待つこと久し!― Zepの2014リマスターLP part2 - Days of Analogue Music 10 [ZEPPELIN]
ZEPのファーストから遅れること3週間、6月30日にやっと『Ⅱ』と『Ⅲ』のアナログ盤デラックス・エディションが到着した。
それではさっそく『Ⅱ』のインプレッションをお届けしたいと思う。
裏ジャケは例によって色調を変換させたものだが、これはこれなりに美しいと思う。
YouTubeにコンパニオン・オーディオの音源の一部がアップされていたが、そのときはオリジナル・ジャケットとこちらのジャケットが交互に変化するというものだった。
『Ⅰ』でもびっくりしたが、ステッカーはシュリンクの上からではなく、ジャケットに直接貼られている。
ゲイトフォールドの内側はおなじみのサーチライトに照らされるゼッペリン号。
リアルタイムでこのアルバムを買ったときぼくは高校生だったが、それでもこの大げさなイラストには笑ってしまったものだった。
ただ、右側の墓碑銘のようなイラストによって、これがヒンデンブルグ号の犠牲者に対する哀悼の意を表しているということに気づいたのはずいぶんあとになってからだった。
その墓碑銘の部分にはリマスター関係のクレジットが追加されている。
さて、今回の比較試聴はHDtracksからDLしたハイレゾ音源との比較だ。
ハイレゾはBuffaloのUSBメモリに収納したものをOPPOの BDP-105DJPで再生し、アナログ・ディスクはLUXMAN PD-171+ortofon SPU Spiritで再生している。
したがって、それぞれの特性が音質には影響していると考えられるので、そのあたりについてはご了承いただきたい。
さて、まず気づかされるのが音場のちがいだ。
「胸いっぱいの愛を」のイントロを刻む左chのエレクトリック・ギターがアナログでは左スピーカーぎりぎりに位置するのに対し、ハイレゾではやや中央寄りになる。
ヴォーカルが入って最初の「Wanna Whole Lotta Love,Wanna Whole Lotta Love…」の繰り返しの部分で左から右にパニングするギターのエフェクトは、ハイレゾでは「剃刀の軌跡を見るように鮮明」と書いたが、アナログではナイフが素早い円弧を描くように移動する。
ゲイトフォールドの中央部分と
コンパニオン・ディスクが収められた右側の部分
それから高域はやはりハイレゾのほうが伸びていて、ロバートのシャウトもすっきりとして雑味がないように感じる。
ただしシンバルのアタックはややノイジーに聞こえるし、レスポールもアナログに比べればやや細身で、このあたりは好みとしかいいようがない。
低域についてはほとんど差がないと思う。
SPUはおなじortofonの、たとえばMC-20Superなどと比べても低域は太いほうだが、ハイレゾでもおなじくらいの低域が出ている。
ぼくが『Ⅱ』でもっともぞくぞくさせられるのが、レスポールのフロントとリアをミックスしたふくよかで色っぽい音で、たとえば「レモン・ソング」の中間部、ボンゾのドラミングをバックにジョーンジーのベースが流麗なソロをとっているところでオブリガードのように入ってくるところあたりは「くーっ、たまらん」状態なのだが、このあたりはほとんど差が感じられなかった。
ということで今回の比較試聴は引き分け。
HDtracksの1901円(ただしオリジナル音源のみ)もじゅうぶん安いが、フィジカルで高音質な2枚組が3553円というのもずいぶん安いと思う。
コンパニオン・ディスクはまだ聴いていないので、次の機会があったらそのときにリポートします。
それではさっそく『Ⅱ』のインプレッションをお届けしたいと思う。
裏ジャケは例によって色調を変換させたものだが、これはこれなりに美しいと思う。
YouTubeにコンパニオン・オーディオの音源の一部がアップされていたが、そのときはオリジナル・ジャケットとこちらのジャケットが交互に変化するというものだった。
『Ⅰ』でもびっくりしたが、ステッカーはシュリンクの上からではなく、ジャケットに直接貼られている。
ゲイトフォールドの内側はおなじみのサーチライトに照らされるゼッペリン号。
リアルタイムでこのアルバムを買ったときぼくは高校生だったが、それでもこの大げさなイラストには笑ってしまったものだった。
ただ、右側の墓碑銘のようなイラストによって、これがヒンデンブルグ号の犠牲者に対する哀悼の意を表しているということに気づいたのはずいぶんあとになってからだった。
その墓碑銘の部分にはリマスター関係のクレジットが追加されている。
さて、今回の比較試聴はHDtracksからDLしたハイレゾ音源との比較だ。
ハイレゾはBuffaloのUSBメモリに収納したものをOPPOの BDP-105DJPで再生し、アナログ・ディスクはLUXMAN PD-171+ortofon SPU Spiritで再生している。
したがって、それぞれの特性が音質には影響していると考えられるので、そのあたりについてはご了承いただきたい。
さて、まず気づかされるのが音場のちがいだ。
「胸いっぱいの愛を」のイントロを刻む左chのエレクトリック・ギターがアナログでは左スピーカーぎりぎりに位置するのに対し、ハイレゾではやや中央寄りになる。
ヴォーカルが入って最初の「Wanna Whole Lotta Love,Wanna Whole Lotta Love…」の繰り返しの部分で左から右にパニングするギターのエフェクトは、ハイレゾでは「剃刀の軌跡を見るように鮮明」と書いたが、アナログではナイフが素早い円弧を描くように移動する。
ゲイトフォールドの中央部分と
コンパニオン・ディスクが収められた右側の部分
それから高域はやはりハイレゾのほうが伸びていて、ロバートのシャウトもすっきりとして雑味がないように感じる。
ただしシンバルのアタックはややノイジーに聞こえるし、レスポールもアナログに比べればやや細身で、このあたりは好みとしかいいようがない。
低域についてはほとんど差がないと思う。
SPUはおなじortofonの、たとえばMC-20Superなどと比べても低域は太いほうだが、ハイレゾでもおなじくらいの低域が出ている。
ぼくが『Ⅱ』でもっともぞくぞくさせられるのが、レスポールのフロントとリアをミックスしたふくよかで色っぽい音で、たとえば「レモン・ソング」の中間部、ボンゾのドラミングをバックにジョーンジーのベースが流麗なソロをとっているところでオブリガードのように入ってくるところあたりは「くーっ、たまらん」状態なのだが、このあたりはほとんど差が感じられなかった。
ということで今回の比較試聴は引き分け。
HDtracksの1901円(ただしオリジナル音源のみ)もじゅうぶん安いが、フィジカルで高音質な2枚組が3553円というのもずいぶん安いと思う。
コンパニオン・ディスクはまだ聴いていないので、次の機会があったらそのときにリポートします。
私のところにも無事にⅡとⅢ届きました。今回も素晴らしい音ですね!
これじゃ、オリジナル盤はしばらくは聴かくなくなそうです。私のオーディオでも音の良さがはっきり分かりますので遼さんのオーディオ・システムならなお凄いでしょうね。ハイレゾ音源はまだ聴いておりませんが迷っています。この時期色んなアーティストのアルバムが集中して発売されてお小遣いがついていきません、、、ZEPPはあとⅣとフィジカルが発売されれば一応私は終了しようかと思います。他はあまり聴かないので・・・まだこれからCSN&YやオールマンブラザーズのBOXも出ますしどうしよかなぁ~!!
by tetsupc2 (2014-07-04 09:38)
tetsupc2さん、こんにちは~。
>これじゃ、オリジナル盤はしばらくは聴かくなくなそうです
そうですかー。
オリジナルを聴かなくてもいい復刻って、やっぱり最高ですね!
>まだこれからCSN&YやオールマンブラザーズのBOXも出ますし
CSNYはCDしかないみたいなので予約しましたが、オールマンはアナログも出るので、そちらを予約したんですが…
よく調べてみるとCDが6枚組なのに対してLPは4枚組。
どう考えてもアナログは完全版じゃありませんよね。
しかもPart1だけのものもけっこうあるし、けっきょく予約は取り消しました。
Blu-ray Audioも出ますが、どうもうちのオーディオじゃBlu-rayはいまいちで…。
あとカルロス・クライバーがDGG(ドイツ・グラモフォン)にウィーン・フィルと吹き込んだシンフォニーがLP4枚組で出るんですよね。
CDやSACD、Blu-ray Audioでももってるんですが、4枚組で6740円と激安なので予約済みです。
家族のためにはとうぜん『アナ雪』3D Blu-rayも買わなきゃいけないし…。
困ったもんです(笑。
by parlophone (2014-07-05 10:26)