『マジカル・ミステリー・ツアー』詳報 [BEATLES]
国内盤ブルーレイ『マジカル・ミステリー・ツアー』のもう少し詳しい情報について書いておきたい。
(8ページの簡素なカラー・ブックレットと12ページの日本語解説もついている)
今回のレストアにかんする詳しい情報は8月23日のブログに書いた。
もう一度再録しておくと、
フィルムのレストアはアニメーション映画『イエロー・サブマリン』における4Kデジタル・レストアで話題になったトリアージ・モーション・ピクチャー・サーヴィス・アンド・イーク社のポール・ラテイン・ジュニアと彼のティームが、音声のリミックスはジャイルズ・マーティンとサム・オーケルがアビイ・ロード・スタジオで行ったという
実際に画像を見てみると、フィルムの傷やゴミなどはほんとうにきれいに取り除かれている。
もともとが16ミリ・フィルムなので、精彩感という点では期待するほうがムリなのだが、それでもアップの映像などは、「お!」と思わせるようなショットもあり、なかなかのものだ。
(ジョージの幻想的で美しい「Blue Jay Way」)
音声のほうはリニアPCM 2.0 Stereoと5.1ch DTS MasterAudio、およびドルビー・デジタルが収録されていて、オリジナルのモノラル音声の収録は見送られた。
映像版『アンソロジー』で登場した「アイ・アム・ザ・ウォルラス」のリアル・ステレオ・ミックス(註・原曲のステレオ・ヴァージョンはレコーディング中にオン・エアされていた「リア王」のラジオ放送をミックスしたため、とちゅうから疑似ステレオになる)も期待どおりに(おそらく新しいミックスで)収録された。
ただ、MASAさんのブログで知ったのだが、1988年にVHSとレーザー・ディスクで登場したときに収録されていた、ジョージ・マーティンによるステレオ・ミックスが今回は収録されていないのだ。
(1988年レーザーディスク株式会社からリリースされたLD。定価5,000円)
せっかく大容量を誇るブルーレイなのに、なぜG.M.ミックスが見送られたのだろうか。
(Special Audio Re-mix by George Martin のクレジット)
LDについていたビートルズ・シネ・クラブ・サウンド研究会によるライナーノウツを読んでいたら、次のような表現にぶつかった。
この作品のマスターは、もともとフィルムの状態であったといわれ、今回のサウンド・トラックの入れ直しは、当時録音した時の技術的な制約もあって、かなり困難な作業だったようだ。デジタルサウンドをそのままかぶせると映像と音が微妙にずれてしまうため、随所にジョージ・マーティンの苦心の後(ママ)がうかがわれる。それでも何ヶ所かはどうやっても調整できなかったようで、(中略)「オール・マイ・ラビング」のメロディーにのってジェシーおばさんと老人が抱き合うシーンで、バックにあったはずの波の音や鳥の鳴き声が消えていたり、「フール・オン・ザ・ヒル」で歌詞に合わせてポールの目がアップになるタイミングがずれていたり、場面展開が多少冗長になるなど、昔のフィルムを何度も見た人には少し気になる点もいくつかあるかもしれない。
これが今回G.M.ミックスが収録されなかった理由かもしれない。
ボーナス映像も予告されていたとおりの充実したもので、メイキングではポールとリンゴの最新のコメントが聞けたり、ジェシーおばさんの驚きのドラミング・テクニック!とか、アウトテイク・シーンを使った「ハロー・グッバイ」や「Your Mother Should Know」のPVなど、楽しいかぎりだ。
(8ページの簡素なカラー・ブックレットと12ページの日本語解説もついている)
今回のレストアにかんする詳しい情報は8月23日のブログに書いた。
もう一度再録しておくと、
フィルムのレストアはアニメーション映画『イエロー・サブマリン』における4Kデジタル・レストアで話題になったトリアージ・モーション・ピクチャー・サーヴィス・アンド・イーク社のポール・ラテイン・ジュニアと彼のティームが、音声のリミックスはジャイルズ・マーティンとサム・オーケルがアビイ・ロード・スタジオで行ったという
実際に画像を見てみると、フィルムの傷やゴミなどはほんとうにきれいに取り除かれている。
もともとが16ミリ・フィルムなので、精彩感という点では期待するほうがムリなのだが、それでもアップの映像などは、「お!」と思わせるようなショットもあり、なかなかのものだ。
(ジョージの幻想的で美しい「Blue Jay Way」)
音声のほうはリニアPCM 2.0 Stereoと5.1ch DTS MasterAudio、およびドルビー・デジタルが収録されていて、オリジナルのモノラル音声の収録は見送られた。
映像版『アンソロジー』で登場した「アイ・アム・ザ・ウォルラス」のリアル・ステレオ・ミックス(註・原曲のステレオ・ヴァージョンはレコーディング中にオン・エアされていた「リア王」のラジオ放送をミックスしたため、とちゅうから疑似ステレオになる)も期待どおりに(おそらく新しいミックスで)収録された。
ただ、MASAさんのブログで知ったのだが、1988年にVHSとレーザー・ディスクで登場したときに収録されていた、ジョージ・マーティンによるステレオ・ミックスが今回は収録されていないのだ。
(1988年レーザーディスク株式会社からリリースされたLD。定価5,000円)
せっかく大容量を誇るブルーレイなのに、なぜG.M.ミックスが見送られたのだろうか。
(Special Audio Re-mix by George Martin のクレジット)
LDについていたビートルズ・シネ・クラブ・サウンド研究会によるライナーノウツを読んでいたら、次のような表現にぶつかった。
この作品のマスターは、もともとフィルムの状態であったといわれ、今回のサウンド・トラックの入れ直しは、当時録音した時の技術的な制約もあって、かなり困難な作業だったようだ。デジタルサウンドをそのままかぶせると映像と音が微妙にずれてしまうため、随所にジョージ・マーティンの苦心の後(ママ)がうかがわれる。それでも何ヶ所かはどうやっても調整できなかったようで、(中略)「オール・マイ・ラビング」のメロディーにのってジェシーおばさんと老人が抱き合うシーンで、バックにあったはずの波の音や鳥の鳴き声が消えていたり、「フール・オン・ザ・ヒル」で歌詞に合わせてポールの目がアップになるタイミングがずれていたり、場面展開が多少冗長になるなど、昔のフィルムを何度も見た人には少し気になる点もいくつかあるかもしれない。
これが今回G.M.ミックスが収録されなかった理由かもしれない。
ボーナス映像も予告されていたとおりの充実したもので、メイキングではポールとリンゴの最新のコメントが聞けたり、ジェシーおばさんの驚きのドラミング・テクニック!とか、アウトテイク・シーンを使った「ハロー・グッバイ」や「Your Mother Should Know」のPVなど、楽しいかぎりだ。
遼さん、ごぶさたしてます!
細々とコレクターは続けていますが忙しくてサイトもブログもかなり疎かにしております。(汗)
マジカルがやっとブルーレイになりましたね。
僕は国内盤のデラエディを買ったんですがまだ開けてません。
ユニオンで復刻EPを見てしまったのでそれでなんか満足しちゃいました。(笑)
再現度は?でしたけどね。
昨日LOVE ME DOの50周年記念盤が届きましたよ。
こっちも?がついてます〜。
by タコ星人 (2012-10-15 19:34)
タコ星人さん、どうもです。
こちらこそご無沙汰してます。
>細々とコレクターは続けていますが忙しくてサイトもブログもかなり疎かにしております。(汗)
お互い、いろいろとあるとブログもなかなか更新できませんよね~。
>ユニオンで復刻EPを見てしまったのでそれでなんか満足しちゃいました(笑
なるほど、これは店頭で見れるようになっていたということなんでしょうね。
さすがに日本のメイカ―のような、微に入り才を穿つような復刻はムリなんでしょうね。
>昨日LOVE ME DOの50周年記念盤が届きましたよ
>こっちも?がついてます〜
うーん、そうなんですね。
気になる音のほうはどうなんでしょう。
当然デジリマ音源がソースになっていると思うんですが…。
by parlophone (2012-10-16 20:13)