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ぼくが選んだ音のいいCD - ロック、ポップス編その1 [MORE MUSIC!]

前回のつづきできょうは「ロック、ポップス編」をお送りしようと思うが、ちょっと数が多くなったので2回に分けます。
今回はそのパート1。
ちなみにアルファベティカルに行きますが、国内盤はタイトルを日本語で、輸入盤は原語のままで表示します。
それでは行ってみよう!

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◎AC/DC 『地獄のハイウェイ』 (2003年デジタル・リマスタリング 紙ジャケ)
2007年にソニー・ミュージックから出た紙ジャケ・シリーズの1枚で、リマスタリングはスターリング・サウンドのジョージ・マリノ。
『地獄のハイウェイ』は79年作の6thアルバムで、ボン・スコットの遺作となった忘れがたいアルバムだ。
一般的には次作の『バック・イン・ブラック』のほうが人気が高いと思うが、ぼくのベストといったらやっぱりこれ。
バンド・アンサンブルのバランスが絶妙で、アンガスのSGもいい音をしている。


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◎AMERICA 『AMERICA』 (2013年 SACDハイブリッド 限定盤)
アメリカのアルバムは2007年に出た紙ジャケのシリーズも高音質だったが、こちらは昨年Audio FIDELITYからリリースされたSACDハイブリッド盤で、マスタリングはスティーヴ・ホフマン。
美しいコーラス・ワークとマーティンをはじめとするアコースティック・ギターやマンドリンの美しい響きが部屋を満たす。 

◎KARLA BONOFF 『カーラ・ボノフ』 (2007年 DSDマスタリング 紙ジャケ)
2007年に紙ジャケとしてソニー・ミュージックからリリースされた3枚のアルバムはいずれも高音質で甲乙つけがたい。
ここでは内容の充実度から1stアルバムを挙げておく。
ぼくはこのアルバムのUS プロモ盤をもっているが、ふだん聴くぶんにはCDでもまったくOKだ。
録音はNYのサウンド・ファクトリー、エンジニアはグレッグ・ラダニ、マスタリングはバーニー・グランドマン。
ただし2007年DSDマスタリングのエンジニアは不明だ。

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◎BOB DYLAN 『欲望』 (2003年 SACDハイブリッド デジパック)
2003年にソニー・ミュージックから出たSACDハイブリッド・シリーズの1枚で、マスタリング・エンジニアはスターリング・サウンドのグレッグ・カルビ。
高域にピークがあってヴォーカルのサ行などややノイジーだが、スカーレット・リヴェラのフィドルやディランのヴォーカル、ギターが実体感をもって迫る。

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◎EAGLES 『ロング・ロード・アウト・オヴ・エデン』 (2008年 SHM-CD 紙ジャケ)
2007年にリリースされた、現在のところイーグルスの最新アルバム。
2枚組の大作で、共同プロデューサーのなかには懐かしいビル・シムジクの名前も見える。
曲作りの中心となるドン・ヘンリーとグレン・フライに、ギタリスト、コ・プロデューサーとしても名を連ねるステュワート・スミスが多くかかわって活躍している。
マスタリング・エンジニアはボブ・ラディック。

◎FACES 『馬の耳に念仏』 (2010年 デジタル・リマスタリング 紙ジャケ)
2010年にロッドのソロ・アルバムとともにどっと出た紙ジャケ・シリーズの1枚。
ザクザクとしたロンのギターにハスキーなロッド、張りのあるロニーのヴォーカルが印象的だ。
マスタリングはIsao Kikuchiとクレジットされている。

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◎FLEETWOOD MAC 『噂』 (35周年記念デラックス・エディション SHM-CD)
4500万枚を売り上げたという1977年のモンスター・アルバム。
ぼくの知っているブリティッシュ・ブルーズ・ロックのフリートウッド・マックとはまったく別のバンドのような感じがするが、音楽の骨格を形づくっているのはやはりジョン・マクヴィーのベースとミック・フリートウッドのドラムスなのだ。
レコーディング・スタジオにはLAのレコード・プラントやマイアミのクライテリア・スタジオなど有名どころが並んでいる。
2004年のデジタル・リマスター。

◎JIMI HENDRIX 『ピープル、ヘル&エンジェルス』 (2013年 初回デジパック仕様)
もっとも古い68年3月の「Somewhere」と同年8月の「Inside Out」を除けば、69年の未発表スタジオ・セッションを集めたアルバム。
例によってエンジニアとミックスはエディ・クレイマー、マスタリングはバーニー・グランドマンが務めている。
ハッとするほどリアルなジミのヴォーカルは鳥肌モノだ。

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◎SUSANNA HOFFS 『サムデイ』 (2013年 紙ジャケ)
バングルスのヴォーカル、スザンナ・ホフスが2012年にリリースした16年ぶりのソロ・アルバム。
すべての曲作りに彼女自身が関わっているのだが、その曲がまたちょっと懐かしい感じで胸の琴線をくすぐる。
スザンナの少女っぽくてちょっとコケティッシュなヴォーカルも「あのころ」のままだ。
ストリングスなどやや解像感に欠けるところもあるが、最新録音らしいフレッシュな音だ。
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コメント 6

yasu

遼さん こんばんは
遼さんが、AC/DCを聴くとは知りませんでした。ジョージ・マリノのマスタリングものは、アイアンマン2のサントラしか持っていません。(LPで収集)このCDボン・スコットとブライアン・ジョンソンのボーカルが交互に聴けるし、なかなか選曲も面白いと思います。地獄のハイウェイも、最近やっと好きになってきました。最初は、ボンのボーカルがあまり好きではなかったのが大きな理由だったのですが、PV等を見ているうちに好きになっていました。
このサントラ聴く限り、いい音していると思います。新作もなかなかいいと思いますので、analog届くのが楽しみです。
by yasu (2014-11-25 19:58) 

parlophone

yasuさん、こんばんはー。

>遼さんが、AC/DCを聴くとは知りませんでした

ぼくがAC/DCに興味をもったのは、村上春樹の短編集『中国行のスローボート』を読んだときですから、もう30年も前になります。
そのなかの一編にAC/DCが大好きな女の子が登場したのでした。
村上春樹はもとジャズ喫茶を経営していたという話だったし、短編集もS.ロリンズの演奏で有名な『Slow Boat to China』の和約になっていたので、村上春樹が小説の登場人物が好きなバンドだったらきっといいに違いないと思ったのが最初です。
でも本格的に聴くようになったのは、『アイアンマン』からですね(笑。
すっかりはまりました。

>このサントラ聴く限り、いい音していると思います

ぼくはCDしかもってませんが、やっぱりいいと思います。

>新作もなかなかいいと思いますので、analog届くのが楽しみです

雑誌の広告で見ましたが、よさそうですね!
by parlophone (2014-11-26 22:34) 

yasu

こんばんは 

>ぼくがAC/DCに興味をもったのは、村上春樹の短編集『中国行のスローボート』を読んだときですから、もう30年も前になります。

村上春樹さんから聞き始められたとは以外でした。

ところで、バーニー・グランドマンがマスタリングした、ビルエバンスのanalogでますが、遼さんは購入予定されていますか。自分はかなり高価なので迷いましたが、一応予約はしました。リバーサイドとは違ったよさが
Paris Concert - Edition One、Twoにはあるので,音も期待したいと思います。




by yasu (2014-11-29 17:30) 

parlophone

yasuさん、こんばんはー。

>村上春樹さんから聞き始められたとは意外でした

なにがその音楽を聴きはじめるきっかけになるかってほんとわかりませんよねー。
村上春樹がほんとうにAC/DCを気に入ってたかはさだかじゃありませんが(笑。

>バーニー・グランドマンがマスタリングした、ビルエバンスのanalogでますが、
>遼さんは購入予定されていますか

ぼくは晩年のエヴァンスはあまり聴きませんけど、マーク・ジョンソンとジョー・ラバーベラのコンビは嫌いじゃないです。
もってるCDではエディ・ゴメスとマーティ・モレルとの74年の『シンバイオシス』(MPS)が最後ですね。

>かなり高価なので迷いました

ORGの45回転盤はとにかく高価なので、ぼくも2タイトルしか持ってませんね。
いまのところ購入の予定はないのですが、もし機会があったら感想を聞かせてくださいね。
by parlophone (2014-11-29 21:11) 

やまちゃん

私はイーグルスはS&Gやビートルズとともにほぼ全作品(ベスト盤も含め)といっていいほどのマニアなので当然Long Road Out Of Edenの紙ジャケ持ってます。実際イーグルスファンでも初期派はロングランがどうも好きでないらしく私はお気に入りでロングランは高く評価してるんですが
Long Road Out Of Edenも活動期の作品に比べると哀愁漂っていて今ひとつの印象が拭えませんが、それでも重要視してます

Fleetwood Macの噂は通常盤持ってますが、それほど好きというわけでないのでたまに聞く程度です
by やまちゃん (2014-12-03 07:10) 

parlophone

>私はイーグルスはS&Gやビートルズとともにほぼ全作品(ベスト盤も含め)
>といっていいほどのマニアなので

ぼくも同じですね。
USオリジナル盤、何枚かのUK盤、国内盤、CD、SACDといろいろともってますね。

>ロングランは高く評価してるんですが

たしかに『Hotel California』の次ということで、相対的に低くなっちゃうんでしょうね。
内容的にはぼくも悪くないと思ってます。

>Fleetwood Macの噂は通常盤持ってますが、それほど好きというわけでないので

ぼくは『噂』にかんしては完全に後追いで、はじめて聴いたのは10~15年ぐらいまえだと思いますが、けっこう好きです(笑。
by parlophone (2014-12-05 02:00) 

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