というリマークと、「An EMI Recording」表記があるタイプ。
レイト・プレスのほうはサイド・オープンで、リマークがない。

ではまず外観から見ていこう。

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手前がリマスター盤、次がアーリー・プレスで、奥がレイト・プレスだ。

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ビートルズのリマスターLP 比較試聴その2 『サージェント』編 [BEATLES]

きょうは『サージェント』のファースト・インプレッションをお届けしましょう。
前回の記事はボージョレ・ヌーヴォーの解禁に合わせて「Les Nouvelle Beatles! その1」と洒落てみたが、おそらく検索にはほとんど引っかからないと思うので(笑)、今回はごくごく平凡なタイトルにもどした。

『サージェント』もUKステレオ盤は2枚しかもっていない。
イエロー・パーロフォンのアーリー・プレスと2EMIのシルヴァー・パーロフォンだ。
アーリー・プレスのステレオ盤は「Original PHONOGRAM Photo Gallery」でも紹介しているが、「KT」の刻印のあるもので、おそらく67年のプレス。
フルコーティングの豪華なゲイトフォールド・カヴァーで、内側の上下にフリップが見えるタイプだ。
2EMIのほうはぼくが社会人になったときに天神のベスト電器で新品を購入したものなので1976~77年ごろのプレスだと思う。
コーティング・ジャケットだが、見開きの内側にはコーティングがなく、上下にあるフリップは内貼りなので見えないタイプだ。

さて、リマスターLPはEU盤で、フロント・カヴァーは色鮮やか。
US盤でレコード番号が「C1-」から始まるものがあったが、あのころの『サージェント』を思わせるような鮮やかさだ。
UK盤も、ぼくが中学生のころから見てきた国内盤もこれほど鮮やかではないので、ちょっと違和感がある。
表裏ともたぶんニス塗りだと思うが光沢のあるジャケット。
シュリンクを外せない性分なので申し訳ないが、見開きの内側はおそらくニスも塗られていないと思う。

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